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第32章:橋の上のホラティウス
橋上・2
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1559年4月下旬
上野国下仁田西馬山西城南次郎橋
小西行永
(商人ではない)
いやんなるぜ、全く。
矢盾もなしに飛び道具バンバン撃って来ながら、前進する連中をどうやって止めろっていうんだよ?
既に第1小隊の半分は戦傷。
無傷なもんは10人弱。
弩弓の矢ももうなくなっちまう。
俺も中隊長も鉄砲の狙撃に関しては他の追随を許さねぇくらいの自信はあるけどよ。その鉄砲がないんじゃ犬死じゃねえか。
これまで何年間もの間、右頬を腫らして訓練してきたのにもかかわらず、刀槍での戦いか?
数の勝負じゃもう無理だなぁ。
次郎橋を落とす準備でもするか?
それくらいしかやることはねぇ。
ああ、もう第2小隊も撤退するようだな。
切通も放棄か。
第3小隊を前面に出して最後の交戦か。
もうすぐ夕暮れ。
切通の中は真っ暗だ。
こんな時忍者がいればな。
殿さんが冗談だと言って素ッ破の連中に着せていたあの黒装束。
あれならば戦いやすい……
え“?
左手の山から黒い影が飛び降りてきた。
なんで谷を飛び越えてこれるだよっ!
その黒装束の2人が切通に入っていきやがった。
何処から来たんだ??
そう思って辺りを見渡すと、サンカの連中が10人程鉄砲を背負って西側の崖に綱を張り、そこを滑り降りるように次郎橋北に着地して来た。
まだまだ運に見放されていないぜ。
流石は大野中隊。
中隊長の運が良いのは得だな!
黒装束は小柄だ。
大きな得物は一切持っていない。
何を使っているのか?
答えはすぐに出た。切通の躰道に響き渡る銃声。拳銃を使っていやがる。
合計6発。
だがそれも後は続かねえだろう。すぐに撤退するだろうと思ったが、中でまだ戦っていやがる。
ありがてぇ。
俺たち生き残りは次郎橋北へ急いで向かい、サンカの持ってきた鉄砲を確認してびっくりした。
最新鋭の楓式2号じゃねぇのか?
火打石式の8匁筒。
長銃身で反動も凄いが一発で矢盾もろとも向こうの敵を仕留める。
近距離ならば2人目も倒したこともあるとか。
それから『大剣』も持ってきてくれた。
2個しかないがこれで十分だ。
退却の際に使える。
あの爆発の煙は大分長く続くからな。
8匁筒は計18丁。
そして、なんだこれは?
初めて見る。
鉄弾か?
いや、単なる鉄じゃねぇ。
中に鉛が入っていやがる。手が込んでいるなぁ。
これを8匁筒に入れて撃つのか。
いったいどうなるんだよ?
他にも違う弾があったが今はそれどころじゃねぇ。
早く、銃撃の準備をしないとな。
あの2人の黒装束がやばい。
こちらの準備ができ次第、撤退の呼子を鳴らすそうだ。
サンカの長が呼子を鳴らすと、躰道の中で爆発音がした。
煙が立ち込め、その煙の中から2人が無事な姿を現し、左右に分かれて後方から敵が放つ銃乱射を躱しながら橋を渡って来た。
身のこなしが猿みてえだ。
「よしっ! 橋を落とせぃ!!」
中隊長の号令で、次郎橋が落とされた。
ここにだけ火薬が仕掛けられた。
やっと手持ちの火薬が役に立った。
ホッとする間もなく、南からの銃撃が始まる。
皆、物陰に隠れてやり過ごす。
もう夜が忍び寄って辺りが真っ黒だ。
俺たちの顔も煤けて真っ黒だがな。
黒装束の2人が面頬を外す。
女子か!?
やけに小柄だと思っていたが。
その二人の内、少し大柄な方が中隊長に自己申告をした。
「風魔鉄砲隊特別選抜部隊、特攻女郎Aちいむ。
冬木梨花、秋葉揚羽。
サンカ部隊を先導して着陣報告いたします。
参戦の許可を」
「……といっても、もう戦ってしまったが。オネエ」
◇ ◇ ◇ ◇
同日夜半
次郎橋西尾根
秋葉揚羽
オネエったら、勝手に参戦して勝手に戦闘始めちゃって。
危険だから装束も真面な奴を使おうと言ったけど、「きっと向こうに着くころは夜だからこれでいく」とか言っちゃって、殿さんの冗談で作った黒装束なんか着て突っ込んでいって危ないったらない。
梨花ネェとは、品川の時からの付き合いだから、もう3年になる?
最初は敵同士。
死闘を演じたけど、素手の殴り合いで意気投合しちゃってそれから山岳猟兵として訓練した。頭はいいんだけど何か抜けているんだよなぁ。
そこが面白くて一緒に行動しているけど。
「ちょうどいい、凸凹こんびだねぇ」
と殿さんから言われた。
梨花ネェが超真面目。
アタシがぐーたら。
だって伊賀抜けたから楽で楽で。
普通ならば抜け忍として一生追われることになるんだけど、大胡の殿さんが何したのか藤林様が大胡で一生お仕えせよ。
と、仰ってくれた。
元々、楽したい癖はあった。
だから色々と工夫をして体術も力を使わずに楽に勝てる工夫ばかりしていたのが幸いしたのかなぁ。
兎に角、さっきの狭い躰道の中での戦闘位は楽にこなせる。
アタシが先頭で低い姿勢で敵の足を薙ぎ払い、それを援護するように拳銃と紐をつけた砂入り皮袋を使った攻撃をするオネエ。
これで大抵の敵は黙らせることが出来る。
最近はとっても細い金属製の糸が作られるようになって、それを使った技をオネエは工夫している。
アタシは適当に練習しているけどね。
「轆轤式のぐらいんだあはございませんか?
苦無や疋田刀がボロボロになってしまい戦闘能力が低下しています、
早急に……」
あ~あ。
硬い性格は治らないねぇ。
でも刃がボロボロというのは本当のこと。
さっきの連中、10人以上いて次から次へと襲ってきた。
最初の連中は足の筋を切り転がしておいて、後続を飛び道具で殺った。
だけどまだまだ時間を稼がないといけないと後ろからオネェの指示。
だからあと10人以上斬った。
その後、爆裂弾で煙幕を張りこっちへ退避したけど。
追い打ちがすごいねぇ。
鉄砲何丁持っているんだ?
この分だと明日はきつい。
だから、今この尾根伝いに敵の見張りが厳重な太郎橋に仕掛けをしに行く。
既にある程度完成しているというけど、間に合わなかったそうだ。
もっと早くやれよ。
一旦、黒い縄を使ってアタシは川底まで降りる。
橋まで10間以上の高さはある。
オネェは降りる途中、目印のしてあった雑木の枝から縄の先を持ってくる。
この縄は橋の下に付いている小さな滑車に通してある。普通の人の視力じゃ見つからないだろうなぁ。その細い縄に結んだちょうどアタシが登れるくらいの太い縄にかけ替えた。
反対側はオネェの胴に。オネェは崖の中腹まで登り下へ降りていく。それに引かれた体重の軽いアタシは吊り橋の下へたどり着く。
オネェも無事に谷底の川原に付いたようだ。そこでアタシよりも少しだけ軽い砂袋に綱を括り付けて置く。
じゃ、一仕事しますかねぇ。
小さな糸鋸を懐から取り出し小さな切れ目をいくつかの横木につけていく。馬車程度の重さが乗れば落ちる位の切れ目を。
ゆっくりと、しかし着実に。
「良い仕事とは、単純な作業の堅実な積み重ねだ」
と誰だかな、言っていた気がするんだよ。
兎に角、橋が揺れないように。
音がしないように。
そろりそろりと。
!!
げっ。
歩哨の野郎。
立小便しやがる!
ああああああ。
オネェにかかったじゃん!
「……コノカイノヤマザル アトデケチョンケチョンニ……」
いやいや。
小声でも聞こえるって!
「誰だ!?
おいっ!
誰か!
他の底で声がした!
大胡の兵だ。
弓を持ってこい!」
この闇夜。
弓が当たるようなことは無いけど、こっちが見つかるとヤバイ。
糸鋸は諦めだ。
下にいるオネェに合図を送るため綱を引っ張る。
うっ。
こんな時になって、滑車。
軋むなよ!
あ~あ。
見つかっちゃったよ。
「橋の下にもいるらしい。手槍で突けい!」
もうしらんよ。
合図も待たずに飛び降りた。
自由落下。
しかし5間で急激に速度が落ちる。
オネェの体重が綱にかかり、今度は逆にオネェが上へあがる。
これでアタシの着地が楽にできた。
今度はオネェの着地を延長してあった綱で体重を殺して受け止める。
無事二人とも着地。
よくあの滑車持ったなぁ。鉄製の頑丈な奴だったからいけたけどその代わり軋んじゃうんだから仕方ないね。
取り敢えず、やることはやった。
あとは撤退が出来れば、武田の小荷駄が通れなくなる。
武田の人たち、生きては帰れないなぁ信州に。
上野国下仁田西馬山西城南次郎橋
小西行永
(商人ではない)
いやんなるぜ、全く。
矢盾もなしに飛び道具バンバン撃って来ながら、前進する連中をどうやって止めろっていうんだよ?
既に第1小隊の半分は戦傷。
無傷なもんは10人弱。
弩弓の矢ももうなくなっちまう。
俺も中隊長も鉄砲の狙撃に関しては他の追随を許さねぇくらいの自信はあるけどよ。その鉄砲がないんじゃ犬死じゃねえか。
これまで何年間もの間、右頬を腫らして訓練してきたのにもかかわらず、刀槍での戦いか?
数の勝負じゃもう無理だなぁ。
次郎橋を落とす準備でもするか?
それくらいしかやることはねぇ。
ああ、もう第2小隊も撤退するようだな。
切通も放棄か。
第3小隊を前面に出して最後の交戦か。
もうすぐ夕暮れ。
切通の中は真っ暗だ。
こんな時忍者がいればな。
殿さんが冗談だと言って素ッ破の連中に着せていたあの黒装束。
あれならば戦いやすい……
え“?
左手の山から黒い影が飛び降りてきた。
なんで谷を飛び越えてこれるだよっ!
その黒装束の2人が切通に入っていきやがった。
何処から来たんだ??
そう思って辺りを見渡すと、サンカの連中が10人程鉄砲を背負って西側の崖に綱を張り、そこを滑り降りるように次郎橋北に着地して来た。
まだまだ運に見放されていないぜ。
流石は大野中隊。
中隊長の運が良いのは得だな!
黒装束は小柄だ。
大きな得物は一切持っていない。
何を使っているのか?
答えはすぐに出た。切通の躰道に響き渡る銃声。拳銃を使っていやがる。
合計6発。
だがそれも後は続かねえだろう。すぐに撤退するだろうと思ったが、中でまだ戦っていやがる。
ありがてぇ。
俺たち生き残りは次郎橋北へ急いで向かい、サンカの持ってきた鉄砲を確認してびっくりした。
最新鋭の楓式2号じゃねぇのか?
火打石式の8匁筒。
長銃身で反動も凄いが一発で矢盾もろとも向こうの敵を仕留める。
近距離ならば2人目も倒したこともあるとか。
それから『大剣』も持ってきてくれた。
2個しかないがこれで十分だ。
退却の際に使える。
あの爆発の煙は大分長く続くからな。
8匁筒は計18丁。
そして、なんだこれは?
初めて見る。
鉄弾か?
いや、単なる鉄じゃねぇ。
中に鉛が入っていやがる。手が込んでいるなぁ。
これを8匁筒に入れて撃つのか。
いったいどうなるんだよ?
他にも違う弾があったが今はそれどころじゃねぇ。
早く、銃撃の準備をしないとな。
あの2人の黒装束がやばい。
こちらの準備ができ次第、撤退の呼子を鳴らすそうだ。
サンカの長が呼子を鳴らすと、躰道の中で爆発音がした。
煙が立ち込め、その煙の中から2人が無事な姿を現し、左右に分かれて後方から敵が放つ銃乱射を躱しながら橋を渡って来た。
身のこなしが猿みてえだ。
「よしっ! 橋を落とせぃ!!」
中隊長の号令で、次郎橋が落とされた。
ここにだけ火薬が仕掛けられた。
やっと手持ちの火薬が役に立った。
ホッとする間もなく、南からの銃撃が始まる。
皆、物陰に隠れてやり過ごす。
もう夜が忍び寄って辺りが真っ黒だ。
俺たちの顔も煤けて真っ黒だがな。
黒装束の2人が面頬を外す。
女子か!?
やけに小柄だと思っていたが。
その二人の内、少し大柄な方が中隊長に自己申告をした。
「風魔鉄砲隊特別選抜部隊、特攻女郎Aちいむ。
冬木梨花、秋葉揚羽。
サンカ部隊を先導して着陣報告いたします。
参戦の許可を」
「……といっても、もう戦ってしまったが。オネエ」
◇ ◇ ◇ ◇
同日夜半
次郎橋西尾根
秋葉揚羽
オネエったら、勝手に参戦して勝手に戦闘始めちゃって。
危険だから装束も真面な奴を使おうと言ったけど、「きっと向こうに着くころは夜だからこれでいく」とか言っちゃって、殿さんの冗談で作った黒装束なんか着て突っ込んでいって危ないったらない。
梨花ネェとは、品川の時からの付き合いだから、もう3年になる?
最初は敵同士。
死闘を演じたけど、素手の殴り合いで意気投合しちゃってそれから山岳猟兵として訓練した。頭はいいんだけど何か抜けているんだよなぁ。
そこが面白くて一緒に行動しているけど。
「ちょうどいい、凸凹こんびだねぇ」
と殿さんから言われた。
梨花ネェが超真面目。
アタシがぐーたら。
だって伊賀抜けたから楽で楽で。
普通ならば抜け忍として一生追われることになるんだけど、大胡の殿さんが何したのか藤林様が大胡で一生お仕えせよ。
と、仰ってくれた。
元々、楽したい癖はあった。
だから色々と工夫をして体術も力を使わずに楽に勝てる工夫ばかりしていたのが幸いしたのかなぁ。
兎に角、さっきの狭い躰道の中での戦闘位は楽にこなせる。
アタシが先頭で低い姿勢で敵の足を薙ぎ払い、それを援護するように拳銃と紐をつけた砂入り皮袋を使った攻撃をするオネエ。
これで大抵の敵は黙らせることが出来る。
最近はとっても細い金属製の糸が作られるようになって、それを使った技をオネエは工夫している。
アタシは適当に練習しているけどね。
「轆轤式のぐらいんだあはございませんか?
苦無や疋田刀がボロボロになってしまい戦闘能力が低下しています、
早急に……」
あ~あ。
硬い性格は治らないねぇ。
でも刃がボロボロというのは本当のこと。
さっきの連中、10人以上いて次から次へと襲ってきた。
最初の連中は足の筋を切り転がしておいて、後続を飛び道具で殺った。
だけどまだまだ時間を稼がないといけないと後ろからオネェの指示。
だからあと10人以上斬った。
その後、爆裂弾で煙幕を張りこっちへ退避したけど。
追い打ちがすごいねぇ。
鉄砲何丁持っているんだ?
この分だと明日はきつい。
だから、今この尾根伝いに敵の見張りが厳重な太郎橋に仕掛けをしに行く。
既にある程度完成しているというけど、間に合わなかったそうだ。
もっと早くやれよ。
一旦、黒い縄を使ってアタシは川底まで降りる。
橋まで10間以上の高さはある。
オネェは降りる途中、目印のしてあった雑木の枝から縄の先を持ってくる。
この縄は橋の下に付いている小さな滑車に通してある。普通の人の視力じゃ見つからないだろうなぁ。その細い縄に結んだちょうどアタシが登れるくらいの太い縄にかけ替えた。
反対側はオネェの胴に。オネェは崖の中腹まで登り下へ降りていく。それに引かれた体重の軽いアタシは吊り橋の下へたどり着く。
オネェも無事に谷底の川原に付いたようだ。そこでアタシよりも少しだけ軽い砂袋に綱を括り付けて置く。
じゃ、一仕事しますかねぇ。
小さな糸鋸を懐から取り出し小さな切れ目をいくつかの横木につけていく。馬車程度の重さが乗れば落ちる位の切れ目を。
ゆっくりと、しかし着実に。
「良い仕事とは、単純な作業の堅実な積み重ねだ」
と誰だかな、言っていた気がするんだよ。
兎に角、橋が揺れないように。
音がしないように。
そろりそろりと。
!!
げっ。
歩哨の野郎。
立小便しやがる!
ああああああ。
オネェにかかったじゃん!
「……コノカイノヤマザル アトデケチョンケチョンニ……」
いやいや。
小声でも聞こえるって!
「誰だ!?
おいっ!
誰か!
他の底で声がした!
大胡の兵だ。
弓を持ってこい!」
この闇夜。
弓が当たるようなことは無いけど、こっちが見つかるとヤバイ。
糸鋸は諦めだ。
下にいるオネェに合図を送るため綱を引っ張る。
うっ。
こんな時になって、滑車。
軋むなよ!
あ~あ。
見つかっちゃったよ。
「橋の下にもいるらしい。手槍で突けい!」
もうしらんよ。
合図も待たずに飛び降りた。
自由落下。
しかし5間で急激に速度が落ちる。
オネェの体重が綱にかかり、今度は逆にオネェが上へあがる。
これでアタシの着地が楽にできた。
今度はオネェの着地を延長してあった綱で体重を殺して受け止める。
無事二人とも着地。
よくあの滑車持ったなぁ。鉄製の頑丈な奴だったからいけたけどその代わり軋んじゃうんだから仕方ないね。
取り敢えず、やることはやった。
あとは撤退が出来れば、武田の小荷駄が通れなくなる。
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