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第32章:橋の上のホラティウス
斬合・1
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1559年4月下旬
上野国下仁田西部馬山西城
冬木梨花
(容姿端麗才色兼備戦略戦術兵の統率抜群。さらに忍者顔負けの体術とか、何それ?)
攻防3日目。
何とか持久戦態勢に入った。
サンカの人たちが背負ってきた楓2号の威力はすさまじい。
中隊長と小隊長たちは銃の腕は確か。橋を落としたことで接近戦での数を頼んでのごり押しはなくなった。
今までの頼りない遮蔽物に加えて、武田からの略奪……
捕獲品の矢盾によってより安全に射撃ができるようになって、一方的な攻撃が出来るようになってきた。
あと問題なのは左右の尾根からの狙撃。
それにやられて次第に死傷者が増えてきている。
既に半数が死亡若しくは重傷。
残りの隊員の内50人以上が何らかの傷を負っていて、真面に動けるのは20名を切っている。
これはもう全滅に近いわ。
「梨花ネェ。もう潮時なんじゃね?
この戦場。アタシは逃げる準備を……」
城の搦め手門に向かおうとする揚羽の首根っこを掴んで言った。
「あと1日。
あと1日で多分、武田の先手9000が大胡の本隊に捕捉されるわ。それまでここで粘らないと更に数百の命が失われる。大胡だけでそれだけ。武田はそれ以上ね」
武田も最後まで粘れば、もっと命が失われるでしょうけれど。
「じゃあ、オネェはあと半日どうするんだ? こんなところで休んでいていいんか? 楽でいいけど」
もう半日続いている射撃戦。
そろそろ火薬も尽きてきた。
元々あった火薬と、サンカの人たちが背負ってきたものがそろそろ尽きようとしている。これが尽きたときがこの防御拠点を去る時。
上手く撤退できるといいのだけれど。
重傷者は置いて行くしかない。
……もうみんな覚悟は決めている。
どうせ武田は大胡の兵は捕虜として生かしておかない。
これまでしてきた大胡の「武者狩り」の復讐を遂げるでしょうから。
でもまだ動ける軽傷の人をどうしましょうか。それに今戦っている人も、もう疲労で体力の限界。
無事逃げることが出来る?
北の板橋は落としてある。
今の時期増水で流れが急だからそう簡単に復旧は出来ない。
だから国峰の連中は渡ってこれないけど、こっちも撤退路に使えない。
東の馬山川を渡る位しかない。綱を伝った行動が出来る体力が残っている人は、もう数名しかいないのでは?
風魔本隊はこちらへは来ない。
「2人で何とかしてくれ」
と小太郎隊長が仰っていた。
「あまり考えてばかりだと、顔にしわが寄るよ、オネェ」
お気楽そうに乾パンを砕いて捏ねた粥状の物を口にしながら、サンカの人たちが置いて行った大きな革の水袋から水を飲んでいる。
私もそれと同じものを口にしてから大きなため息をついた。
水ももう汲みに行けない。
残るはこの革袋幾つかだけか……
革袋……持ちあげてみる。
結構な大きさがある。
サンカの人たちが携行用に持っているものよりも、はるかに大きい水汲み用と言っていた。
これは有難いな、と思っていたけど。
これはもっと有難くない?
浮袋に使える!
これ一つで多分人一人浮かせられる。
更に城内には厚手の布があった筈。
あまり大きくはないけど紐でくくって、いくつか体につければ相当な浮力が得られる!
これでこの急流を下る。
これしかない。
最初は馬山川、そして合流したら鏑川?
最初から鏑川という手もある。
私は西の鏑川を見に行こうとして、恐ろしいものを見てしまった。
夕立が来る!
この時期には珍しい雲。
だけど信濃ではたまにあった。
急な増水で子共が流されて大騒ぎとなった。
手早く揚羽にその逃走路を説明し、中隊長の大野様に説明させに行った。
私はどこが一番都合の良い降り場所。
流路であるかを確認するために西側から見に行った。
そして。
さらに恐ろしいものを見てしまった。
武田の忍びらしいものが西の尾根から綱を張り、そこから渡ってきている!
既に4、5……6人。
まだまだ後続がいる。
更に綱を張り今度は鎧武者を送り込んでくるつもりの様子。
増援は間に合わない。
これはもう、一人で阻止するしかない。
私は、城の大手門から真っ直ぐにその場所に突っ込んでいった。
敵の三ツ者独特の小さな甲高い音がする笛を鳴らされた。
遠すぎて倒せなかった。
あと5間。
走りながら肩越しに左右の拳銃を抜き放つ。
両腕の手首につけている革の手甲に引っかけ撃鉄を上げて、既に先頭態勢に入っていた正面の敵の顔面を狙って散弾を発射。
即座に腰をかがめる。
私の上半身があった所を、右手から音もなく接近してきた奴の刃が薙ぎ払っていた。
その敵の腹に残りの散弾を叩きこんで、左手から近づいてくる敵の顔面に、右手の空になった拳銃を投げつける。
腰を沈めて躱す敵の頭の側面を転がりながら右足で蹴りつけて転がした。
倒れたまま右手で腰の後ろにつけてあった特別製の小型拳銃を取り出して撃つ。
私の銃声で揚羽は気が付いたはず。
増援が来るまで食い止めねば。
残る銃を左手で腰裏から取り出し牽制する。
流石に容易には近づけない。
こちらの先程の動きを見て対応を考えている。
でもこのままじゃ
武者たちが渡ってきてしまう。
手槍を持ってこられると危険!
こちらから攻めるしかない。
あと3人。
敵の得物は短い直刀。
逆手に持っている所を見ると、左手にも何か持っている。
左にいる敵を至近距離からの射撃で戦闘不能にする……
まずい。
腹をかすっただけ。
左腕に敵の右腕の直刀が突き刺すように繰り出されてくる。
即座に右手に持った銃剣付きの拳銃で払いのけ、今度は逆に左腕の拳銃の刃で敵の脇腹を薙ぎ払う。
まだ一人いる。
背後に殺気を感じ、転がりながら銃剣をその場に突き立てて、空いた右手で懐からあるものを取り出した。
左足の踵で回転しつつ勢いをつけたその皮袋(注)が背後の敵を襲う。
敵は危うく身を躱そうとして、腕でそれを受け止めてしまい、忍者らしからぬ声を上げた。
骨がメリッ、と音を立てて粉々になった筈。
鉛の入った皮袋。
これに遠心力を付けて敵にあてればどうなるか、考えればわかること。
三ツ者は倒した。
だけど既に3名もの手槍を持った武者が渡ってきていた。
それよりも、もっと恐ろしいものが襲ってきた事に気づいて天を見上げた。
雨だ。
銃が使えない。
手槍と銃剣で殺り合うことになった。
上野国下仁田西部馬山西城
冬木梨花
(容姿端麗才色兼備戦略戦術兵の統率抜群。さらに忍者顔負けの体術とか、何それ?)
攻防3日目。
何とか持久戦態勢に入った。
サンカの人たちが背負ってきた楓2号の威力はすさまじい。
中隊長と小隊長たちは銃の腕は確か。橋を落としたことで接近戦での数を頼んでのごり押しはなくなった。
今までの頼りない遮蔽物に加えて、武田からの略奪……
捕獲品の矢盾によってより安全に射撃ができるようになって、一方的な攻撃が出来るようになってきた。
あと問題なのは左右の尾根からの狙撃。
それにやられて次第に死傷者が増えてきている。
既に半数が死亡若しくは重傷。
残りの隊員の内50人以上が何らかの傷を負っていて、真面に動けるのは20名を切っている。
これはもう全滅に近いわ。
「梨花ネェ。もう潮時なんじゃね?
この戦場。アタシは逃げる準備を……」
城の搦め手門に向かおうとする揚羽の首根っこを掴んで言った。
「あと1日。
あと1日で多分、武田の先手9000が大胡の本隊に捕捉されるわ。それまでここで粘らないと更に数百の命が失われる。大胡だけでそれだけ。武田はそれ以上ね」
武田も最後まで粘れば、もっと命が失われるでしょうけれど。
「じゃあ、オネェはあと半日どうするんだ? こんなところで休んでいていいんか? 楽でいいけど」
もう半日続いている射撃戦。
そろそろ火薬も尽きてきた。
元々あった火薬と、サンカの人たちが背負ってきたものがそろそろ尽きようとしている。これが尽きたときがこの防御拠点を去る時。
上手く撤退できるといいのだけれど。
重傷者は置いて行くしかない。
……もうみんな覚悟は決めている。
どうせ武田は大胡の兵は捕虜として生かしておかない。
これまでしてきた大胡の「武者狩り」の復讐を遂げるでしょうから。
でもまだ動ける軽傷の人をどうしましょうか。それに今戦っている人も、もう疲労で体力の限界。
無事逃げることが出来る?
北の板橋は落としてある。
今の時期増水で流れが急だからそう簡単に復旧は出来ない。
だから国峰の連中は渡ってこれないけど、こっちも撤退路に使えない。
東の馬山川を渡る位しかない。綱を伝った行動が出来る体力が残っている人は、もう数名しかいないのでは?
風魔本隊はこちらへは来ない。
「2人で何とかしてくれ」
と小太郎隊長が仰っていた。
「あまり考えてばかりだと、顔にしわが寄るよ、オネェ」
お気楽そうに乾パンを砕いて捏ねた粥状の物を口にしながら、サンカの人たちが置いて行った大きな革の水袋から水を飲んでいる。
私もそれと同じものを口にしてから大きなため息をついた。
水ももう汲みに行けない。
残るはこの革袋幾つかだけか……
革袋……持ちあげてみる。
結構な大きさがある。
サンカの人たちが携行用に持っているものよりも、はるかに大きい水汲み用と言っていた。
これは有難いな、と思っていたけど。
これはもっと有難くない?
浮袋に使える!
これ一つで多分人一人浮かせられる。
更に城内には厚手の布があった筈。
あまり大きくはないけど紐でくくって、いくつか体につければ相当な浮力が得られる!
これでこの急流を下る。
これしかない。
最初は馬山川、そして合流したら鏑川?
最初から鏑川という手もある。
私は西の鏑川を見に行こうとして、恐ろしいものを見てしまった。
夕立が来る!
この時期には珍しい雲。
だけど信濃ではたまにあった。
急な増水で子共が流されて大騒ぎとなった。
手早く揚羽にその逃走路を説明し、中隊長の大野様に説明させに行った。
私はどこが一番都合の良い降り場所。
流路であるかを確認するために西側から見に行った。
そして。
さらに恐ろしいものを見てしまった。
武田の忍びらしいものが西の尾根から綱を張り、そこから渡ってきている!
既に4、5……6人。
まだまだ後続がいる。
更に綱を張り今度は鎧武者を送り込んでくるつもりの様子。
増援は間に合わない。
これはもう、一人で阻止するしかない。
私は、城の大手門から真っ直ぐにその場所に突っ込んでいった。
敵の三ツ者独特の小さな甲高い音がする笛を鳴らされた。
遠すぎて倒せなかった。
あと5間。
走りながら肩越しに左右の拳銃を抜き放つ。
両腕の手首につけている革の手甲に引っかけ撃鉄を上げて、既に先頭態勢に入っていた正面の敵の顔面を狙って散弾を発射。
即座に腰をかがめる。
私の上半身があった所を、右手から音もなく接近してきた奴の刃が薙ぎ払っていた。
その敵の腹に残りの散弾を叩きこんで、左手から近づいてくる敵の顔面に、右手の空になった拳銃を投げつける。
腰を沈めて躱す敵の頭の側面を転がりながら右足で蹴りつけて転がした。
倒れたまま右手で腰の後ろにつけてあった特別製の小型拳銃を取り出して撃つ。
私の銃声で揚羽は気が付いたはず。
増援が来るまで食い止めねば。
残る銃を左手で腰裏から取り出し牽制する。
流石に容易には近づけない。
こちらの先程の動きを見て対応を考えている。
でもこのままじゃ
武者たちが渡ってきてしまう。
手槍を持ってこられると危険!
こちらから攻めるしかない。
あと3人。
敵の得物は短い直刀。
逆手に持っている所を見ると、左手にも何か持っている。
左にいる敵を至近距離からの射撃で戦闘不能にする……
まずい。
腹をかすっただけ。
左腕に敵の右腕の直刀が突き刺すように繰り出されてくる。
即座に右手に持った銃剣付きの拳銃で払いのけ、今度は逆に左腕の拳銃の刃で敵の脇腹を薙ぎ払う。
まだ一人いる。
背後に殺気を感じ、転がりながら銃剣をその場に突き立てて、空いた右手で懐からあるものを取り出した。
左足の踵で回転しつつ勢いをつけたその皮袋(注)が背後の敵を襲う。
敵は危うく身を躱そうとして、腕でそれを受け止めてしまい、忍者らしからぬ声を上げた。
骨がメリッ、と音を立てて粉々になった筈。
鉛の入った皮袋。
これに遠心力を付けて敵にあてればどうなるか、考えればわかること。
三ツ者は倒した。
だけど既に3名もの手槍を持った武者が渡ってきていた。
それよりも、もっと恐ろしいものが襲ってきた事に気づいて天を見上げた。
雨だ。
銃が使えない。
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