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第35章:東部戦線
【概況・2】お母さん出てきちゃったよ!
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1559年5月1日
上野国新田金山城
鈴木貫次郎
(金山城守備隊第2大隊長。貫太郎とは関係ないです)
「打ち首の後、晒し首です。
そうでもせねば示しがつきませぬ。まだいるやもしれませぬ、裏切り者が」
この台詞を吐く女性が般若の形相とは真逆の表情というのが逆に恐ろしい。お淑やかな所作、表情にて残酷な命令を下す。
勿論、背中に稲妻を背負ってはいるが。
先の夫、殿の義父であられる由良様も苦労なされたであろう。
この女傑には。
「何か仰りましたか?
大隊長様。これから大胡の敵20000がこの金山城を囲むのですからしっかりと守っていただかねば。お願い申し上げまする」
み、三つ指までついてこちらに頭を下げる。
が、顔を上げる時にギロっとこちらを見た目つきを見て俺は
「嫁は顔で選んではいかん」
と心に刻み込んだ。
「はっ。楓様のご母堂に決して敵の手は届かせませぬ。
安心してくださいませ」
にっこりとした笑顔を見て背筋にぞぞぞっと鳥肌が立つのを感じた。
本来ならば剃髪し白絹で頭を覆い、尼僧姿で笑顔を見せる女子はたとえ40路でも好感を持てる筈。その印象とは日ノ本と天竺程の隔たりがあるこのお方。
「では晒し首、よろしく差配くださいませ」
俺はホッとして一礼後、後ずさり敷居に躓きながら退散した。
◇ ◇ ◇ ◇
新田金山城
妙印尼
(つ、遂に出た。女傑!本当に軍勢率いて戦ったの?正史で)
あら、いやだわ。
また怖がらせてしまったわね。
でもこのくらいでちょうどよいのよ。
由良の家はなくなった。
3年前、成繁殿がお亡くなりになられた時、国寿丸は7つ。
貞松丸は僅か2歳。
今少し早くに生まれておれば大胡殿の外戚としての地位を使っての独立した大名としての道もあったけれど。
好きなように生きなさい、二人とも。大名なんかになるもんじゃないわよ。それよりも自分の好きなものを見つける方が何倍も自分の為、世のために成れる。
母は見守っております。
その行く手を遮るものは容赦しません。たとえ地獄の軍勢が来ようとも守り切って見せる。
この幸せ。大名という責任から解放された生活を。
今は亡き殿。
横瀬の家を乗っ取る野心家で、それなりに戦が出来たわ。
でも領土を守るだけで四苦八苦成された。
その状況を変えたのが、一世一代の大博打。大胡との同盟。まだ後継ぎもない状態で一人娘の楓を嫁がせての同盟。これだけは最高の戦果でしたわね。
由良の一族は後世に残るでしょう。
大名としてはなくなろうともその血、絶えさせはしない。決して!
バキンっ!
あら、いけないわ。
また扇子が折れてしまっているわ。
最近の扇子はどうしてこうも軟なのでしょうね。
気を付けねばいけないわ。
◇ ◇ ◇ ◇
同日その半刻後
元第1大隊長
「やはり鬼の大胡の姑も鬼であったか! 儂らの首がそんなに欲しいのならばくれてやろう。だがお前が取った首が最後だとは思うなよ!
首は次から次へと増えていく。畑から生えるように。大胡によって流された血によって潤された大地からな!!」
昨日まで守備隊長であったものを毒殺し、この俺が指揮継承をして何気なく破壊工作、無血開城を狙った。
うまく行くはずであった。
無味無臭の毒。
甲賀から取り寄せたものだ。
急性の毒ならばよかったがそれでは味などがしてしまう。
慎重にやった筈。
しかしこの尼が見破った。
死因を調べるため、胃の腑まで調べさせ何を食べたか突き止めて俺までたどり着きやがった。
先に戦死した由良成繁が頭を上がらなかったこと、納得がいく。
恐ろしい奴だ。
人の死などなんとも思っていないのか?
「人に非ずという顔をしていますね。ですが覚えておきなさい。母というモノは子供の為なら鬼にでも阿修羅にでもなるのです。この金山の城は落とさせませぬ。
2人の子供がいるからです。
そして大胡に仇す者も許しません。何故なら政賢殿と楓はわたくしの子供。その子らが作った大胡もまたわたくしの子供。たとえ地獄に落ちようと命懸けでお守りいたします」
この台詞を整った笑顔で温かい声音で放つ異様さ。
同じ城へと赴任してまだ3カ月。
このような顔を持っているとはしらなんだ。
知っていても対応は出来なかったであろうが。
赤井殿。
やはり其方の言う通りであった。
この女性。
閻魔大王ですら笑顔で威圧し、道を開けさせるであろう。
後は頼む。
この坂東の地を大胡から解放してくれ。族滅させられたものの意地を見せてくれ!
「首を刎ねぃ!」
最後に聞いたのは同僚の大隊長が絞り出す震えた号令であった。
◇ ◇ ◇ ◇
上野国新田荘東1里
東雲尚政
(激戦ばっかりの前線司令官)
「東部方面の総指揮を一任するとの殿からの命です」
俺が任命書を開いている目の前で伝令が符丁の後に続けて文の内容を伝達する。
東部戦線と言っても南東は太田の奴の領分だ。
敵は里見のみ。
こっちは上杉と宇都宮と佐竹だと?
合計28000以上か。
大胡は後備兵と合わせても10000を切った。
3倍近い。
後備兵は鉄砲の撃ち方もあまり訓練していない。
一斉射撃での面制圧しかできねぇ。
そして火薬も量が限られている。
20発も撃てばなくなっちまうだろう。
あとは長柄でのぶっ叩き合いだが、これもまだ訓練はほとんど進んでいねぇ。
そりゃそうだ。
1年で30日程度の訓練じゃ集団行動もままならねぇ。
敵も足軽は似たようなもんだと思いたい。
鉄砲があるだけましだな。
今までどれだけ楽をしてきたんだ?
大胡は。
殿がいなけりゃ今頃俺たちは上野の野で、北条と武田・上杉の狭間ですり減らされて躯を晒していただろう。
何度も思うが、あの方は何かを持っているのだ。
運か?
知識の神のご加護か?
それとも別の何か……
いや。
今はそれどころじゃねえ。
俺の旅団は半壊状態。
1個大隊が壊滅。
そのほか1個大隊分の馬がやられた。
第1大隊は河越の守備につかせた。
太田の奴「守備を任せた」と言って正規の守備兵を引き連れていった。
今度会ったら俺のうちの湯船一杯の酒を奢らせて……
ああ、これやったら咲に嘆かれるな。
「お掃除、後始末をする者の身にもなってください」と。
あの顔で言われると弱い。
中之条のことを思い出す。
第1と第2、それから集成2個中隊。
これに後方支援の兵、合わせて3000程が今の手駒だ。
楓様に言わせると天女の皮を被った夜叉。
殿に言わせれば「ぱらのいあ」?が顔に出ないのだそうだ。
そのおっかない妙印尼のいる新田金山には俊英の守備隊長と大隊長2名に率いられた精鋭2000が詰めている。
あの城。石垣とこんくりいとで固められた要塞だ。
兵糧攻めでしか落ちんだろう。
あとは内応だが。
唐沢山城も同程度の堅固さを誇る。
指揮官はしっかりしているし武器弾薬も豊富……
「旅団長!
金山城から信号。守備隊指揮官毒殺さる。犯人は第1大隊長。第2大隊長が指揮権継承」
……おいおい。
最近の大胡の人事はどうかしているぜ。
なぜもっと素性を洗わんのだ?
やはりここも手いっぱいなのか。
次から次へと問題が出てきやがるぜ。
さあこれで金山からの突出は出来なくなった。
大隊長が一人では2000も動かせまい。
留守居と突出。
2人は必要だ。
うまくすれば後詰しながら決戦という選択肢もあったがそれもなくなった。
先程足利城が落とした宇都宮・佐竹の軍勢6000が二手に分かれ、上野の東端にある織物の産地である桐生へ3000。
残る2000が南下し金山城へ向かったと知らせが来た。
これで盤上の配置が分かった。
敵は金山城を包囲しつつ、後詰が来なければ包囲戦に。
来れば決戦。
どちらでもなければ桐生を落として大胡へ侵攻。
それを食い止めようと大胡が兵を割いて北へ進めば、一気に那和城を包囲する。
金山城には2~3000もつけて置けばよいと判断して突っ込んでくるだろう。
12000以上が那和城へ。
もう大砲の初見殺しは出来ねぇ。
那和城には2000が配備されているが全て後備だ。
落とされるかもしれん。
矢盾の上に張り付けて広げた地図を眺め思考を廻らす。
「旅団長……あの。髭が落ちました……」
「煩い! 考え中だ!」
副官が何か言っているが、意味は頭を通過していっただけだった。
◇ ◇ ◇ ◇
「女性武将」
井伊直虎が女性だったかどうかは分からないので排除。
そうするとやっぱり実際に戦ったと記録に残っている
妙林尼
立花誾千代
そして
妙印尼
になるのでしょう。
特に妙印尼。
御高齢にもかかわらず子供の為に各地で奮戦!
嘘でしょ的に活動していたとw
誾千代も凄いですね。
コワイワー
最後の一人は何をするのやらw
「東雲の悲劇」
結局、大胡には広域作戦を任せられる人がまだこの人しかいないのです。
だって半兵衛やチート武将もまだチートできないお年頃。
秀胤君はベルティエ的な存在だしあの性格だから……
あ、そういえば是政どうなっているの?
という声が聞こえてくる気がするけど、彼の旅団出動させると一気に敵がお亡くなりになるからw
大事に取っておいています。
ああ幸綱、ゆっきー忘れていた。
上田に気を取られていて。
そっちから早く引っこ抜きたいけど出来るかな?
いやできたとしてももう事態が急展開して無理ですね。
今回は武田を潰す。
これが第一優先目標だから。
まさか甲斐が先に落ちるとは首脳部は分からなかったという事で。
「戦力配置」
これ見るだけで楽しめると思うけど。
東部戦線広域図作るのに3日かかりました(^▽^;)
貴方ならこの戦力配備でどうします?
東雲なら。
敵側なら。
これを考えられるのがこの作品の「一番の売り」
多分「オンリーワン」作品だと自負しております。
上野国新田金山城
鈴木貫次郎
(金山城守備隊第2大隊長。貫太郎とは関係ないです)
「打ち首の後、晒し首です。
そうでもせねば示しがつきませぬ。まだいるやもしれませぬ、裏切り者が」
この台詞を吐く女性が般若の形相とは真逆の表情というのが逆に恐ろしい。お淑やかな所作、表情にて残酷な命令を下す。
勿論、背中に稲妻を背負ってはいるが。
先の夫、殿の義父であられる由良様も苦労なされたであろう。
この女傑には。
「何か仰りましたか?
大隊長様。これから大胡の敵20000がこの金山城を囲むのですからしっかりと守っていただかねば。お願い申し上げまする」
み、三つ指までついてこちらに頭を下げる。
が、顔を上げる時にギロっとこちらを見た目つきを見て俺は
「嫁は顔で選んではいかん」
と心に刻み込んだ。
「はっ。楓様のご母堂に決して敵の手は届かせませぬ。
安心してくださいませ」
にっこりとした笑顔を見て背筋にぞぞぞっと鳥肌が立つのを感じた。
本来ならば剃髪し白絹で頭を覆い、尼僧姿で笑顔を見せる女子はたとえ40路でも好感を持てる筈。その印象とは日ノ本と天竺程の隔たりがあるこのお方。
「では晒し首、よろしく差配くださいませ」
俺はホッとして一礼後、後ずさり敷居に躓きながら退散した。
◇ ◇ ◇ ◇
新田金山城
妙印尼
(つ、遂に出た。女傑!本当に軍勢率いて戦ったの?正史で)
あら、いやだわ。
また怖がらせてしまったわね。
でもこのくらいでちょうどよいのよ。
由良の家はなくなった。
3年前、成繁殿がお亡くなりになられた時、国寿丸は7つ。
貞松丸は僅か2歳。
今少し早くに生まれておれば大胡殿の外戚としての地位を使っての独立した大名としての道もあったけれど。
好きなように生きなさい、二人とも。大名なんかになるもんじゃないわよ。それよりも自分の好きなものを見つける方が何倍も自分の為、世のために成れる。
母は見守っております。
その行く手を遮るものは容赦しません。たとえ地獄の軍勢が来ようとも守り切って見せる。
この幸せ。大名という責任から解放された生活を。
今は亡き殿。
横瀬の家を乗っ取る野心家で、それなりに戦が出来たわ。
でも領土を守るだけで四苦八苦成された。
その状況を変えたのが、一世一代の大博打。大胡との同盟。まだ後継ぎもない状態で一人娘の楓を嫁がせての同盟。これだけは最高の戦果でしたわね。
由良の一族は後世に残るでしょう。
大名としてはなくなろうともその血、絶えさせはしない。決して!
バキンっ!
あら、いけないわ。
また扇子が折れてしまっているわ。
最近の扇子はどうしてこうも軟なのでしょうね。
気を付けねばいけないわ。
◇ ◇ ◇ ◇
同日その半刻後
元第1大隊長
「やはり鬼の大胡の姑も鬼であったか! 儂らの首がそんなに欲しいのならばくれてやろう。だがお前が取った首が最後だとは思うなよ!
首は次から次へと増えていく。畑から生えるように。大胡によって流された血によって潤された大地からな!!」
昨日まで守備隊長であったものを毒殺し、この俺が指揮継承をして何気なく破壊工作、無血開城を狙った。
うまく行くはずであった。
無味無臭の毒。
甲賀から取り寄せたものだ。
急性の毒ならばよかったがそれでは味などがしてしまう。
慎重にやった筈。
しかしこの尼が見破った。
死因を調べるため、胃の腑まで調べさせ何を食べたか突き止めて俺までたどり着きやがった。
先に戦死した由良成繁が頭を上がらなかったこと、納得がいく。
恐ろしい奴だ。
人の死などなんとも思っていないのか?
「人に非ずという顔をしていますね。ですが覚えておきなさい。母というモノは子供の為なら鬼にでも阿修羅にでもなるのです。この金山の城は落とさせませぬ。
2人の子供がいるからです。
そして大胡に仇す者も許しません。何故なら政賢殿と楓はわたくしの子供。その子らが作った大胡もまたわたくしの子供。たとえ地獄に落ちようと命懸けでお守りいたします」
この台詞を整った笑顔で温かい声音で放つ異様さ。
同じ城へと赴任してまだ3カ月。
このような顔を持っているとはしらなんだ。
知っていても対応は出来なかったであろうが。
赤井殿。
やはり其方の言う通りであった。
この女性。
閻魔大王ですら笑顔で威圧し、道を開けさせるであろう。
後は頼む。
この坂東の地を大胡から解放してくれ。族滅させられたものの意地を見せてくれ!
「首を刎ねぃ!」
最後に聞いたのは同僚の大隊長が絞り出す震えた号令であった。
◇ ◇ ◇ ◇
上野国新田荘東1里
東雲尚政
(激戦ばっかりの前線司令官)
「東部方面の総指揮を一任するとの殿からの命です」
俺が任命書を開いている目の前で伝令が符丁の後に続けて文の内容を伝達する。
東部戦線と言っても南東は太田の奴の領分だ。
敵は里見のみ。
こっちは上杉と宇都宮と佐竹だと?
合計28000以上か。
大胡は後備兵と合わせても10000を切った。
3倍近い。
後備兵は鉄砲の撃ち方もあまり訓練していない。
一斉射撃での面制圧しかできねぇ。
そして火薬も量が限られている。
20発も撃てばなくなっちまうだろう。
あとは長柄でのぶっ叩き合いだが、これもまだ訓練はほとんど進んでいねぇ。
そりゃそうだ。
1年で30日程度の訓練じゃ集団行動もままならねぇ。
敵も足軽は似たようなもんだと思いたい。
鉄砲があるだけましだな。
今までどれだけ楽をしてきたんだ?
大胡は。
殿がいなけりゃ今頃俺たちは上野の野で、北条と武田・上杉の狭間ですり減らされて躯を晒していただろう。
何度も思うが、あの方は何かを持っているのだ。
運か?
知識の神のご加護か?
それとも別の何か……
いや。
今はそれどころじゃねえ。
俺の旅団は半壊状態。
1個大隊が壊滅。
そのほか1個大隊分の馬がやられた。
第1大隊は河越の守備につかせた。
太田の奴「守備を任せた」と言って正規の守備兵を引き連れていった。
今度会ったら俺のうちの湯船一杯の酒を奢らせて……
ああ、これやったら咲に嘆かれるな。
「お掃除、後始末をする者の身にもなってください」と。
あの顔で言われると弱い。
中之条のことを思い出す。
第1と第2、それから集成2個中隊。
これに後方支援の兵、合わせて3000程が今の手駒だ。
楓様に言わせると天女の皮を被った夜叉。
殿に言わせれば「ぱらのいあ」?が顔に出ないのだそうだ。
そのおっかない妙印尼のいる新田金山には俊英の守備隊長と大隊長2名に率いられた精鋭2000が詰めている。
あの城。石垣とこんくりいとで固められた要塞だ。
兵糧攻めでしか落ちんだろう。
あとは内応だが。
唐沢山城も同程度の堅固さを誇る。
指揮官はしっかりしているし武器弾薬も豊富……
「旅団長!
金山城から信号。守備隊指揮官毒殺さる。犯人は第1大隊長。第2大隊長が指揮権継承」
……おいおい。
最近の大胡の人事はどうかしているぜ。
なぜもっと素性を洗わんのだ?
やはりここも手いっぱいなのか。
次から次へと問題が出てきやがるぜ。
さあこれで金山からの突出は出来なくなった。
大隊長が一人では2000も動かせまい。
留守居と突出。
2人は必要だ。
うまくすれば後詰しながら決戦という選択肢もあったがそれもなくなった。
先程足利城が落とした宇都宮・佐竹の軍勢6000が二手に分かれ、上野の東端にある織物の産地である桐生へ3000。
残る2000が南下し金山城へ向かったと知らせが来た。
これで盤上の配置が分かった。
敵は金山城を包囲しつつ、後詰が来なければ包囲戦に。
来れば決戦。
どちらでもなければ桐生を落として大胡へ侵攻。
それを食い止めようと大胡が兵を割いて北へ進めば、一気に那和城を包囲する。
金山城には2~3000もつけて置けばよいと判断して突っ込んでくるだろう。
12000以上が那和城へ。
もう大砲の初見殺しは出来ねぇ。
那和城には2000が配備されているが全て後備だ。
落とされるかもしれん。
矢盾の上に張り付けて広げた地図を眺め思考を廻らす。
「旅団長……あの。髭が落ちました……」
「煩い! 考え中だ!」
副官が何か言っているが、意味は頭を通過していっただけだった。
◇ ◇ ◇ ◇
「女性武将」
井伊直虎が女性だったかどうかは分からないので排除。
そうするとやっぱり実際に戦ったと記録に残っている
妙林尼
立花誾千代
そして
妙印尼
になるのでしょう。
特に妙印尼。
御高齢にもかかわらず子供の為に各地で奮戦!
嘘でしょ的に活動していたとw
誾千代も凄いですね。
コワイワー
最後の一人は何をするのやらw
「東雲の悲劇」
結局、大胡には広域作戦を任せられる人がまだこの人しかいないのです。
だって半兵衛やチート武将もまだチートできないお年頃。
秀胤君はベルティエ的な存在だしあの性格だから……
あ、そういえば是政どうなっているの?
という声が聞こえてくる気がするけど、彼の旅団出動させると一気に敵がお亡くなりになるからw
大事に取っておいています。
ああ幸綱、ゆっきー忘れていた。
上田に気を取られていて。
そっちから早く引っこ抜きたいけど出来るかな?
いやできたとしてももう事態が急展開して無理ですね。
今回は武田を潰す。
これが第一優先目標だから。
まさか甲斐が先に落ちるとは首脳部は分からなかったという事で。
「戦力配置」
これ見るだけで楽しめると思うけど。
東部戦線広域図作るのに3日かかりました(^▽^;)
貴方ならこの戦力配備でどうします?
東雲なら。
敵側なら。
これを考えられるのがこの作品の「一番の売り」
多分「オンリーワン」作品だと自負しております。
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そんな敵たちとの死闘に際しても、絶対の自信の表れとも言える余裕の笑みを浮かべながら策を献じたことから、“微笑みの軍師”とも呼ばれていた。
しかし、マティアスは日本での記憶を持った一般人に過ぎなかった。彼は情報分析とプレゼンテーション能力こそ、この世界の人間より優れていたものの、軍事に関する知識は小説や映画などから得たレベルのものしか持っていなかった。
更に彼は生まれつき身体が弱く、武術も魔導の才もないというハンディキャップを抱えていた。また、日本で得た知識を使った技術革新も、世界を崩壊させる危険な技術として封じられてしまう。
彼の代名詞である“微笑み”も単に苦し紛れの策に対する苦笑に過ぎなかった。
マティアスは愛する家族や仲間を守るため、大賢者とその配下の凄腕間者集団の力を借りつつ、優秀な友人たちと力を合わせて強大な敵と戦うことを決意する。
彼は情報の重要性を誰よりも重視し、巧みに情報を利用した謀略で敵を混乱させ、更に戦場では敵の意表を突く戦術を駆使して勝利に貢献していく……。
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あらすじにある通り、主人公にあるのは日本で得た中途半端な知識のみで、チートに類する卓越した能力はありません。基本的には政略・謀略・軍略といったシリアスな話が主となる予定で、恋愛要素は少なめ、ハーレム要素はもちろんありません。前半は裏方に徹して情報収集や情報操作を行うため、主人公が出てくる戦闘シーンはほとんどありません。
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