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第10章:綱成くん、その首頂戴な【北条綱成撃破】
舟艇移動は速いなぁ【三回目の大規模戦闘】
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1551年9月中旬
上野国那波八斗島の河岸
矢沢綱頼(まだ大胡の雰囲気には全く慣れない真面な人材)
「じゃあ、行ってくるね~。
ほんっと、世話が焼けるね~由良おとちゃんは。そっこーで落とせなかったのが失敗だよん」
殿の義父である由良成繁殿が身を寄せていた太田資正殿に兵を貸し、太田殿は館林城の赤井照光を急襲した。
しかし事前に情報が漏れていたのか、城攻めは籠城戦となった。
やむを得ず由良殿が本軍1500を率いて援軍に向かったが、北条の後詰4000が来着。
由良殿は近在での良い佐野昌綱殿へ援軍を要請。
現在、由良・佐野・太田勢3500と北条勢4600が対峙している。
数の上で不利と見た由良殿は、盟約を元に我が大胡に来援の要請を出した。
殿は参謀の(見習いが昇格したらしい)上泉秀胤殿を、先行させ現地の情勢を見極めさせている。
そして今、遠征軍、1500が「高瀬舟」に乗り込んで、続々と利根川を下っていく。
「もうね。
物資を付与しちゃうぞ~。
戦力流し込んじゃうぞ~。
領域……じゃない、
領土展開しちゃうぞ~~」
黒い布を鉢巻状にして両眼を覆い、何かの手印を真似ている。
もちろん船の上だからただでさえフラフラする殿は、やはり倒れて怪我をする前に政影殿に留められていた。
もういい加減慣れたが、これを見て笑っている大胡の家臣には未だついていけぬ。
「では、ゆっきー。留守は頼んだね~。大胡の御家老ちゃんと連携よろぴく♪」
兄の幸綱が桟橋の上から丸顔に満面の笑顔で出陣を言祝ぐ。
完全に信頼しているのであろう。
絶対に勝つと。
儂も殿の作戦を聞いた時はびっくりした。
殿は大胆にも利根川を高瀬舟50隻集めて、一気に1500の兵と武器兵糧を館林城南方1里半にある茂林寺付近にて布陣する北条勢4000の退路を断つ作戦に出た。
八斗島からの距離およそ6里。
徒歩での行軍なら強行軍でも街道を使っても最低1日以上。戦場に着いてからすぐ真面に戦いたければ、2日以上は掛かろう。
舟での移動ならば、下り故、桟橋や砂洲での乗降も含め、出立してから2刻もかからぬ。それでいて上陸後すぐに戦闘に入れる。
兵糧の補給は高瀬舟が戻り次第、次々に流し込む。
そして佐竹殿の戦闘工兵(黒鍬衆ともいうらしいが大胡では戦う黒鍬か)が、近在の住民に銭をばら撒き、総動員で簡単であるが堅固な柵を構築するらしい。
北条方に気づかれでもしたら一気に背水の陣なのでは? と思われるが、そこに策が仕掛けてあるという。
これから儂も謀代理としてお供するのだから、しっかりとこの眼で兄者の見込んだ若武者の真価を見定めよう。
◇ ◇ ◇ ◇
1551年9月中旬
上野国武蔵国を結ぶ赤岩の渡し(熊谷市行田市千代田町の中間)
矢沢綱頼(常識的な発言が貴重な人)
「何度も伺い申し訳ござらぬ。
本当にここで降りぬので?」
巳の刻(午前9時)になった。
先ほど東雲殿の備えが上陸し、渡し場を守備していた条方300を蹴散らした。
東雲殿の備えは全員騎馬。
流石に馬300頭余りは舟では運べぬ。先に陸路で馬と兵50が移動して隠れていた。
しかし、どう考えてもここ赤岩の渡しで降り、布陣して北条の退路を断つ方が安全で効果があると思うが。
「うん!
ここにはしのちゃんの竜騎兵とあっちゃんの鉄人隊だけおろす~。竜騎兵はここから機動して林寺の敵に横槍後、ひっとえんどら~ん。すぐ帰ってもらいます。
本隊は……」
儂が広げた地図の上の一地点上を殿の指が指し示す。
(それにしてもこの地図はなんと見やすいのだ。真上から見た様な描き方で方角も正確な地図。これが兄者の言っていた測量というものの成果か)
「ここ、川俣~♪」
敵後方真南、左右は湿地で覆われ、街道と言えないほどの道が北の茂林寺まで延びている。
北条勢が利根川を渡り後退するには、ここ川俣と赤岩の渡ししかない。
その川俣は赤岩よりも規模が小さい。ここ館林周辺は南と東に多くの沼と湿地が点在している。そこを1000を超す兵が移動するのは極めて困難だ。
よく北条もここへ後詰を送り込んだものよ。
しかし後詰を送らねば今後の調略が難しくなるばかりか、離反するものが後を立たなくなるのが、この戦の世の常だ。
それを考えてもここに上陸しての背水の陣は頂けぬ。いくら船があろうとも、押し負ければ河に飛び込むしかない。
背水の陣とは「攻勢的な陣」である。
周りを囲まれることにより戦力が集中でき、一点突破が容易となる。突破した後に敵の背面に出て大将を狙うもよし、撤退するのもよし。
だが今回の戦場、川俣は右に湿地は迫ってきているものの、正面(北)と左(西)が敵の展開を許すほどのしっかりとした大地と広さがある。
敵の大軍に囲まれれば数的に相当不利だ。
敵の陣も分厚くなる。
「矢沢のつっくんさ。この作戦の目的思い出して♪」
「一つに由良殿への援軍。
二つには人材登用でござるか?」
「そそ。でもね、由良のおとちゃんは何をお望み?」
ハッとした。
後詰を打ち払い館林を落とす。
「後詰をあきらめさせればよいだけと」
「そうで~す。撤退させるだけでいいんです、はい。
だから無駄な戦いはしません」
殿が右手の手のひらを振り振りさせて否やを言う。
「目的を達成したら欲目を出さずにさっと引く。
それが名将というものだ!
なんてな。
僕、迷将~♪」
そうか、故に赤岩の渡しを諦めさせるために東雲殿を西から向かわせたのか。
全貌が見えてきた。
上野国那波八斗島の河岸
矢沢綱頼(まだ大胡の雰囲気には全く慣れない真面な人材)
「じゃあ、行ってくるね~。
ほんっと、世話が焼けるね~由良おとちゃんは。そっこーで落とせなかったのが失敗だよん」
殿の義父である由良成繁殿が身を寄せていた太田資正殿に兵を貸し、太田殿は館林城の赤井照光を急襲した。
しかし事前に情報が漏れていたのか、城攻めは籠城戦となった。
やむを得ず由良殿が本軍1500を率いて援軍に向かったが、北条の後詰4000が来着。
由良殿は近在での良い佐野昌綱殿へ援軍を要請。
現在、由良・佐野・太田勢3500と北条勢4600が対峙している。
数の上で不利と見た由良殿は、盟約を元に我が大胡に来援の要請を出した。
殿は参謀の(見習いが昇格したらしい)上泉秀胤殿を、先行させ現地の情勢を見極めさせている。
そして今、遠征軍、1500が「高瀬舟」に乗り込んで、続々と利根川を下っていく。
「もうね。
物資を付与しちゃうぞ~。
戦力流し込んじゃうぞ~。
領域……じゃない、
領土展開しちゃうぞ~~」
黒い布を鉢巻状にして両眼を覆い、何かの手印を真似ている。
もちろん船の上だからただでさえフラフラする殿は、やはり倒れて怪我をする前に政影殿に留められていた。
もういい加減慣れたが、これを見て笑っている大胡の家臣には未だついていけぬ。
「では、ゆっきー。留守は頼んだね~。大胡の御家老ちゃんと連携よろぴく♪」
兄の幸綱が桟橋の上から丸顔に満面の笑顔で出陣を言祝ぐ。
完全に信頼しているのであろう。
絶対に勝つと。
儂も殿の作戦を聞いた時はびっくりした。
殿は大胆にも利根川を高瀬舟50隻集めて、一気に1500の兵と武器兵糧を館林城南方1里半にある茂林寺付近にて布陣する北条勢4000の退路を断つ作戦に出た。
八斗島からの距離およそ6里。
徒歩での行軍なら強行軍でも街道を使っても最低1日以上。戦場に着いてからすぐ真面に戦いたければ、2日以上は掛かろう。
舟での移動ならば、下り故、桟橋や砂洲での乗降も含め、出立してから2刻もかからぬ。それでいて上陸後すぐに戦闘に入れる。
兵糧の補給は高瀬舟が戻り次第、次々に流し込む。
そして佐竹殿の戦闘工兵(黒鍬衆ともいうらしいが大胡では戦う黒鍬か)が、近在の住民に銭をばら撒き、総動員で簡単であるが堅固な柵を構築するらしい。
北条方に気づかれでもしたら一気に背水の陣なのでは? と思われるが、そこに策が仕掛けてあるという。
これから儂も謀代理としてお供するのだから、しっかりとこの眼で兄者の見込んだ若武者の真価を見定めよう。
◇ ◇ ◇ ◇
1551年9月中旬
上野国武蔵国を結ぶ赤岩の渡し(熊谷市行田市千代田町の中間)
矢沢綱頼(常識的な発言が貴重な人)
「何度も伺い申し訳ござらぬ。
本当にここで降りぬので?」
巳の刻(午前9時)になった。
先ほど東雲殿の備えが上陸し、渡し場を守備していた条方300を蹴散らした。
東雲殿の備えは全員騎馬。
流石に馬300頭余りは舟では運べぬ。先に陸路で馬と兵50が移動して隠れていた。
しかし、どう考えてもここ赤岩の渡しで降り、布陣して北条の退路を断つ方が安全で効果があると思うが。
「うん!
ここにはしのちゃんの竜騎兵とあっちゃんの鉄人隊だけおろす~。竜騎兵はここから機動して林寺の敵に横槍後、ひっとえんどら~ん。すぐ帰ってもらいます。
本隊は……」
儂が広げた地図の上の一地点上を殿の指が指し示す。
(それにしてもこの地図はなんと見やすいのだ。真上から見た様な描き方で方角も正確な地図。これが兄者の言っていた測量というものの成果か)
「ここ、川俣~♪」
敵後方真南、左右は湿地で覆われ、街道と言えないほどの道が北の茂林寺まで延びている。
北条勢が利根川を渡り後退するには、ここ川俣と赤岩の渡ししかない。
その川俣は赤岩よりも規模が小さい。ここ館林周辺は南と東に多くの沼と湿地が点在している。そこを1000を超す兵が移動するのは極めて困難だ。
よく北条もここへ後詰を送り込んだものよ。
しかし後詰を送らねば今後の調略が難しくなるばかりか、離反するものが後を立たなくなるのが、この戦の世の常だ。
それを考えてもここに上陸しての背水の陣は頂けぬ。いくら船があろうとも、押し負ければ河に飛び込むしかない。
背水の陣とは「攻勢的な陣」である。
周りを囲まれることにより戦力が集中でき、一点突破が容易となる。突破した後に敵の背面に出て大将を狙うもよし、撤退するのもよし。
だが今回の戦場、川俣は右に湿地は迫ってきているものの、正面(北)と左(西)が敵の展開を許すほどのしっかりとした大地と広さがある。
敵の大軍に囲まれれば数的に相当不利だ。
敵の陣も分厚くなる。
「矢沢のつっくんさ。この作戦の目的思い出して♪」
「一つに由良殿への援軍。
二つには人材登用でござるか?」
「そそ。でもね、由良のおとちゃんは何をお望み?」
ハッとした。
後詰を打ち払い館林を落とす。
「後詰をあきらめさせればよいだけと」
「そうで~す。撤退させるだけでいいんです、はい。
だから無駄な戦いはしません」
殿が右手の手のひらを振り振りさせて否やを言う。
「目的を達成したら欲目を出さずにさっと引く。
それが名将というものだ!
なんてな。
僕、迷将~♪」
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全貌が見えてきた。
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