16 / 16
第16話
しおりを挟む
「イヴもクリスマスも予定が無いなんて、寂しい奴だなぁ」
「ほっといて下さい。それよりちゃんと残業代出して下さいよ」
「わかってるって」
静まり返ったバックヤードには俺と斎藤の二人だけだ。
他のアルバイトの子達は待っていてくれる人がいるらしく、定時になるとそそくさと帰っていった。
激動の第一戦目、十二月二十四日の営業がようやく幕を閉じた。
毎年の如く商品の回転が速く、冷蔵倉庫内の整理まで手が回らなかった。
おかげで中はひっちゃかめっちゃかだ。
どこに何があって、どれだけ在庫が残っているのかも定かではなく、明日にはまた発注したものが届いてしまう。
明日の準備も兼ね、これといった用も無い二人で地道に片していく。
「あー……、こんな事してないで、早く帰りたい……」
「口じゃなくて、手を動かして下さい」
俺のぼやきを斎藤は容赦なくあしらってくれる。
立場を逆転させながら、段ボールを持ち上げては思いを馳せる。
自分にも先日、晴れて恋人ができたのだが、何せ今をときめく国民的アイドルだ。
クリスマスイヴなんて大イベントに仕事が入っていない訳がない。
今日、明日と都内で一万人規模のライブを開催していて、今夜放送の音楽番組内ではその模様を中継してくれる予定だった。
せめてその姿だけでも見たいと、しっかり録画予約もしてきた。
早く帰って、画面の中でもいい。
彼に会いたい。
強くそう願った直後、スマートフォンが着信を告げた。
画面に表示されているのは恋人の名前で、あまりのタイミングの良さに嬉しさよりも驚きが勝ってしまった。
斎藤に断りを入れ、慌てて倉庫から飛び出した。
一呼吸置き、落ち着いてから俺は通話ボタンをタップした。
『義彦さん? ごめんなさい。今、大丈夫ですか?』
「大丈夫ですけど、どうしたの? ライブは」
『ライブは無事終わりました。これから会場を出るところです』
声音は元気よく弾んでいる。
きっと楽しいステージになったのだろう。
彼が嬉しそうだと、自分まで嬉しくなる。
『あの、今日これから』
その続きを遮って誰かが充輝の名前を呼んだ。
男の声で何やら怒っているようだ。
電話口からでも不穏な空気が感じられて、心配になり何度も声を掛けた。
『あの男か』
争う声の合間にそんな言葉を聞いた。
揉み合いにまでなっているらしく、ゴゴッと大きな音がしたのも束の間、突き刺すような鋭さで問い掛けてきた。
『おい、久保か。どういうつもりだ』
後ろの方で「佐倉、やめて」と充輝が慌てている。
佐倉と聞いて心当たりがあると言えば、あの人だろうか。
「あ、マネージャーの……」
充輝から、今後仕事と交際を両立させるためにも、マネージャーには事情を話したいと相談されていた。
彼の特別な立場と自分達のマイノリティ的な立場の両方から見ても、協力してくれる人がいれば心強いのは確かだ。
ただ一度電話で話をした時のことを思い返すと、良くない顔をされるだろうなと予想はしていた。
案の定、名乗りもせず、相手ははっきりと言い放った。
『どうやって誑かしたのかは知らないが、こちらは認めてはいないからな』
「いや、誑かした訳では……」
どうやら、さらに毛嫌いされてしまったようだ。
前回は感情というものを感じられないくらい淡々としていたけど、今回は言葉の端々から怒気が噴出している。
『いいか、二時間だ。二時間だけくれてやる。時間になれば、問答無用で連れて帰るからな』
冷静沈着な男が乱暴な言葉を使ってくるあたり、俺への嫌悪感も相当なものであると窺える。
おまけに話も見えなくて、頭を抱えたくなってしまう。
二時間とは一体何のことだろうか。
充輝とのお付き合いを続けていくためにも、自分もまた彼と良好な関係を築く必要がある。
これは早急に直接マネージャーと会って、ちゃんと誠意を伝えるべきかもしれない。
交際を認めてもらうため、相手の父親の元へ挨拶に向かうような気分だ。
次に充輝と会った時にでも相談してみようかと考えを巡らせる。
その間に電話の向こうはまた騒がしくなり、今度は愛しの相手に名を呼ばれた。
『義彦さん、本っ当にすみません……!」
「充輝さん? マネージャーさんは?」
『控え室から追い出しました。もう大丈夫です。本当に失礼なことばっかり言ってすみません。普段はしっかり仕事もしてくれて本当頼りになるんですけど、どうしてもこの手のことになると……』
「まぁ、相手の立場を考えれば仕方ないなぁとは思いますし、俺は気にしてないんで大丈夫ですよ。それより、やたら『二時間』って言ってましたけど……」
『そのことなんですけど、今日、これから義彦さんの所へ行ってもいいですか?』
「え? でも、明日もあるでしょう?」
会うことは叶わないだろうなと思っていたから、両手を広げて歓迎したいくらいだ。
でも、今日の彼は大勢の前で歌やダンスを披露して疲労困憊しているはずで、明日も公演を控えていることを考慮すれば、すんなりと頷くことはできない。
「今日はもう家で休んだ方がいいよ」
『明日の入りまで、少しですけど時間があるんです。ちょっとだけでもいいんで義彦さんと一緒にいたいんですけど、ダメですか……?』
やけに一生懸命訴える彼の、丸い目が上目にこちらを覗き込む仕草を思い浮かべる。
可愛らしくおねだりされているみたいで、呆気なく心は揺れ始めた。
黙り込むと、相手は思い出したように口を開いた。
『あ、俺が良くても、義彦さんも仕事ですもんね……』
こちらの仕事事情も少し話をしていて、大事な商戦中であることを思い出したようだ。
気を遣ってくれるものの声音には落胆している様子が隠し切れていない。
そういう素直な一面を垣間見てしまうと、どうにもこうにも「ノー」とは言えなくなってしまう。
「こっちはもうすぐ片付けも終わるところだし、明日の出勤も少し遅めにしてるから大丈夫ですよ。それよりも充輝さんの方が心配です。本当に家に帰って休まなくて大丈夫?」
『俺なんて全然。ライブ終わりっていうのもあるんですけど、イヴだって思ったら、なんかテンションも上がっちゃって』
子供みたいですよね、とカラカラと笑う。
こうやって話をしていると、会いたいという気持ちがどんどん募っていってしまう。
「じゃぁ、コンビニでケーキでも買って、俺がそっちに行きましょうか。その方が」
『いや、俺が義彦さんのとこに行きます! そうじゃないと意味がなくて……』
「何かあるんですか?」
『あのー……その、笑わないで下さいね』
「笑わないよ。何?』
『…………プレゼント、です』
「うん?」
意味がこちらにまで伝わってこなくて、俺は首を傾げる。
もう少し言葉が欲しい。
『クリスマスプレゼントは俺ってことで……俺を義彦さんのところに届けるって意味で、行きます』
「…………」
『こういうの一度やってみたかったっていうか……義彦さん? もしもし?』
膝から崩れ落ちるようにしゃがみ込んだ俺は、頭を抱えながら彼の純情に打ち震えた。
言葉を発しなくなったこちらを訝しんで、電話越しに相手が呼びかけてくる。
「…………待ってます」
『義彦さん?』
「クリスマスプレゼント、玄関で正座して待ってるから」
『……はい!』
別れの言葉を交わして、電話を切った。
緩む口元を引き締められずにいると、わざとらしい盛大な溜め息が聞こえてきた。
「早く帰らないと、待たせることになりますよ」
相も変わらず真面目に働いてくれた斎藤のおかげで、片すカートラックは残り三台となっていた。
日付は変わってしまったけど、この時間でもコンビニにクリスマスケーキは置いているだろうか。
突然訪れたクリスマスを、ささやかだけどせめて雰囲気ぐらいは味わいたい。
こんな働き盛りの社会人の所にも、サンタはやって来るものなんだな。
良い子にしていればプレゼントをもらえるという話だし、もっと良い子アピールをすれば、より良いプレゼントをもらえたりしないだろうか。
貪欲な大人は稀に見ない働きっぷりを発揮し、斎藤は「現金だ」と嘆いた。
「ほっといて下さい。それよりちゃんと残業代出して下さいよ」
「わかってるって」
静まり返ったバックヤードには俺と斎藤の二人だけだ。
他のアルバイトの子達は待っていてくれる人がいるらしく、定時になるとそそくさと帰っていった。
激動の第一戦目、十二月二十四日の営業がようやく幕を閉じた。
毎年の如く商品の回転が速く、冷蔵倉庫内の整理まで手が回らなかった。
おかげで中はひっちゃかめっちゃかだ。
どこに何があって、どれだけ在庫が残っているのかも定かではなく、明日にはまた発注したものが届いてしまう。
明日の準備も兼ね、これといった用も無い二人で地道に片していく。
「あー……、こんな事してないで、早く帰りたい……」
「口じゃなくて、手を動かして下さい」
俺のぼやきを斎藤は容赦なくあしらってくれる。
立場を逆転させながら、段ボールを持ち上げては思いを馳せる。
自分にも先日、晴れて恋人ができたのだが、何せ今をときめく国民的アイドルだ。
クリスマスイヴなんて大イベントに仕事が入っていない訳がない。
今日、明日と都内で一万人規模のライブを開催していて、今夜放送の音楽番組内ではその模様を中継してくれる予定だった。
せめてその姿だけでも見たいと、しっかり録画予約もしてきた。
早く帰って、画面の中でもいい。
彼に会いたい。
強くそう願った直後、スマートフォンが着信を告げた。
画面に表示されているのは恋人の名前で、あまりのタイミングの良さに嬉しさよりも驚きが勝ってしまった。
斎藤に断りを入れ、慌てて倉庫から飛び出した。
一呼吸置き、落ち着いてから俺は通話ボタンをタップした。
『義彦さん? ごめんなさい。今、大丈夫ですか?』
「大丈夫ですけど、どうしたの? ライブは」
『ライブは無事終わりました。これから会場を出るところです』
声音は元気よく弾んでいる。
きっと楽しいステージになったのだろう。
彼が嬉しそうだと、自分まで嬉しくなる。
『あの、今日これから』
その続きを遮って誰かが充輝の名前を呼んだ。
男の声で何やら怒っているようだ。
電話口からでも不穏な空気が感じられて、心配になり何度も声を掛けた。
『あの男か』
争う声の合間にそんな言葉を聞いた。
揉み合いにまでなっているらしく、ゴゴッと大きな音がしたのも束の間、突き刺すような鋭さで問い掛けてきた。
『おい、久保か。どういうつもりだ』
後ろの方で「佐倉、やめて」と充輝が慌てている。
佐倉と聞いて心当たりがあると言えば、あの人だろうか。
「あ、マネージャーの……」
充輝から、今後仕事と交際を両立させるためにも、マネージャーには事情を話したいと相談されていた。
彼の特別な立場と自分達のマイノリティ的な立場の両方から見ても、協力してくれる人がいれば心強いのは確かだ。
ただ一度電話で話をした時のことを思い返すと、良くない顔をされるだろうなと予想はしていた。
案の定、名乗りもせず、相手ははっきりと言い放った。
『どうやって誑かしたのかは知らないが、こちらは認めてはいないからな』
「いや、誑かした訳では……」
どうやら、さらに毛嫌いされてしまったようだ。
前回は感情というものを感じられないくらい淡々としていたけど、今回は言葉の端々から怒気が噴出している。
『いいか、二時間だ。二時間だけくれてやる。時間になれば、問答無用で連れて帰るからな』
冷静沈着な男が乱暴な言葉を使ってくるあたり、俺への嫌悪感も相当なものであると窺える。
おまけに話も見えなくて、頭を抱えたくなってしまう。
二時間とは一体何のことだろうか。
充輝とのお付き合いを続けていくためにも、自分もまた彼と良好な関係を築く必要がある。
これは早急に直接マネージャーと会って、ちゃんと誠意を伝えるべきかもしれない。
交際を認めてもらうため、相手の父親の元へ挨拶に向かうような気分だ。
次に充輝と会った時にでも相談してみようかと考えを巡らせる。
その間に電話の向こうはまた騒がしくなり、今度は愛しの相手に名を呼ばれた。
『義彦さん、本っ当にすみません……!」
「充輝さん? マネージャーさんは?」
『控え室から追い出しました。もう大丈夫です。本当に失礼なことばっかり言ってすみません。普段はしっかり仕事もしてくれて本当頼りになるんですけど、どうしてもこの手のことになると……』
「まぁ、相手の立場を考えれば仕方ないなぁとは思いますし、俺は気にしてないんで大丈夫ですよ。それより、やたら『二時間』って言ってましたけど……」
『そのことなんですけど、今日、これから義彦さんの所へ行ってもいいですか?』
「え? でも、明日もあるでしょう?」
会うことは叶わないだろうなと思っていたから、両手を広げて歓迎したいくらいだ。
でも、今日の彼は大勢の前で歌やダンスを披露して疲労困憊しているはずで、明日も公演を控えていることを考慮すれば、すんなりと頷くことはできない。
「今日はもう家で休んだ方がいいよ」
『明日の入りまで、少しですけど時間があるんです。ちょっとだけでもいいんで義彦さんと一緒にいたいんですけど、ダメですか……?』
やけに一生懸命訴える彼の、丸い目が上目にこちらを覗き込む仕草を思い浮かべる。
可愛らしくおねだりされているみたいで、呆気なく心は揺れ始めた。
黙り込むと、相手は思い出したように口を開いた。
『あ、俺が良くても、義彦さんも仕事ですもんね……』
こちらの仕事事情も少し話をしていて、大事な商戦中であることを思い出したようだ。
気を遣ってくれるものの声音には落胆している様子が隠し切れていない。
そういう素直な一面を垣間見てしまうと、どうにもこうにも「ノー」とは言えなくなってしまう。
「こっちはもうすぐ片付けも終わるところだし、明日の出勤も少し遅めにしてるから大丈夫ですよ。それよりも充輝さんの方が心配です。本当に家に帰って休まなくて大丈夫?」
『俺なんて全然。ライブ終わりっていうのもあるんですけど、イヴだって思ったら、なんかテンションも上がっちゃって』
子供みたいですよね、とカラカラと笑う。
こうやって話をしていると、会いたいという気持ちがどんどん募っていってしまう。
「じゃぁ、コンビニでケーキでも買って、俺がそっちに行きましょうか。その方が」
『いや、俺が義彦さんのとこに行きます! そうじゃないと意味がなくて……』
「何かあるんですか?」
『あのー……その、笑わないで下さいね』
「笑わないよ。何?』
『…………プレゼント、です』
「うん?」
意味がこちらにまで伝わってこなくて、俺は首を傾げる。
もう少し言葉が欲しい。
『クリスマスプレゼントは俺ってことで……俺を義彦さんのところに届けるって意味で、行きます』
「…………」
『こういうの一度やってみたかったっていうか……義彦さん? もしもし?』
膝から崩れ落ちるようにしゃがみ込んだ俺は、頭を抱えながら彼の純情に打ち震えた。
言葉を発しなくなったこちらを訝しんで、電話越しに相手が呼びかけてくる。
「…………待ってます」
『義彦さん?』
「クリスマスプレゼント、玄関で正座して待ってるから」
『……はい!』
別れの言葉を交わして、電話を切った。
緩む口元を引き締められずにいると、わざとらしい盛大な溜め息が聞こえてきた。
「早く帰らないと、待たせることになりますよ」
相も変わらず真面目に働いてくれた斎藤のおかげで、片すカートラックは残り三台となっていた。
日付は変わってしまったけど、この時間でもコンビニにクリスマスケーキは置いているだろうか。
突然訪れたクリスマスを、ささやかだけどせめて雰囲気ぐらいは味わいたい。
こんな働き盛りの社会人の所にも、サンタはやって来るものなんだな。
良い子にしていればプレゼントをもらえるという話だし、もっと良い子アピールをすれば、より良いプレゼントをもらえたりしないだろうか。
貪欲な大人は稀に見ない働きっぷりを発揮し、斎藤は「現金だ」と嘆いた。
0
お気に入りに追加
51
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
【完結】遍く、歪んだ花たちに。
古都まとい
BL
職場の部下 和泉周(いずみしゅう)は、はっきり言って根暗でオタクっぽい。目にかかる長い前髪に、覇気のない視線を隠す黒縁眼鏡。仕事ぶりは可もなく不可もなく。そう、凡人の中の凡人である。
和泉の直属の上司である村谷(むらや)はある日、ひょんなことから繁華街のホストクラブへと連れて行かれてしまう。そこで出会ったNo.1ホスト天音(あまね)には、どこか和泉の面影があって――。
「先輩、僕のこと何も知っちゃいないくせに」
No.1ホスト部下×堅物上司の現代BL。
理香は俺のカノジョじゃねえ
中屋沙鳥
BL
篠原亮は料理が得意な高校3年生。受験生なのに卒業後に兄の周と結婚する予定の遠山理香に料理を教えてやらなければならなくなった。弁当を作ってやったり一緒に帰ったり…理香が18歳になるまではなぜか兄のカノジョだということはみんなに内緒にしなければならない。そのため友だちでイケメンの櫻井和樹やチャラ男の大宮司から亮が理香と付き合ってるんじゃないかと疑われてしまうことに。そうこうしているうちに和樹の様子がおかしくなって?口の悪い高校生男子の学生ライフ/男女CPあります。
40歳でαからΩになった俺が運命のαに出会う話
深山恐竜
BL
αとして40年間生きてきた俺は、ある日『突発性Ω化症候群』と診断され、Ωになった。俺は今更Ωとしての人生を受け入れられず、Ωであることを隠して生きることを決めた。
しかし、運命のαである久慈充と出会ったことで俺の生活は一変した。久慈は俺が経営する会社を買収し、俺にΩとしての義務を迫るが、俺には嘘偽りなくαとして生きた40年間と、矜持があるんだ!
(18歳α×42歳Ω)
オメガバース設定をお借りしています。妊娠出産有り。
(ムーンライトノベルズ様にも掲載中)
目覚めたらヤバそうな男にキスされてたんですが!?
キトー
BL
傭兵として働いていたはずの青年サク。
目覚めるとなぜか廃墟のような城にいた。
そしてかたわらには、伸びっぱなしの黒髪と真っ赤な瞳をもつ男が自分の手を握りしめている。
どうして僕はこんな所に居るんだろう。
それに、どうして僕は、この男にキスをされているんだろうか……
コメディ、ほのぼの、時々シリアスのファンタジーBLです。
【執着が激しい魔王と呼ばれる男×気が弱い巻き込まれた一般人?】
反応いただけるととても喜びます!
匿名希望の方はX(元Twitter)のWaveboxやマシュマロからどうぞ(^^)
漢方薬局「泡影堂」調剤録
珈琲屋
BL
母子家庭苦労人真面目長男(17)× 生活力0放浪癖漢方医(32)の体格差&年の差恋愛(予定)。じりじり片恋。
キヨフミには最近悩みがあった。3歳児と5歳児を抱えての家事と諸々、加えて勉強。父はとうになく、母はいっさい頼りにならず、妹は受験真っ最中だ。この先俺が生き残るには…そうだ、「泡影堂」にいこう。
高校生×漢方医の先生の話をメインに、二人に関わる人々の話を閑話で書いていく予定です。
メイン2章、閑話1章の順で進めていきます。恋愛は非常にゆっくりです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる