207 / 339
幕間21
これまでのあらすじ21
しおりを挟む
大胡へ帰ろうとする政賢一行。
だがほとんどの道は閉ざされていた。
江戸湾を船で行くこと、安全を保障するという里見は信用できない。
だから箱根を超えて既に勢力が殆どなくなっている北条領へ足を踏み入れる。
行く先は大胡によって父親を蟄居まで追い詰められた、松田憲秀。
ここで領民に愛され、内政に力を尽くしてきた松田を領民をうごかすことで調略することに成功する。
その頃、武蔵野を武田本隊まで逃げようとする落ち武者、武田信繁は大胡の精鋭弓兵により討ち取られてしまっていた。
松田を引き入れた政賢は北条との直談判へ向かう。
北条の代表は北条長綱。
丁々発止とやり合う会談の中、突然現れた北条氏政。
「私を大胡へ連れてって」
というバブル期の名曲のようなセリフを吐き、これを以って後北条家は大胡の配下に収まることとなった。
無事大胡領へと戻って来た政賢。
様々な報告を聞く中、東雲の落ち込みに
「今度一緒に泣きだべり会をしよう」
と命令する。
参謀の秀胤も育ってきたが内気人見知りが災いして、意見を言えずにいるのを見てその対策も考える。
そして始まった戦略会議。
経済的侵略や目下の最大懸案である火薬不足などの対策を練っている時、恐るべき知らせが。
あのアカデミー賞を取った城が、再度籠城戦に入ったと。
(作者注:のぼうの城です^^;野村萬斎さんがいい味出しています)
先の出兵と敗戦により財政が破綻し始めた武田。
遂に黒川金山まで質に入れる事となる。
その背後には大胡とつながり始めた博多の商人の影が。
織田と急遽同盟した結果、気の早い信長は妹、市の方(10)を送り込んできた。
更に、内紛が起きるように仕向けてきた出家して今川にいる幻庵宗哲の影響で、北条氏政の妹、春(9)を側室へ向かえ入れて、正室楓の顰蹙を買う。
全然許してもらえない状態の中、楓の母が来るとの知らせを受けると、
急に
「はやく忍城を落としてくださいませ」
と背中を押しやるように出立させるのであった。
お母様は、有名な尼さんです♪
残りの火薬を思い切り使って大砲撃を加えて一気に忍城を落とす。
その頃、駿河では北条幻庵の策謀がさく裂していた。
松平信康に一向宗の援軍を付けさせて一気に三河を平定させようとしていたのだ。
今後の三河、そして松平はどうなるのか?
◇ ◇ ◇ ◇
「殿はやはり女子の弱いのが心配にございまする」
「政影君。そ、そんなことないよ。きちんと仲直りできたし!」
「あれは楓様のご母堂様が、凄まじき方との噂にて……」
「シーッ! 聞こえたら大変でしょ? 薙刀持って登場しちゃうよ! まだ登場は先になるんだから。今はおとなしく……」
「婿殿! まだ第2子はおつくりになられませぬのか? このままではお家が!」
「出た~~~~!」
だがほとんどの道は閉ざされていた。
江戸湾を船で行くこと、安全を保障するという里見は信用できない。
だから箱根を超えて既に勢力が殆どなくなっている北条領へ足を踏み入れる。
行く先は大胡によって父親を蟄居まで追い詰められた、松田憲秀。
ここで領民に愛され、内政に力を尽くしてきた松田を領民をうごかすことで調略することに成功する。
その頃、武蔵野を武田本隊まで逃げようとする落ち武者、武田信繁は大胡の精鋭弓兵により討ち取られてしまっていた。
松田を引き入れた政賢は北条との直談判へ向かう。
北条の代表は北条長綱。
丁々発止とやり合う会談の中、突然現れた北条氏政。
「私を大胡へ連れてって」
というバブル期の名曲のようなセリフを吐き、これを以って後北条家は大胡の配下に収まることとなった。
無事大胡領へと戻って来た政賢。
様々な報告を聞く中、東雲の落ち込みに
「今度一緒に泣きだべり会をしよう」
と命令する。
参謀の秀胤も育ってきたが内気人見知りが災いして、意見を言えずにいるのを見てその対策も考える。
そして始まった戦略会議。
経済的侵略や目下の最大懸案である火薬不足などの対策を練っている時、恐るべき知らせが。
あのアカデミー賞を取った城が、再度籠城戦に入ったと。
(作者注:のぼうの城です^^;野村萬斎さんがいい味出しています)
先の出兵と敗戦により財政が破綻し始めた武田。
遂に黒川金山まで質に入れる事となる。
その背後には大胡とつながり始めた博多の商人の影が。
織田と急遽同盟した結果、気の早い信長は妹、市の方(10)を送り込んできた。
更に、内紛が起きるように仕向けてきた出家して今川にいる幻庵宗哲の影響で、北条氏政の妹、春(9)を側室へ向かえ入れて、正室楓の顰蹙を買う。
全然許してもらえない状態の中、楓の母が来るとの知らせを受けると、
急に
「はやく忍城を落としてくださいませ」
と背中を押しやるように出立させるのであった。
お母様は、有名な尼さんです♪
残りの火薬を思い切り使って大砲撃を加えて一気に忍城を落とす。
その頃、駿河では北条幻庵の策謀がさく裂していた。
松平信康に一向宗の援軍を付けさせて一気に三河を平定させようとしていたのだ。
今後の三河、そして松平はどうなるのか?
◇ ◇ ◇ ◇
「殿はやはり女子の弱いのが心配にございまする」
「政影君。そ、そんなことないよ。きちんと仲直りできたし!」
「あれは楓様のご母堂様が、凄まじき方との噂にて……」
「シーッ! 聞こえたら大変でしょ? 薙刀持って登場しちゃうよ! まだ登場は先になるんだから。今はおとなしく……」
「婿殿! まだ第2子はおつくりになられませぬのか? このままではお家が!」
「出た~~~~!」
0
お気に入りに追加
67
あなたにおすすめの小説

国虎の楽隠居への野望・十七ヶ国版
カバタ山
ファンタジー
信長以前の戦国時代の畿内。
そこでは「両細川の乱」と呼ばれる、細川京兆家を巡る同族の血で血を洗う争いが続いていた。
勝者は細川 氏綱か? それとも三好 長慶か?
いや、本当の勝者は陸の孤島とも言われる土佐国安芸の地に生を受けた現代からの転生者であった。
史実通りならば土佐の出来人、長宗我部 元親に踏み台とされる武将「安芸 国虎」。
運命に立ち向かわんと足掻いた結果、土佐は勿論西日本を席巻する勢力へと成り上がる。
もう一人の転生者、安田 親信がその偉業を裏から支えていた。
明日にも楽隠居をしたいと借金返済のために商いに精を出す安芸 国虎と、安芸 国虎に天下を取らせたいと暗躍する安田 親信。
結果、多くの人を巻き込み、人生を狂わせ、後へは引けない所へ引き摺られていく。
この話はそんな奇妙なコメディである。
設定はガバガバです。間違って書いている箇所もあるかも知れません。
特に序盤は有名武将は登場しません。
不定期更新。合間に書く作品なので更新は遅いです。

家出したとある辺境夫人の話
あゆみノワ@書籍『完全別居の契約婚〜』
恋愛
『突然ではございますが、私はあなたと離縁し、このお屋敷を去ることにいたしました』
これは、一通の置き手紙からはじまった一組の心通わぬ夫婦のお語。
※ちゃんとハッピーエンドです。ただし、主人公にとっては。
※他サイトでも掲載します。

日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。

お兄様、冷血貴公子じゃなかったんですか?~7歳から始める第二の聖女人生~
みつまめ つぼみ
ファンタジー
17歳で偽りの聖女として処刑された記憶を持つ7歳の女の子が、今度こそ世界を救うためにエルメーテ公爵家に引き取られて人生をやり直します。
記憶では冷血貴公子と呼ばれていた公爵令息は、義妹である主人公一筋。
そんな義兄に戸惑いながらも甘える日々。
「お兄様? シスコンもほどほどにしてくださいね?」
恋愛ポンコツと冷血貴公子の、コミカルでシリアスな救世物語開幕!

魔法省魔道具研究員クロエ
大森蜜柑
ファンタジー
8歳のクロエは魔物討伐で利き腕を無くした父のために、独学で「自分の意思で動かせる義手」製作に挑む。
その功績から、平民ながら貴族の通う魔法学園に入学し、卒業後は魔法省の魔道具研究所へ。
エリート街道を進むクロエにその邪魔をする人物の登場。
人生を変える大事故の後、クロエは奇跡の生還をとげる。
大好きな人のためにした事は、全て自分の幸せとして返ってくる。健気に頑張るクロエの恋と奇跡の物語りです。
本編終了ですが、おまけ話を気まぐれに追加します。
小説家になろうにも掲載してます。

【完結】サキュバスでもいいの?
月狂 紫乃/月狂 四郎
恋愛
【第18回恋愛小説大賞参加作品】
勇者のもとへハニートラップ要員として送り込まれたサキュバスのメルがイケメン魔王のゾルムディアと勇者アルフォンソ・ツクモの間で揺れる話です。
記憶なし、魔力ゼロのおっさんファンタジー
コーヒー微糖派
ファンタジー
勇者と魔王の戦いの舞台となっていた、"ルクガイア王国"
その戦いは多くの犠牲を払った激戦の末に勇者達、人類の勝利となった。
そんなところに現れた一人の中年男性。
記憶もなく、魔力もゼロ。
自分の名前も分からないおっさんとその仲間たちが織り成すファンタジー……っぽい物語。
記憶喪失だが、腕っぷしだけは強い中年主人公。同じく魔力ゼロとなってしまった元魔法使い。時々訪れる恋模様。やたらと癖の強い盗賊団を始めとする人々と紡がれる絆。
その先に待っているのは"失われた過去"か、"新たなる未来"か。
◆◆◆
元々は私が昔に自作ゲームのシナリオとして考えていたものを文章に起こしたものです。
小説完全初心者ですが、よろしくお願いします。
※なお、この物語に出てくる格闘用語についてはあくまでフィクションです。
表紙画像は草食動物様に作成していただきました。この場を借りて感謝いたします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる