294 / 339
第31章:沼田の惨劇
肝試し大会
しおりを挟む
1559年5月上旬
上野国沼田城二の丸南胸壁
矢沢綱頼
(無茶口は絶対に信用しない懸命な人)
「よいか。儂が死んでもここは死守じゃ。死守というよりも、儂が殺されればこの殲滅区画の生きとし生けるものを皆殺しにせよ」
儂は二の丸を任せている大隊長に厳命を下す。
此奴ならきちんと戦略を理解して行動をするであろう。無駄な場外への突撃はせんであろうからな。
無茶口には任せられん。
奴なら城外でも殲滅戦をしようとしかねぬ。
追撃戦は必須というのは、野戦において敵と同等以上の兵力がある時のみじゃ。
またできうる限りの騎馬隊を突っ込ませる。沼田には騎馬隊などおらん。
先程、宇佐美定満を名乗る老部将から降伏の意志を伝えられた。
暫し様子を見た。
柿崎あたりが生き残っていて、それを無視するやもしれぬからな。
だがそれもなさそうじゃ。
儂は持ってこさせた鉄で補強された頑丈な梯子を胸壁に降ろさせる。
降りるのは儂一人で十分。
人質は儂ではなく、ここにいる上杉勢数千の命じゃからな。
儂らが人質を取っての交渉じゃ。
「ようお越しくださった。儂の城、いや大胡の城へ。いかがですかな、居心地は」
既に幾本かの弩弓の矢を受けている老部将に、今日の天気を問いかけるように話し始めた。
すこしは嫌味を言うても許されるじゃろう。
この侵略者め!
「丁寧な、そして懇切丁寧な馳走痛み入る。相当念のいったご準備を為されたに違いないと感心致していた所。して矢沢殿、ここへ何をしにまいったのかな?
お伺いしてもよろしいか?」
あくまでもこちらから降伏の条件を切り出させ、それを値切っていく作戦と見た。
手ごわいの。
ここまで来ても冷静さを失わぬ。
流石大大名の宿老じゃ。
だがそう易々と条件は譲らぬぞ。
「はて。先ほど、宇佐美殿から降伏の意志があるとの大声が聞こえたようでござるが。あれは某の空耳であったか。なればゆるりと、この梯子を上って帰ろうかの」
周りがざわつく。
宇佐美殿が手でそれを押さえる。
大した統率力じゃ。
この狂言回しのごとき周りへの説明。
返って上杉勢を興奮させるだけか?
武将同士のさや当てとしては面白かったが。
「では本題に入ろう。
この沼田での戦。ここで終わるとすれば、この門内全ての上杉勢は捕虜という事でよろしいかな? 勿論傷を負った者には手当をするし、他のものにも水食糧も用意する。越後までの兵糧も用意しよう。
だが100石取り以上の士分には残ってもらう。それ以下のものでも物頭辺りは帰したくはないのだがな。今回は大目に見よう。まだ大胡の損害は大きくないのだから、仕返しはこれくらいじゃな」
あくまで上から目線での交渉。
下手にでたらつけあがらせるだけじゃ。
「それは大きく出たな。矢沢殿。
ここにいる数千の越後兵全てを倒せるだけの弾薬があるとでも? 確か大胡は煙硝が不足と聞いているが」
そうきたか。
まあ、これは予想済み。
「おお、これは誠にかたじけない。大胡がとんだご心配をおかけ申した。
ご心配召されるな。煙硝は持ったいのうて、これからは弩弓の矢が寂しゅうしておりまする故、古くなって寂びた物から順に差し上げようかと。赤錆は体に良いと側聞致しまする」
槍をこちらへ向けて周りを囲んでいた上杉の兵が、ぞくっと身震いした気配がする。
周りの狭間を覗いている者もいる。
「わかり申した。矢沢殿。
我ら上杉家臣。無駄死には政虎様のためにならぬと承知いたして居る。よって足軽を開放していただきたい。しかしそれ以上の士分であるが、儂の皴首で開放してはくださらぬか」
それはまた、低すぎる条件を出してきたな。
此奴は交渉事にも慣れている。
最初の条件がかけ離れていれば、その中間地点で妥協するのが普通じゃからな。
だが今回はそうもいかぬであろう。
儂は大声で命令をした。
「次席指揮官! 儂に構わず、乱射3回! 撃てぃ!」
合計3000発以上の鉄砲弾が飛び交う。
宇佐美殿も儂もその場を動かぬ。
動いたら負けじゃ。
肝試し。
敵の肝の座り方を見ている。
じっと敵将の目を射貫くように見つめ続ける。
周りの鉄砲など関係ない。
宇佐美殿はこの数千の味方の命を背負っているのであろうが、儂は大胡300万の命を預かって今ここに立っている。
ここが抜かれれば大胡の戦線は崩壊する。
上野は、武田と上杉の草刈り場と化すであろう。
断じて通すわけにはいかぬ。
また今後、このような侵攻作戦を許すわけにはいかぬ。
せめて。せめてじゃ。
あと数年は来させぬ。
そこまでの間、上杉の足腰を弱らせるのがこの沼田の仕事じゃ。
儂の仕事じゃ。
銃撃が止むとともに、覆われていた白煙の中から両肩に越後の兵を抱えた武将が姿を見せた。
彼奴が噂の柿崎景家か? 狙撃手は仕留めそこなったか。運のよい奴じゃ。
既に死んでいるのか、その2つの躯を下へ丁重に置く。
周りは既に躯だらけじゃ。
「宇佐美の爺! 何を勝手に停戦した! ここは何が何でも檻を食い破るのが越後の龍の家臣! 臆したか!!」
流石越後一の先手衆の長じゃ。
容易には屈せぬ。
だが此奴を屈服させる効果は計り知れぬ。「あの柿崎でさえ」という風評が必要なのだ。
「おお。そこなるは越後では有名な武将の、はて、誰でござったかな?
柏崎? 柿の木? ああ、ハンザキだったか? それはしぶとそうな名前じゃ」
少しは吠えておれ。
宇佐美を困惑させて選択肢を減らす。
「では宇佐美殿。柿崎殿の柏崎城を頂けますかな? もしくはその物頭以上の者を全てこちらで処断するとか」
これが通れば、上杉の先鋒はいなくなる。
また柿崎景家も生きてはおるまい。
たとえ殿が開放しても、それを「内応を条件とした開放」として疑わせる事が出来る。この侮辱に堪えられる奴でもなさそうじゃ。
どう出る?
宇佐美定満
◇ ◇ ◇ ◇
宇佐美定満
(惜しい人を)
此奴。矢沢綱頼。
とんだ曲者、いやあっぱれな奴じゃ。
この地獄へ一人で降りてきおった。
儂が止めねば上杉の兵によって、犬に食い散らかされた様に、ばらばらにされようものを。
戦が上手いのは既に身に染みてようわかった。
じゃがこの肝の座りようと交渉上手。上杉にこのような者が欲しいと心底思った。
剛直な柿崎も徐々に戦場での働きはしなやかになって来た。
だがまだまだじゃ。
これからじゃ。
儂は老い先短い。
これからの上杉を背負って立つものを失うのは何としてでも避けたい。
かといって足軽国衆を手放すこともできぬ。
国衆は軍勢内政の基盤じゃ。
これを潰されては今後戦が立ちいかぬ。
内政も滞る。
大胡が実力を持っているのにもかかわらず、領土をなるべく広げたがらなかったのは、内政の根幹である国衆の解体をしていたからだという。
だから大胡は武将よりも先に国衆を潰したいはず。
その方がこちらへ与える実質的な打撃が大きいとみている。
だから儂と柿崎を人身御供として差し出し、なるべく多くの兵を国衆を越後と越中に返す事。
これが交渉の目的とするべきじゃ。
儂は改めてこの大胡の守備隊長、矢沢綱頼を見据えて近寄って行った。
宇佐美定満。
敗戦の責任を取って沼田城にて自刃。
享年70。
柿崎景家。
捕縛され那和城へ連行。
柿崎配下の柏崎衆。
物頭以上は全て捕縛。
城内に閉じ込められていた1000石以上の兜首は全員捕縛。
それ以外は全員釈放。
その釈放されたものの中に足軽の姿に身をやつした上杉景信の姿もあった。
上野国沼田城二の丸南胸壁
矢沢綱頼
(無茶口は絶対に信用しない懸命な人)
「よいか。儂が死んでもここは死守じゃ。死守というよりも、儂が殺されればこの殲滅区画の生きとし生けるものを皆殺しにせよ」
儂は二の丸を任せている大隊長に厳命を下す。
此奴ならきちんと戦略を理解して行動をするであろう。無駄な場外への突撃はせんであろうからな。
無茶口には任せられん。
奴なら城外でも殲滅戦をしようとしかねぬ。
追撃戦は必須というのは、野戦において敵と同等以上の兵力がある時のみじゃ。
またできうる限りの騎馬隊を突っ込ませる。沼田には騎馬隊などおらん。
先程、宇佐美定満を名乗る老部将から降伏の意志を伝えられた。
暫し様子を見た。
柿崎あたりが生き残っていて、それを無視するやもしれぬからな。
だがそれもなさそうじゃ。
儂は持ってこさせた鉄で補強された頑丈な梯子を胸壁に降ろさせる。
降りるのは儂一人で十分。
人質は儂ではなく、ここにいる上杉勢数千の命じゃからな。
儂らが人質を取っての交渉じゃ。
「ようお越しくださった。儂の城、いや大胡の城へ。いかがですかな、居心地は」
既に幾本かの弩弓の矢を受けている老部将に、今日の天気を問いかけるように話し始めた。
すこしは嫌味を言うても許されるじゃろう。
この侵略者め!
「丁寧な、そして懇切丁寧な馳走痛み入る。相当念のいったご準備を為されたに違いないと感心致していた所。して矢沢殿、ここへ何をしにまいったのかな?
お伺いしてもよろしいか?」
あくまでもこちらから降伏の条件を切り出させ、それを値切っていく作戦と見た。
手ごわいの。
ここまで来ても冷静さを失わぬ。
流石大大名の宿老じゃ。
だがそう易々と条件は譲らぬぞ。
「はて。先ほど、宇佐美殿から降伏の意志があるとの大声が聞こえたようでござるが。あれは某の空耳であったか。なればゆるりと、この梯子を上って帰ろうかの」
周りがざわつく。
宇佐美殿が手でそれを押さえる。
大した統率力じゃ。
この狂言回しのごとき周りへの説明。
返って上杉勢を興奮させるだけか?
武将同士のさや当てとしては面白かったが。
「では本題に入ろう。
この沼田での戦。ここで終わるとすれば、この門内全ての上杉勢は捕虜という事でよろしいかな? 勿論傷を負った者には手当をするし、他のものにも水食糧も用意する。越後までの兵糧も用意しよう。
だが100石取り以上の士分には残ってもらう。それ以下のものでも物頭辺りは帰したくはないのだがな。今回は大目に見よう。まだ大胡の損害は大きくないのだから、仕返しはこれくらいじゃな」
あくまで上から目線での交渉。
下手にでたらつけあがらせるだけじゃ。
「それは大きく出たな。矢沢殿。
ここにいる数千の越後兵全てを倒せるだけの弾薬があるとでも? 確か大胡は煙硝が不足と聞いているが」
そうきたか。
まあ、これは予想済み。
「おお、これは誠にかたじけない。大胡がとんだご心配をおかけ申した。
ご心配召されるな。煙硝は持ったいのうて、これからは弩弓の矢が寂しゅうしておりまする故、古くなって寂びた物から順に差し上げようかと。赤錆は体に良いと側聞致しまする」
槍をこちらへ向けて周りを囲んでいた上杉の兵が、ぞくっと身震いした気配がする。
周りの狭間を覗いている者もいる。
「わかり申した。矢沢殿。
我ら上杉家臣。無駄死には政虎様のためにならぬと承知いたして居る。よって足軽を開放していただきたい。しかしそれ以上の士分であるが、儂の皴首で開放してはくださらぬか」
それはまた、低すぎる条件を出してきたな。
此奴は交渉事にも慣れている。
最初の条件がかけ離れていれば、その中間地点で妥協するのが普通じゃからな。
だが今回はそうもいかぬであろう。
儂は大声で命令をした。
「次席指揮官! 儂に構わず、乱射3回! 撃てぃ!」
合計3000発以上の鉄砲弾が飛び交う。
宇佐美殿も儂もその場を動かぬ。
動いたら負けじゃ。
肝試し。
敵の肝の座り方を見ている。
じっと敵将の目を射貫くように見つめ続ける。
周りの鉄砲など関係ない。
宇佐美殿はこの数千の味方の命を背負っているのであろうが、儂は大胡300万の命を預かって今ここに立っている。
ここが抜かれれば大胡の戦線は崩壊する。
上野は、武田と上杉の草刈り場と化すであろう。
断じて通すわけにはいかぬ。
また今後、このような侵攻作戦を許すわけにはいかぬ。
せめて。せめてじゃ。
あと数年は来させぬ。
そこまでの間、上杉の足腰を弱らせるのがこの沼田の仕事じゃ。
儂の仕事じゃ。
銃撃が止むとともに、覆われていた白煙の中から両肩に越後の兵を抱えた武将が姿を見せた。
彼奴が噂の柿崎景家か? 狙撃手は仕留めそこなったか。運のよい奴じゃ。
既に死んでいるのか、その2つの躯を下へ丁重に置く。
周りは既に躯だらけじゃ。
「宇佐美の爺! 何を勝手に停戦した! ここは何が何でも檻を食い破るのが越後の龍の家臣! 臆したか!!」
流石越後一の先手衆の長じゃ。
容易には屈せぬ。
だが此奴を屈服させる効果は計り知れぬ。「あの柿崎でさえ」という風評が必要なのだ。
「おお。そこなるは越後では有名な武将の、はて、誰でござったかな?
柏崎? 柿の木? ああ、ハンザキだったか? それはしぶとそうな名前じゃ」
少しは吠えておれ。
宇佐美を困惑させて選択肢を減らす。
「では宇佐美殿。柿崎殿の柏崎城を頂けますかな? もしくはその物頭以上の者を全てこちらで処断するとか」
これが通れば、上杉の先鋒はいなくなる。
また柿崎景家も生きてはおるまい。
たとえ殿が開放しても、それを「内応を条件とした開放」として疑わせる事が出来る。この侮辱に堪えられる奴でもなさそうじゃ。
どう出る?
宇佐美定満
◇ ◇ ◇ ◇
宇佐美定満
(惜しい人を)
此奴。矢沢綱頼。
とんだ曲者、いやあっぱれな奴じゃ。
この地獄へ一人で降りてきおった。
儂が止めねば上杉の兵によって、犬に食い散らかされた様に、ばらばらにされようものを。
戦が上手いのは既に身に染みてようわかった。
じゃがこの肝の座りようと交渉上手。上杉にこのような者が欲しいと心底思った。
剛直な柿崎も徐々に戦場での働きはしなやかになって来た。
だがまだまだじゃ。
これからじゃ。
儂は老い先短い。
これからの上杉を背負って立つものを失うのは何としてでも避けたい。
かといって足軽国衆を手放すこともできぬ。
国衆は軍勢内政の基盤じゃ。
これを潰されては今後戦が立ちいかぬ。
内政も滞る。
大胡が実力を持っているのにもかかわらず、領土をなるべく広げたがらなかったのは、内政の根幹である国衆の解体をしていたからだという。
だから大胡は武将よりも先に国衆を潰したいはず。
その方がこちらへ与える実質的な打撃が大きいとみている。
だから儂と柿崎を人身御供として差し出し、なるべく多くの兵を国衆を越後と越中に返す事。
これが交渉の目的とするべきじゃ。
儂は改めてこの大胡の守備隊長、矢沢綱頼を見据えて近寄って行った。
宇佐美定満。
敗戦の責任を取って沼田城にて自刃。
享年70。
柿崎景家。
捕縛され那和城へ連行。
柿崎配下の柏崎衆。
物頭以上は全て捕縛。
城内に閉じ込められていた1000石以上の兜首は全員捕縛。
それ以外は全員釈放。
その釈放されたものの中に足軽の姿に身をやつした上杉景信の姿もあった。
0
お気に入りに追加
67
あなたにおすすめの小説

国虎の楽隠居への野望・十七ヶ国版
カバタ山
ファンタジー
信長以前の戦国時代の畿内。
そこでは「両細川の乱」と呼ばれる、細川京兆家を巡る同族の血で血を洗う争いが続いていた。
勝者は細川 氏綱か? それとも三好 長慶か?
いや、本当の勝者は陸の孤島とも言われる土佐国安芸の地に生を受けた現代からの転生者であった。
史実通りならば土佐の出来人、長宗我部 元親に踏み台とされる武将「安芸 国虎」。
運命に立ち向かわんと足掻いた結果、土佐は勿論西日本を席巻する勢力へと成り上がる。
もう一人の転生者、安田 親信がその偉業を裏から支えていた。
明日にも楽隠居をしたいと借金返済のために商いに精を出す安芸 国虎と、安芸 国虎に天下を取らせたいと暗躍する安田 親信。
結果、多くの人を巻き込み、人生を狂わせ、後へは引けない所へ引き摺られていく。
この話はそんな奇妙なコメディである。
設定はガバガバです。間違って書いている箇所もあるかも知れません。
特に序盤は有名武将は登場しません。
不定期更新。合間に書く作品なので更新は遅いです。

家出したとある辺境夫人の話
あゆみノワ@書籍『完全別居の契約婚〜』
恋愛
『突然ではございますが、私はあなたと離縁し、このお屋敷を去ることにいたしました』
これは、一通の置き手紙からはじまった一組の心通わぬ夫婦のお語。
※ちゃんとハッピーエンドです。ただし、主人公にとっては。
※他サイトでも掲載します。

日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。

お兄様、冷血貴公子じゃなかったんですか?~7歳から始める第二の聖女人生~
みつまめ つぼみ
ファンタジー
17歳で偽りの聖女として処刑された記憶を持つ7歳の女の子が、今度こそ世界を救うためにエルメーテ公爵家に引き取られて人生をやり直します。
記憶では冷血貴公子と呼ばれていた公爵令息は、義妹である主人公一筋。
そんな義兄に戸惑いながらも甘える日々。
「お兄様? シスコンもほどほどにしてくださいね?」
恋愛ポンコツと冷血貴公子の、コミカルでシリアスな救世物語開幕!

【完結】サキュバスでもいいの?
月狂 紫乃/月狂 四郎
恋愛
【第18回恋愛小説大賞参加作品】
勇者のもとへハニートラップ要員として送り込まれたサキュバスのメルがイケメン魔王のゾルムディアと勇者アルフォンソ・ツクモの間で揺れる話です。
記憶なし、魔力ゼロのおっさんファンタジー
コーヒー微糖派
ファンタジー
勇者と魔王の戦いの舞台となっていた、"ルクガイア王国"
その戦いは多くの犠牲を払った激戦の末に勇者達、人類の勝利となった。
そんなところに現れた一人の中年男性。
記憶もなく、魔力もゼロ。
自分の名前も分からないおっさんとその仲間たちが織り成すファンタジー……っぽい物語。
記憶喪失だが、腕っぷしだけは強い中年主人公。同じく魔力ゼロとなってしまった元魔法使い。時々訪れる恋模様。やたらと癖の強い盗賊団を始めとする人々と紡がれる絆。
その先に待っているのは"失われた過去"か、"新たなる未来"か。
◆◆◆
元々は私が昔に自作ゲームのシナリオとして考えていたものを文章に起こしたものです。
小説完全初心者ですが、よろしくお願いします。
※なお、この物語に出てくる格闘用語についてはあくまでフィクションです。
表紙画像は草食動物様に作成していただきました。この場を借りて感謝いたします。

だってお義姉様が
砂月ちゃん
恋愛
『だってお義姉様が…… 』『いつもお屋敷でお義姉様にいじめられているの!』と言って、高位貴族令息達に助けを求めて来た可憐な伯爵令嬢。
ところが正義感あふれる彼らが、その意地悪な義姉に会いに行ってみると……
他サイトでも掲載中。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる