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【 レイナード08 】
目を開けると目の前にアルフリック様の端正な寝顔があって、飛び出そうになった声を必死で堪えることになった。どうやら二人共裸で寝ていて、肩と腰に腕を回されて固定されているので動けない。
この人に抱かれたんだ、と改めて思う。身体を繋げるのは初めてだったけれど、あんなに激しく求められるとは思っていなかったので少し驚いた。色々と思い出していたらアルフリック様の紫色の瞳がいつの間にか開いていてこちらを見ていた。
「っ、おはようございます」
「ああ、おはよう。すまない。無茶をした自覚はある。身体は辛くないか?」
肩にあった手が髪を梳き腰に回っていた手がさわさわと撫でて来て、労わってくれているのは解るけど、昨夜の余韻が残る身体がふるりと震えてしまう。
「ん、平気、です」
「フェンが私に戻ったから身体は回復したはずだが、起き上がれるか?」
言いながら腕を解かれたので自力で身体を起こしてみる。腰にだるさはあるけれど問題なく一人で起き上がることが出来たし全身の感覚もある。寝たきりだった身体が依然と変わらないまでに治ったことを実感できて感動してしまう。
「大丈夫です。感覚も全て戻っています。信じられない…」
肩にアルフリック様の腕が回され見上げると、唇をついばんでから抱きしめられて頬に胸があたる。
「治って良かった。フェンと契約していたことをこれ程良かったと思った事はない」
「アルフリック様とフェンには本当に感謝しています」
〈 照れるからやめろって! お前の魔力が美味かったからいいんだよ! 〉
声のした方を見るとフェンがいつの間にか浮いていて、二人の前まで飛んできた。
私に宿っている間は実体を形成出来なかったらしいけど、今はその可愛らしい姿を見せてくれている。
「それなら魔力はたくさん持っているので、いくらでもどうぞ」
〈 おう! もらっとく 〉
「フェン、本当はとっくにレイナードは回復していたんじゃないのか?」
〈 さぁてね? はははっ! 〉
笑いながらくるりと回ると消えてしまった。
そうしたら肩に回った腕に力が入り、アルフリック様が私の目を見ながら言った。
「レイナードがフェンとも話せるようになったことは私との絆を感じる」
目を見たままアルフリック様が両手を肩に置いてきて正面から向き合う形にされた。
「レイナード、愛している。私と結婚して欲しい」
言われた内容にびっくりし過ぎて思考が追いつかない。固まっている私に気付いたアルフリック様が肩から手を離して頬を撫でてきた。
「レイナード? 君を伴侶に迎えたいんだ。返事をくれないか?」
「…伴侶? …愛人ではなく?」
ぽろっと零れた言葉に今度はアルフリック様が固まった。
◇◇◇
【 アルフリック08 】
レイナードは今なんと言った?
「……愛人? なぜそんな」
「あ、いえっ、…私は男ですし、身分が釣り合いませんから」
目を伏せて言うレイナードはそれが当然だと思っているようだ。
「私はレイナードを愛しているんだ。そんな悲しい事を言わないでくれ」
「私もアルフリック様を愛し、…お慕いしています。ですが…」
そうだった。レイナードは育った環境のせいで自己評価が低い。きちんと私の気持ちを伝えて解ってもらわなければ。レイナードの右手を取り両手で包み込んで彼の目を真っ直ぐ見て改めて告げた。
「レイナード、私は三男だから家を継ぐ必要はないから伴侶が男性でも全く問題がないんだ。それどころか歓迎されると思う」
「歓迎、されるのですか?」
「私は少々出来が良いので長兄は家督が奪われないかと常に気にしていてな。何度も家を継ぐ気はないと言っても信用してくれないんだ。だから子の生まれない男性と結婚すれば安心すると思う。そしてなによりも私がレイナードと共にありたいと思っているんだ。愛していると言っただろう? 私の全てをかけて守ると誓う。どうか私の伴侶になってもらえないだろうか」
気持ちを言い切って返事を待っていると、レイナードの右手を包む私の手に彼の左手が重なる。それは少し震えていた。
「嬉しいです。アルフリック様、生涯お側にいさせて下さい。私もあなたを心から愛しています」
深い青色の瞳に涙を浮かべて微笑んだレイナードに愛しさが込み上げてしまい、ベッドに押し倒して貪るように唇を合わせた。
「んっ、はぅっ、アルフリック様、アルフリック様っ」
私の名を呼びながらしがみついてくるレイナードが健気で可愛くて、気持ちが高ぶってまた抱いてしまった。結局無理をさせてしまい、足元がおぼつかないレイナードと一緒に風呂を済ませたところでシグフリード部隊長から養子縁組の準備が整ったという連絡が届いた。
◇◇◇
【 レイナード09 】
信じられない事にアルフリック様から私を伴侶に迎えたいと求愛された。
はじめは愛人になるんだと思っていたから驚いて、でも本当に嬉しくて返事を返したら押し倒されて唇が重なってきた
それから昨夜程ではないがまた激しく求められ、一緒にお風呂に入ったときにはふらついてしまいアルフリック様の手をお借りする事になってしまった。
お風呂から出るとシグフリード様から魔道書簡が届いていた。魔道具に届いた文を読んだアルフリック様が直ぐに返事を書いて送り、何度かやり取りした後に食事を取ろうと言われて食堂に移動した。
「食事の後シグフリード部隊長の屋敷に行く。私達の結婚の報告をしようと思っているから一緒に行くぞ」
「わかりました。私の実家にも知らせなければいけないですよね」
「それは大丈夫だ。支度が出来たら出発しよう」
「…? はい。隊服で良いでしょうか?」
「いや、用意してあるからそちらを着て欲しい」
いつの間に用意してくれたのか、サイズもピッタリな服を着て馬車で一緒にシグフリード様のお屋敷に向かった。
屋敷の玄関でシグフリード様と奥様が出迎えてくれて、私の回復をとても喜んでくれた。そして一度咳ばらいをしたシグフリード様が言ったんだ。
「んん、レイナードよ、申請が通ってお前を私達の養子に迎える準備を進めている。私も妻もお前を息子としてこの家に迎え入れたいと思っているのだ。その話をしたいから奥へ行こう」
信じられない申し出に言葉も出ない私の肩をアルフリック様が叩く。
「実家への連絡は不要だっただろう?」
そうか、アルフリック様は既に知っていたから…。
即されて応接間に案内されて行く間、ふわふわと気持ちが落ち着かない。私を養子に、息子として迎え入れたいと言ってくれた。男爵家の私に拒否権の無い申し出だけど嬉しい気持ちが込み上げてくるのを感じていた。
◇◇◇
【 アルフリック09 】
シグフリード部隊長からの養子縁組の申し出にレイナードは驚いていたが、隣で歩く顔からは嬉しさが滲んでいる。
案内された応接間の絨毯は最上級品で毛足が長かったため、昨夜と今朝も無理をさせてしまったレイナードが足を取られて転びそうになってしまった。
「大丈夫か? このまま支えてソファーに行くぞ」
「はい。ありがとうございます」
直ぐに支えて事なきを得たが、危なっかしいのでそのまま腰に手を回し広い応接間のソファーまで歩いた。はにかみながら身体を預けるレイナードが可愛い。
座ったところでシグフリード部隊長の地を這うような声が聞こえた。
「アルフリック、どういうことだ…」
「今日は私達の結婚の報告もしたいと思っています」
「なん、だと…?」
さっきまで笑顔だったシグフリード部隊長が、魔物と対峙した時のような顔で私を睨んできた。でもこれだけは譲れない。
「私とレイナードは想いを通じ合わせ結婚の約束をしました」
「き、貴様っ、」
「あらあら、まあまあ。そうなの! じゃあそのお話もしましょう!」
憤怒の表情のシグフリード様を遮って奥様が嬉しそうに声を上げた。私の隣でレイナードが目を白黒させているがこれなら大丈夫だろう。
「ありがとうございます。レイナードがハマーシュタイン侯爵家の御子息になってから婚姻を結びたいと考えています」
「まあ! そうね。そうなれば、アルフリック様も私の息子となりますわね」
「カタリナ、私はまだ結婚など、」
「あら、こんな優秀で素敵な人が息子になってくれるのを反対なんてしませんわよね? それに愛し合っている二人を引き裂くなんて出来ないわ。レイナードには幸せになってもらいたいですから」
侯爵夫人は部隊長から今までのレイナードの境遇を聞いていたのだろう。そんな彼女の言葉にレイナードが感激して目に涙を溜めて言った。
「奥様、ありがとうございます。もう十分幸せをいただいています」
「…母上と、呼んでくれるかしら?」
「っ、…母上、ありがとうございます」
「ああ、レイナード!」
感極まった侯爵夫人がレイナードに駆け寄り抱きしめた。レイナードも涙を流して抱きしめ返している。
「カタリナ、ずるいぞ! レイナード、私の事も父上と呼んでくれ」
シグフリード部隊長も立ち上がって抱き合う二人の側に来た。
「はい、父上、嬉しいです」
「レイナード! 良かった。ああ、良かったな!」
奥様とレイナードを一緒に抱きしめる部隊長の目にも光るものがあって、そこには家族の幸せが溢れていた。
そんな三人を見ていた私にレイナードが手を伸ばしてきた。その手を取ると奥様もそこに手を重ねて来てくれて、
「息子が二人も増えるなんて嬉しいわ」
家族の輪に私も入れてもらうことが出来て胸が温かくなる。その嬉しさにレイナードの頭を引き寄せて唇にキスをして宣言した。
「レイナードは今幸せを掴みました。私はその幸せを全身全霊をかけて守っていくとお二人に誓います」
私の宣言にレイナードは顔を赤く染め、奥様は歓声を上げて喜び、部隊長は眉を吊り上げている。だがきっと良い家族になれると思う。
兄に煙たがられて家を出た私にも新しい家族が出来た。
end
目を開けると目の前にアルフリック様の端正な寝顔があって、飛び出そうになった声を必死で堪えることになった。どうやら二人共裸で寝ていて、肩と腰に腕を回されて固定されているので動けない。
この人に抱かれたんだ、と改めて思う。身体を繋げるのは初めてだったけれど、あんなに激しく求められるとは思っていなかったので少し驚いた。色々と思い出していたらアルフリック様の紫色の瞳がいつの間にか開いていてこちらを見ていた。
「っ、おはようございます」
「ああ、おはよう。すまない。無茶をした自覚はある。身体は辛くないか?」
肩にあった手が髪を梳き腰に回っていた手がさわさわと撫でて来て、労わってくれているのは解るけど、昨夜の余韻が残る身体がふるりと震えてしまう。
「ん、平気、です」
「フェンが私に戻ったから身体は回復したはずだが、起き上がれるか?」
言いながら腕を解かれたので自力で身体を起こしてみる。腰にだるさはあるけれど問題なく一人で起き上がることが出来たし全身の感覚もある。寝たきりだった身体が依然と変わらないまでに治ったことを実感できて感動してしまう。
「大丈夫です。感覚も全て戻っています。信じられない…」
肩にアルフリック様の腕が回され見上げると、唇をついばんでから抱きしめられて頬に胸があたる。
「治って良かった。フェンと契約していたことをこれ程良かったと思った事はない」
「アルフリック様とフェンには本当に感謝しています」
〈 照れるからやめろって! お前の魔力が美味かったからいいんだよ! 〉
声のした方を見るとフェンがいつの間にか浮いていて、二人の前まで飛んできた。
私に宿っている間は実体を形成出来なかったらしいけど、今はその可愛らしい姿を見せてくれている。
「それなら魔力はたくさん持っているので、いくらでもどうぞ」
〈 おう! もらっとく 〉
「フェン、本当はとっくにレイナードは回復していたんじゃないのか?」
〈 さぁてね? はははっ! 〉
笑いながらくるりと回ると消えてしまった。
そうしたら肩に回った腕に力が入り、アルフリック様が私の目を見ながら言った。
「レイナードがフェンとも話せるようになったことは私との絆を感じる」
目を見たままアルフリック様が両手を肩に置いてきて正面から向き合う形にされた。
「レイナード、愛している。私と結婚して欲しい」
言われた内容にびっくりし過ぎて思考が追いつかない。固まっている私に気付いたアルフリック様が肩から手を離して頬を撫でてきた。
「レイナード? 君を伴侶に迎えたいんだ。返事をくれないか?」
「…伴侶? …愛人ではなく?」
ぽろっと零れた言葉に今度はアルフリック様が固まった。
◇◇◇
【 アルフリック08 】
レイナードは今なんと言った?
「……愛人? なぜそんな」
「あ、いえっ、…私は男ですし、身分が釣り合いませんから」
目を伏せて言うレイナードはそれが当然だと思っているようだ。
「私はレイナードを愛しているんだ。そんな悲しい事を言わないでくれ」
「私もアルフリック様を愛し、…お慕いしています。ですが…」
そうだった。レイナードは育った環境のせいで自己評価が低い。きちんと私の気持ちを伝えて解ってもらわなければ。レイナードの右手を取り両手で包み込んで彼の目を真っ直ぐ見て改めて告げた。
「レイナード、私は三男だから家を継ぐ必要はないから伴侶が男性でも全く問題がないんだ。それどころか歓迎されると思う」
「歓迎、されるのですか?」
「私は少々出来が良いので長兄は家督が奪われないかと常に気にしていてな。何度も家を継ぐ気はないと言っても信用してくれないんだ。だから子の生まれない男性と結婚すれば安心すると思う。そしてなによりも私がレイナードと共にありたいと思っているんだ。愛していると言っただろう? 私の全てをかけて守ると誓う。どうか私の伴侶になってもらえないだろうか」
気持ちを言い切って返事を待っていると、レイナードの右手を包む私の手に彼の左手が重なる。それは少し震えていた。
「嬉しいです。アルフリック様、生涯お側にいさせて下さい。私もあなたを心から愛しています」
深い青色の瞳に涙を浮かべて微笑んだレイナードに愛しさが込み上げてしまい、ベッドに押し倒して貪るように唇を合わせた。
「んっ、はぅっ、アルフリック様、アルフリック様っ」
私の名を呼びながらしがみついてくるレイナードが健気で可愛くて、気持ちが高ぶってまた抱いてしまった。結局無理をさせてしまい、足元がおぼつかないレイナードと一緒に風呂を済ませたところでシグフリード部隊長から養子縁組の準備が整ったという連絡が届いた。
◇◇◇
【 レイナード09 】
信じられない事にアルフリック様から私を伴侶に迎えたいと求愛された。
はじめは愛人になるんだと思っていたから驚いて、でも本当に嬉しくて返事を返したら押し倒されて唇が重なってきた
それから昨夜程ではないがまた激しく求められ、一緒にお風呂に入ったときにはふらついてしまいアルフリック様の手をお借りする事になってしまった。
お風呂から出るとシグフリード様から魔道書簡が届いていた。魔道具に届いた文を読んだアルフリック様が直ぐに返事を書いて送り、何度かやり取りした後に食事を取ろうと言われて食堂に移動した。
「食事の後シグフリード部隊長の屋敷に行く。私達の結婚の報告をしようと思っているから一緒に行くぞ」
「わかりました。私の実家にも知らせなければいけないですよね」
「それは大丈夫だ。支度が出来たら出発しよう」
「…? はい。隊服で良いでしょうか?」
「いや、用意してあるからそちらを着て欲しい」
いつの間に用意してくれたのか、サイズもピッタリな服を着て馬車で一緒にシグフリード様のお屋敷に向かった。
屋敷の玄関でシグフリード様と奥様が出迎えてくれて、私の回復をとても喜んでくれた。そして一度咳ばらいをしたシグフリード様が言ったんだ。
「んん、レイナードよ、申請が通ってお前を私達の養子に迎える準備を進めている。私も妻もお前を息子としてこの家に迎え入れたいと思っているのだ。その話をしたいから奥へ行こう」
信じられない申し出に言葉も出ない私の肩をアルフリック様が叩く。
「実家への連絡は不要だっただろう?」
そうか、アルフリック様は既に知っていたから…。
即されて応接間に案内されて行く間、ふわふわと気持ちが落ち着かない。私を養子に、息子として迎え入れたいと言ってくれた。男爵家の私に拒否権の無い申し出だけど嬉しい気持ちが込み上げてくるのを感じていた。
◇◇◇
【 アルフリック09 】
シグフリード部隊長からの養子縁組の申し出にレイナードは驚いていたが、隣で歩く顔からは嬉しさが滲んでいる。
案内された応接間の絨毯は最上級品で毛足が長かったため、昨夜と今朝も無理をさせてしまったレイナードが足を取られて転びそうになってしまった。
「大丈夫か? このまま支えてソファーに行くぞ」
「はい。ありがとうございます」
直ぐに支えて事なきを得たが、危なっかしいのでそのまま腰に手を回し広い応接間のソファーまで歩いた。はにかみながら身体を預けるレイナードが可愛い。
座ったところでシグフリード部隊長の地を這うような声が聞こえた。
「アルフリック、どういうことだ…」
「今日は私達の結婚の報告もしたいと思っています」
「なん、だと…?」
さっきまで笑顔だったシグフリード部隊長が、魔物と対峙した時のような顔で私を睨んできた。でもこれだけは譲れない。
「私とレイナードは想いを通じ合わせ結婚の約束をしました」
「き、貴様っ、」
「あらあら、まあまあ。そうなの! じゃあそのお話もしましょう!」
憤怒の表情のシグフリード様を遮って奥様が嬉しそうに声を上げた。私の隣でレイナードが目を白黒させているがこれなら大丈夫だろう。
「ありがとうございます。レイナードがハマーシュタイン侯爵家の御子息になってから婚姻を結びたいと考えています」
「まあ! そうね。そうなれば、アルフリック様も私の息子となりますわね」
「カタリナ、私はまだ結婚など、」
「あら、こんな優秀で素敵な人が息子になってくれるのを反対なんてしませんわよね? それに愛し合っている二人を引き裂くなんて出来ないわ。レイナードには幸せになってもらいたいですから」
侯爵夫人は部隊長から今までのレイナードの境遇を聞いていたのだろう。そんな彼女の言葉にレイナードが感激して目に涙を溜めて言った。
「奥様、ありがとうございます。もう十分幸せをいただいています」
「…母上と、呼んでくれるかしら?」
「っ、…母上、ありがとうございます」
「ああ、レイナード!」
感極まった侯爵夫人がレイナードに駆け寄り抱きしめた。レイナードも涙を流して抱きしめ返している。
「カタリナ、ずるいぞ! レイナード、私の事も父上と呼んでくれ」
シグフリード部隊長も立ち上がって抱き合う二人の側に来た。
「はい、父上、嬉しいです」
「レイナード! 良かった。ああ、良かったな!」
奥様とレイナードを一緒に抱きしめる部隊長の目にも光るものがあって、そこには家族の幸せが溢れていた。
そんな三人を見ていた私にレイナードが手を伸ばしてきた。その手を取ると奥様もそこに手を重ねて来てくれて、
「息子が二人も増えるなんて嬉しいわ」
家族の輪に私も入れてもらうことが出来て胸が温かくなる。その嬉しさにレイナードの頭を引き寄せて唇にキスをして宣言した。
「レイナードは今幸せを掴みました。私はその幸せを全身全霊をかけて守っていくとお二人に誓います」
私の宣言にレイナードは顔を赤く染め、奥様は歓声を上げて喜び、部隊長は眉を吊り上げている。だがきっと良い家族になれると思う。
兄に煙たがられて家を出た私にも新しい家族が出来た。
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