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第31章:沼田の惨劇
もう帰れよ。いい加減
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1559年5月上旬
上野国名胡桃城
上杉景信
(遂に大任を負ってしまった)
「御本城様は、何と?」
色部殿が急かすように問うてきた。先程、忍城東にいるはずの御本城様から軒猿が文を持ってきた。
今は利根川を渡り上野へ入られたという。
「今から、東上野の城を落とすと。その間、沼田城を囲んでおけと」
しかし囲むも何も、南ががら空きだ。
後詰も容易であろう。
この場合は後詰が来て城外にて決戦という方がありがたいが。
そううまくはいくまい。
既に士気は崩壊寸前。
逃亡した兵も多数いる。
もっともなことだ。
国衆との関係が断たれれば足軽共はここにいる意味を失う。
感状でも出ていれば別だが、当主を失った領地がどうなるかわからない。
農民も自分たちの行く先が不安になるのも仕方のないとこ。
殊に柏崎衆の脱走が痛い。
あれだけの精鋭が壊滅した。
物頭以上の者が全て囚われたのだから脱走しても仕方あるまい。
だからと言って峻険な清水峠を越後まで腰兵糧のみで越えられよう筈もない。
大多数が大胡へ逃げたらしい。
他の部将の足軽も多数逃げた。
色部殿と私の備えだけがまだましか。
7割がた残っている。
死傷者も含めて3割の損害。
大敗北だ。
武田の砥石崩れ以上の。
幸いと言ってよいのかどうかは分からぬが、北条殿の機転により鉄砲足軽が脱走する前に鉄砲を取り上げ、10丁ごとに集めていたことが幸いした。
火縄の絡繰り部分を保護する為もあり、10丁程で相互に薪の如く立てかけて置いたため、一人で脱走すれば鉄砲が倒れる。
それで10人全員の意志が統一できずに、鉄砲を持ったまま逃亡するものは殆どいなかった。
宇佐美殿が指揮をしていた本隊を私が受け継いだ。
指揮権も私だ。
全てを決めねばならない。
重圧で首筋に汗が滴るのが分かる。
「囲うというても、既に兵の半分は失われた。
10000に満たぬ。
士気も最低。
兵糧も最低。
弓矢長物は全て大胡に渡してきた。
儂らの指揮も最低じゃった。
これでどうやって戦えと?」
そうだ。
もしこの状態で敵が攻めてきたら、長柄もなく手槍弓矢も殆どない。鉄砲はあるが撃ち手の2割は逃亡、もしくは手傷を負っている。
沼田守備兵は3000以上いるはず。
後備兵まで入れれば6000はいよう。
鉄砲隊を前に押し寄せてきたら太刀打ちできぬ。
「木を切り出し鹿砦や馬防柵を築き、そこで守りに徹しよう。御本城様が東上野を平らげ、有利な形勢を保つまで膠着状態にしておくのが最善の策だと思う」
私は唯一、御本城様のご意向に沿うための策を提案した。
皆、納得するしかなかった。
「四釜川右岸(北西岸)に布陣し、防備を固めよう」
決断した。
◇ ◇ ◇ ◇
5月中旬
四釜川北西岸
北条高広
(正史じゃ沼田や厩橋守っていたのに(^▽^;))
ようやっと馬防柵が出来つつある。
5間程の長さの柵を互い違いに立て、馬出しの代わりにしている。
大胡の鉄砲操典に従い一斉射撃を繰り返せば、この鉄砲1000丁、数千の敵を退けることも可能であろう。
鉄砲足軽は800人を切ってしまった。
それでも、それだけ残ってくれたのはありがたい。
これが他の備えならば雲散霧消してもおかしくない。
儂が生き残っている事と、3年もの長きに渡り同じ訓練を続けてきた常備兵であることが大きい。
道理で大胡の常備兵が強いわけだ。このような備えが万単位でいるわけだから。
工事の見回りをする。
皆よく働いている。
この辺りは杉や檜も多く(注)真っ直ぐな丸太が多く取れた。
これを数千人で運んだ。よく頑張ったものだ。できれば褒美をはずんでやりたいが兵糧が少ない。
銭で支給するが戦で持っていても重いだけじゃ。
しかし大胡は特殊じゃな。
この沼田だけなのか?
そこかしこに地蔵や祠がある。
逃げずに近くの寺にいた住職に聞くと、毎日住民がお祈りをしているという。
「早く戦が終わり太平の世が来ますように」
「この地にて命を落としたものが安らかに眠れるように」
「この地で亡くなる者が成仏できますように」
このようにお参りしているという。
その祠や地蔵が全て同じ方角を向いている。
普通なれば富士の浅間神社などは、富士の方角をお祈りするように建てられる。
じゃがこの祠と地蔵は全て北東を向いている。
なぜ北東なのか?
南西に何があるのか?
それをお祀りしているのか?
解らぬまま北東へ進んでいく。
四釜川沿いの防備は万全とはいかないが、できうる限りのことは出来た。
目の前の三峰城が目障りだが、大したことは出来まい。
どうせ200程度の兵が詰めているだけであろう。
◇ ◇ ◇ ◇
名胡桃城
上杉景信
(敗北の影に覆われてしまったおぼっちゃん)
文を持つ手が震える。
いかぬ。皆に悟られては。
武田の先鋒が敗れたと?
本隊はどうした?
その様子はまだつかめぬ。
だがこのままだと大胡の1個軍団程度は、こちらか東へ向かう事も考えられる。
ここで20000もの兵を足止めされたばかりか、大将が討ち取られ先鋒が瓦解。
半数の兵が脱走・死傷。
これが大胡へ伝えられていよう。
どちらへ来る?
こちらへ来てくれれば乾坤一擲の決戦をしようぞ。
四釜川沿いならば沼田からの1欣砲は威力がないと北条殿が言っていた。
河沿いの崖が防御に使える。
ここでどっしりと構えて御本城様のお手を煩わす事だけはすまい。
そう考えている私の耳に轟音が聞こえた。
四釜川のお味方の陣辺りだ。
爆炎が上がっている。
大胡の罠か?
何が起こった?
しばらくすると再び爆発。
大砲なのか?
1欣砲は届かないはず。
それに爆発だと?
大砲の弾が爆発したのか?
ここからでは見えぬ。
私は利根川近くまで降りて様子を確かめようとした。
◇ ◇ ◇ ◇
三峰城
板橋源次郎
(桐生新里村の土豪の次男坊。
何を血迷ったか砲兵隊に入っちまった)
「小隊長。甲23番、ちょい西へ着弾。破裂は少し遅い」
観測隊員が口頭で伝達。
それを手旗信号員が、沼田城本丸北に設置してある臼砲要員へ伝える。
こちらでも一応三点測距を行い、それも伝える。
二重の確認体制だ。
「第二射、敵の鉄砲隊列を直撃。
今度は地上落下前に破裂。
榴散弾が効果を発揮した模様。
敵死傷者多数」
「よし。次だ。甲22番に目標変更」
俺は先ほどの目標であった祠の南側にある地蔵へと目標を変更させた。
危惧されていた導火線の具合は順調のようだ。
測量地図を見ながら頭を搔く。
まさかこのような時代が来るとは思っていなかった。
20町もの先から爆発する弾が落ちて来て敵を倒していく。
そしてその目標が祠?
地蔵?
そのような罰当たりがあるものか?
そう言って反論した。
俺の家は桐生の新里だ。
元はと言えば上杉家の家宰であった長尾様を寄り親としていた。
その家宰が頼りにならないともなれば、国衆にしてみれば勢力を伸ばしてきている大胡に付くしかあるまい。
粕川の連中と一緒に大胡へ付いた。
俺は次男坊故、華蔵寺にて兵学を習うことになった。
最初は槍働きをと思い伊勢守様に新陰流を習いたいと願ったが、
伊勢守様が
「これからは鉄砲か大砲の時代だ」と仰り、
弟子はあまり採らなかった。
鉄砲は皆が習い始めた。
自分で扱える。
得物が槍から鉄砲に代わっただけだ。
それにうまくすれば敵の兜首も取れる。
そう思う者が大半だった。
しかしそんな中で数学というものに出会ってしまった。
これに嵌まった。
他の大勢のものは勇ましいことが好きだ。
だが俺はあいにく小柄だ。
殿と同じ。
だったら殿と同じく
「他の者が出来ない事」を
すればよいではないか。
そういった思いで砲兵隊に志願した。
その砲兵隊の内でも、更に特殊なものに魅了された。
それが臼砲だ。
爆発する大砲の弾!
これならば城ですら粉々になる。
敵の真っただ中へ着弾すれば、一瞬にして敵の備えに大穴が開く。
それが現在眼下で起きている事だ。
平和が来るまで「心を鬼にせよ」と、砲兵隊を束ねる是政様が訓示をされた。
砲兵は一瞬で人を大量に殺す。
殺される方だけでなく
「殺す方」も
心が傷つくと知っているのだ。
だから敵を掃討することだけを考えよ、と。
地蔵も祠も侵略者の為に作った。
土地の者は
「早く平和が来ますように」
「ここを侵略して来たものによって命を奪われた人が成仏できますように」
「ここを侵略してきた人があの世に迷わず行けるように」
そう毎日お命を捧げてきた。
俺もその一人だ。
それが今日実現することとなった。
ただそれだけ。
良いも悪いもない。
この残酷な戦乱を武力以外では収められぬこと、分かりきっている。
だから号令を掛ける。
「次。乙23番。
逃げ出した敵兵へ榴散弾。
そう伝えよ!」
上野国名胡桃城
上杉景信
(遂に大任を負ってしまった)
「御本城様は、何と?」
色部殿が急かすように問うてきた。先程、忍城東にいるはずの御本城様から軒猿が文を持ってきた。
今は利根川を渡り上野へ入られたという。
「今から、東上野の城を落とすと。その間、沼田城を囲んでおけと」
しかし囲むも何も、南ががら空きだ。
後詰も容易であろう。
この場合は後詰が来て城外にて決戦という方がありがたいが。
そううまくはいくまい。
既に士気は崩壊寸前。
逃亡した兵も多数いる。
もっともなことだ。
国衆との関係が断たれれば足軽共はここにいる意味を失う。
感状でも出ていれば別だが、当主を失った領地がどうなるかわからない。
農民も自分たちの行く先が不安になるのも仕方のないとこ。
殊に柏崎衆の脱走が痛い。
あれだけの精鋭が壊滅した。
物頭以上の者が全て囚われたのだから脱走しても仕方あるまい。
だからと言って峻険な清水峠を越後まで腰兵糧のみで越えられよう筈もない。
大多数が大胡へ逃げたらしい。
他の部将の足軽も多数逃げた。
色部殿と私の備えだけがまだましか。
7割がた残っている。
死傷者も含めて3割の損害。
大敗北だ。
武田の砥石崩れ以上の。
幸いと言ってよいのかどうかは分からぬが、北条殿の機転により鉄砲足軽が脱走する前に鉄砲を取り上げ、10丁ごとに集めていたことが幸いした。
火縄の絡繰り部分を保護する為もあり、10丁程で相互に薪の如く立てかけて置いたため、一人で脱走すれば鉄砲が倒れる。
それで10人全員の意志が統一できずに、鉄砲を持ったまま逃亡するものは殆どいなかった。
宇佐美殿が指揮をしていた本隊を私が受け継いだ。
指揮権も私だ。
全てを決めねばならない。
重圧で首筋に汗が滴るのが分かる。
「囲うというても、既に兵の半分は失われた。
10000に満たぬ。
士気も最低。
兵糧も最低。
弓矢長物は全て大胡に渡してきた。
儂らの指揮も最低じゃった。
これでどうやって戦えと?」
そうだ。
もしこの状態で敵が攻めてきたら、長柄もなく手槍弓矢も殆どない。鉄砲はあるが撃ち手の2割は逃亡、もしくは手傷を負っている。
沼田守備兵は3000以上いるはず。
後備兵まで入れれば6000はいよう。
鉄砲隊を前に押し寄せてきたら太刀打ちできぬ。
「木を切り出し鹿砦や馬防柵を築き、そこで守りに徹しよう。御本城様が東上野を平らげ、有利な形勢を保つまで膠着状態にしておくのが最善の策だと思う」
私は唯一、御本城様のご意向に沿うための策を提案した。
皆、納得するしかなかった。
「四釜川右岸(北西岸)に布陣し、防備を固めよう」
決断した。
◇ ◇ ◇ ◇
5月中旬
四釜川北西岸
北条高広
(正史じゃ沼田や厩橋守っていたのに(^▽^;))
ようやっと馬防柵が出来つつある。
5間程の長さの柵を互い違いに立て、馬出しの代わりにしている。
大胡の鉄砲操典に従い一斉射撃を繰り返せば、この鉄砲1000丁、数千の敵を退けることも可能であろう。
鉄砲足軽は800人を切ってしまった。
それでも、それだけ残ってくれたのはありがたい。
これが他の備えならば雲散霧消してもおかしくない。
儂が生き残っている事と、3年もの長きに渡り同じ訓練を続けてきた常備兵であることが大きい。
道理で大胡の常備兵が強いわけだ。このような備えが万単位でいるわけだから。
工事の見回りをする。
皆よく働いている。
この辺りは杉や檜も多く(注)真っ直ぐな丸太が多く取れた。
これを数千人で運んだ。よく頑張ったものだ。できれば褒美をはずんでやりたいが兵糧が少ない。
銭で支給するが戦で持っていても重いだけじゃ。
しかし大胡は特殊じゃな。
この沼田だけなのか?
そこかしこに地蔵や祠がある。
逃げずに近くの寺にいた住職に聞くと、毎日住民がお祈りをしているという。
「早く戦が終わり太平の世が来ますように」
「この地にて命を落としたものが安らかに眠れるように」
「この地で亡くなる者が成仏できますように」
このようにお参りしているという。
その祠や地蔵が全て同じ方角を向いている。
普通なれば富士の浅間神社などは、富士の方角をお祈りするように建てられる。
じゃがこの祠と地蔵は全て北東を向いている。
なぜ北東なのか?
南西に何があるのか?
それをお祀りしているのか?
解らぬまま北東へ進んでいく。
四釜川沿いの防備は万全とはいかないが、できうる限りのことは出来た。
目の前の三峰城が目障りだが、大したことは出来まい。
どうせ200程度の兵が詰めているだけであろう。
◇ ◇ ◇ ◇
名胡桃城
上杉景信
(敗北の影に覆われてしまったおぼっちゃん)
文を持つ手が震える。
いかぬ。皆に悟られては。
武田の先鋒が敗れたと?
本隊はどうした?
その様子はまだつかめぬ。
だがこのままだと大胡の1個軍団程度は、こちらか東へ向かう事も考えられる。
ここで20000もの兵を足止めされたばかりか、大将が討ち取られ先鋒が瓦解。
半数の兵が脱走・死傷。
これが大胡へ伝えられていよう。
どちらへ来る?
こちらへ来てくれれば乾坤一擲の決戦をしようぞ。
四釜川沿いならば沼田からの1欣砲は威力がないと北条殿が言っていた。
河沿いの崖が防御に使える。
ここでどっしりと構えて御本城様のお手を煩わす事だけはすまい。
そう考えている私の耳に轟音が聞こえた。
四釜川のお味方の陣辺りだ。
爆炎が上がっている。
大胡の罠か?
何が起こった?
しばらくすると再び爆発。
大砲なのか?
1欣砲は届かないはず。
それに爆発だと?
大砲の弾が爆発したのか?
ここからでは見えぬ。
私は利根川近くまで降りて様子を確かめようとした。
◇ ◇ ◇ ◇
三峰城
板橋源次郎
(桐生新里村の土豪の次男坊。
何を血迷ったか砲兵隊に入っちまった)
「小隊長。甲23番、ちょい西へ着弾。破裂は少し遅い」
観測隊員が口頭で伝達。
それを手旗信号員が、沼田城本丸北に設置してある臼砲要員へ伝える。
こちらでも一応三点測距を行い、それも伝える。
二重の確認体制だ。
「第二射、敵の鉄砲隊列を直撃。
今度は地上落下前に破裂。
榴散弾が効果を発揮した模様。
敵死傷者多数」
「よし。次だ。甲22番に目標変更」
俺は先ほどの目標であった祠の南側にある地蔵へと目標を変更させた。
危惧されていた導火線の具合は順調のようだ。
測量地図を見ながら頭を搔く。
まさかこのような時代が来るとは思っていなかった。
20町もの先から爆発する弾が落ちて来て敵を倒していく。
そしてその目標が祠?
地蔵?
そのような罰当たりがあるものか?
そう言って反論した。
俺の家は桐生の新里だ。
元はと言えば上杉家の家宰であった長尾様を寄り親としていた。
その家宰が頼りにならないともなれば、国衆にしてみれば勢力を伸ばしてきている大胡に付くしかあるまい。
粕川の連中と一緒に大胡へ付いた。
俺は次男坊故、華蔵寺にて兵学を習うことになった。
最初は槍働きをと思い伊勢守様に新陰流を習いたいと願ったが、
伊勢守様が
「これからは鉄砲か大砲の時代だ」と仰り、
弟子はあまり採らなかった。
鉄砲は皆が習い始めた。
自分で扱える。
得物が槍から鉄砲に代わっただけだ。
それにうまくすれば敵の兜首も取れる。
そう思う者が大半だった。
しかしそんな中で数学というものに出会ってしまった。
これに嵌まった。
他の大勢のものは勇ましいことが好きだ。
だが俺はあいにく小柄だ。
殿と同じ。
だったら殿と同じく
「他の者が出来ない事」を
すればよいではないか。
そういった思いで砲兵隊に志願した。
その砲兵隊の内でも、更に特殊なものに魅了された。
それが臼砲だ。
爆発する大砲の弾!
これならば城ですら粉々になる。
敵の真っただ中へ着弾すれば、一瞬にして敵の備えに大穴が開く。
それが現在眼下で起きている事だ。
平和が来るまで「心を鬼にせよ」と、砲兵隊を束ねる是政様が訓示をされた。
砲兵は一瞬で人を大量に殺す。
殺される方だけでなく
「殺す方」も
心が傷つくと知っているのだ。
だから敵を掃討することだけを考えよ、と。
地蔵も祠も侵略者の為に作った。
土地の者は
「早く平和が来ますように」
「ここを侵略して来たものによって命を奪われた人が成仏できますように」
「ここを侵略してきた人があの世に迷わず行けるように」
そう毎日お命を捧げてきた。
俺もその一人だ。
それが今日実現することとなった。
ただそれだけ。
良いも悪いもない。
この残酷な戦乱を武力以外では収められぬこと、分かりきっている。
だから号令を掛ける。
「次。乙23番。
逃げ出した敵兵へ榴散弾。
そう伝えよ!」
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小説完全初心者ですが、よろしくお願いします。
※なお、この物語に出てくる格闘用語についてはあくまでフィクションです。
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