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コルセット…!
しおりを挟む「次はこれを…ほら、あ~んして。」
面白いくらいに料理が消えていく。
雛に餌をあげる親鳥の気分だ。
「んあっ!」
「すまない熱かった?」
スープがまだ熱かったようだ。
気を付けないと…
「っっ、大丈夫です。ちょっとびっくりしただけで。」
「そうか。」
「ほぁ。このスープ美味しいです。もっとください。」
温かいスープを食べたからかシルの頬がほんのり赤くなり。
唇も赤みを増した気がする…
よほど口に合ったのか少しポワンとした表情は色っぽく感じる。
「シル…」
食欲?無性に何かの欲求が高まる。
喉がかわいた用にも感じて何かを飲み込んだ。
「味が気になりますか?」
「そうだな、いや。シルが食べ終わった後でいい。」
喉が鳴ったのが聞こえてしまったか。
確かにおいしそうだが、それが食べたい訳じゃない。
「クロウ…お願いが有るのだけど。」
「何だ、そろそろデザートか?」
「それも有るけど…苦しくて、コルセットを緩めて欲しいの。だめ?」
「コッッ!!わ、私が?」
「他に誰も居ないでしょう?ドレスのチャックを下げて、縛ってる紐を緩めて欲しいの。」
「わ…わかった。」
ゆっくりチャックを下ろして行く、くすぐったそうに肩を揺らすシルにまた乾きを覚える。
夜伽の教育で女性の服の扱い方が有った。
必要かと疑問だったが確かに複雑だ。
服の種類で全然違う。
先生は熱く語って居て正直引いたが、確かに何か息がつまるような何かが有る。
これがグッと来ると言うやつか?
「こんどはそのまま結んで、元に戻して。」
「わかった、髪が邪魔だ。触れるぞ。」
ゆるめる時は良かったが、しめると時は髪を巻き込みそうだ。
髪をどける時首に触れてしまった。
「ふっ。」
くすぐったいのか?
柔らかくて美味しそうだ。
気が付いたら首筋に口付けていた…
甘くて美味しい。
思わず吸いながら唇を離したら、音が鳴ってしまった。
ちゅっ。
…嫌がられるか緊張したがシルは気付いてないみたいだな。
「出来た。」
「ありがとうございます。ケーキをください。」
「ああ」
何事も無くてケーキを食べるシルにいたずらしたくなった。
「すまないクリームが付いた。」
キスまでは公爵も許しをくれたし、どこにとも言っていない。
本当は口付けてシルも中も味わって見たいと思ったが、拒絶されたら立ち直れない。
口にかすめる位置にわざとクリームを付けてなめとった。
「旨いな。」
赤くなるシルが嬉しくて笑みが出る。
嫌がってないみたいだな。
このまま…
だめだ…
「紅茶をもらって来る。」
このまま居たら不味いと思い部屋を離れる。
「…やばい可愛くて我慢出来ないかも……」
「殿下?」
心臓が止まるかと思った!
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