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第33章:太郎は悩む
七輿・1
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1559年5月1日巳の刻(午前10時)
上野国東甘楽七輿山東方4町
本動堂一成
(後藤旅団第4大隊第4中隊長。ちなみに「ゆるぎどう」って読みます)
「あれは旅団長には聞かせられんな。
少しでも耳にすれば鏑川を一気に渡って全兵力で七輿山に襲い掛かるかもな」
第3中隊長でこの支隊を指揮する美土里徹成が言う。
此奴は旅団長に可愛がられて諱まで貰った。
豪勇を持って鳴る武士でその配下は強い。
しかし下に対して厳しく、上に対しては阿る所がある。
大胡らしくない。
配下もそう思っているらしく、訓練以外ではそっけない。
まさか此奴が俺の隊に指示することになるとは。
官兵衛さんを無くしてからの旅団長は人を見る目を失った。
まだ養っている最中だろうが、今回のような大隊長のいないときに中隊長選抜が頓珍漢では困る。
大隊長はそれなりに優秀だと思う。新田由良からの新参の者としては頼りになる。だが此奴に任せるよりも遥かに俺の方がましだ。
ましてやこの任務
「金井平山城ににらみを利かせつつ、七輿山に陣取る敵800を拘束せよ」
この命令を果たすために全兵力を七輿山東方3町の高台に布陣させた。
「ここならば南と西。両方にらみを利かせられるであろう。下にいるよりも攻防に有利じゃ」
それは確かにそうだ。
だが敵の出方、ここを攻める筈がない。
南からの敵とは平井の武装ほう起した元地侍と北条の旧臣。
100と少々。
こちらへ出てくるほどの根性はあるまい。
あったとしても2~30人置いておけばそれで済む。
だがそれがわからない。この中隊長は。
後藤隊に豪勇のものを集めた結果か、これが。
俺ならば、ここへは50も上げて置き、下の刈り入れ直後の畑とその向こうの水田の間に布陣する。そして鉄砲を構えておればよい。
25も鉄砲を正面に置いておけば800程度の敵、手出しが出来ようはずがない。
残りの100を機動的に運用すればよい。
そうすればもしもの時に南にも対処可能。
場所的にも川向うの旅団本体との繋ぎもつけやすい。
「旅団長から指令。
午の刻、第1大隊と第3の2個中隊を七輿山上の敵を強襲する。
攻撃に備えよとのこと」
伝令の者が俺たちの指揮場所で敬礼をしながら指令を伝達する。
承知した旨を伝え、直ちに復命するように下令。
よく見れば既に第1大隊が動き出している。
旅団長は気が早いからな。
何があった?
新しい情報?
意思決定があったのか?
◇ ◇ ◇ ◇
同刻
鏑川に架かる橋
竹中半兵衛
(16チャイになりました)
おかしい。
伝令・索敵兵が帰ってこない。
二段索敵でも敵に狩られたか。
このままでは危険。
そう後藤様には進言した。
三段目の索敵には護衛も多くつけたが、これも帰ってこなかった。
いや、1部隊だけ帰って来た。
南方、朝駆けで七輿山付近に集結中の敵より騎馬部隊が、第4大隊分遣隊の側面に回り込んで一当たりしていったと。
朝靄で良く見えなかったが物見によれば言葉合戦も仕掛けてきたという。
その内容まで真面目に伝える。馬鹿者が!
「有能な怠け者は指揮官にせよ。
有能な働き者は参謀に向いている。
無能な怠け者は連絡将校か下級兵士が務まる。
無能な働き者は銃殺するしかない」
と、殿が「冗談だよ~」と言いつつ話していたことを思い出す(注)。
この伝令は「無能な働き者」なのか?
そこまで言わなくてよいのだ!
後藤様が怒ってしまわれた。
「小幡の奴ら。甘楽を返すわけにはいかん! この裏切り者めが!」
もう私のような若輩で新参者には止めようがない。
こうなっては、もう誰にも止められない。
殿以外は。
殿が私に
「大変だけどやってくれる? 参謀。お願い~」
と仰っていたのは、誰がやっていても結局は話を聞かないからだという事か。
私もこの隊へ配属されて、早1年。気苦労の連続で昨日も熱が出て寝込んでしまった。まだ本調子には程遠いが戦は待ってはくれない。
七輿山へ主力の第1大隊を向かわせることとなってしまった。
第2大隊と2個中隊の1500が銃列を構えていれば敵主力が襲ってきても安心だ。あそこは隘路となっている。
作戦目的
「ここで敵先鋒を足止めせよ」は達成できる。
せめて後藤様のうまい誘導方法を身につけねば。
「この先水田が広がっております故、数隊に分かれてあぜ道を通りましょう。
まだ田植えをしたばかり。踏み荒らしては近在の者が困りましょう」
後藤様は人が好い。
特に庶民に対しては「殿を見習わねばならん」といって、よく酒を飲みに町へ繰り出す。
それも考え物だが、今はこの街道だけで長蛇の列で移動せずに小隊ごとに行軍する方がまだましだ。
結局、あぜ道を壊して迷惑をかけるが苗を踏み荒らすよりもまし。
索敵を兼ねて分散しての行軍。
高々2町から3町の幅だ。
大丈夫だろう。
問題は、まだこの辺りの水田のあぜ道が真っ直ぐではないことだ。
大胡のように整地されて短冊状に並んだ横一列で正条植えをし易い水田になっていないこと。
くねくねとしていて移動に時間が掛かる。
周りを見渡してみる。
移動の際は後藤様と私、そして連絡兵・直轄兵のみ騎乗している。後藤様の甲冑は西洋甲冑と殿が言われた特注品だ。
輓馬用の強靭な馬でもすぐにへたばるので幾頭も替え馬がいる。
そのすぐ横で、馬を止め騎乗しつつ背伸びをする。
何かがおかしい。
しかしそれを確認する前に皆が気付いた。
「七輿山の敵陣より騎兵100! 第3大隊後方へ回り込む軌道を描いております!」
しまった!
あの刈り取り前の麦畑。
あの向こうを進軍したか?
それも黄色い合羽を着ていた。
そしてたった今、それを脱ぎ捨てた。
赤備え!
数は少ないがその機動力と打撃力は非常に大きい。
500弱の2個中隊が分散している。
この後背を衝かれれば大混乱は必至。
「直ちに方向転換! 挟み撃ちにする!」
後藤様が吼える!
「いけませぬ!
その場で撃てる者だけで乱射。
撹乱いたしましょう。
敵の誘いに乗っては何があるか。
これは罠です!」
赤備えの特性の一つは「目立つこと」
殿が「赤と黄色は目立つのでこれ使わないと損だよ~」
と仰っていた。
これはわざ目立たせている。
もう後藤様の命令で第1大隊は戦闘態勢に入り、敵の赤備えを潰し、その勢いで七輿山の敵を粉砕に掛かろうとしている。
多分、敵の狙いはこれだ。
どこかに敵の主力が潜んでいる。
きっと朝日の昇る前に渡河したに違いない。
いるとすればあの塚森の向こう。
多分低地となっている。
あそこは刈り入れ前の畑だ。
黄色い布で隠れることもできる。
東雲様の隊の工夫を見習ったのだ。
そして今。
塚森越しに見え始めた赤い流れ。
無数の赤い騎馬隊だった。
飯富虎昌の旗印。
やられた。
このまま側面を突くか?
それとも……
川を渡り、第3大隊の後背を衝く!?
第3が包囲される!
上野国東甘楽七輿山東方4町
本動堂一成
(後藤旅団第4大隊第4中隊長。ちなみに「ゆるぎどう」って読みます)
「あれは旅団長には聞かせられんな。
少しでも耳にすれば鏑川を一気に渡って全兵力で七輿山に襲い掛かるかもな」
第3中隊長でこの支隊を指揮する美土里徹成が言う。
此奴は旅団長に可愛がられて諱まで貰った。
豪勇を持って鳴る武士でその配下は強い。
しかし下に対して厳しく、上に対しては阿る所がある。
大胡らしくない。
配下もそう思っているらしく、訓練以外ではそっけない。
まさか此奴が俺の隊に指示することになるとは。
官兵衛さんを無くしてからの旅団長は人を見る目を失った。
まだ養っている最中だろうが、今回のような大隊長のいないときに中隊長選抜が頓珍漢では困る。
大隊長はそれなりに優秀だと思う。新田由良からの新参の者としては頼りになる。だが此奴に任せるよりも遥かに俺の方がましだ。
ましてやこの任務
「金井平山城ににらみを利かせつつ、七輿山に陣取る敵800を拘束せよ」
この命令を果たすために全兵力を七輿山東方3町の高台に布陣させた。
「ここならば南と西。両方にらみを利かせられるであろう。下にいるよりも攻防に有利じゃ」
それは確かにそうだ。
だが敵の出方、ここを攻める筈がない。
南からの敵とは平井の武装ほう起した元地侍と北条の旧臣。
100と少々。
こちらへ出てくるほどの根性はあるまい。
あったとしても2~30人置いておけばそれで済む。
だがそれがわからない。この中隊長は。
後藤隊に豪勇のものを集めた結果か、これが。
俺ならば、ここへは50も上げて置き、下の刈り入れ直後の畑とその向こうの水田の間に布陣する。そして鉄砲を構えておればよい。
25も鉄砲を正面に置いておけば800程度の敵、手出しが出来ようはずがない。
残りの100を機動的に運用すればよい。
そうすればもしもの時に南にも対処可能。
場所的にも川向うの旅団本体との繋ぎもつけやすい。
「旅団長から指令。
午の刻、第1大隊と第3の2個中隊を七輿山上の敵を強襲する。
攻撃に備えよとのこと」
伝令の者が俺たちの指揮場所で敬礼をしながら指令を伝達する。
承知した旨を伝え、直ちに復命するように下令。
よく見れば既に第1大隊が動き出している。
旅団長は気が早いからな。
何があった?
新しい情報?
意思決定があったのか?
◇ ◇ ◇ ◇
同刻
鏑川に架かる橋
竹中半兵衛
(16チャイになりました)
おかしい。
伝令・索敵兵が帰ってこない。
二段索敵でも敵に狩られたか。
このままでは危険。
そう後藤様には進言した。
三段目の索敵には護衛も多くつけたが、これも帰ってこなかった。
いや、1部隊だけ帰って来た。
南方、朝駆けで七輿山付近に集結中の敵より騎馬部隊が、第4大隊分遣隊の側面に回り込んで一当たりしていったと。
朝靄で良く見えなかったが物見によれば言葉合戦も仕掛けてきたという。
その内容まで真面目に伝える。馬鹿者が!
「有能な怠け者は指揮官にせよ。
有能な働き者は参謀に向いている。
無能な怠け者は連絡将校か下級兵士が務まる。
無能な働き者は銃殺するしかない」
と、殿が「冗談だよ~」と言いつつ話していたことを思い出す(注)。
この伝令は「無能な働き者」なのか?
そこまで言わなくてよいのだ!
後藤様が怒ってしまわれた。
「小幡の奴ら。甘楽を返すわけにはいかん! この裏切り者めが!」
もう私のような若輩で新参者には止めようがない。
こうなっては、もう誰にも止められない。
殿以外は。
殿が私に
「大変だけどやってくれる? 参謀。お願い~」
と仰っていたのは、誰がやっていても結局は話を聞かないからだという事か。
私もこの隊へ配属されて、早1年。気苦労の連続で昨日も熱が出て寝込んでしまった。まだ本調子には程遠いが戦は待ってはくれない。
七輿山へ主力の第1大隊を向かわせることとなってしまった。
第2大隊と2個中隊の1500が銃列を構えていれば敵主力が襲ってきても安心だ。あそこは隘路となっている。
作戦目的
「ここで敵先鋒を足止めせよ」は達成できる。
せめて後藤様のうまい誘導方法を身につけねば。
「この先水田が広がっております故、数隊に分かれてあぜ道を通りましょう。
まだ田植えをしたばかり。踏み荒らしては近在の者が困りましょう」
後藤様は人が好い。
特に庶民に対しては「殿を見習わねばならん」といって、よく酒を飲みに町へ繰り出す。
それも考え物だが、今はこの街道だけで長蛇の列で移動せずに小隊ごとに行軍する方がまだましだ。
結局、あぜ道を壊して迷惑をかけるが苗を踏み荒らすよりもまし。
索敵を兼ねて分散しての行軍。
高々2町から3町の幅だ。
大丈夫だろう。
問題は、まだこの辺りの水田のあぜ道が真っ直ぐではないことだ。
大胡のように整地されて短冊状に並んだ横一列で正条植えをし易い水田になっていないこと。
くねくねとしていて移動に時間が掛かる。
周りを見渡してみる。
移動の際は後藤様と私、そして連絡兵・直轄兵のみ騎乗している。後藤様の甲冑は西洋甲冑と殿が言われた特注品だ。
輓馬用の強靭な馬でもすぐにへたばるので幾頭も替え馬がいる。
そのすぐ横で、馬を止め騎乗しつつ背伸びをする。
何かがおかしい。
しかしそれを確認する前に皆が気付いた。
「七輿山の敵陣より騎兵100! 第3大隊後方へ回り込む軌道を描いております!」
しまった!
あの刈り取り前の麦畑。
あの向こうを進軍したか?
それも黄色い合羽を着ていた。
そしてたった今、それを脱ぎ捨てた。
赤備え!
数は少ないがその機動力と打撃力は非常に大きい。
500弱の2個中隊が分散している。
この後背を衝かれれば大混乱は必至。
「直ちに方向転換! 挟み撃ちにする!」
後藤様が吼える!
「いけませぬ!
その場で撃てる者だけで乱射。
撹乱いたしましょう。
敵の誘いに乗っては何があるか。
これは罠です!」
赤備えの特性の一つは「目立つこと」
殿が「赤と黄色は目立つのでこれ使わないと損だよ~」
と仰っていた。
これはわざ目立たせている。
もう後藤様の命令で第1大隊は戦闘態勢に入り、敵の赤備えを潰し、その勢いで七輿山の敵を粉砕に掛かろうとしている。
多分、敵の狙いはこれだ。
どこかに敵の主力が潜んでいる。
きっと朝日の昇る前に渡河したに違いない。
いるとすればあの塚森の向こう。
多分低地となっている。
あそこは刈り入れ前の畑だ。
黄色い布で隠れることもできる。
東雲様の隊の工夫を見習ったのだ。
そして今。
塚森越しに見え始めた赤い流れ。
無数の赤い騎馬隊だった。
飯富虎昌の旗印。
やられた。
このまま側面を突くか?
それとも……
川を渡り、第3大隊の後背を衝く!?
第3が包囲される!
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