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第21章:北条滅亡?
真面目に逃げようぜ!
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1556年1月9日午の刻(午前11時)
品川北西5町
武田信繁
(あまり必死ではない落ち武者、武田弟)
起伏のある斜面を上り下りして西へ向かって品川を離れる。
戦で落ちのびるのは初めてだ。
砥石崩れの時は躑躅ケ崎に居りやきもきしたものだが、こうして己が退陣どころか敗走するとは思ってもみなかった。
喉が渇くものだな。
この寒空でも汗をかく。
体が熱い。
しかし頭は冷静であらねば成らぬ。
勘助は如何したろう?
まずは助かるまい。
退き口がない。
敵は同数とはいえ鉄砲を多数持っている。
機動力も高い。
幾ら策に長けているとはいえ、敵の部将(東雲尚政と言うたか)も頭が回る。
しかも肝が据わっている。
新しき戦を仕掛けてきた。
あれは相当に肝が据わっておらねば実行に移せぬであろう。
馬場は川向うへ脱出できたらしいが、刀槍甲冑を全て置いての渡河だ。
しかもずぶ濡れ。
戦力にはなるまい。
内藤や保科、仁科の東搦め手勢は?
首尾よく品川湊を占拠出来たか?
さすれば辛勝とも言える。
大損害であろうとも初期の目的は達せられる。
兄者の本隊も無傷であろう。
品川からの収入で武田は一息つけよう。
あとは儂が品川砦跡に辿り着き、内藤らに繋ぎを付けて合流、品川を完全に武田の物とする。
騎馬でこの斜面は移動し辛い。
下馬の指示を出す。
この方が却って早く動けるであろう。
平地に出たときまた乗馬すればよい。
「典厩様。
兜をお脱ぎなさった方が宜しいかと。もし敵の追っ手が来たとき狙われまする。落ち武者狩りもあり得まする」
水牛の角が2本。
相当目立つであろう。
陣に座る様は味方の士気を高めるために有用であるが、敗走の時は正に討ってくれんばかりに目立つ。
じゃが桶側胴の正面に大きく武田菱、紺糸素懸威の大袖。
遠目でも名のある武将と目を付けられること必定。
今更じゃな。
そのように言い断る。
やっと少しばかり平らかな場所に出る。
今までは枯草の中を歩いて来たようなものであったから、視界が開けやっと背伸びが出来るようになった。
狭いながらも耕されたような土地があり、あぜ道もある。
先頭を行く馬周りが20間先まで様子を見に行き安全を確認した後、乗馬しようとした。
右顎に衝撃が走る。
矢を射られたか?
そして頭の左が……
「典厩様~~~~!!!!」
武田典厩信繁
品川攻囲戦にて討ち死。
享年32
◇ ◇ ◇ ◇
同日同刻同場所
那須洋二郎
(いつもクールなスナイパー)
「今日の酒代、ありがとうな」
「糞!
高々40間、それもほぼ無風。俺としたことが外すとは。何か弓に問題が……」
やはりこの台地が敵さんの逃げ場になるよな。
ここで伏せていてよかった。
結構大物を仕留めたみたいだな。
洋一が自分の失敗の原因を探している。まあきっと、大したことでもない事のせいにするのだろう。
それよりも早くこの場を立ち去らねば。
「ああああ! こいつかぁ!?
さっきの枯草が挟まっていやがった。洋二、今のはやり直し。まだ敵は沢山いるから、どっちが数多く射止めるか勝負しようぜ」
もっと頓珍漢だった。
呆れる。
いつもの事だが。
絶対にやらんと言って、早々に立ち去るように宥めすかして静かにその場を後にした。
あとは東雲隊長に「武田菱の入った胴と水牛の角の兜」を身に着けた武将を討ち取ったと報告して、仕事は終わりだ。
◇ ◇ ◇ ◇
同日同刻
品川湊北2町
東雲尚政
(御髭がダンディー? 狐先生)
敗走する敵の武士のみを狙えと指示したが、武田の武者が兜を脱いで逃げるため判別に苦労している。
武田は何度も敗走した経験があるからな。
潔いというか、泥臭いというか。
生き残るためには何でもしそうだな。
大胡が士分のみを討つと知って、敗走する際には鎧兜を脱ぎ捨てるだろう。
一度この場で討ち漏らすと後が大変だ。
できるだけここで仕留める。
後方から馬を連れてきたが、乗馬して騎馬にて追撃しても、松林や台地へ逃げ込まれるともう追いつけないか。
だが既に追撃するだけの余力はない。
残敵掃討は諦め、品川を奪還する方法を考える。
革の腰帯に付けていた望遠鏡で大手門上の味方の様子を見る。
既に交戦はしていないようだ。
政輝の奴がこちらへ向けて
「さむずあっぷ」をしていやがる。
あとで褒美の拳骨をくれてやろう。
交戦をしていないという事は、品川内部の敵が休息をしているか撤退の準備をしているかだ。
よく観察すると煉瓦の壁に開いている狭間が塞がれている。
釘で板を打ち付けたのであろう。
あの釘を抜くのは専用の道具がなければ難しい。
政輝の事だから壁上へ登り口も塞いでいよう。
それで品川の防御を諦めたのか?
西の馬場隊を追い散らしていた中隊から伝令があり、品川西の様子を知らせに来た。
「敵。河船にて対岸西町へ渡河中! 既に500以上が渡河した模様」
俺でもそうする。
品川には水兵糧はあるが、武田が必要としているであろう矢や弓弦、革製品、そして銭はほとんど置いていない。
あるのは鉄砲と弾薬、それの大胡札が少々。
酒も多分捨てているだろう。
殿が言っていた焦土作戦だな。
絶対に土地をやらん。
少々手当したとしても使えぬよう、一時的に無価値とすることで敵は撤退するしかない。大胡に忠誠を誓っている、大胡の善政を信じている者達は、その後の復興が「好景気」になることを知っているのだ。
だからそれが可能。
ほかの大名にはできない、大胡ならではの作戦だ。
さて、これで捕虜が連行されるようならば追撃をするが、河を騎馬が渡るには目黒川は深すぎる。もっと上流へ迂回するしかないが、壁面を登り壁から狙撃するのが良いか?
間に合うのならばそれが一番だ。
とりあえず大手門上に増援を送るか。
……政輝の奴、これを見越してか?
鉤縄を下ろしてやがる。
その先回りの才を認めて、拳骨をもう一つくれてやろう。
品川北西5町
武田信繁
(あまり必死ではない落ち武者、武田弟)
起伏のある斜面を上り下りして西へ向かって品川を離れる。
戦で落ちのびるのは初めてだ。
砥石崩れの時は躑躅ケ崎に居りやきもきしたものだが、こうして己が退陣どころか敗走するとは思ってもみなかった。
喉が渇くものだな。
この寒空でも汗をかく。
体が熱い。
しかし頭は冷静であらねば成らぬ。
勘助は如何したろう?
まずは助かるまい。
退き口がない。
敵は同数とはいえ鉄砲を多数持っている。
機動力も高い。
幾ら策に長けているとはいえ、敵の部将(東雲尚政と言うたか)も頭が回る。
しかも肝が据わっている。
新しき戦を仕掛けてきた。
あれは相当に肝が据わっておらねば実行に移せぬであろう。
馬場は川向うへ脱出できたらしいが、刀槍甲冑を全て置いての渡河だ。
しかもずぶ濡れ。
戦力にはなるまい。
内藤や保科、仁科の東搦め手勢は?
首尾よく品川湊を占拠出来たか?
さすれば辛勝とも言える。
大損害であろうとも初期の目的は達せられる。
兄者の本隊も無傷であろう。
品川からの収入で武田は一息つけよう。
あとは儂が品川砦跡に辿り着き、内藤らに繋ぎを付けて合流、品川を完全に武田の物とする。
騎馬でこの斜面は移動し辛い。
下馬の指示を出す。
この方が却って早く動けるであろう。
平地に出たときまた乗馬すればよい。
「典厩様。
兜をお脱ぎなさった方が宜しいかと。もし敵の追っ手が来たとき狙われまする。落ち武者狩りもあり得まする」
水牛の角が2本。
相当目立つであろう。
陣に座る様は味方の士気を高めるために有用であるが、敗走の時は正に討ってくれんばかりに目立つ。
じゃが桶側胴の正面に大きく武田菱、紺糸素懸威の大袖。
遠目でも名のある武将と目を付けられること必定。
今更じゃな。
そのように言い断る。
やっと少しばかり平らかな場所に出る。
今までは枯草の中を歩いて来たようなものであったから、視界が開けやっと背伸びが出来るようになった。
狭いながらも耕されたような土地があり、あぜ道もある。
先頭を行く馬周りが20間先まで様子を見に行き安全を確認した後、乗馬しようとした。
右顎に衝撃が走る。
矢を射られたか?
そして頭の左が……
「典厩様~~~~!!!!」
武田典厩信繁
品川攻囲戦にて討ち死。
享年32
◇ ◇ ◇ ◇
同日同刻同場所
那須洋二郎
(いつもクールなスナイパー)
「今日の酒代、ありがとうな」
「糞!
高々40間、それもほぼ無風。俺としたことが外すとは。何か弓に問題が……」
やはりこの台地が敵さんの逃げ場になるよな。
ここで伏せていてよかった。
結構大物を仕留めたみたいだな。
洋一が自分の失敗の原因を探している。まあきっと、大したことでもない事のせいにするのだろう。
それよりも早くこの場を立ち去らねば。
「ああああ! こいつかぁ!?
さっきの枯草が挟まっていやがった。洋二、今のはやり直し。まだ敵は沢山いるから、どっちが数多く射止めるか勝負しようぜ」
もっと頓珍漢だった。
呆れる。
いつもの事だが。
絶対にやらんと言って、早々に立ち去るように宥めすかして静かにその場を後にした。
あとは東雲隊長に「武田菱の入った胴と水牛の角の兜」を身に着けた武将を討ち取ったと報告して、仕事は終わりだ。
◇ ◇ ◇ ◇
同日同刻
品川湊北2町
東雲尚政
(御髭がダンディー? 狐先生)
敗走する敵の武士のみを狙えと指示したが、武田の武者が兜を脱いで逃げるため判別に苦労している。
武田は何度も敗走した経験があるからな。
潔いというか、泥臭いというか。
生き残るためには何でもしそうだな。
大胡が士分のみを討つと知って、敗走する際には鎧兜を脱ぎ捨てるだろう。
一度この場で討ち漏らすと後が大変だ。
できるだけここで仕留める。
後方から馬を連れてきたが、乗馬して騎馬にて追撃しても、松林や台地へ逃げ込まれるともう追いつけないか。
だが既に追撃するだけの余力はない。
残敵掃討は諦め、品川を奪還する方法を考える。
革の腰帯に付けていた望遠鏡で大手門上の味方の様子を見る。
既に交戦はしていないようだ。
政輝の奴がこちらへ向けて
「さむずあっぷ」をしていやがる。
あとで褒美の拳骨をくれてやろう。
交戦をしていないという事は、品川内部の敵が休息をしているか撤退の準備をしているかだ。
よく観察すると煉瓦の壁に開いている狭間が塞がれている。
釘で板を打ち付けたのであろう。
あの釘を抜くのは専用の道具がなければ難しい。
政輝の事だから壁上へ登り口も塞いでいよう。
それで品川の防御を諦めたのか?
西の馬場隊を追い散らしていた中隊から伝令があり、品川西の様子を知らせに来た。
「敵。河船にて対岸西町へ渡河中! 既に500以上が渡河した模様」
俺でもそうする。
品川には水兵糧はあるが、武田が必要としているであろう矢や弓弦、革製品、そして銭はほとんど置いていない。
あるのは鉄砲と弾薬、それの大胡札が少々。
酒も多分捨てているだろう。
殿が言っていた焦土作戦だな。
絶対に土地をやらん。
少々手当したとしても使えぬよう、一時的に無価値とすることで敵は撤退するしかない。大胡に忠誠を誓っている、大胡の善政を信じている者達は、その後の復興が「好景気」になることを知っているのだ。
だからそれが可能。
ほかの大名にはできない、大胡ならではの作戦だ。
さて、これで捕虜が連行されるようならば追撃をするが、河を騎馬が渡るには目黒川は深すぎる。もっと上流へ迂回するしかないが、壁面を登り壁から狙撃するのが良いか?
間に合うのならばそれが一番だ。
とりあえず大手門上に増援を送るか。
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