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後日談3
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【 side レイナード 】
私が怪我から復帰すると同時に第四部隊へ所属が移ることになった話は驚きとともに部隊内に広まっていった。それは私が副隊長のアルフリック様の直属になっただけでなく、シグフリード部隊長と養子縁組をして侯爵家の一員となりアルフリック様と婚約した事も一緒に通達された為だ。
しばらくは好奇の目に晒される日々が続いたがそれにも慣れた頃、復帰してからはじめての討伐任務が決まった。
南東の森に魔物の大量発生の兆しが確認され第二、第四部隊が合同で向かうことになった。斥候からの報告で森の木々が広範囲に燃えた痕跡が見つかり火属性で大型な魔物が出現していることが解った。そのため水属性魔法の使い手が多い第二、第四部隊が今回の討伐にあたることに決まったのだ。
そして魔物討伐部隊きっての水属性魔法の使い手はアルフリック様だ。今まで補給部隊として参加していた私はアルフリック様の直属となったため今回初めて前線に出ることになる。たとえ補給部隊といえども日々の鍛錬は続けていたのだから恐れることはない……と思っていたのだけれど……。
森の入り口に設置される野営地で副隊長以上は個別のテントが用意される。アルフリック様は第四部隊の副隊長なのでもちろん個別のテントだ。
「アルフリック様っ、ちょ、んっ、は、んうっ」
「レイナード、やっとだ、」
野営地の全ての設営が終わりアルフリック様に呼ばれてテントに入ってすぐ、力強い腕に抱き寄せられて唇が重なってきた。驚いて声を上げたために開いた口に素早く舌が入って来て息継ぎもままならないほど激しく貪られて酸欠でくらくらしてしまう。やっと解放された時には抱きしめられていないと崩れ落ちそうな状態だった。
「ダメ、です。任務中、なのに…」
「これも大事な任務だ。それに作戦の決行は明日からだろう? フェン、結界と音の遮断を頼む」
〈 は~い! 入れないし聞かれないけど外の音は聞こえるようにしといたよ~ 〉
「…結界? 音? え…?」
「レイナード、これで存分に愛し合える。私達が愛し合うほど魔力の譲渡がスムーズになるとフェンから聞いた。だから私に身をゆだねてくれ」
そう言ったアルフリック様が軽々と私を抱き上げて簡易ベッドに下ろしてキスをしながら上着を脱ぎ棄て、私の服もどんどん脱がしていく。
魔力の譲渡とは、以前フェンが言っていたことだろうか? 私の魔力でお役に立てるならもちろん協力したいけど。でも…。
「んやっ、あ、ちょっと待って下さい! こんな、テントでっ、」
「心配ない。フェンの結界と音遮断は強力だ」
困惑している間に上半身が脱がされていき、まくり上げられたインナーが頭上で手首に絡まりそこを片手で拘束されると胸に唇が下りてきた。舌で舐められ先端に軽く歯をたてられただけでびくびくと反応してしまうくらいには身体に覚えさせられてしまっている。
「あっ、待って下さっ、んん―っ!」
「ああ、やっと触れ合える。私のレイナード。愛している…。ずっと触れたかった」
「アルフリック様…」
そんな甘い声で囁かれたら抵抗することが出来なくなってしまう。いつもより性急に下半身の衣服も剥ぎ取られ足の間に身体を入れてきたアルフリック様の情欲が灯る紫の瞳と目を合わせたら……もう駄目だった。愛する人に求められる喜びを教えてくれたのがアルフリック様なのだ。身体が勝手に反応してしまってゼリーをまとった指が足の間に向かうのを目にしても期待してしまう自分がいた。節くれだった指が入って来ても快感しか感じない。
「レイナード、久しぶりだが痛くないか?」
「痛く、ないです。あぁっ、う、」
後ろを広げながら空いた手や唇と舌がいたるところに触れてきて声が抑えられない。すぐに指が増やされて奥まで広げられひどく感じる場所を突かれてあまりの快感に背がのけぞる。しかも臍に舌を入れていたアルフリック様がそのまま頭を下げていき、はしたなく立ちあがっていた私のものを銜えこんでしまった。
「あ――!! ひっ、うそっ、ダメっ、ああああっ!」
とんでもないことをさせてしまっているのに気持ちよくて勝手に腰が浮いてしまう。必死に出すのを耐えていたのに増やされた指で中のしこりを刺激されながら強く吸われて我慢出来なかった。
「――っっ!!」
声も出せずに前を弾けさせてしまい、解放の余韻で身体がびくびく震えてしまう。指が抜かれて足を抱えられても自分からは動けなくて、ゼリーをまとった熱い塊が後ろにあてがわれた。
「そのまま力を抜いていてくれ…。くっ」
「アルフリック、さま、あっ、入って…んんん―っ」
身体を倒しながら体重ものせてアルフリック様の物が入ってくる。大きなものに貫かれる圧迫感が凄いけど痛みはさほど無い。動きを止めたアルフリック様が息を吐き出し少し強張っている私の身体を労わる様に撫でてくれる。そして顔中にキスをしてくれながら緩く腰を揺らして中が慣れるように動いてくれているのが解る。その愛情に溢れた労りが嬉しくて、腕を伸ばして首に縋り付いてしまった。
私が怪我から復帰すると同時に第四部隊へ所属が移ることになった話は驚きとともに部隊内に広まっていった。それは私が副隊長のアルフリック様の直属になっただけでなく、シグフリード部隊長と養子縁組をして侯爵家の一員となりアルフリック様と婚約した事も一緒に通達された為だ。
しばらくは好奇の目に晒される日々が続いたがそれにも慣れた頃、復帰してからはじめての討伐任務が決まった。
南東の森に魔物の大量発生の兆しが確認され第二、第四部隊が合同で向かうことになった。斥候からの報告で森の木々が広範囲に燃えた痕跡が見つかり火属性で大型な魔物が出現していることが解った。そのため水属性魔法の使い手が多い第二、第四部隊が今回の討伐にあたることに決まったのだ。
そして魔物討伐部隊きっての水属性魔法の使い手はアルフリック様だ。今まで補給部隊として参加していた私はアルフリック様の直属となったため今回初めて前線に出ることになる。たとえ補給部隊といえども日々の鍛錬は続けていたのだから恐れることはない……と思っていたのだけれど……。
森の入り口に設置される野営地で副隊長以上は個別のテントが用意される。アルフリック様は第四部隊の副隊長なのでもちろん個別のテントだ。
「アルフリック様っ、ちょ、んっ、は、んうっ」
「レイナード、やっとだ、」
野営地の全ての設営が終わりアルフリック様に呼ばれてテントに入ってすぐ、力強い腕に抱き寄せられて唇が重なってきた。驚いて声を上げたために開いた口に素早く舌が入って来て息継ぎもままならないほど激しく貪られて酸欠でくらくらしてしまう。やっと解放された時には抱きしめられていないと崩れ落ちそうな状態だった。
「ダメ、です。任務中、なのに…」
「これも大事な任務だ。それに作戦の決行は明日からだろう? フェン、結界と音の遮断を頼む」
〈 は~い! 入れないし聞かれないけど外の音は聞こえるようにしといたよ~ 〉
「…結界? 音? え…?」
「レイナード、これで存分に愛し合える。私達が愛し合うほど魔力の譲渡がスムーズになるとフェンから聞いた。だから私に身をゆだねてくれ」
そう言ったアルフリック様が軽々と私を抱き上げて簡易ベッドに下ろしてキスをしながら上着を脱ぎ棄て、私の服もどんどん脱がしていく。
魔力の譲渡とは、以前フェンが言っていたことだろうか? 私の魔力でお役に立てるならもちろん協力したいけど。でも…。
「んやっ、あ、ちょっと待って下さい! こんな、テントでっ、」
「心配ない。フェンの結界と音遮断は強力だ」
困惑している間に上半身が脱がされていき、まくり上げられたインナーが頭上で手首に絡まりそこを片手で拘束されると胸に唇が下りてきた。舌で舐められ先端に軽く歯をたてられただけでびくびくと反応してしまうくらいには身体に覚えさせられてしまっている。
「あっ、待って下さっ、んん―っ!」
「ああ、やっと触れ合える。私のレイナード。愛している…。ずっと触れたかった」
「アルフリック様…」
そんな甘い声で囁かれたら抵抗することが出来なくなってしまう。いつもより性急に下半身の衣服も剥ぎ取られ足の間に身体を入れてきたアルフリック様の情欲が灯る紫の瞳と目を合わせたら……もう駄目だった。愛する人に求められる喜びを教えてくれたのがアルフリック様なのだ。身体が勝手に反応してしまってゼリーをまとった指が足の間に向かうのを目にしても期待してしまう自分がいた。節くれだった指が入って来ても快感しか感じない。
「レイナード、久しぶりだが痛くないか?」
「痛く、ないです。あぁっ、う、」
後ろを広げながら空いた手や唇と舌がいたるところに触れてきて声が抑えられない。すぐに指が増やされて奥まで広げられひどく感じる場所を突かれてあまりの快感に背がのけぞる。しかも臍に舌を入れていたアルフリック様がそのまま頭を下げていき、はしたなく立ちあがっていた私のものを銜えこんでしまった。
「あ――!! ひっ、うそっ、ダメっ、ああああっ!」
とんでもないことをさせてしまっているのに気持ちよくて勝手に腰が浮いてしまう。必死に出すのを耐えていたのに増やされた指で中のしこりを刺激されながら強く吸われて我慢出来なかった。
「――っっ!!」
声も出せずに前を弾けさせてしまい、解放の余韻で身体がびくびく震えてしまう。指が抜かれて足を抱えられても自分からは動けなくて、ゼリーをまとった熱い塊が後ろにあてがわれた。
「そのまま力を抜いていてくれ…。くっ」
「アルフリック、さま、あっ、入って…んんん―っ」
身体を倒しながら体重ものせてアルフリック様の物が入ってくる。大きなものに貫かれる圧迫感が凄いけど痛みはさほど無い。動きを止めたアルフリック様が息を吐き出し少し強張っている私の身体を労わる様に撫でてくれる。そして顔中にキスをしてくれながら緩く腰を揺らして中が慣れるように動いてくれているのが解る。その愛情に溢れた労りが嬉しくて、腕を伸ばして首に縋り付いてしまった。
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