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第4章:初戦闘だよ~
会議の後はやっぱり・・・
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1546年4月26日
上野国大胡城大広間
大胡是政
(真面だった性格が主人公に影響され、荒くれ傭兵のようになっていく可哀そうな人)
1刻前まで城内は、出陣・帰城の後始末をしていた。
片付けで埃にまみれた城内と、戦塵を洗い流すため1刻を要し、その間に台所方と女子衆が帰城した皆を労うための料理と酒を用意していた。
皆、疲れているが笑顔がこぼれる。
またもや佐竹殿はげっそりとなりつつ、荷解きや物資の補充などを勘定方の瀬川殿親子とともに青い顔で忙しく動き回り捌いていた。
ようやっと拡張された大広間に40名以上に膨れ上がった士分が一堂に会し、がやがやざわざわしつつ殿を待っていた。
いつもの如く、後ろに巨躯の長野殿(既に小姓から側使の頭となっている)を従え、踊るように奥よりお越しだ。
途中で柱に激突しそうになるのを政影殿が後ろからお支えしている。
他家の者が見たら、道化が縁側で遊んでいるように見えるであろう。
ここにいるものは大分慣れてきたが……
「さっき、またぶつかっちゃったよん。でも体が勝手に動いちゃうんだよね~。仕方ないんだよ~、これは仕様です、あは。
みんな集まったかな~? お疲れさまでした♪」
手を振りながら、殿は上座に座ってからすぐに仰られた。
ウンウン頷きながら全員とお互いの無事を確かめるような視線を交わしていく。
「それじゃ論功行賞しないとね。え~と普通ならこういう時は首実検? だろうけど、出陣前に確認したよね、首は討ち捨て。だからこれからは反省会を兼ねてOR……
何と言ったらいいかな……総括? 赤い勢力みたいでやだけど戦国時代のほうがもっと怖いぞ~」
最後のほうはいつもの如く意味をくみ取れなかったが、「総括」という呼び名に決まった。
「考え方としてはね、1つの大目標、まあ大戦略かな。これにすべてが収斂するように考えていこうよ。
大胡家の大戦略はもちろん、生き残る! だよね。そのための戦略としてどの陣営に属するか。その際の外交調略内政などなどを、どう運営していくか。
その中に軍事作戦があり出陣後の戦術行動となりますね~。
だから……」
あまりよくわからないが、最後の一言で皆が驚いた。
「戦働きはそんなに重要じゃないんですよ~♪」
「なんと!」
「それではもののふのありようが!!」
殆どの者が困惑しているが、政影殿・東雲殿・胤綱殿は頷きながら聞いている。
「戦は始まる前に9割勝敗が決まっているとか……。どこかの書物に書いてありましたな」
東雲殿が発言し、秀胤殿がその後に続いた。
「殿がたびたび仰っておりまする。敵の領地領民商い宗教文化、すべてで攻勢と防御をせねばならないと。たしか超限戦とか」
「そうそう。よく憶えてるね~。でも、戦場の戦働きももちろん重要だよ。
特に! 物見の人と荷駄・補給の人、大事ですね~」
殿は、具体的に20日川越南の総がかりの際の戦いを例に、その大切さを説明していった。勿論、信綱殿の斬り込みが最終的に勝敗を決したが、その前の物見と白煙がなかったら、こうもうまくは運べなかったとも。
だから功第一等は山家の者なので小粒金をその場で渡したと言った。
その後、松山城南方での戦について協議を始めると宣言した。
「まずは、それぞれの備えがどのような戦略性があったか言ってね~。
その後に戦の流れにどのように関与したか説明して、実際にどう戦ったか皆に教えてね。それから最後にもっとこうすればよかったというのがあったら言ってみよっか♪ 」
じゃあ最初に是政ちゃ~ん宜しくね、と、指名されてしまった。
松山城での先鋒に引き続きここでも俺が先鋒なのか。
「では、お先に失礼いたす。
戦略的に見てできる限り損害を減らす必要があろうと考え申した。腰が引けやすい雑兵も日頃の訓練により下知に従う事、これが確かであると自信があり申した。
大事としたのは敵が食いついてくるように演技すること、そして崩れる真似をすること。それらを冷静に行わせるように長柄の隊列の隙間より、隙を見て分隊の指揮を致す徒武者が小型の弩弓を放ち、敵前列の足軽を倒していくこと。
これで士気が保て申した。
今後は、既に北条方に手口がばれていることを考慮した、新手の手法も加えていかねばならぬと思っておりまする」
一気に発言したが、これでよいのであろうか。
自信はない。
しかし殿は、
「すご~!
これちゃ~ん、実戦の経験を見事に考察している!! これは将来楽しみだぁ~♪」
いや、25にもなる俺が、12の殿に「将来楽しみ」と言われると恥ずかしい気しかしないのだが。
「では次~。しのちゃん」
「は。某の備えは左手雑木林にて、敵の側面を突くべく埋伏いたし申した。
戦略的には同じく被害の極小化。敵指揮系統破壊と士気の低下を目的といたした。
伏射の可能な、しかも静粛な弩弓を使い、敵徒武者と足軽頭を狙撃。頃合いを見て立ち上がり、投槍器を用い投げ槍3槍を投擲。結果、敵の第二陣は壊乱し、隘路内にいた敵の無力化に至り申した。
今後は矢と槍、予備の弩弓を運搬する10名の者がさらに多くの補給ができるようにする所存」
さすが東雲殿。堂々たる物言い。
しかしその付け髭、あまり触ると傾げるぞ。
既に皆がクスクス笑いをおさえておる。
「しのちゃん、相変わらず切れるね~、すんばらしい。
じゃあ、次は……」
皆が後藤殿に視線を向ける。
が、後藤殿は「ガバッ!!」と土下座をした。
「わかりませぬ!
某、戦略?
総括?
今後の課題……
頭が廻らなくなりもうす……くぅ」
男泣きに泣きそうになる後藤殿に皆、何と声をかけてよいやら迷っているところに、
「お仁王様は今のお仁王様でいいんじゃないかな~。
無理しないで突っ込んじゃって。それが一番自分を生かせると思うよ。だんだんと考えられるようになれればいいんだよね。
みんな上達の速さは違うでしょ? 僕の剣術、考えてよ、あは」
殿の言葉に、皆、
「そうじゃそうじゃ。後藤殿に突っ込まれれば、どんな敵も崩れまする」
「殿の差配に従って突っ込めば最強じゃ」
と、励ます。
足の引っ張り合いのないのが、大胡家の強さなのではと思った。
「じゃあ、えむぶいぴい~。佐竹のあっちゃん、きみだよ~。一番頑張ったと思う。それは皆も同意?」
これは誰もが同意できるだろう。出立の前より、帰城の後まで、ずっと働き尽くめであった荷駄隊。更に、松山城南の戦いにおける止めの突進と、最初から最後まで戦の中心にいた。
「そ、それがし? でござっざる……か?」
「無理せず、いつも通りの言葉遣いでいいよ~♪」
「それでは……ええい、失礼。おいらは殿さんの言うがままにやっておったが、今になってわかったよ。
多分、一番大事なのは敗残の兵に腹いっぱい米の飯を食わし、腰兵糧を手渡ししたことなんじゃねぇかと。皆口々に、ええ殿さまじゃのう、と言っていたぜ。夜戦に勝っても酒持って現れりゃやっぱり感謝されるんでねぇか?」
皆が殿の顔を一斉に見た。
殿はにっこりして「うんうん」としきりに頷いている。
「それと取って付けたようじゃが、あの重装歩兵、向かってこられるとさぞや怖かろうなぁ。
しかしじゃ、おいらたちが怖かったのが一つ、いや二つか? 一つは足射貫かれたらどうする? と皆言うておった。
それと白煙を見て、この藤蔦でできた鎧兜、火矢当たったら燃えるんでねえか?
と。
怖いのう。殿さん、何とか出来ねえかの?」
あの進撃はすごかった。
藤蔦は強靭だ。
2間まで近づいてやっと強弓の征矢で射貫ける。そして軽いので大きな盾を持っていても身軽に動けるのだ。
長柄の隊列にも突っ込み、盾で長柄を下に押し付け体重を乗せることで敵が長柄を上げられなく、もしくは手放させることができる。
そこへ胴田貫と名付けられた、厚手の段びらで殴り掛かる。150の敵長柄の隊列が一瞬で抜かれた。
しかし、次の戦では必ず弱点を突いてくるに違いない。この2つの改善は危急を要する。
それにしても殿は……
お味方の兵の慰撫で真の味方を増やすのが此度の戦の本当の戦略目標だったという事か。測り知れぬお方だ。
「うん。 そこは早く対策練らないとね。
さてと。次は……」
こうして最後の者が反省と改善を発言し、論功行賞を終えたときには、自身の上げた勲功に酔いしれるよりも、早く休みたいと思うくらい疲労困憊していたのであった。
しかし殿だけは元気に、次の宣言を行った。
「では。いざ!
だいえんかいのじかんだぁ~~!!!!」
酒飲みどもの目が再び生き返り、爛々と輝いた。
そこへ女子衆が食べきれぬほどの料理と、殺す気かというくらいの酒を運び込んできたのであった。勿論、俺もその決戦に挑もうと盃を手にした。
家老の大胡殿と、勘定方の瀬川殿だけは肩を寄せ合いつつ、料理をつつくのであった。愚痴るだけでは寂しかろうに。
そこへ殿が
「のみにけいしょん、大事よ~」
と、ご自分用の果汁入りの杯と徳利を持って、3人でだべり始めるのであった。
大胡良いと~こ、一度はおいで~
上野国大胡城大広間
大胡是政
(真面だった性格が主人公に影響され、荒くれ傭兵のようになっていく可哀そうな人)
1刻前まで城内は、出陣・帰城の後始末をしていた。
片付けで埃にまみれた城内と、戦塵を洗い流すため1刻を要し、その間に台所方と女子衆が帰城した皆を労うための料理と酒を用意していた。
皆、疲れているが笑顔がこぼれる。
またもや佐竹殿はげっそりとなりつつ、荷解きや物資の補充などを勘定方の瀬川殿親子とともに青い顔で忙しく動き回り捌いていた。
ようやっと拡張された大広間に40名以上に膨れ上がった士分が一堂に会し、がやがやざわざわしつつ殿を待っていた。
いつもの如く、後ろに巨躯の長野殿(既に小姓から側使の頭となっている)を従え、踊るように奥よりお越しだ。
途中で柱に激突しそうになるのを政影殿が後ろからお支えしている。
他家の者が見たら、道化が縁側で遊んでいるように見えるであろう。
ここにいるものは大分慣れてきたが……
「さっき、またぶつかっちゃったよん。でも体が勝手に動いちゃうんだよね~。仕方ないんだよ~、これは仕様です、あは。
みんな集まったかな~? お疲れさまでした♪」
手を振りながら、殿は上座に座ってからすぐに仰られた。
ウンウン頷きながら全員とお互いの無事を確かめるような視線を交わしていく。
「それじゃ論功行賞しないとね。え~と普通ならこういう時は首実検? だろうけど、出陣前に確認したよね、首は討ち捨て。だからこれからは反省会を兼ねてOR……
何と言ったらいいかな……総括? 赤い勢力みたいでやだけど戦国時代のほうがもっと怖いぞ~」
最後のほうはいつもの如く意味をくみ取れなかったが、「総括」という呼び名に決まった。
「考え方としてはね、1つの大目標、まあ大戦略かな。これにすべてが収斂するように考えていこうよ。
大胡家の大戦略はもちろん、生き残る! だよね。そのための戦略としてどの陣営に属するか。その際の外交調略内政などなどを、どう運営していくか。
その中に軍事作戦があり出陣後の戦術行動となりますね~。
だから……」
あまりよくわからないが、最後の一言で皆が驚いた。
「戦働きはそんなに重要じゃないんですよ~♪」
「なんと!」
「それではもののふのありようが!!」
殆どの者が困惑しているが、政影殿・東雲殿・胤綱殿は頷きながら聞いている。
「戦は始まる前に9割勝敗が決まっているとか……。どこかの書物に書いてありましたな」
東雲殿が発言し、秀胤殿がその後に続いた。
「殿がたびたび仰っておりまする。敵の領地領民商い宗教文化、すべてで攻勢と防御をせねばならないと。たしか超限戦とか」
「そうそう。よく憶えてるね~。でも、戦場の戦働きももちろん重要だよ。
特に! 物見の人と荷駄・補給の人、大事ですね~」
殿は、具体的に20日川越南の総がかりの際の戦いを例に、その大切さを説明していった。勿論、信綱殿の斬り込みが最終的に勝敗を決したが、その前の物見と白煙がなかったら、こうもうまくは運べなかったとも。
だから功第一等は山家の者なので小粒金をその場で渡したと言った。
その後、松山城南方での戦について協議を始めると宣言した。
「まずは、それぞれの備えがどのような戦略性があったか言ってね~。
その後に戦の流れにどのように関与したか説明して、実際にどう戦ったか皆に教えてね。それから最後にもっとこうすればよかったというのがあったら言ってみよっか♪ 」
じゃあ最初に是政ちゃ~ん宜しくね、と、指名されてしまった。
松山城での先鋒に引き続きここでも俺が先鋒なのか。
「では、お先に失礼いたす。
戦略的に見てできる限り損害を減らす必要があろうと考え申した。腰が引けやすい雑兵も日頃の訓練により下知に従う事、これが確かであると自信があり申した。
大事としたのは敵が食いついてくるように演技すること、そして崩れる真似をすること。それらを冷静に行わせるように長柄の隊列の隙間より、隙を見て分隊の指揮を致す徒武者が小型の弩弓を放ち、敵前列の足軽を倒していくこと。
これで士気が保て申した。
今後は、既に北条方に手口がばれていることを考慮した、新手の手法も加えていかねばならぬと思っておりまする」
一気に発言したが、これでよいのであろうか。
自信はない。
しかし殿は、
「すご~!
これちゃ~ん、実戦の経験を見事に考察している!! これは将来楽しみだぁ~♪」
いや、25にもなる俺が、12の殿に「将来楽しみ」と言われると恥ずかしい気しかしないのだが。
「では次~。しのちゃん」
「は。某の備えは左手雑木林にて、敵の側面を突くべく埋伏いたし申した。
戦略的には同じく被害の極小化。敵指揮系統破壊と士気の低下を目的といたした。
伏射の可能な、しかも静粛な弩弓を使い、敵徒武者と足軽頭を狙撃。頃合いを見て立ち上がり、投槍器を用い投げ槍3槍を投擲。結果、敵の第二陣は壊乱し、隘路内にいた敵の無力化に至り申した。
今後は矢と槍、予備の弩弓を運搬する10名の者がさらに多くの補給ができるようにする所存」
さすが東雲殿。堂々たる物言い。
しかしその付け髭、あまり触ると傾げるぞ。
既に皆がクスクス笑いをおさえておる。
「しのちゃん、相変わらず切れるね~、すんばらしい。
じゃあ、次は……」
皆が後藤殿に視線を向ける。
が、後藤殿は「ガバッ!!」と土下座をした。
「わかりませぬ!
某、戦略?
総括?
今後の課題……
頭が廻らなくなりもうす……くぅ」
男泣きに泣きそうになる後藤殿に皆、何と声をかけてよいやら迷っているところに、
「お仁王様は今のお仁王様でいいんじゃないかな~。
無理しないで突っ込んじゃって。それが一番自分を生かせると思うよ。だんだんと考えられるようになれればいいんだよね。
みんな上達の速さは違うでしょ? 僕の剣術、考えてよ、あは」
殿の言葉に、皆、
「そうじゃそうじゃ。後藤殿に突っ込まれれば、どんな敵も崩れまする」
「殿の差配に従って突っ込めば最強じゃ」
と、励ます。
足の引っ張り合いのないのが、大胡家の強さなのではと思った。
「じゃあ、えむぶいぴい~。佐竹のあっちゃん、きみだよ~。一番頑張ったと思う。それは皆も同意?」
これは誰もが同意できるだろう。出立の前より、帰城の後まで、ずっと働き尽くめであった荷駄隊。更に、松山城南の戦いにおける止めの突進と、最初から最後まで戦の中心にいた。
「そ、それがし? でござっざる……か?」
「無理せず、いつも通りの言葉遣いでいいよ~♪」
「それでは……ええい、失礼。おいらは殿さんの言うがままにやっておったが、今になってわかったよ。
多分、一番大事なのは敗残の兵に腹いっぱい米の飯を食わし、腰兵糧を手渡ししたことなんじゃねぇかと。皆口々に、ええ殿さまじゃのう、と言っていたぜ。夜戦に勝っても酒持って現れりゃやっぱり感謝されるんでねぇか?」
皆が殿の顔を一斉に見た。
殿はにっこりして「うんうん」としきりに頷いている。
「それと取って付けたようじゃが、あの重装歩兵、向かってこられるとさぞや怖かろうなぁ。
しかしじゃ、おいらたちが怖かったのが一つ、いや二つか? 一つは足射貫かれたらどうする? と皆言うておった。
それと白煙を見て、この藤蔦でできた鎧兜、火矢当たったら燃えるんでねえか?
と。
怖いのう。殿さん、何とか出来ねえかの?」
あの進撃はすごかった。
藤蔦は強靭だ。
2間まで近づいてやっと強弓の征矢で射貫ける。そして軽いので大きな盾を持っていても身軽に動けるのだ。
長柄の隊列にも突っ込み、盾で長柄を下に押し付け体重を乗せることで敵が長柄を上げられなく、もしくは手放させることができる。
そこへ胴田貫と名付けられた、厚手の段びらで殴り掛かる。150の敵長柄の隊列が一瞬で抜かれた。
しかし、次の戦では必ず弱点を突いてくるに違いない。この2つの改善は危急を要する。
それにしても殿は……
お味方の兵の慰撫で真の味方を増やすのが此度の戦の本当の戦略目標だったという事か。測り知れぬお方だ。
「うん。 そこは早く対策練らないとね。
さてと。次は……」
こうして最後の者が反省と改善を発言し、論功行賞を終えたときには、自身の上げた勲功に酔いしれるよりも、早く休みたいと思うくらい疲労困憊していたのであった。
しかし殿だけは元気に、次の宣言を行った。
「では。いざ!
だいえんかいのじかんだぁ~~!!!!」
酒飲みどもの目が再び生き返り、爛々と輝いた。
そこへ女子衆が食べきれぬほどの料理と、殺す気かというくらいの酒を運び込んできたのであった。勿論、俺もその決戦に挑もうと盃を手にした。
家老の大胡殿と、勘定方の瀬川殿だけは肩を寄せ合いつつ、料理をつつくのであった。愚痴るだけでは寂しかろうに。
そこへ殿が
「のみにけいしょん、大事よ~」
と、ご自分用の果汁入りの杯と徳利を持って、3人でだべり始めるのであった。
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更に彼は生まれつき身体が弱く、武術も魔導の才もないというハンディキャップを抱えていた。また、日本で得た知識を使った技術革新も、世界を崩壊させる危険な技術として封じられてしまう。
彼の代名詞である“微笑み”も単に苦し紛れの策に対する苦笑に過ぎなかった。
マティアスは愛する家族や仲間を守るため、大賢者とその配下の凄腕間者集団の力を借りつつ、優秀な友人たちと力を合わせて強大な敵と戦うことを決意する。
彼は情報の重要性を誰よりも重視し、巧みに情報を利用した謀略で敵を混乱させ、更に戦場では敵の意表を突く戦術を駆使して勝利に貢献していく……。
■■■
あらすじにある通り、主人公にあるのは日本で得た中途半端な知識のみで、チートに類する卓越した能力はありません。基本的には政略・謀略・軍略といったシリアスな話が主となる予定で、恋愛要素は少なめ、ハーレム要素はもちろんありません。前半は裏方に徹して情報収集や情報操作を行うため、主人公が出てくる戦闘シーンはほとんどありません。
■■■
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