公爵令嬢が想像と違います

いつき

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正直言って一目惚れでした。



 





「ティア・クロニクル嬢私と結婚を前提に友人になってくれませんか?」

 気付けば勝手に口がしゃべっていた。こんな事は初めてで顔が赤くなってるかも知れない。

辺境伯爵の3男が公爵令嬢相手などされなとわかって居ても。この子の分かりにくい優しさに。悲しそうに下がった目尻に口付けたくてしょうがない。

 


 学園の恩師を訪ねて歩いていると、もめ事と八会わせた。公爵令嬢なのに婚約者も候補も居ないとからかわれてるようだ。強気に言い返してるようだが少し目尻にが赤い。仲裁に出てみると。からかっていた子達は逃げるように消えて行った。

 「ふん!どなたか知りませんが余計な御世話です。感謝はしてませんが、マナーとしてお礼はさせていただきます。」

 「感謝してない人はそんなこと思いもしないと思うよ?」

 「…」

 赤くなった…かわいい…
 
 「マッマナーですから!」









  で、我慢できずに言ってしまって今の状態。
赤くなって、ゆっくり逃げおうとしてるのかな?
そのままいくと周りから死角で危ないよ?教えてあげないけど。ゆっくり返事を待ちながら。追い込むのも楽しいね。

 「どうでしょう?友人は無理ですか?」
 
 「友人なら、でも結婚を前提と言われると!?」

 はい、追い込みました。
ゆっくり覆い被さるよう、触れないぎりぎりまで近付いて。目尻にかするぐらいのキスを。

 「ん!」

 これは脈有りかな?でも触れる許可を貰わないと…今でさえ無礼だし。

 「ダメですか?あなたを愛さない自信がないのです。私を知ってもらう期間を友人として、それで良ければ結婚していただけませんか?」

 呼吸出来てるかな?
急すぎるけど逃がしたくないからね。
ゆっくり腕を回し込むと、身体を固くしてるのがわかる。
怖がらせると、嫌われちゃうかな?

「申し訳ありません。まずはお父様で有る公爵様に伺わないとですね。」

 腕の中でコクコクうなずいてる。

「また会っていただけますか?」

コク。

「では、学園の横の丘の上で3日後待ってますね。お昼の鐘が鳴る頃には居るのでお待ちしています。」

コク。

 髪に口付けて、彼女の馬車まで送る。
同時に御付きの方に明日訪問のうかがいをしたら。
王宮で訪ねて見るように言われた。

 確か宰相をして方だったと思うが訪ねて会えるものなのか?
私も王宮で働いているが。会ったことは数回しかない。
 

当たって砕けろと言う言葉があるぐらいだ。何事も挑戦だろう。

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