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第6章:陰謀するよ
本格外交始めよう
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1548年4月上旬
上野国大胡城松の間
上泉秀胤
(自分がどうして参謀などというものに任命されたのか納得がいかない若者)
那波が謀反を起こしてから、3度目の密談である。某は戦場での齟齬が起きないように、この戦略会議に参加している。
殿のほかに、政影殿。政影殿はいつもの如く殿より記録を任されている。
最近、殿のお傍に侍り情報を束ねている智円殿。
そして参謀方の某である。
「困ったというと、ほんとに困っちゃうというから言いたくないけど。
うん、これは困った」
皆が蕎麦茶を飲みながら、それぞれ思索をしている。大胡の山間部では、牧場での馬匹飼育や蕎麦を作り、山林では薪炭作りと椎茸栽培をしている。
その蕎麦であるが救荒穀物として備蓄し、1年間は穀物倉に貯蔵・その後放出する。(香りはほとんどなくなるが)
この時期の蕎麦茶は、あまり香りがしないが白湯よりも味があるし滋養もある。
「北条方は那波を足掛かりとして、調略を仕掛けてくるかと思われまする」
智円殿が調略の可能性に話を振る。
「上野の国衆ですぐに尻尾振りそうなのは?」
「国衆の出入り御用商人の話を、御師を通して集めましたところ、最も可能性が高いのは小幡。那波と親密な交流を代々行っております」
「次は、安中かなぁ?」
「是。側近のボヤキを草が持ってきました」
「よく草、入れられたね。感謝感謝~。固い国衆は厩橋・箕輪の長野?
あとは足利の長尾と白井の長尾?」
智円殿が目を見張っている。
一体、どこから情報を仕入れているのだろう?
(サイコロ勝負頼りは惣社(西部前橋)長尾・沼田と吾妻の岩下、あとは和田(高崎。大身は新田の横瀬……。みんなバルカン国衆だからなぁ……)
殿がブツブツと言っているが、さいころとは賽の目の事か?
どちらに転ぶかわからないという事か。
「とりあえず横瀬さんちには贈り物攻勢かな?
欲しがるものは鉄砲とか好きなのかな?」
「是。新しい物を好むとの噂」
「じゃあ、種子島送っておこう♪ お手紙書くから政影くん手配してね~」
政影殿が返事をして筆を取る。
この書。
これには機密事項も含まれていると思われるが、乳母のお福殿の手にて、どこかへ隠されているらしい。先ほど名が挙がった者に対する贈り物や手紙の内容を、殿が発言する。
それが終わると、
「じゃあ、本題ね。これから何がどのような順番で起きる?」
皆が押し黙る。
某にはあまりにも難しい問いかけだ。流石の智円殿もすぐには返答できず
「僕の予想ではね。那波が川止めするよ、きっと。桃ノ木川使えなくなっちゃうね……シクシク」
泣くまねごとをして殿が軽く言うが、大胡にとっては死活問題だ。
桃ノ木川と利根川の合流地点付近は那波の領地だ。河川を使っての輸送と荷駄による輸送とでは、けた違いに河川が有利。生糸のように、濡れては困るもの以外は、できるだけ河川での輸送をしているが。
その桃ノ木川が抑えられてしまうと、西方1里半にある旧利根(広瀬川)の厩橋船着き場まで荷駄で輸送しなければならなくなる。
大胡の生命線が絶たれるに等しい。
「その後の那波の動きをどう見なさるので?」
「まずは受け身なんじゃないの。こっちに合わせて行動することができるから。まずは管領さんの怒りのストレート。西上野の国衆に那波城落とせっ~~~!! っと檄オコパンチ!」
今は憲政という諱を憲当と改めた関東管領様のやりそうなことだ。
「でね。
西上野の国衆を総動員すれば4000位はいくから、那波の手勢700位?の籠る那波城を我攻め(強襲)、大損害出して那波城落城。
むろんそこは管領さんの直轄地。今度は管領さんに生命線を握られちゃうわけ」
それでは何れにせよ、ずっとどこかの勢力の言いなりになるしかないのでは? 相手が関東管領家では仕方がないかもしれんが。
「北条の後詰は間に合いますかな? その規模は?」
「それね。
時期はびみょーだけど、3000も出てくれば管領さんもあきらめるんでは?
と、思う……」
殿の物言いに迷いがある。
「だからすぐに情報集めてね~」
「承知」
「でもね。我攻め、国衆からするとやりたいと思う?」
一同、ハッとする。
山内上杉勢力は確実にかつての権威を失墜し、衰退に向かっている。ここで我攻めによって大損害を出してまで忠義を尽くす国衆がどれだけいるか?
「では、命令を無視するか、うやむやにするという事でしょうか?」
某も疑問を口にする。
「もう皆心の中では日和っているか、既に北条方に靡いてるんじゃない?」
そうなると那波城攻めもうまくいかないことになる。大胡の生命線は那波、ひいては北条方に握られてしまう。我が大胡も北条方に内通するしかないのか?
「では戦略、つまり寄って立つ勢力を変えると?」
「それはできないんだよね~。今は。追い出さないといけないから……」
?
いつものように理解できぬ物言い。誰を追い出すのか? 殿の髷が半分解けてきた。相当苦悩されているらしい。
「殿。如何様にも指図くだされ。拙僧はその手配いたしまする」
「某も非力ながら……」
智円殿に続けて意思を示す。
殿の髷は既に跡形もない。
「大戦略は生き残りであるというのは変わらないし、当分は山内上杉勢力に残るでいいんだけど……。
やはり那波は潰すしかないね」
軽い調子でおっしゃられる。
現在の大胡勢は常備兵1100。700の籠る城を落とすのには無理がある。たとえ那波城が平城であることを考えても、直ぐに本庄や深谷から後詰が来るであろう。
「だから。赤石城の跡に足場を作ろ。なので横瀬さんちの成繁ちゃんにとりあえず許可を得て、赤石城跡に補給処と砦作りましょ~。できれば早いうちに会いたいな~。
うひひひ」
殿は楽しそうだが、髷が完全に解けたため落ち武者の幽霊の様に不気味に笑っている。これは他の者には決して見せられぬ……
早いうちに政影殿と、この様を周りに見せなくて済む方法を相談せねばなるまい。
「ああああ。もうっ!
政影くん、君、
本当にセーブ機能ないの?
時間を止めて絞殺死体!」
いつもの様に、殿の意味不明な叫び声が部屋に響く。
上野国大胡城松の間
上泉秀胤
(自分がどうして参謀などというものに任命されたのか納得がいかない若者)
那波が謀反を起こしてから、3度目の密談である。某は戦場での齟齬が起きないように、この戦略会議に参加している。
殿のほかに、政影殿。政影殿はいつもの如く殿より記録を任されている。
最近、殿のお傍に侍り情報を束ねている智円殿。
そして参謀方の某である。
「困ったというと、ほんとに困っちゃうというから言いたくないけど。
うん、これは困った」
皆が蕎麦茶を飲みながら、それぞれ思索をしている。大胡の山間部では、牧場での馬匹飼育や蕎麦を作り、山林では薪炭作りと椎茸栽培をしている。
その蕎麦であるが救荒穀物として備蓄し、1年間は穀物倉に貯蔵・その後放出する。(香りはほとんどなくなるが)
この時期の蕎麦茶は、あまり香りがしないが白湯よりも味があるし滋養もある。
「北条方は那波を足掛かりとして、調略を仕掛けてくるかと思われまする」
智円殿が調略の可能性に話を振る。
「上野の国衆ですぐに尻尾振りそうなのは?」
「国衆の出入り御用商人の話を、御師を通して集めましたところ、最も可能性が高いのは小幡。那波と親密な交流を代々行っております」
「次は、安中かなぁ?」
「是。側近のボヤキを草が持ってきました」
「よく草、入れられたね。感謝感謝~。固い国衆は厩橋・箕輪の長野?
あとは足利の長尾と白井の長尾?」
智円殿が目を見張っている。
一体、どこから情報を仕入れているのだろう?
(サイコロ勝負頼りは惣社(西部前橋)長尾・沼田と吾妻の岩下、あとは和田(高崎。大身は新田の横瀬……。みんなバルカン国衆だからなぁ……)
殿がブツブツと言っているが、さいころとは賽の目の事か?
どちらに転ぶかわからないという事か。
「とりあえず横瀬さんちには贈り物攻勢かな?
欲しがるものは鉄砲とか好きなのかな?」
「是。新しい物を好むとの噂」
「じゃあ、種子島送っておこう♪ お手紙書くから政影くん手配してね~」
政影殿が返事をして筆を取る。
この書。
これには機密事項も含まれていると思われるが、乳母のお福殿の手にて、どこかへ隠されているらしい。先ほど名が挙がった者に対する贈り物や手紙の内容を、殿が発言する。
それが終わると、
「じゃあ、本題ね。これから何がどのような順番で起きる?」
皆が押し黙る。
某にはあまりにも難しい問いかけだ。流石の智円殿もすぐには返答できず
「僕の予想ではね。那波が川止めするよ、きっと。桃ノ木川使えなくなっちゃうね……シクシク」
泣くまねごとをして殿が軽く言うが、大胡にとっては死活問題だ。
桃ノ木川と利根川の合流地点付近は那波の領地だ。河川を使っての輸送と荷駄による輸送とでは、けた違いに河川が有利。生糸のように、濡れては困るもの以外は、できるだけ河川での輸送をしているが。
その桃ノ木川が抑えられてしまうと、西方1里半にある旧利根(広瀬川)の厩橋船着き場まで荷駄で輸送しなければならなくなる。
大胡の生命線が絶たれるに等しい。
「その後の那波の動きをどう見なさるので?」
「まずは受け身なんじゃないの。こっちに合わせて行動することができるから。まずは管領さんの怒りのストレート。西上野の国衆に那波城落とせっ~~~!! っと檄オコパンチ!」
今は憲政という諱を憲当と改めた関東管領様のやりそうなことだ。
「でね。
西上野の国衆を総動員すれば4000位はいくから、那波の手勢700位?の籠る那波城を我攻め(強襲)、大損害出して那波城落城。
むろんそこは管領さんの直轄地。今度は管領さんに生命線を握られちゃうわけ」
それでは何れにせよ、ずっとどこかの勢力の言いなりになるしかないのでは? 相手が関東管領家では仕方がないかもしれんが。
「北条の後詰は間に合いますかな? その規模は?」
「それね。
時期はびみょーだけど、3000も出てくれば管領さんもあきらめるんでは?
と、思う……」
殿の物言いに迷いがある。
「だからすぐに情報集めてね~」
「承知」
「でもね。我攻め、国衆からするとやりたいと思う?」
一同、ハッとする。
山内上杉勢力は確実にかつての権威を失墜し、衰退に向かっている。ここで我攻めによって大損害を出してまで忠義を尽くす国衆がどれだけいるか?
「では、命令を無視するか、うやむやにするという事でしょうか?」
某も疑問を口にする。
「もう皆心の中では日和っているか、既に北条方に靡いてるんじゃない?」
そうなると那波城攻めもうまくいかないことになる。大胡の生命線は那波、ひいては北条方に握られてしまう。我が大胡も北条方に内通するしかないのか?
「では戦略、つまり寄って立つ勢力を変えると?」
「それはできないんだよね~。今は。追い出さないといけないから……」
?
いつものように理解できぬ物言い。誰を追い出すのか? 殿の髷が半分解けてきた。相当苦悩されているらしい。
「殿。如何様にも指図くだされ。拙僧はその手配いたしまする」
「某も非力ながら……」
智円殿に続けて意思を示す。
殿の髷は既に跡形もない。
「大戦略は生き残りであるというのは変わらないし、当分は山内上杉勢力に残るでいいんだけど……。
やはり那波は潰すしかないね」
軽い調子でおっしゃられる。
現在の大胡勢は常備兵1100。700の籠る城を落とすのには無理がある。たとえ那波城が平城であることを考えても、直ぐに本庄や深谷から後詰が来るであろう。
「だから。赤石城の跡に足場を作ろ。なので横瀬さんちの成繁ちゃんにとりあえず許可を得て、赤石城跡に補給処と砦作りましょ~。できれば早いうちに会いたいな~。
うひひひ」
殿は楽しそうだが、髷が完全に解けたため落ち武者の幽霊の様に不気味に笑っている。これは他の者には決して見せられぬ……
早いうちに政影殿と、この様を周りに見せなくて済む方法を相談せねばなるまい。
「ああああ。もうっ!
政影くん、君、
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