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第5章:人材スカウト大事です
全部全部全部~ ♪
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1547年4月29日
上野国二ノ宮赤城神社拝殿
蔵田五郎左衛門
(越後上杉家を陰で支えていた経済産業大臣)
拝殿で宮司が祝詞をあげ終わった。
子宝祈願で有名な赤城神社が、開運商売の祈祷にふさわしいかどうかはわからない。
しかし、この真新しい拝殿はこれからお会いする大胡松風丸様の寄進という。宮大工が相当数都から移り住んでいるらしい。
移住する者が多いということは、この土地が福を呼んでいるからだろう。祈願をするのも吝かではない。
◇ ◇ ◇ ◇
「松風丸様、お着きになりました」
厩橋の支店を預かる義衛門が近づき耳打ちした。さて、これからがお楽しみの時間だ。
越後でも最近、頓に噂を聞く国衆だ。一介の国衆にもかかわらず、現在、莫大な収益を上げているらしい。
この義衛門が報告するのを怠ったため情報が入るのが遅れた。会津の梁田屋さんに先を越された。5歳にもならないうちに米相場で大儲けしたらしい。
磐梯屋という行商人、今ではちょっとした身代に成長した新進気鋭の商人を介して、梁田屋さんが座に融通を利かせることで利殖したとの事。
情報網を手にしていれば美味しい米売買だが、一介の行商人が「次にどこが凶作になるか」を当てて、その場へ他の商人よりも先に米を持って行っている。
その謎を知りたいと以前から思っていた。
それがそれがどうやら大胡の松風様という今年13の元服もまだの童、いや若侍の差配らしいと報告が来た。
現在、大胡は生糸・焼酎・石鹸・歯ぶらし・釘などの一大生産地となっている。
殊に生糸は、青苧を主に扱う繊維商いの当家にとっては、喉から手が出るほど欲しい交易品だ。
できれば、仕入れの権限、無理ではあろうが独占販売ができれば更なる実入りがあろう。これから始まる会見で、まずは人物を観ようではないか。
◇ ◇ ◇ ◇
同日少し後
赤城神社社務所
瀬川正親
(交渉下手だけど実直な、計算などの経理は超優秀)
宮司が出て行った。
殿の正面に座るは、蔵田五郎左衛門殿。その横にうまやばし屋の義衛門殿。
こちらは殿と儂のみ。
政影殿は外で警戒に当たっている。
「遥々、越後より山をいくつも超えてまで上州の町々・国衆を訪ねていらっしゃったとか。心より歓迎いたす。ごゆるりと逗留していってくだされ」
殿から口火を切った。
まさかの、商人へ先に挨拶をする。義衛門殿は面食らっている。偉そうにふんぞり返っている国衆が当たり前である。
銭を借りる時でも勘定方が面会するだけで、当主が顔を出すことなどほとんどないのが普通だ。
ふふふ。
これが我が殿よ。
こんなものは当たり前、酒場で人足にお酌をするとか、最初は目を回してぶっ倒れそうになったが、これが生き残り戦略の一手と知り、違和感が払しょくされた。
だが、どう見ても楽しんでいるとしか見えないのが殿らしい。
それを問うたら、
「遊びをせんとや生まれけむ 戯れせんとや生まれけん」
などと、『松風様らしくなく』今様を口遊みながら煙に巻こうとした。
しかし偶々、その意味を知っていたため、これが本音なのだと了解したが。
おっと、思い出していたら話が進んでいた。
蔵田屋が本題を切り出した。
「最近はこの大胡の地にて産出される生糸の品質が良くなりましたな。
繊維を扱う者にとっては誠にありがたいことでございまする」
殿がまだ、余所行きの態度を取っている。
「そのようですな」
殿もお人が悪い。
というかこれが武士としての普通の対応であろう。相手から話を切り出させることが重要である。今後の立場を左右する。
そして殿には「最終兵器」とご自分で名付けているが、急に普段の所作に変える落差で人を堕とす、というものがある。
大胡入城時に我らの人心を掌握した術だ。
「大胡特産の焼酎も売れ行きがとても良く、銭に余裕があるものは挙って買い求めております」
「それは重畳。ありがたき事」
「守護代、長尾晴景様の跡取り、景虎様がご愛飲されていることから、越後の諸将も好んで飲んでいただけておりまする」
少し切り込んできたな。
情報を小出しにして、どこで折り合いが付けるかの腹の探り合いか。
儂には腹芸はできんわい。
すぐ商人に足元を見られて値切られてしまう。
「ほほう。
あの高名な景虎殿が愛飲していただけると。今度贈り物をしてみるとしよう。ありがたき知らせ、感謝いたす」
「それはそれは。もし手前でよろしければ景虎様への繋ぎ、お任せくだされ」
なるほど。
ここでわが大胡との関係を結びたいと伝える、もしくは利益を提供したいと申し出るか。
「景虎様は晴景殿との仲はいかがかな?
相当スト…… いや、心を痛めておられると拝察しているが。それで酒を嗜むこと、頻りかな?」
「さて、若殿のお考えは推察するしかございませぬ」
「で、あるか。遠からぬうちに商人も旗幟を鮮明にしないと、利権を得られなくなるやもしれぬな。大胡も小さいながら、他国のことを知らぬと生きてはいけぬ」
先に臣従された真田殿の伝手で、信濃方面は情勢把握が簡単になった。
配下の素ッ破も組織を改編して、四方に眼を光らせる方向で準備が進みはじめた。
これで商売がしやすいのう。
「そういえば殿は小さき頃より、米の売買をされていたとか。見事な差配、感服しておりました。如何様な方法にて、我ら商人を先回りして輸送なさっておられるか、不思議でなりませんでした」
「そうであろうな。それは秘密、企業秘密じゃ。だが、これからもっと素早く動けるようになった」
「これは侮れませぬな。商人顔負けの手際でござりまする」
「そこでじゃが……
う~ん。瀬川ちゃん肩もんで~。もうこういうの疲れちゃうよ。
さてぇ、もう本音でいいかな? 大胡を見に来たんじゃなくて、僕を値踏みしに来たんですよね~?」
ついに始まったか。
殿は足を前へ放り出して、後ろで両手を立てて背筋を伸ばしている。儂が膝をついて殿の背後ににじり寄り、肩をもみ始める。
「ははは。参りましたな。
良いものを観させていただきました。
これは来た甲斐がございました」
ほう。
蔵田屋は目が驚いているが表情は壊れていない。さすが豪商じゃの。
「で、僕は合格点もらえる~?
頑張っちゃったんだけどね♪」
「御見それいたしました。交渉の業、確かに見させていただきました」
「やったぁ~。でねでね。ここからが本番ね!」
「と申しますと?」
殿の攻勢が最高潮に達する。
「僕が先に出せる札全部出すからさ、蔵田屋さんを全部買えるか、考えてくれる?」
さすがに蔵田屋は目を丸くして驚愕した。
上野国二ノ宮赤城神社拝殿
蔵田五郎左衛門
(越後上杉家を陰で支えていた経済産業大臣)
拝殿で宮司が祝詞をあげ終わった。
子宝祈願で有名な赤城神社が、開運商売の祈祷にふさわしいかどうかはわからない。
しかし、この真新しい拝殿はこれからお会いする大胡松風丸様の寄進という。宮大工が相当数都から移り住んでいるらしい。
移住する者が多いということは、この土地が福を呼んでいるからだろう。祈願をするのも吝かではない。
◇ ◇ ◇ ◇
「松風丸様、お着きになりました」
厩橋の支店を預かる義衛門が近づき耳打ちした。さて、これからがお楽しみの時間だ。
越後でも最近、頓に噂を聞く国衆だ。一介の国衆にもかかわらず、現在、莫大な収益を上げているらしい。
この義衛門が報告するのを怠ったため情報が入るのが遅れた。会津の梁田屋さんに先を越された。5歳にもならないうちに米相場で大儲けしたらしい。
磐梯屋という行商人、今ではちょっとした身代に成長した新進気鋭の商人を介して、梁田屋さんが座に融通を利かせることで利殖したとの事。
情報網を手にしていれば美味しい米売買だが、一介の行商人が「次にどこが凶作になるか」を当てて、その場へ他の商人よりも先に米を持って行っている。
その謎を知りたいと以前から思っていた。
それがそれがどうやら大胡の松風様という今年13の元服もまだの童、いや若侍の差配らしいと報告が来た。
現在、大胡は生糸・焼酎・石鹸・歯ぶらし・釘などの一大生産地となっている。
殊に生糸は、青苧を主に扱う繊維商いの当家にとっては、喉から手が出るほど欲しい交易品だ。
できれば、仕入れの権限、無理ではあろうが独占販売ができれば更なる実入りがあろう。これから始まる会見で、まずは人物を観ようではないか。
◇ ◇ ◇ ◇
同日少し後
赤城神社社務所
瀬川正親
(交渉下手だけど実直な、計算などの経理は超優秀)
宮司が出て行った。
殿の正面に座るは、蔵田五郎左衛門殿。その横にうまやばし屋の義衛門殿。
こちらは殿と儂のみ。
政影殿は外で警戒に当たっている。
「遥々、越後より山をいくつも超えてまで上州の町々・国衆を訪ねていらっしゃったとか。心より歓迎いたす。ごゆるりと逗留していってくだされ」
殿から口火を切った。
まさかの、商人へ先に挨拶をする。義衛門殿は面食らっている。偉そうにふんぞり返っている国衆が当たり前である。
銭を借りる時でも勘定方が面会するだけで、当主が顔を出すことなどほとんどないのが普通だ。
ふふふ。
これが我が殿よ。
こんなものは当たり前、酒場で人足にお酌をするとか、最初は目を回してぶっ倒れそうになったが、これが生き残り戦略の一手と知り、違和感が払しょくされた。
だが、どう見ても楽しんでいるとしか見えないのが殿らしい。
それを問うたら、
「遊びをせんとや生まれけむ 戯れせんとや生まれけん」
などと、『松風様らしくなく』今様を口遊みながら煙に巻こうとした。
しかし偶々、その意味を知っていたため、これが本音なのだと了解したが。
おっと、思い出していたら話が進んでいた。
蔵田屋が本題を切り出した。
「最近はこの大胡の地にて産出される生糸の品質が良くなりましたな。
繊維を扱う者にとっては誠にありがたいことでございまする」
殿がまだ、余所行きの態度を取っている。
「そのようですな」
殿もお人が悪い。
というかこれが武士としての普通の対応であろう。相手から話を切り出させることが重要である。今後の立場を左右する。
そして殿には「最終兵器」とご自分で名付けているが、急に普段の所作に変える落差で人を堕とす、というものがある。
大胡入城時に我らの人心を掌握した術だ。
「大胡特産の焼酎も売れ行きがとても良く、銭に余裕があるものは挙って買い求めております」
「それは重畳。ありがたき事」
「守護代、長尾晴景様の跡取り、景虎様がご愛飲されていることから、越後の諸将も好んで飲んでいただけておりまする」
少し切り込んできたな。
情報を小出しにして、どこで折り合いが付けるかの腹の探り合いか。
儂には腹芸はできんわい。
すぐ商人に足元を見られて値切られてしまう。
「ほほう。
あの高名な景虎殿が愛飲していただけると。今度贈り物をしてみるとしよう。ありがたき知らせ、感謝いたす」
「それはそれは。もし手前でよろしければ景虎様への繋ぎ、お任せくだされ」
なるほど。
ここでわが大胡との関係を結びたいと伝える、もしくは利益を提供したいと申し出るか。
「景虎様は晴景殿との仲はいかがかな?
相当スト…… いや、心を痛めておられると拝察しているが。それで酒を嗜むこと、頻りかな?」
「さて、若殿のお考えは推察するしかございませぬ」
「で、あるか。遠からぬうちに商人も旗幟を鮮明にしないと、利権を得られなくなるやもしれぬな。大胡も小さいながら、他国のことを知らぬと生きてはいけぬ」
先に臣従された真田殿の伝手で、信濃方面は情勢把握が簡単になった。
配下の素ッ破も組織を改編して、四方に眼を光らせる方向で準備が進みはじめた。
これで商売がしやすいのう。
「そういえば殿は小さき頃より、米の売買をされていたとか。見事な差配、感服しておりました。如何様な方法にて、我ら商人を先回りして輸送なさっておられるか、不思議でなりませんでした」
「そうであろうな。それは秘密、企業秘密じゃ。だが、これからもっと素早く動けるようになった」
「これは侮れませぬな。商人顔負けの手際でござりまする」
「そこでじゃが……
う~ん。瀬川ちゃん肩もんで~。もうこういうの疲れちゃうよ。
さてぇ、もう本音でいいかな? 大胡を見に来たんじゃなくて、僕を値踏みしに来たんですよね~?」
ついに始まったか。
殿は足を前へ放り出して、後ろで両手を立てて背筋を伸ばしている。儂が膝をついて殿の背後ににじり寄り、肩をもみ始める。
「ははは。参りましたな。
良いものを観させていただきました。
これは来た甲斐がございました」
ほう。
蔵田屋は目が驚いているが表情は壊れていない。さすが豪商じゃの。
「で、僕は合格点もらえる~?
頑張っちゃったんだけどね♪」
「御見それいたしました。交渉の業、確かに見させていただきました」
「やったぁ~。でねでね。ここからが本番ね!」
「と申しますと?」
殿の攻勢が最高潮に達する。
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