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しおりを挟む準備はバッチリ、あとは彼女が来てくれるだけだ。
ここは花がたくさん咲いてるし。人目にも付きにくい。
さすがにお付きは付いて来るだろうから。
相手をさせるために、一人つれてきた。
「道が無くて上がって来るのが大変でした。なので遅くなった事は仕方ないです。」
しまったヒールでは大変だったか。
「申し訳ありません配慮が足りませんでした。帰りは是非私を使ってください。そういえばお付きの方は?」
「?二人でじゃなかったの?」
大丈夫か?いや許可を取ったから信頼された証拠か?
「そちらの方は?」
「荷物運ぶのに手伝ってもらったのです。もう帰るとこなんです。」
「そう?そういえばいろいろあるわね。」
「こちらのクッションにどうぞ。」
「失礼するは、座ると花が近く感じるのね。」
よかったお気にめしたようだ。視線であいつには帰ってもらったので、本当に二人きりだ。
「公爵様に許可はいただきましたが、決めるのはティア様だと言ってましよ?お返事いたたけますか?」
「いやだったら来ないわ。お父様が決めたなら仕方ないことですもの」
赤くなりながら照れてるのかな?
ちらちら見るのもかわいいけど…
ちょっと意地悪したくなるなぁ~
そっと顎をつかみ、見つめあうと一気に赤くなった。
分かりやすい。
「ティア様がお決めになると言われましたから、それでは嫌と言うことでしょうか?」
「違うわ!」
お口を押さえても聞きましたよ。
「では?」
「お受け致します…」
「なぜ?」
「え!?」
「お父様に言われたからですか?」
「違います。」
「では、どうしてお受けてくれるのですか?」
ちょっとしつこいかな?大丈夫だろうか?
ああでも、赤くなって目を潤ませるとたまらない。
二人きりだとわかっているのだろうか?
「あの、えっと。す…す……ん~お慕いもうしあげてるからです!光栄に思ってください。」
強気に来ましたか。受けてたちましょう。
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