【R-18】男の生きられない世界で~逆転世界で僕に出来る事~

素朴なお菓子屋さん

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第四章 水の国

誘拐

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「うっ……ううっ……」


「お?やっとお目覚めか?待ってたぜぇ……!!」


 頬に当たる、冷たい強風によって……飛ばされていた意識が戻る。
 えぇ……気絶って状態異常じゃないの……。

 今はどうやら、龍人に抱き抱えられながら空を飛んでいるらしくて……下を見れば一面海。
 僕が声を発したからか、少し飛行スピードが落ちたけど……それでも早い。

 というか、誘拐か……!?僕、攫われたのか……!?

 不味い、急いでエルフの森に戻らないと!!ここから逃げないと……!!


「おおっとぉ!?逃げるなよ?魔力を練るな……じゃないと、あのエルフの森が更地になるぜぇ?」


 魔力を練り上げた瞬間に勘付かれて釘を刺され、思わず体がビクリと揺れる。


「に、逃げるんじゃないんです……!!か、体が痛くて回復魔法を……掛けようと……」


 転移魔法を使おうとした事に気付かれ……咄嗟に言い訳をしてしまう。

 怖い……この人、怖い。

 この人を満足させないと……エルフの皆が危ない。
 それに、顔を見られたエマとイーリスも危険に晒してしまう。

 今は……怒らせない様にご機嫌を取って……それで、円満に帰らせて貰う様にしないと……。


「ぁん?回復魔法なら俺様が掛けてやったぞぉ?」


「あ、いや……風、風が顔に当たって痛いんです……」


 実際凄い痛い。話すのがやっとなくらい痛い。


「なんでぇ!!俺様の威圧を無視しときながらよぉ!!風がいてぇのかよ!!ぐちゃぐちゃだなぁ!!」


 僕の真後ろで高らかに笑いながら言う龍人。
 とりあえず機嫌は悪くなさそうで何より……。


「良し元気そうだなぁ?ミア!近場で降りられる所は何処だ!?」


「えぇ?んん~……あそこら辺に確か……島があったはずぅ~」


 突然隣から、可愛らしい妖艶な声が聞こえ……そちらを見れば……ミアと呼ばれた悪魔みたいな女性が。

 40cm程の羽をパタパタと優雅に羽ばたいている程度なのに、龍人姉さんと同スピードなのは……どんな原理なんだろう。

 そして……ハイレグみたいな衣装を着込み、はち切れんばかりのおっぱい……絶対サキュバスだこの人。

 よっしゃやったね……楽しみだ……!!


 ――――そう思って、無理にでも元気でいないと……やってられない。

 イーリスとエマ……それにエルフの皆が心配。きっと僕を探しているだろうし。

 それでも、今は……彼女らの事を考えても仕方が無い、そう割り切っていかないと……。

 生きる事を優先しないと、元も子も無い。殺される可能性は低いかも知れないけど……何があるかわからない状況だしね。


「よし、不時着するかぁ。先導頼むわミア」


「仕方ないわねぇ~」


 僕らより、少し前に出て飛びながら先導するミアさん。
 ケツが……ケツがエロい。ピンクの衣装が凄い食い込んでる……ケツ肉がエロい。
 いかん、煩悩を振り払わなければ……!!

 それにしても、不時着して何をするんだろう。……ちょっと期待してしまう。

 ……これも、ミアさんのエロいケツが僕を興奮させるからいけないんだ……!!


「あ、あの……!態々島に降りて、何をするんですか……」


「あぁん?決まってんだろそんなのよぉ……」


 グッと僕の耳元に顔を寄せてくる龍人姉さん。
 ば、爆乳が……背中にムギュッと押し付けられてヤバい。ひょっとするとイーリスよりデカいかも知れない。


「セックスすんだよぉ……逃げるなよぉ?」


 心の中に居た、エマとイーリスが……爆乳によって押し出されて、心の片隅に行ってしまった。

 睡眠とかいう魔法名な辺り、きっと無事だよね?今は快楽に溺れても良いよね……!?


「早く……早く行きましょう!!!もうビンビンなんです!!!さぁ急いで!!」


「あ、あぁん……?お……お前、自分の置かれた状況わかってんのかぁ?」


「最早この際なんでも良いです!!早くお姉さんとセックスしたいです!!あ、ついでに名前聞いても良いですか!?」


 殴られたり、四肢をもがれたりするより断然マシ。セックスならむしろお願いしたいくらい。

 まぁ男である僕を攫っている時点で、薄々勘付いてたけどね。
 断言されてしまったからには頭はピンク一色。

 あれ……僕、こんなヤリチンだったっけなぁ。この世界に毒されてきたのかなぁ?


「お前なぁ……まぁいいか。俺様はマルティーナだ……ま、宜しく頼むわ」


「はい!あ、僕はリュカって言います!!沢山エッチしましょうね……!!」


「はいはい、精々頑張れよ少年」


 呆気に取られた……というより信じて無い雰囲気のマルティーナさん。ま、いっか。

 ……とりあえず早く陸に着いて、普通に話したい。強風で頬肉が内側から削げそう。

 エッチが終わって……満足させて、気が緩んでからエマ達の安否の確認をしよう。

 今、聞いた所で……何をされるかわかったもんじゃない。
 それに、この雰囲気が壊れて……暴れられるかも知れないしね。

 イかせまくって弱らせてから話を聞こう作戦……これで行こう。

 もう……突然こんな状況になってしまって……心の中が不安と興奮でごちゃ混ぜだ……。


「ほらぁ~あそこでいいんじゃなぁい?」


 そう言って指差すミアさんの先には……周りを海で囲まれた、小さな孤島があった。

 直径1kmも無さそうな、草も木も無い……岩みたいな島。島と呼ぶには烏滸がましいレベル。


「お前さぁ……もうちょっとこう……ムードってもんがあるだろうよぉ……」


「そうかしらぁ?逃げ場の無い孤島……唆るわよぉ?」


「いや……背中痛てぇだろうが」


 ……意外にも、サキュバス風のミアさんがガサツ……というか狂気に満ち溢れていて、ドラゴン風のマルティーナさんの方が優しさに溢れている。

 僕も痛いのは嫌なので、ルノンさんにぶち込んだ時に手に入れた森魔法極で木のベッドでも作ろうかな。


「あ、マルティーナさん!僕が魔法でなんとか出来ると思います!」


「ぁあ?そう言って逃げるつもりなんだろぉ?」


「……じゃあ二回目からでも良いですから!!柔らかい所でしましょうよ!!」


「お、お前……何回するつもりなんだよ……」


「それは勿論、マルティーナさんが失神するまで何度で……ぐ、ぐふぅ……締めないで……し、死んじゃう……!!」


「よぉ……女に二言はねぇんだ……男もだよなぁ?なぁ、そうだよなぁ!?」


 興奮しているのか、抱き抱える圧が強くなるマルティーナさん。内蔵が飛び出そう……。

 そんな僕を無視して、ゆっくりと下降しつつ、島へと着陸の構えに入る二人。


「へぇぇ……噂通りなのねぇアナタ……楽しみよぉ……ふふふっ。リュカちゃんだったかしらぁ……期待、裏切らないでねぇ?」


 島に足を付けつつ、そう言って妖艶に笑うミアさん。僕らのやり取り聞いてたのね。

 それにしても……噂、ねぇ……。

 自分の今までの道程を考えれば、風の国しか噂の出処は考えられない。
 ……後先考えずに売春とか言って色んな人とセックスしたのが仇となった。誰が発信源かわからないや。
 まぁ……誰が発信源かわかってしまっても、心がもたないかも知れないけどねぇ……。


「俺様が聞いた話じゃ……ドラゴンみてぇなチンコらしいぜぇ?どれ、本物の龍人が見極めてやるよぉ……」


 背後からジュルリと舌舐めずりをする音が。
 そんな事より……早く降ろして欲しい。


「わぁ~!!凄いわぁ!!興奮してるのかしらぁ!?ズボンがパンパンに腫れ上がってるわよぉ!!」


 そんなミアさんの言葉に、無言で投げる様に僕を島へと置くマルティーナさん。


「はぁ……はぁ……も、もう我慢出来ねぇぜ……。ミア、俺様はずっと男の匂いを嗅がされてきたんだ……先、良いよな?良いだろ?なぁ?」


「貴女が抱き抱えるって言ったんじゃなぁい……」


 額に手を当て、頭を振るミアさん。
 ついでに乳もプルプルと震えていて……グッとズボンが持ち上がった。


「うわっ……まじか……おめぇ、全力じゃ無かったのか……!?」


「はい……うわっ!!」


 仰向けに押し倒され……破く勢いでズボンを下げられる。

 ブルンッ!!と飛び出した性器は……距離感を見誤ったマルティーナさんの顎に直撃。
 ……鱗の無い部分だけど、ちょっと痛かった。

 しかしマルティーナさんはそんな事を気にも留めず……ニヤリと笑い僕の性器を優しく鷲掴む。

 掌には鱗が無いみたいで……意外とプニプニしていて気持ちが良い。
 手の甲には鱗がビッシリだけどね。


「うわっはぁ!!!見ろよ!!ミア!!見ろよこれ!!ドラゴンなんて比じゃねぇぞっ!!おいおい!!まじかこれっ!!良いのかこんなの生えててよぉ!!!」


 大興奮で僕の性器を上下に擦りながら、ハァハァと荒い息を漏らし……オマケに口からちょっと炎出てた。

 いやっえっ……焼き切られないかなぁ……怖いなぁ……。
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