おしが想像と違います

２

苦悩です！

 気が付いたらリリアさんとお友達になってました…

どうも助けるような行動が原因のようです。

 言い訳ですが聞いてください！
大好きな押しの最愛の人（予定）が傷付いたり、病気になったら悲しむのは押しですよ！
それに私はクロウとリリアさんのカプ押しでも有るのです。
正直仲良くなりたいですよ！全力で！
でもシナリを変えたくない！
私はどうすればいいのでしょうか？


あぁ！
私は今、仲良くなりたいと考えてしまいました！
壁に成りたいと最初に頃は思ってたのに…これが人間の欲の怖さですね。
鍛え直さねばなりません。

「殿下、リリアさん私修行が必要だと思うのです。」

ちなみに最近は、リリアさんに捕まってお昼を御一緒してます。
場所は毎回変わるのですが、クロウは忙しい中時間を頑張って作って居るのでしょうね。
走って来るのか、息を切らして遅れて来るのですよ！
愛ですね！
熱く交わされる2人の視線！
何度見てもトキメキますよ～

「「…修行？」」

息もぴったりです。
さすがですね。

「はい。最近自分の心の弱さに気付いたので鍛え直したいと思うのです。」

「心の弱さ？シルが？」

何ですかその顔？
怪しい者を見る顔です。

「はい私が。」

「えっと…心を鍛えるのはどういった事をするのですか？」

リリアさんは興味が有るのですね。
さすが私のライバル！

「取りあえず、お父様の実家の訓練に参加させてもらおうかと考えてますよ。従弟が手紙で誘ってくれたので今度の夏休みにでも。」

「ダメだ！」

「何故ですか？」

「…夏休みは私と…母上に王妃教育を受ける予定のはずだ。」

「そんな予定聞いてないですよ？」

「今朝話していた、明日にでも手紙を送るだろう。」

「そうですか、では行くのは無理そうですね。」

「あのシル様は王妃教育を受けているのですか？」

「そうだ。婚約者だからな。」

「!?本当ですか？」

あ！早いですが婚約者バレのイベントが始まってしまいました！

「そんな！わたし…ずっと…」

リリアさんが目をうるうるさせてます。
クロウに婚約者が居てショックを受けて居るのですね。
しかも知り合いの私で、クロウへの気持ちに蓋をする重要な場面にバッチリ遭遇出来て幸せです！
でも、涙を今にも流しそうなリリアさんに心が痛みます！

「こ…婚約者と言っても仮ですし。両親も他に思う人が出来た場合成人までなら解消も可能だと…」

後からリリアさんが知る情報喋ってしまいました！
それでも真面目なリリアさんはクロウを避け始めてクロウは傷付き自分の恋心に気付く！

「本当ですか？でも…」

「な!?本当に!?」

リリアさんが泣かなくて一安心ですけど、今度はクロウがうるうるですよ？
うるうるなのにこっち睨んでます…




なぜ？