妊活と稽古台

ニッチ

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 終幕 汚嫁

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 ゴォォォ。
 クーラーの効いた部屋で、ソファに座り、手鏡を持って鼻毛を切る。
「鼻毛まで白髪じゃな」
 手鏡のさらに向こうの窓から外を打見するに、三十度を優に超えるうだるような暑さが、今日も町を包む。
 ここは五階建ての中古マンションのため、ある程度は町の様子が眺められた。陽炎が立ちのぼりそうな外から視線を外し、ワシは片手でいくつかの新聞記事を机に並べた。
「どこにも無い、か。……むしろ未練があるのは父親ワシの方か?」
 ――和也がいなくなってから八ヶ月が経とうとしていた。っと言えば当に片が付いたと思われがちだが、実際には失踪者扱いとなり、警察まで出しゃばってくる始末となった。
「やれやれじゃったのぉ」
 まず大変だったのが、殺人を疑われた点じゃ。家のあちこちを捜査され、失踪した当日までの経緯など根堀り葉掘りと聞かれた。
「(まぁ、動機がないのと、家を飛び出て走り去ったアイツを証言してくれた近所の人おかげで難を逃れたが)礼を言うにも、警察は名前を教えてくれなんだが」
 次に困ったのがアイツの勤め先じゃ。いきなりの欠勤で大変だったようじゃ。引き継ぎやら退職届け、果ては退職金の扱いなど。
 止まぬ電話で大変じゃったが、とうとう全てを門戸から閉め出し、あんじょうたのむ、で押し切った。
「そして、こんな所に住むことになるとはなぁ」
 築二十年以上の賃貸の一室を再び見渡す。そう、最後は引っ越しであった。
 っというのは、一番に警戒したのが、逆上した和也は実は生きており、再びワシ達を襲撃してくるかどうかについてじゃった。その懸念の払拭のため、ワシらは土地も家も売り払い、縁もゆかりもない地方都市の中古マンションへと移り住んだ。
 それら売却資金に加えて、貯蓄と年金で細々と、じゃがまぁ何とか暮らして――。
 ガチャ。
 玄関の扉が開く音が聞こえた。新聞紙を片付け、鼻毛切りの作業に戻る。
「ただいま、お義父様」
 明るく、柔らかい声の主はもちろん。
「お、帰ったか」
 満たされた笑みの、ワシの後妻は、大きな腹を小さく揺らした。ハンケチで汗をぬぐいつつ、隣の席にて静かに腰を沈めてくる。
「病院が混雑していて、帰りが遅くなってすみません」
「構わん。――で」
 順調か?
「はい。全然問題ないとお医者さんが仰ってました」
 そう言うと、マタニティーコーデを汗で濡らしつつも、愛おしそうにお腹を撫でる。
 ワシはなんとも言えない顔で適当に頷いた。
 ――息子嫁よめを寝取り、妊娠させた――
 パワーワードとしては良いし、雄としての充足感は得られたが、いかんせんセックスが出来なくなったのは痛手じゃった。
「(ここのところ、ずーっとフェラかパイズリばっか。やっぱなか出しがしたいのぉ)美紗子や」
「はい。お義父様?」
 前よりもデカくなった乳をもはや何の遠慮もせずにガン見しつつ、
「結婚もして妊娠もしたんじゃ。そろそろワシのことを、名前かあなた、って呼ぶのはどうじゃ?」
 本題はソコではないが、とりあえずと話題を振るう。美紗子は口元を抑えてクスリと笑う。
「ふふっ。でも、私にはやっぱりお義父様なので」
「そーゆーもんかのぉ」
 ワシは頭の後ろで骨ばった手を組み、ちょっと退屈そうに視線を泳がせる。じゃが、美紗子は何かを感じ取ったのか。
「あの、怒っています?」
「? 馬鹿いうんじゃないわい」
 そう言うと、まだ汗をかいている美紗子へわざと引っ付き、尻に手を回す。
「心も肉体も深々と繋がりあった仲じゃ。ましてや大事な子供まで孕ませたんじゃからなぁ」
 余計に暑くなり、不快になることなど百も承知でこちらへ抱き寄せると、何の抵抗もなく身体を預けてくる。
「……お義父様」
「なんじゃ?」
 美紗子は汗を拭くのを止めて、少し恥じらうように、
「その。もう安定期に入ったので、もし、お望みであれば」
 思わず尻を掴む手に力を込めてしまう。
「ほ、ほんとか美紗子?」
 ワシに服従したとは言え、腹の子供が命より大事な美紗子に、夫婦生活の強要はさすがに考え物であった。
「は、はい。や、優しくシテもらえるのであれば――」
 聞くやいなや、手はまるで亡者が生者の腕を掴むように、柔らかな身体にくに絡みつき、気がつけば、舌をその口内へ深々と刺していた。
 ンチュ、レロ、ジュルル。
 前髪の生え際に小さな汗の玉を浮かべる美紗子は、目を閉じたまま、唾液はもとより、歯垢や歯石まで舐め吸われた。
「チュブ――ぷはぁ」
 普段であれば顎が疲れるまで吸い合うが、ズボンで肉棒チンコ、名残惜しそうに離す。
 目尻を下げてワシを見上げるその瞳は、ワシが孕ませた女のソレに間違いなかった。
「美紗子」
「お義父様」
 今すぐにでも引ん剥いて、身体中をしゃぶり尽くしたいが、美紗子のギアをもっと上げておきたかった。
「相変わらず、お前の唾は甘いのぉ」
 そう言って、片手で、さらにと膨らんだ乳房を服の上から、軽く揉む。
「んっ、――お義父様、たらぁ」
 そういうと再びキスをせがんで来たため、まぁしょうがないか、っと舌を埋没させ、犬のような呼吸をさせる。
「チュブ、んは。ジュル、んはぁ」
 クーラーは二十五度に設定していたはずが、気がつけば二人とも、顔のあちこちに汗や涎を浮かべ、蛇のように絡み合っていった。
「ジュル――ぷぅ。さぁて」
 デカい尻の割れ目を、人差し指でなぞり
「美紗子」
「はい」
「妊婦オマンコ、たっぷりと味わわせてもらうぞぉ」
「――はい」

 ドサッ。
 ベッドがさん人分の重みで沈む。幾度となく結合し合ったこの狭い寝室にて、悦ぶワシは早々に全裸となって美紗子を跨いだ。
「脱げ」
「はい……」
 LEDしょうめいの元、ワシに見下される中、美紗子は誘うように上着とブラを脱ぎ置く。
 仁王立ちしているワシの目の下には、黒くて妙に大きな乳輪と、黒曜石のように輝く乳首は、腫れているように大きかった。そして、その下の大きく膨らんだ腹は、
「ん? しもの毛は剃っておるのか?」
 陰毛がほとんど生えておらず、何もせずとも割れ目が見えそうじゃった。
「い、いえ。妊娠してから、髪の毛以外の体毛が薄くなりがちで――」
 恥じらいつつ、困ったような笑みを浮かべる美紗子は、ワシの顔と怒髪天チンコを交互に見ていた。
「ほぉれ、美紗子」
 久々にヤルぞぉ、っと両膝をついて、男根を顔に近づける。羞恥にくすりと笑う美紗子は、かつてを思うとなんとも余裕のある表情じゃった。
「これは、なんじゃ?」
 ほぉ、っと溜息を吐きつつ、熱い眼差しを向ける。
「私を、妊娠させてくれた、肉棒ペニスです」
 我ら二人で、使いに使い込んだ肉棒にくぼうに、美紗子は目を閉じて、接吻をし、我慢汁を軽く吸う。
「本当に、ありがとうございました」
 静かに目を開けると、かつてのような、妖しい光りを目の奥に宿す。ワシも四つん這いになる。
「しかし、このドス黒い乳首は、お前の気質そのものじゃなぁ」
 涎が垂れる唇そのままに、まず左乳首を頬張る。おしゃぶりほどの大きさまでに成長、変形しており、なんとしゃぶりがいのあることか。黒い色素の下では、幾多もの血管が脈打つように熱を発していた。
「ンンッ、やだ。ドス、黒いなんて――アン」
 美紗子は喘ぎつつも、ワシの頭を優しく撫でて抱きしめてくれる。この女、ついにワシへの愛に母性まで宿しはじめおった。
「ジュル、――ぷはぁ、美味いのぉ。三十六みまわり以上も年下の妊娠乳首は」
 徐々にコリコリになっていく。薄汚れた前歯で軽く擦ってやると、頭の上からなんとも言えない女の嬌声が聞こえてくる。
 今度は左手で右乳首を真ん中へ寄せ、ダブルで頬張る。
 チュジュ、チュル、レロレロ。
「あっ! くふぅん」
 二つの乳首は、ワシのかさついた唇と大きな舌の狭間にて、上に横に、奥へ手前へと、つつかれ、舐められ、吸われた。そのつど漏れる喘ぎ声の主を見ると、至極満足そうな笑みを浮かべていた。
「ジュポン、――美紗子」
「は、はい」
 久々のガチ前戯でか、初々しくも緊張しておる、ひひひっ。
「母乳が出るようになったら、ワシにも吸わせるのじゃぞ?」
 そう言って、勃起している乳首をその眼前へ、舌で軽くビンタし続ける。
「んは。い、いっぱ、イ。吸って、くだ、しやぃ」
 妊娠してなかった頃に比べれば、性欲がいくらか落ちているが、これだけ媚びへつらえるならば充分じゃ。
 ワシは汚い唾液の糸を引きつつ、名残惜し気に乳首から口を離す。
「さて、下のオクチはどんなもんじゃぁ」
 右手の人差し指と中指を軽く舐めたあと、ほぼパイパンに近い膣の入り口に、爪先にて触れると――、
「お、義父様。指は、いやぁ」
 両手で鼻から下を隠す美紗子は、生意気にも拒否をしよる。
「美紗子の癖に、ワシに意見かぁ?」
 そう言うと、小陰唇ビラビラを指先でかるく弾く。
「ひぅん。――だ、だって」
 だが次の瞬間、ワシは目を丸くした。美紗子のその細い手が、でかい腹の上を蛇のように這ったかと思うと、指二本で膣口を、ネットリ、と開ける。モワッ、と淫らな水煙が上がったようであった。
 そして門の内側はいやらしいサーモンピンクで、汗のような愛液があふれていた。
 ゴクリ。
 妊婦の膣穴が、よもやここまで淫らに見えるとは――。
「奥の奥まで届いたら、赤ちゃんに」
 美紗子は自身の淫らさに悶えつつ、乳首をピンと勃たせた。
「こんにちは、出来るかもですし……」
 ガッ。
「あんっ」
 気がつけば、ワシは男根を膣口に半分ほど挿れていた。
 毛がほとんど無くなったその両手を押さえつけ、両足をもって美紗子の脚の付け根かさ先を押し上げる。完璧な正常位の態勢を強いる。
 フー、フー、と息巻くワシを、まるで誘うように。
「お、義父様。や、優しく」
 やかましい口を、覆うようにしてだまらせてる。
「ジュルル、チュブ、ゴクン。ぷはぁ、さぁて――」
 久々、のぉっ!
 ズニュ、ズリュ――。
「ンチュ、んんんああっ!」
「おおおおっ」
 桃色の快音と感覚が、ワシの算段高い脳を完璧なまでに埋め尽くす。気がつけば、ワシの白髪交じりの陰毛が、美紗子の股間に小さく突き刺さっていた。
 美紗子は膣にて男根を完璧に飲み込み、淫水と体温、そして肉壁のによって、ワシの全てを歓迎した。
「美紗子ぉ」
 でかい腹だけを避けて、覆いかぶさる。
「はぁん、イイ」
「久しぶりのオチンポ様はどうじゃぁ?」
 臭い舌で耳たぶを舐めながら囁く。ゴリュ、ゴリュっと久々の肉壺に、若返ったとばかりに肉棒チンコが猛り狂う。
「懐かし、くて。身悶え、ア、しそう、ですぅ」
 満たされた笑み、うっとりとした視線は、ワシの子の母親としては、当然の様相と言えた。
「稽古から実践まで、全て面倒を見てくれた、人生の恩人にくぼうサマじゃろう?」
 全盛期を思うと少し緩い気もするが、孕んでなお次々と愛液おつゆを生産し続けた。腹に命を宿しているというのに、肉壁を擦られるつど、遠慮の無い嬌声をアゲルの快感以外の何物でもなかった。
 女という生物の原始的性質いやらしさに心の中で舌鼓を打った。
「そう、アッ、ですぅ。ありがとう、ござ、イッ、ますぅ」
 舌が温かい。美紗子の口内を舐め犯しているからだ。
 手が温かい。妊婦の膨らんだ乳房を揉み犯しているからだ。
 肉棒がひどく温かい。新妻の使いに使い込んだ膣内をさらに犯し、愛液と体温で温められているからだっ。
「――これからも、ワシの孕み肉壺として、傍に置いてやるかなっ」
 睾丸が圧縮するような素振りを見せる。ベトベトの陰茎は、ビクッ、ビクッと痙攣する。
「ンアン、お義父様ぁ、もう?」
「――ひひひっ、言うようになったではないか」
 頭にまで血がのぼったワシは、腰を少し浮かせた。そして両足をあてがい、膣穴を天井へ向けて観音開きにさせ、垂直に打ち込む。
「アヒッ、お、義父様。あ、赤ちゃん!」
「ワシとお前の子が、この程度でを上げるかっ!」
 もはや吐精は止められぬが、この汚嫁およめをもう一度しっかりと躾けねばと、躍起になる。
「二人目、いらぬのかぁ?」
 ビチャ、ブチャ、パン!
「……わた、私が間違って、いました」
 卑猥な水音と匂い、喘ぎ声、体臭が満ちる部屋にて、美紗子は人生で一番と言えるほど、恥じ、媚びる声で、
「ずっとずっと、お義父様と妊活、させて――!」
 優しく、力強く、ワシを抱きしめ、全てを受け入れた。
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