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【カレンとミルテの義姉弟―其の四】
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その女ーーヴェルチはひたすらしつこかった。
座学の時間も、実技の時間も、小休憩の時間も、大休憩の時間も、朝も、夜も、養成所でも、兵士寮でも。
ひたすら私に絡んできた。
何時でも、何処でも。
私を見付けては、私を探しては所構わず話し掛けてくる。
その度に友人に叩かれ何処かへ消えていく。
ここ最近、もう十日近く何度も何度も、繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返した。
おかげで私の苛々は、じわじわと限界を越えようとしていた。
だけれど面倒事は御免だったし、面倒な奴に捕まりたくもなかった私は耐えた。
無視に無視を重ね、何度も何度も何度も何度も無視した。
この女が、飽きるのを待った。
ただひたすら耐えた。
しかし今日、朝一発目。余鈴が座学の時間を告げるほんの僅か前。
いつものように椅子に座わり教官の到着を待っていた私は、当然のように横から話し掛けてきたヴェルチの、その第一声を聞いてーー。
「ねぇねぇカレンちゃんっ。私聞いちゃった! カレンちゃんって男子兵士寮にすごく優秀な弟くんが居るんだってねー。ミルテくんだっけ? カレンちゃんと一緒で勉強も魔法も出来て、剣の腕前も超すごいって話! それに同じ養成兵の仲間からの信頼も厚くて教官達のお気に入りで、でも誰にでも優しいって。ねぇねぇ、なんか、ミルテくん可愛いよねー」
あ
「……ぶ…………っ殺す。あんた。ミルテに手ぇ出したら、殺すから」
っと言う間に、限界を踏み抜いた。
「ミルテに色目使ったらただじゃおかないから。私とミルテの邪魔をする奴は赦さない。私とミルテの目的を邪魔する奴は赦さない。私は誰かと馴れ合う為に此処に来たんじゃないの。私を見てて、あんたらとは違うことくらい分かるでしょ? 私とミルテは二人で十分なの。ミルテが居ればそれで良いの。仲間なんて要らないの。解る? 解らない? 座学にもまともについて来れない能無しになんて用は無いのよ。私とミルテよりも能力の低い連中なんて、眼中にないの。私とミルテの邪魔をする奴は赦さない。絶対に赦さない。ミルテに色目を使う奴。ミルテを惑わそうとする奴。ミルテを拐かそうとする奴。ミルテを陥れようとする奴。私とミルテを阻む人間は、誰一人赦さない。私とミルテの邪魔しないで。私達のことは放っておいてよ!!」
バンッと長机に掌を叩きつけた。
じんじんとした鈍い痛みがゆっくりと広がり消えていく。
ヴェルチは唖然として目を丸めた後、そのまま俯いてしまった。
座学を受ける者が集まりいつもざわざわと話し声が絶えない講堂は今、水を打った様な静けさが支配していた。普段意図的に無口を貫いている私を中心に。
少し、余計な事を言ってしまったかもしれないが、これで私の思いはこいつに伝わっただろう。その周囲にも。
この女の友人ーー確かサッシャという名前だったかーーが、青ざめた顔で気まずそうに苦笑いを浮かべ、目だけをキョロキョロと動かし私とこの女と周囲を見回している。
「あ、あの、カレン、さん? カレンさんの言いたいことは解った。私ちゃあんと解ったから。だ、大丈夫だよ? こいつ、ヴェルチにも、よぉーく言い聞かせるから。私から確り言い聞かすから、さ。その、ゆ、許してあげてくれない……かな。その、殺したりしない……よね? 弟くんにも、絶対に手出しとかしないし……」
サッシャが私とヴェルチの間に割って入る。
前から思っていたが、この女の友人なら、こいつがもっと手綱を引くべきなんじゃないか?
まあ、これっきりになると思えば、溜飲が下がるというものだけれど。
「解ってくれて嬉しいわ。さあ、教官が来るわよ。貴女達も席に着いたら?」
私がそう言い終えたと同時に余鈴が鳴った。
サッシャは苦笑いを浮かべたまま、俯いて突っ立っているヴェルチを手を掴み少し離れた机へと引っ張って行こうとする。
私は教卓へと向き直ろうとしてーー。
激昂を聞いた。
「ふっっっっっっっざけないでよっっ!!!! あんたの弟になんか、これっぽっちも興味無いわよ! 私はあんたの気を引きたいから色々考えてあんたに話し掛けてんじゃない! 勘違いしないでよ! あんたが私のこと何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も、何っっ回も無視するからこんな苦労してるんじゃない!! いい加減私の話ちゃんと聞いてよ!! 私はあんたと話がしたいの! あんたの話が聞きたいの! あんたが私達同期の養成兵でずば抜けて優秀だから! あんたに追い付きたいから! あんたの力に少しでも近付きたいから! こうして仲良くなろうとしてんじゃない! 友達になろうとしてんじゃない! 何よ能無しとかさぁ! 仕方ないじゃない! 教官から教わった事繰り返し繰り返し復習しても、解んないだもん! 出来ないんだもん! だから、私達の中で一番凄いあんたに教えてほしいんじゃん! 私達、此処を卒業したら戦場に出るんだよ!? 私達、もう仲間なの!! あんたがどう思ってようと、もう仲間になってんのよ!! あんたこそ、解ってんの!? 仲間なら、信頼し合える関係を築かなくちゃいけないし、足りない所は補わないといけないし、凄い所は認め合わなくちゃいけないんだよ!? あんたは弟が居ればそれで良いなんて言ったけど、あんたと弟の二人で何が出来んのよ! 二人じゃ何も出来なかったから、そう思い知ったから、此処に来たんじゃないの!? 此処に居る皆、それぞれそんな思いをして此処に入ったんだよ!? 皆それぞれに過去があって、心に傷を負って、悔しくて、強くなりたくて、簡単じゃない試験に合格して此処に居るんじゃない! 解ってないのは、あんたのほうなんだからね!! どんだけ弟が大事なのか、二人でどんな思いして此処まで来たか知らないけど、今のままでいたら、先に死ぬのは私じゃなくて、あんたと、あんたが大事にしてる弟の方なんだから!! あんたは、今変わらなきゃ、絶対に後悔するんだから! 弟が死んでからじゃ! あんたが死んでからじゃ! それじゃあ遅いんだからね!! ……大事な人が死んでからじゃ、おそ、遅いんだから……っ! ……ぅぐっ……ガレンのばがぁっ!!」
ヴェルチは最後には涙を流し、講堂から走り去ってしまった。
今度は私が呆気に取られる番だった。
講堂内は先程よりも強い静寂で満ちている。
さっきよりも熱い意志を持った瞳をする女子養成兵達の無言で。
「……あ、あのさ、カレンさん。ヴェルチには、私からちゃんと言っておくからさ、あいつの言ったこと、許してくんないかな。それと、あいつが言ったこと、ちょっとでも考えてほしいんだ。私もあいつも、それに他の皆も、心に何かを抱いてると思うんだ。あいつにあんな風に言われて、あんただって何か思い出すものがあっただろ? 私も、できればあんたと仲良く……いや、ちゃんとした仲間になりたいって思うんだ。だからさ、弟さんと二人きりで良いだなんて寂しいこと言わずに、私達のことも仲間だと、頼って良い相手だって、そう思ってくんないかな……」
サッシャが、私の瞳を見据えて言う。
今度は、私が目を泳がせる番だった。
(To be continued)
座学の時間も、実技の時間も、小休憩の時間も、大休憩の時間も、朝も、夜も、養成所でも、兵士寮でも。
ひたすら私に絡んできた。
何時でも、何処でも。
私を見付けては、私を探しては所構わず話し掛けてくる。
その度に友人に叩かれ何処かへ消えていく。
ここ最近、もう十日近く何度も何度も、繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返した。
おかげで私の苛々は、じわじわと限界を越えようとしていた。
だけれど面倒事は御免だったし、面倒な奴に捕まりたくもなかった私は耐えた。
無視に無視を重ね、何度も何度も何度も何度も無視した。
この女が、飽きるのを待った。
ただひたすら耐えた。
しかし今日、朝一発目。余鈴が座学の時間を告げるほんの僅か前。
いつものように椅子に座わり教官の到着を待っていた私は、当然のように横から話し掛けてきたヴェルチの、その第一声を聞いてーー。
「ねぇねぇカレンちゃんっ。私聞いちゃった! カレンちゃんって男子兵士寮にすごく優秀な弟くんが居るんだってねー。ミルテくんだっけ? カレンちゃんと一緒で勉強も魔法も出来て、剣の腕前も超すごいって話! それに同じ養成兵の仲間からの信頼も厚くて教官達のお気に入りで、でも誰にでも優しいって。ねぇねぇ、なんか、ミルテくん可愛いよねー」
あ
「……ぶ…………っ殺す。あんた。ミルテに手ぇ出したら、殺すから」
っと言う間に、限界を踏み抜いた。
「ミルテに色目使ったらただじゃおかないから。私とミルテの邪魔をする奴は赦さない。私とミルテの目的を邪魔する奴は赦さない。私は誰かと馴れ合う為に此処に来たんじゃないの。私を見てて、あんたらとは違うことくらい分かるでしょ? 私とミルテは二人で十分なの。ミルテが居ればそれで良いの。仲間なんて要らないの。解る? 解らない? 座学にもまともについて来れない能無しになんて用は無いのよ。私とミルテよりも能力の低い連中なんて、眼中にないの。私とミルテの邪魔をする奴は赦さない。絶対に赦さない。ミルテに色目を使う奴。ミルテを惑わそうとする奴。ミルテを拐かそうとする奴。ミルテを陥れようとする奴。私とミルテを阻む人間は、誰一人赦さない。私とミルテの邪魔しないで。私達のことは放っておいてよ!!」
バンッと長机に掌を叩きつけた。
じんじんとした鈍い痛みがゆっくりと広がり消えていく。
ヴェルチは唖然として目を丸めた後、そのまま俯いてしまった。
座学を受ける者が集まりいつもざわざわと話し声が絶えない講堂は今、水を打った様な静けさが支配していた。普段意図的に無口を貫いている私を中心に。
少し、余計な事を言ってしまったかもしれないが、これで私の思いはこいつに伝わっただろう。その周囲にも。
この女の友人ーー確かサッシャという名前だったかーーが、青ざめた顔で気まずそうに苦笑いを浮かべ、目だけをキョロキョロと動かし私とこの女と周囲を見回している。
「あ、あの、カレン、さん? カレンさんの言いたいことは解った。私ちゃあんと解ったから。だ、大丈夫だよ? こいつ、ヴェルチにも、よぉーく言い聞かせるから。私から確り言い聞かすから、さ。その、ゆ、許してあげてくれない……かな。その、殺したりしない……よね? 弟くんにも、絶対に手出しとかしないし……」
サッシャが私とヴェルチの間に割って入る。
前から思っていたが、この女の友人なら、こいつがもっと手綱を引くべきなんじゃないか?
まあ、これっきりになると思えば、溜飲が下がるというものだけれど。
「解ってくれて嬉しいわ。さあ、教官が来るわよ。貴女達も席に着いたら?」
私がそう言い終えたと同時に余鈴が鳴った。
サッシャは苦笑いを浮かべたまま、俯いて突っ立っているヴェルチを手を掴み少し離れた机へと引っ張って行こうとする。
私は教卓へと向き直ろうとしてーー。
激昂を聞いた。
「ふっっっっっっっざけないでよっっ!!!! あんたの弟になんか、これっぽっちも興味無いわよ! 私はあんたの気を引きたいから色々考えてあんたに話し掛けてんじゃない! 勘違いしないでよ! あんたが私のこと何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も、何っっ回も無視するからこんな苦労してるんじゃない!! いい加減私の話ちゃんと聞いてよ!! 私はあんたと話がしたいの! あんたの話が聞きたいの! あんたが私達同期の養成兵でずば抜けて優秀だから! あんたに追い付きたいから! あんたの力に少しでも近付きたいから! こうして仲良くなろうとしてんじゃない! 友達になろうとしてんじゃない! 何よ能無しとかさぁ! 仕方ないじゃない! 教官から教わった事繰り返し繰り返し復習しても、解んないだもん! 出来ないんだもん! だから、私達の中で一番凄いあんたに教えてほしいんじゃん! 私達、此処を卒業したら戦場に出るんだよ!? 私達、もう仲間なの!! あんたがどう思ってようと、もう仲間になってんのよ!! あんたこそ、解ってんの!? 仲間なら、信頼し合える関係を築かなくちゃいけないし、足りない所は補わないといけないし、凄い所は認め合わなくちゃいけないんだよ!? あんたは弟が居ればそれで良いなんて言ったけど、あんたと弟の二人で何が出来んのよ! 二人じゃ何も出来なかったから、そう思い知ったから、此処に来たんじゃないの!? 此処に居る皆、それぞれそんな思いをして此処に入ったんだよ!? 皆それぞれに過去があって、心に傷を負って、悔しくて、強くなりたくて、簡単じゃない試験に合格して此処に居るんじゃない! 解ってないのは、あんたのほうなんだからね!! どんだけ弟が大事なのか、二人でどんな思いして此処まで来たか知らないけど、今のままでいたら、先に死ぬのは私じゃなくて、あんたと、あんたが大事にしてる弟の方なんだから!! あんたは、今変わらなきゃ、絶対に後悔するんだから! 弟が死んでからじゃ! あんたが死んでからじゃ! それじゃあ遅いんだからね!! ……大事な人が死んでからじゃ、おそ、遅いんだから……っ! ……ぅぐっ……ガレンのばがぁっ!!」
ヴェルチは最後には涙を流し、講堂から走り去ってしまった。
今度は私が呆気に取られる番だった。
講堂内は先程よりも強い静寂で満ちている。
さっきよりも熱い意志を持った瞳をする女子養成兵達の無言で。
「……あ、あのさ、カレンさん。ヴェルチには、私からちゃんと言っておくからさ、あいつの言ったこと、許してくんないかな。それと、あいつが言ったこと、ちょっとでも考えてほしいんだ。私もあいつも、それに他の皆も、心に何かを抱いてると思うんだ。あいつにあんな風に言われて、あんただって何か思い出すものがあっただろ? 私も、できればあんたと仲良く……いや、ちゃんとした仲間になりたいって思うんだ。だからさ、弟さんと二人きりで良いだなんて寂しいこと言わずに、私達のことも仲間だと、頼って良い相手だって、そう思ってくんないかな……」
サッシャが、私の瞳を見据えて言う。
今度は、私が目を泳がせる番だった。
(To be continued)
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