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第21章:北条滅亡?
しゃぶられていますね・・・
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1556年2月中旬
甲斐国躑躅ガ崎館
武田信玄
(ボク、一人っ子にはなっていないよ、そだよね。しょうようけんちゃぁん)
品川崩れから一月が経った。
未だに心の整理がつかぬ。
父である信虎を追い出す時も、信濃の小笠原や村上を倒す時も、常に苦労を分かち合い支えてくれた弟。かけがえのない儂の分身、信繁を失った。
保科、勘助、小宮山は替えが効く。
だが副将を任せられるような武将が果たして現れるであろうか?
馬場や内藤が育ってきているのは承知しているし、期待もしている。
だが全幅の信頼を置ける者を失った事、既に戦のために鋼の様に固く冷え冷えとした武将として陶冶した筈の儂に取っても、心を裂かれるような衝撃であった。
此度の敗戦は品川崩れと言われ、我が武田の者に大きな衝撃を以って受け止められた。
ここで再び立ち上がらねばならぬという儂の意思を示すために出家をした。
これで如何になるという訳でもないが、これも儀式のようなもの。
皆が再び前へ歩き始めようと意識を向けるきっかけになればよい。
支配者は孤独じゃ。
それを和らぎ、紛らわせてくれていたのが弟の存在であった。
そう改めて感じさせられた。
しかし既にその甘えが許されぬ。
支配するのだ。
家臣ども領民ども、そして外部の者すべてを支配し、操る。
友は要らぬ。
自由にできる駒さえあればよい。
それらを操り、この戦乱の世に武田の名を轟かせ、周りの勢力を従わせて天下を動かす。
これの為なら何でもしよう。
出家はその覚悟を示したもの。
人を超越する。
そうでなければこの夢、敵わぬ。
次こそは失敗はせぬ。
体勢を整え、必ずや大胡を突き崩してやる。
里見を今一度、確実にこちらへ同心させ、長尾の足を止め今川の助力を得る。
大胡包囲網じゃ。
そのための第一歩がここにいる商人との交渉だ。
「……という具合になりまする。武田様には毎月同じ銭をお支払いいたします。また一時金として借財の半額を免除する証文をお渡しいたしまする故、ご安心くださいませ」
目の前にいる博多の大店「神屋」の大番頭が黒川金山の採掘権限の譲渡に関する条件を説明している。
先だっての大胡の証文による罠、あのような失敗を繰り返さぬよう、此度は新たに任命した本願寺において勘定方をしていた者を招聘し勘定奉行に据えて同席させている。
その勘定方にこの条件を如何に見るか意見を述べるように促す。
「は。拙僧の見るに、長短・利害、いずれもあるかと。
まずは利点。
金山の管理の手間が省ける事。
殊に人足の手当をせずともよい事。
それから落盤や浸水が起きて金の採掘が出来ずとも
修繕の費用も掛からず毎月の収入が安定する事でござる。
次に短所。
金の採掘高が多くなろうとも武田に入る収入は変わりませぬ。
また、金の蔓(作者注:金鉱石の含有度の高い筋状になっている部分)を伝って別の金山とつながっていることもあろうこと。
以上が考えられまする」
聞いていた神屋の大番頭が頷きつつも、緊張しているのが分かる。
「拙僧の職とは関係ござらぬが、金堀衆の技量も上がりましょう。また金の採掘量が上がることは人足が多くなり、周りの集落に銭を落とすことも考えられまする。
これまでと違う銭の巡りが起きますれば、これを武田が如何様に利点といたすかはこちらの責任かと」
こ奴を雇って正解じゃったな。
そこまで知恵の回る家臣はおらぬ。
追々、加増して召し抱えるとするか。
「しかし、この取り分の比率。武田が七割というのは誠に解せぬ。なぜ三割もの利益をそちらが取る?」
このべらぼうに高い手数料、
何でじゃ?
「それに付きましては、人足への銭の支払いを増やすことで今までの三割増しの増産が可能となりまする。
また鉱山自体の落盤を少なくする設備や人足の安全を守る設備を充実することで、長く鉱山を運営できるようにとの配慮でございまする。鉱山というもの、いつかは掘りつくし取れなくなります。それを出来るだけ先延ばしするための費用にて」
この者の顔色と目は、嘘は言うておらぬ。
だが何かを隠しているそぶりが見える。
勘定方を目で促す。
「それを考えても少し多すぎるのではないのか?
この三割の取り分。今少し詳しく文にしてほしい。拙僧の概算では二割もいらぬと出た」
大番頭は、諦めたようなそぶりを見せ説明を始めた。
「はい。それは今回の採掘は新しき技術を取り入れます。手前どもは「灰吹法」と呼んでおりますが、これにより採掘高が五割近く増すものと見られます。
直ぐにではございませんが五割を目指します。
しかし、それをすることで危険な廃棄物が多く出てしまいます。
これが川に流れ込むと甲斐の田畑が汚染され、多くの民が重病になると思われます。既にその兆候が石見の銀山にて見えておりまする。
この予防にその銭を使わせていただこうかと」
成程。
金山の採掘を上げるためには銭か人足、どちらかを増やさねばならぬか。
支払う銭を増やすことは武田にはもうできぬ。
かといって、人足を連れて来て奴隷労働をさせるにも、今までのような戦で捕虜を捕えての補充も厳しいだろう。
領国の広がりが遅くなった。
仕方あるまい。
それで今までの三割増しの収入があるならば、それで手を打たねば成らぬ。
これで借財も半分になる。
「それでよい。花押を書こう」
◇ ◇ ◇ ◇
同日夜半
とある部屋
神屋大番頭
(出来る博多商人。すごいなぁ。博多弁ではなく坂東言葉を使う!)
「ご苦労様でしたな。これがお約束の報酬にて」
私は本願寺から派遣されている武田勘定方の僧侶の前に、少なくない小粒金の入った袋を差し出した。
僧侶は袋を拝みながら袈裟の中へ入れた。
きっとあの袈裟はこのような時のために作った、重みに耐えられる特別製なのであろう。
「武士の方々は勘定が出来てもその仕組みや銭がどのように廻り、如何様な影響を周りに与えるかを理解しておりませぬな。
いやできませぬ。それ故、拙僧や其方のような商人に手玉に取られまする」
わかるのだが、それを仏の道を説く者が言うてよいものかどうか……
そう大旦那様は言っておられた。
「ですが既に武田様の懐には穴が開いております。大きな穴が」
「大胡が開けた穴じゃな。本願寺も大分被害を被った」
東国の商人は殆どが無傷だ。
その分西国の商人と諸大名寺社が損害を被った。
大胡様は大旦那様が言うように、商人の上前を刎ねる程の商売上手。
手を組むのが上策ではあるが、如何せん博多は遠すぎる。
何とかならぬものか?
「銭よりも金の方が価値のあるようにできること、見抜ける侍がいるとは思えぬ故、次も同じような罠を張るのであろうか。その時は拙僧をお呼びくだされ」
この生臭坊主。
使えるけれど一緒には居たくはない。
早々にお引き取り願った。
◇ ◇ ◇ ◇
その半刻後
同じ部屋
「……と神屋様にお伝え願えれば幸いです。このこと是非、極秘裏にて」
目の前に半ば腰を浮かせつつ、何時でも逃げられる態勢で座っている者が、私の膝元に奉書を差し出してきた。
「ではあなたのご主人の……」
その男が立てた人差し指を口に当てた。私は益々小声になり言葉を選んで続けた。
「旦那様は博多の湊が大好きだとお伺いしたのですが。お越しいただけるのでしょうね」
「いえ。大好きなのは代わりませぬが、旦那様はもっと向こうの国へ行きたいと願っております。そのお手伝いをしていただきたいと」
明と南蛮との交易ですか。
それを大胡様が望まれていると。大旦那様の文が届いたという事ですね。
「旅の土産はどのようなものを見つくろうとしていらっしゃいますのでしょうか?
それによってはお手伝いが出来るかと」
「いえ。お友達がいらっしゃる時期と場所をお知りになりたいと申しておりまする。そこへ手代を向かわせたいと」
?
手代。家臣を?
南蛮か明国の船か?
なぜ……
!
襲うのか?
なんという大胆。海賊の所業を何故?
「このような事、手代にはさせたくないので神屋様にお願いしておりまする。
もしお友達がその文に書いてあるお約束が出来るようなれば、坂東にて歓待したいと申しておりまする」
これは一大事。
武田だけでなく堺にも悟られないようにしなくては。
「貴方様は神屋様の大切な右腕。もしもの事があれば一大事。見守る者をお連れ下さいませ。葵、これへ」
襖が開き、妙齢の美女が中へ入って来た。
「この女性。貴方様をお守りいたしまする。また他にも数名、周りを固めておりますればご安心くださいませ。博多に付きましたなら帰るように言いつけておりまする。
どうぞそれまではご自由に」
女が三つ指を突いてくる。
大胡の素ッ破か?
監視役も兼ねているのか。
甲斐で女子を買い、そのまま博多へ連れて帰るという話を作れと言う事か。
もし話を他の者に流せば
その時は
「大胡に魂を売った西国商人」
として神屋を晒すわけですか。
ここまで周到に策を練ってくる大胡様。
やはり大旦那様の言葉
「武将にしておくのは惜しい御仁」
ですね。
大胡様は多分、硝石が欲しいはず。
しかしその対価として何を支払うのでしょう?
大旦那様の話では金銀ではないという。
私にはさっぱり見当がつきません。
さて、今夜は寝られるでしょうか?
女子の肌に惑わされても、大胡様の策の謎に惑わされても眠れそうにありませんね。
甲斐国躑躅ガ崎館
武田信玄
(ボク、一人っ子にはなっていないよ、そだよね。しょうようけんちゃぁん)
品川崩れから一月が経った。
未だに心の整理がつかぬ。
父である信虎を追い出す時も、信濃の小笠原や村上を倒す時も、常に苦労を分かち合い支えてくれた弟。かけがえのない儂の分身、信繁を失った。
保科、勘助、小宮山は替えが効く。
だが副将を任せられるような武将が果たして現れるであろうか?
馬場や内藤が育ってきているのは承知しているし、期待もしている。
だが全幅の信頼を置ける者を失った事、既に戦のために鋼の様に固く冷え冷えとした武将として陶冶した筈の儂に取っても、心を裂かれるような衝撃であった。
此度の敗戦は品川崩れと言われ、我が武田の者に大きな衝撃を以って受け止められた。
ここで再び立ち上がらねばならぬという儂の意思を示すために出家をした。
これで如何になるという訳でもないが、これも儀式のようなもの。
皆が再び前へ歩き始めようと意識を向けるきっかけになればよい。
支配者は孤独じゃ。
それを和らぎ、紛らわせてくれていたのが弟の存在であった。
そう改めて感じさせられた。
しかし既にその甘えが許されぬ。
支配するのだ。
家臣ども領民ども、そして外部の者すべてを支配し、操る。
友は要らぬ。
自由にできる駒さえあればよい。
それらを操り、この戦乱の世に武田の名を轟かせ、周りの勢力を従わせて天下を動かす。
これの為なら何でもしよう。
出家はその覚悟を示したもの。
人を超越する。
そうでなければこの夢、敵わぬ。
次こそは失敗はせぬ。
体勢を整え、必ずや大胡を突き崩してやる。
里見を今一度、確実にこちらへ同心させ、長尾の足を止め今川の助力を得る。
大胡包囲網じゃ。
そのための第一歩がここにいる商人との交渉だ。
「……という具合になりまする。武田様には毎月同じ銭をお支払いいたします。また一時金として借財の半額を免除する証文をお渡しいたしまする故、ご安心くださいませ」
目の前にいる博多の大店「神屋」の大番頭が黒川金山の採掘権限の譲渡に関する条件を説明している。
先だっての大胡の証文による罠、あのような失敗を繰り返さぬよう、此度は新たに任命した本願寺において勘定方をしていた者を招聘し勘定奉行に据えて同席させている。
その勘定方にこの条件を如何に見るか意見を述べるように促す。
「は。拙僧の見るに、長短・利害、いずれもあるかと。
まずは利点。
金山の管理の手間が省ける事。
殊に人足の手当をせずともよい事。
それから落盤や浸水が起きて金の採掘が出来ずとも
修繕の費用も掛からず毎月の収入が安定する事でござる。
次に短所。
金の採掘高が多くなろうとも武田に入る収入は変わりませぬ。
また、金の蔓(作者注:金鉱石の含有度の高い筋状になっている部分)を伝って別の金山とつながっていることもあろうこと。
以上が考えられまする」
聞いていた神屋の大番頭が頷きつつも、緊張しているのが分かる。
「拙僧の職とは関係ござらぬが、金堀衆の技量も上がりましょう。また金の採掘量が上がることは人足が多くなり、周りの集落に銭を落とすことも考えられまする。
これまでと違う銭の巡りが起きますれば、これを武田が如何様に利点といたすかはこちらの責任かと」
こ奴を雇って正解じゃったな。
そこまで知恵の回る家臣はおらぬ。
追々、加増して召し抱えるとするか。
「しかし、この取り分の比率。武田が七割というのは誠に解せぬ。なぜ三割もの利益をそちらが取る?」
このべらぼうに高い手数料、
何でじゃ?
「それに付きましては、人足への銭の支払いを増やすことで今までの三割増しの増産が可能となりまする。
また鉱山自体の落盤を少なくする設備や人足の安全を守る設備を充実することで、長く鉱山を運営できるようにとの配慮でございまする。鉱山というもの、いつかは掘りつくし取れなくなります。それを出来るだけ先延ばしするための費用にて」
この者の顔色と目は、嘘は言うておらぬ。
だが何かを隠しているそぶりが見える。
勘定方を目で促す。
「それを考えても少し多すぎるのではないのか?
この三割の取り分。今少し詳しく文にしてほしい。拙僧の概算では二割もいらぬと出た」
大番頭は、諦めたようなそぶりを見せ説明を始めた。
「はい。それは今回の採掘は新しき技術を取り入れます。手前どもは「灰吹法」と呼んでおりますが、これにより採掘高が五割近く増すものと見られます。
直ぐにではございませんが五割を目指します。
しかし、それをすることで危険な廃棄物が多く出てしまいます。
これが川に流れ込むと甲斐の田畑が汚染され、多くの民が重病になると思われます。既にその兆候が石見の銀山にて見えておりまする。
この予防にその銭を使わせていただこうかと」
成程。
金山の採掘を上げるためには銭か人足、どちらかを増やさねばならぬか。
支払う銭を増やすことは武田にはもうできぬ。
かといって、人足を連れて来て奴隷労働をさせるにも、今までのような戦で捕虜を捕えての補充も厳しいだろう。
領国の広がりが遅くなった。
仕方あるまい。
それで今までの三割増しの収入があるならば、それで手を打たねば成らぬ。
これで借財も半分になる。
「それでよい。花押を書こう」
◇ ◇ ◇ ◇
同日夜半
とある部屋
神屋大番頭
(出来る博多商人。すごいなぁ。博多弁ではなく坂東言葉を使う!)
「ご苦労様でしたな。これがお約束の報酬にて」
私は本願寺から派遣されている武田勘定方の僧侶の前に、少なくない小粒金の入った袋を差し出した。
僧侶は袋を拝みながら袈裟の中へ入れた。
きっとあの袈裟はこのような時のために作った、重みに耐えられる特別製なのであろう。
「武士の方々は勘定が出来てもその仕組みや銭がどのように廻り、如何様な影響を周りに与えるかを理解しておりませぬな。
いやできませぬ。それ故、拙僧や其方のような商人に手玉に取られまする」
わかるのだが、それを仏の道を説く者が言うてよいものかどうか……
そう大旦那様は言っておられた。
「ですが既に武田様の懐には穴が開いております。大きな穴が」
「大胡が開けた穴じゃな。本願寺も大分被害を被った」
東国の商人は殆どが無傷だ。
その分西国の商人と諸大名寺社が損害を被った。
大胡様は大旦那様が言うように、商人の上前を刎ねる程の商売上手。
手を組むのが上策ではあるが、如何せん博多は遠すぎる。
何とかならぬものか?
「銭よりも金の方が価値のあるようにできること、見抜ける侍がいるとは思えぬ故、次も同じような罠を張るのであろうか。その時は拙僧をお呼びくだされ」
この生臭坊主。
使えるけれど一緒には居たくはない。
早々にお引き取り願った。
◇ ◇ ◇ ◇
その半刻後
同じ部屋
「……と神屋様にお伝え願えれば幸いです。このこと是非、極秘裏にて」
目の前に半ば腰を浮かせつつ、何時でも逃げられる態勢で座っている者が、私の膝元に奉書を差し出してきた。
「ではあなたのご主人の……」
その男が立てた人差し指を口に当てた。私は益々小声になり言葉を選んで続けた。
「旦那様は博多の湊が大好きだとお伺いしたのですが。お越しいただけるのでしょうね」
「いえ。大好きなのは代わりませぬが、旦那様はもっと向こうの国へ行きたいと願っております。そのお手伝いをしていただきたいと」
明と南蛮との交易ですか。
それを大胡様が望まれていると。大旦那様の文が届いたという事ですね。
「旅の土産はどのようなものを見つくろうとしていらっしゃいますのでしょうか?
それによってはお手伝いが出来るかと」
「いえ。お友達がいらっしゃる時期と場所をお知りになりたいと申しておりまする。そこへ手代を向かわせたいと」
?
手代。家臣を?
南蛮か明国の船か?
なぜ……
!
襲うのか?
なんという大胆。海賊の所業を何故?
「このような事、手代にはさせたくないので神屋様にお願いしておりまする。
もしお友達がその文に書いてあるお約束が出来るようなれば、坂東にて歓待したいと申しておりまする」
これは一大事。
武田だけでなく堺にも悟られないようにしなくては。
「貴方様は神屋様の大切な右腕。もしもの事があれば一大事。見守る者をお連れ下さいませ。葵、これへ」
襖が開き、妙齢の美女が中へ入って来た。
「この女性。貴方様をお守りいたしまする。また他にも数名、周りを固めておりますればご安心くださいませ。博多に付きましたなら帰るように言いつけておりまする。
どうぞそれまではご自由に」
女が三つ指を突いてくる。
大胡の素ッ破か?
監視役も兼ねているのか。
甲斐で女子を買い、そのまま博多へ連れて帰るという話を作れと言う事か。
もし話を他の者に流せば
その時は
「大胡に魂を売った西国商人」
として神屋を晒すわけですか。
ここまで周到に策を練ってくる大胡様。
やはり大旦那様の言葉
「武将にしておくのは惜しい御仁」
ですね。
大胡様は多分、硝石が欲しいはず。
しかしその対価として何を支払うのでしょう?
大旦那様の話では金銀ではないという。
私にはさっぱり見当がつきません。
さて、今夜は寝られるでしょうか?
女子の肌に惑わされても、大胡様の策の謎に惑わされても眠れそうにありませんね。
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彼の代名詞である“微笑み”も単に苦し紛れの策に対する苦笑に過ぎなかった。
マティアスは愛する家族や仲間を守るため、大賢者とその配下の凄腕間者集団の力を借りつつ、優秀な友人たちと力を合わせて強大な敵と戦うことを決意する。
彼は情報の重要性を誰よりも重視し、巧みに情報を利用した謀略で敵を混乱させ、更に戦場では敵の意表を突く戦術を駆使して勝利に貢献していく……。
■■■
あらすじにある通り、主人公にあるのは日本で得た中途半端な知識のみで、チートに類する卓越した能力はありません。基本的には政略・謀略・軍略といったシリアスな話が主となる予定で、恋愛要素は少なめ、ハーレム要素はもちろんありません。前半は裏方に徹して情報収集や情報操作を行うため、主人公が出てくる戦闘シーンはほとんどありません。
■■■
小説家になろう、カクヨム、ノベルアップ+でも掲載しております。
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