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第31章:沼田の惨劇
沼田崩れ
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1559年5月上旬
上野国沼田城乾門(南東門)
上杉景信
(若手が育っているのか?越後)
やっと足場となる石や丸太が鉄の檻のような落とし門の前に置かれ、続々と乾門を通り我が手勢が沼田城へと入っていく。
多分一番の難関であろう外郭がこれで突破できた。午門も開き残りの手勢も入れれば2000程の上杉勢が城に満ちる。
さすれば未門も手薄になろう。
これは門を落とした合図をせねばならぬ。
「乾門攻略成功の合図を送れ」
幸い、それほど強い風は吹いて居らぬ。
狼煙は西と北の上杉の寄せ手から見える筈。
本来ならば乾門の上にある矢倉を落としてから合図を送るのが良いであろう。
だがこの堅城、2000が入っただけではこの乾門の上部へたどり着けるか不安だ。未門を東西両方から開けるように攻めるのが順当。
先の評定でもそのような手順と決まっている。
狼煙が上がる。
さて私も中へ入り全体の指揮を執らねば。
近習から是非にと言われ、近習と兜を交換する。
大胡は指揮官を撃つという。
これくらいはせねばなるまい。
準備万端とはいいがたいが柿崎殿を引き入れるだけでこちらの仕事は終わったも同然。北条殿の鉄砲隊も導き入れれば攻め手も楽になろう。
◇ ◇ ◇ ◇
未門(南西門)
柿崎景家
(この人と勝家ぶつかれば確実に勝つんだろうなぁ。配下次第でもあるけど)
「宇佐美殿より。
景信殿が乾門を落としたとの事。
全力で未門をこじ開けよとの要請が」
おお。あの若い者がよくやりおった。
たかだか2000。
それも大きな武器も持てずに回り込んだにしてはようやった!
「矢盾を二重にして接近! 小型の大砲を連続して発射! あの馬鹿でかい門を破壊せよ!」
高さ3間近くあるか?
なぜこれほど大きい門を作ったかは知らぬが、所々鉄で補強してある。
あそこが蝶番と閂の場所であろう。1発大砲が当たったとしても跳ね返される。
数門大胡から買い取った1欣砲(9ポンド砲)はこの坂道を押し上げるには重すぎる。やればできぬことは無いが時間が掛かり、その間に集中射撃で大きな被害が出る。
それよりも旧式の20匁(4ポンド砲。旋回砲程度だから持ち運びできます)を何度も当てる方が良い。幸い、乾門の危機の対応でか、こちらの銃撃が少なくなっている。
今だ、今を置いて他にない!
儂は大声を上げて兵を叱咤激励。次から次へと20匁砲を撃ち続けさせた。周りは硝煙で白く煙り銃撃の的になるのを防いでくれる。
「柿崎様! 右の蝶番を一つ破壊。あと一つももう少しです!」
よしっ。
そろそろ破城槌だな。
それから鉞と大木槌。
準備は整った。
「門が開きました!」
「よし! 先手!
暴れまわってやれ!
景信勢と連携して次の門を落とせぃ!!」
◇ ◇ ◇ ◇
東三の丸北側障壁
無茶口廉也
(そうだよ!無茶な奴なんだ貴様は)
皆、いつも儂の事を「無茶なことをする」と言われたから、わざと自分の名前を付ける時「無茶口」とつけた。
殿には
「名は態を表すからやめた方がいいと思うけどねぇ」
と言われたが無理を通した。
史記にもあるではないか。
【断じて行えば鬼神もこれを避く】と。
先に捕虜となった上杉勢に陣借りしていたらしい僧兵も鬼神のような勇戦をしていたが、儂の到着によってヘナヘナと崩れ落ちよった。
さて、これから上杉勢の地獄が待っておる。
儂が今度は鬼神となる時が来たぞ!
「大隊長。本丸から射撃用意の信号が出されました」
本丸の中央にある信号機を見て、信号兵が指令を伝えて来る。
大砲を含め、既に発射用意が出来ている。
残念なのは後備兵がいないことだ。
先ほどあの僧兵に大分やられて、残りのものも怯えたのか避難区域に逃げていった。
仕方ない。
数は少なくなるが途中までは狙撃中心。
煙が充満したら面制圧で行くか。
面制圧は効率が悪い。
同士討ちを避けるために少しだけ俯角が付いている。
特に二段になっている狭間の上の列は狭間は大きく下を向いているために、敵に当たる面が小さくなる。
殊に大砲の場合がそうだ。
丸弾を使えば返って城壁を壊してしまう。
葡萄弾もそれなりに削るが、その使用も葡萄弾自体の製造が難しいという。
大砲の暴発もしやすいという。
まだまだ改良の余地がある。
と言われた。
だが今はそんなことは言っておられぬ。
この沼田で上杉勢を根絶やしにして越後も大胡のものとする。
そして天下も大胡の色に染めていくことが殿のご意向であろう。
そのことに比べれば上杉兵の命など取るに足らぬ。
「攻撃開始の信号です!」
儂は大声で号令を放った。
「門を瓦礫で塞げ。射撃開始!
一人も生きて帰すな!
ここで上杉の息の根を止めてやる!」
◇ ◇ ◇ ◇
未門(南西門)
柿崎景家
(鉄壁つなっちを倒せるか?)
次々と儂の手勢が門を潜る。
もう半数以上が潜った。
中では射撃音が聞こえるが、矢盾は十分に持って行っている。
これからは一つ一つ門を打ち壊せばよい。
宇佐美殿の本隊も曲がりくねった道を登って来た。
総掛かりだな。
北条殿の鉄砲隊以外は全て三の丸と二の丸攻撃へ向かう。
軒猿が持ってきた情報により、ある程度の城の構造が分かっている。
これによれば、三の丸を攻撃するよりも、二の丸を直接攻撃した方が速い気がする。
この市中門とか言うものが、どれほどのものかが分からぬが、これを超えれば直接二の丸を攻撃できよう。
儂の隊はこちらへ向かうと宇佐美殿へ使い番を送り、未門を潜った。
そこかしこに狭間が開いており、射撃をしてくる。
これを避けるため重い矢盾を移動させつつ前進する。
時折兵が倒れるが構わず前進する。
臆する兵などおらぬ。
儂の隊にはその様な軟な奴は1人もおらん。
儂の備えが全員入ったな。
宇佐美殿の先鋒も乗り込んできた。
前方には景信殿の兵が、三の丸への門を大砲で攻撃している。
これは容易には開かぬか。
市中門はどうじゃ。
物見が帰って来た。
「市中門。見た感じでは単なる木戸。それが延々と30間程つながっているのみ!
木戸は中央に一カ所。これを破壊すれば一気に押し通れるかと」
そうか!
そこまで行けばこっちのもの。
一気に押し通るわ。周りの外壁に力を入れ過ぎたか、大胡の矢沢め。
儂が中心となり先手を移動させる。
矢盾は前後左右に構えている。
そうそうやられることは無かろう。
見えた!
あれが市中門。
脆そうだ。
儂は大砲の用意をさせた。
4門同時に発射。
木戸が破壊……されないだと??
粗末な木材がそれこそ木っ端みじんとなり、向こうが見えた。
そこには。
頑丈そうな鉄の格子と下半分を鉄板で覆った門が。
その向こうには大胡の銃列。
しまった。
ここへ引き寄せる罠か。
では周りは??
その時、一斉に全ての城壁から無数の銃弾が飛んで来た。
遮ることが出来ない射角で。
矢盾など関係ない。
精密に計算された
「殺すためだけの場所」。
「全軍! 撤退!
速やかに外へ出よ!
罠じゃ!!」
儂は大声を張り上げて槍を振り上げ指揮する。
的になるのは本望。
少しでも柏崎衆を逃がさねば。
上杉の先鋒がいなくなる!
ガツンッ
兜に鉄砲弾が当たったらしい。
思わず錏を傾ける。
しかし右肩に細い矢が刺さる。
すぐさま抜く。
これくらいで倒れる儂ではないわ!
狙ってきておるな、儂を。
どこからだ。
こちらの方角からと分かれば兜と大袖を傾け。
バスッ
ぐざっ
ぬぅ。逆にもいるか?
槍を捨て、近くの矢盾を持ちあげて駆け出す。
後ろから矢弾が飛んでくる。
尻に弾が当たった。
くそっ!
後ろ傷。
不名誉の印をよくも!
先程はおとなしかった未門への道も銃撃が凄まじい。
既に白煙で何も見えぬほど。
これはかえって都合がよい。
再び儂は大声を上げる。
「退口はこちらぞ! 柏崎衆! 生きて帰れ!1人でも多く帰り着き御本城様の先手となれ。
死ぬな!」
儂は転げ落ちるように未門へ向かった。
◇ ◇ ◇ ◇
映画「203高地」のカポニエールは胸が痛くなりました。
世の中にはあのような地獄を作る人々がいるんだなと。
爽快を通り越して悲しくなりました……
って、
あの203高地みて爽快に思う人はいるのか?
そんな人いるのか
「おし~えて~くだ~さい~」
「二重の門」
これが味噌。
わざと油断させて侵入させて大虐殺。
ひでぇことするやっちゃ。
でもこれやれば越後は当分立ち直れません故、やらねばならない戦なのです。
どうせ人が死ぬのなら効率的に、作戦の終息を狙うほうがかえって損害を少なくできる。
敵も味方も。
「葡萄弾」
これはコワイ。
クラスター爆弾並み?
丸弾に比べて広範囲に広がりますからね。ラッパ銃みたいには広がらないけど10mで直径50~100cm広がると想定しています。
「市中門」
普段は普通の木戸ですが、左右から滑車の力で引いて閉めます。
レールを使えればよいのですが、どうしたらよいのか思いつかない。
跳ね橋にしちゃうと罠だと見え見えだし。
「スナイパー」
別にあの4人ではないです。
あっちはあっちで活躍する予定です。
だから外したのです、はい。
上野国沼田城乾門(南東門)
上杉景信
(若手が育っているのか?越後)
やっと足場となる石や丸太が鉄の檻のような落とし門の前に置かれ、続々と乾門を通り我が手勢が沼田城へと入っていく。
多分一番の難関であろう外郭がこれで突破できた。午門も開き残りの手勢も入れれば2000程の上杉勢が城に満ちる。
さすれば未門も手薄になろう。
これは門を落とした合図をせねばならぬ。
「乾門攻略成功の合図を送れ」
幸い、それほど強い風は吹いて居らぬ。
狼煙は西と北の上杉の寄せ手から見える筈。
本来ならば乾門の上にある矢倉を落としてから合図を送るのが良いであろう。
だがこの堅城、2000が入っただけではこの乾門の上部へたどり着けるか不安だ。未門を東西両方から開けるように攻めるのが順当。
先の評定でもそのような手順と決まっている。
狼煙が上がる。
さて私も中へ入り全体の指揮を執らねば。
近習から是非にと言われ、近習と兜を交換する。
大胡は指揮官を撃つという。
これくらいはせねばなるまい。
準備万端とはいいがたいが柿崎殿を引き入れるだけでこちらの仕事は終わったも同然。北条殿の鉄砲隊も導き入れれば攻め手も楽になろう。
◇ ◇ ◇ ◇
未門(南西門)
柿崎景家
(この人と勝家ぶつかれば確実に勝つんだろうなぁ。配下次第でもあるけど)
「宇佐美殿より。
景信殿が乾門を落としたとの事。
全力で未門をこじ開けよとの要請が」
おお。あの若い者がよくやりおった。
たかだか2000。
それも大きな武器も持てずに回り込んだにしてはようやった!
「矢盾を二重にして接近! 小型の大砲を連続して発射! あの馬鹿でかい門を破壊せよ!」
高さ3間近くあるか?
なぜこれほど大きい門を作ったかは知らぬが、所々鉄で補強してある。
あそこが蝶番と閂の場所であろう。1発大砲が当たったとしても跳ね返される。
数門大胡から買い取った1欣砲(9ポンド砲)はこの坂道を押し上げるには重すぎる。やればできぬことは無いが時間が掛かり、その間に集中射撃で大きな被害が出る。
それよりも旧式の20匁(4ポンド砲。旋回砲程度だから持ち運びできます)を何度も当てる方が良い。幸い、乾門の危機の対応でか、こちらの銃撃が少なくなっている。
今だ、今を置いて他にない!
儂は大声を上げて兵を叱咤激励。次から次へと20匁砲を撃ち続けさせた。周りは硝煙で白く煙り銃撃の的になるのを防いでくれる。
「柿崎様! 右の蝶番を一つ破壊。あと一つももう少しです!」
よしっ。
そろそろ破城槌だな。
それから鉞と大木槌。
準備は整った。
「門が開きました!」
「よし! 先手!
暴れまわってやれ!
景信勢と連携して次の門を落とせぃ!!」
◇ ◇ ◇ ◇
東三の丸北側障壁
無茶口廉也
(そうだよ!無茶な奴なんだ貴様は)
皆、いつも儂の事を「無茶なことをする」と言われたから、わざと自分の名前を付ける時「無茶口」とつけた。
殿には
「名は態を表すからやめた方がいいと思うけどねぇ」
と言われたが無理を通した。
史記にもあるではないか。
【断じて行えば鬼神もこれを避く】と。
先に捕虜となった上杉勢に陣借りしていたらしい僧兵も鬼神のような勇戦をしていたが、儂の到着によってヘナヘナと崩れ落ちよった。
さて、これから上杉勢の地獄が待っておる。
儂が今度は鬼神となる時が来たぞ!
「大隊長。本丸から射撃用意の信号が出されました」
本丸の中央にある信号機を見て、信号兵が指令を伝えて来る。
大砲を含め、既に発射用意が出来ている。
残念なのは後備兵がいないことだ。
先ほどあの僧兵に大分やられて、残りのものも怯えたのか避難区域に逃げていった。
仕方ない。
数は少なくなるが途中までは狙撃中心。
煙が充満したら面制圧で行くか。
面制圧は効率が悪い。
同士討ちを避けるために少しだけ俯角が付いている。
特に二段になっている狭間の上の列は狭間は大きく下を向いているために、敵に当たる面が小さくなる。
殊に大砲の場合がそうだ。
丸弾を使えば返って城壁を壊してしまう。
葡萄弾もそれなりに削るが、その使用も葡萄弾自体の製造が難しいという。
大砲の暴発もしやすいという。
まだまだ改良の余地がある。
と言われた。
だが今はそんなことは言っておられぬ。
この沼田で上杉勢を根絶やしにして越後も大胡のものとする。
そして天下も大胡の色に染めていくことが殿のご意向であろう。
そのことに比べれば上杉兵の命など取るに足らぬ。
「攻撃開始の信号です!」
儂は大声で号令を放った。
「門を瓦礫で塞げ。射撃開始!
一人も生きて帰すな!
ここで上杉の息の根を止めてやる!」
◇ ◇ ◇ ◇
未門(南西門)
柿崎景家
(鉄壁つなっちを倒せるか?)
次々と儂の手勢が門を潜る。
もう半数以上が潜った。
中では射撃音が聞こえるが、矢盾は十分に持って行っている。
これからは一つ一つ門を打ち壊せばよい。
宇佐美殿の本隊も曲がりくねった道を登って来た。
総掛かりだな。
北条殿の鉄砲隊以外は全て三の丸と二の丸攻撃へ向かう。
軒猿が持ってきた情報により、ある程度の城の構造が分かっている。
これによれば、三の丸を攻撃するよりも、二の丸を直接攻撃した方が速い気がする。
この市中門とか言うものが、どれほどのものかが分からぬが、これを超えれば直接二の丸を攻撃できよう。
儂の隊はこちらへ向かうと宇佐美殿へ使い番を送り、未門を潜った。
そこかしこに狭間が開いており、射撃をしてくる。
これを避けるため重い矢盾を移動させつつ前進する。
時折兵が倒れるが構わず前進する。
臆する兵などおらぬ。
儂の隊にはその様な軟な奴は1人もおらん。
儂の備えが全員入ったな。
宇佐美殿の先鋒も乗り込んできた。
前方には景信殿の兵が、三の丸への門を大砲で攻撃している。
これは容易には開かぬか。
市中門はどうじゃ。
物見が帰って来た。
「市中門。見た感じでは単なる木戸。それが延々と30間程つながっているのみ!
木戸は中央に一カ所。これを破壊すれば一気に押し通れるかと」
そうか!
そこまで行けばこっちのもの。
一気に押し通るわ。周りの外壁に力を入れ過ぎたか、大胡の矢沢め。
儂が中心となり先手を移動させる。
矢盾は前後左右に構えている。
そうそうやられることは無かろう。
見えた!
あれが市中門。
脆そうだ。
儂は大砲の用意をさせた。
4門同時に発射。
木戸が破壊……されないだと??
粗末な木材がそれこそ木っ端みじんとなり、向こうが見えた。
そこには。
頑丈そうな鉄の格子と下半分を鉄板で覆った門が。
その向こうには大胡の銃列。
しまった。
ここへ引き寄せる罠か。
では周りは??
その時、一斉に全ての城壁から無数の銃弾が飛んで来た。
遮ることが出来ない射角で。
矢盾など関係ない。
精密に計算された
「殺すためだけの場所」。
「全軍! 撤退!
速やかに外へ出よ!
罠じゃ!!」
儂は大声を張り上げて槍を振り上げ指揮する。
的になるのは本望。
少しでも柏崎衆を逃がさねば。
上杉の先鋒がいなくなる!
ガツンッ
兜に鉄砲弾が当たったらしい。
思わず錏を傾ける。
しかし右肩に細い矢が刺さる。
すぐさま抜く。
これくらいで倒れる儂ではないわ!
狙ってきておるな、儂を。
どこからだ。
こちらの方角からと分かれば兜と大袖を傾け。
バスッ
ぐざっ
ぬぅ。逆にもいるか?
槍を捨て、近くの矢盾を持ちあげて駆け出す。
後ろから矢弾が飛んでくる。
尻に弾が当たった。
くそっ!
後ろ傷。
不名誉の印をよくも!
先程はおとなしかった未門への道も銃撃が凄まじい。
既に白煙で何も見えぬほど。
これはかえって都合がよい。
再び儂は大声を上げる。
「退口はこちらぞ! 柏崎衆! 生きて帰れ!1人でも多く帰り着き御本城様の先手となれ。
死ぬな!」
儂は転げ落ちるように未門へ向かった。
◇ ◇ ◇ ◇
映画「203高地」のカポニエールは胸が痛くなりました。
世の中にはあのような地獄を作る人々がいるんだなと。
爽快を通り越して悲しくなりました……
って、
あの203高地みて爽快に思う人はいるのか?
そんな人いるのか
「おし~えて~くだ~さい~」
「二重の門」
これが味噌。
わざと油断させて侵入させて大虐殺。
ひでぇことするやっちゃ。
でもこれやれば越後は当分立ち直れません故、やらねばならない戦なのです。
どうせ人が死ぬのなら効率的に、作戦の終息を狙うほうがかえって損害を少なくできる。
敵も味方も。
「葡萄弾」
これはコワイ。
クラスター爆弾並み?
丸弾に比べて広範囲に広がりますからね。ラッパ銃みたいには広がらないけど10mで直径50~100cm広がると想定しています。
「市中門」
普段は普通の木戸ですが、左右から滑車の力で引いて閉めます。
レールを使えればよいのですが、どうしたらよいのか思いつかない。
跳ね橋にしちゃうと罠だと見え見えだし。
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あっちはあっちで活躍する予定です。
だから外したのです、はい。
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