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第二章 風の国

淫紋♡

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 騎乗位の状態から、カトリーヌ様の片足を肩に掛けながら上体を起こす。
 四十八手その二十……帆かけ茶臼だ。


「あっ……リュカちゃん……!?」


「カトリーヌ様……色んな体位をしましょう?僕とセックスを……楽しみましょう?」


 ズチャズチャと音を立てながら腰を振り始める。
 この体位、結合部が丸見えで……凄くエロい。僕目線で。


「ふわぁ……何これぇ……!!こ、こんなの初めて……んあっ!!んんっ!!」


 新しい体位……新鮮味があって、気まぐれな彼女にはピッタリなのかも知れない。

 カトリーヌ様の膣の動きの機微を読み取り、彼女の気が変わる前に体位を変えていく。


「えっ……あっ……リュカちゃん……!?」


 カトリーヌ様の両足を持ち、体勢を変えて僕も膝立ちに。
 さっき覚えた風魔法でカトリーヌ様の腰を持ち上げて……ブリッジの様な体勢に。

 カトリーヌ様の腰を掴み、魔法で軽く浮いているカトリーヌ様を、道具の様に激しく突きまくる。
 四十八手その二十九……吊り橋。

 バンバンバンバン!!とカトリーヌ様の小ぶりなお尻に激しく腰を打ち付け、グニグニと練り上げる様に締め付けてくる膣壁の快感を耐え……攻める。めちゃくちゃ攻める。


「あ、あぁぁぁぁぁぁぁっ!!リュカ、ちゃん!!はげ、激しいぃぃぃぃ!!!」


 弓なりに反り、足を震わせるカトリーヌ様。

 激しい快楽に足を閉じようとするので、強引に股座に入り込み、グリグリと掻き回す様に腰を振る。

 気まぐれに締め上げてくる膣の快感に、もう射精してもいいかな……って思ってしまうが、二人同時に絶頂したいので……頑張って耐え凌ぐ。
 しかし気持ち良すぎてキツい……イキたい……。


「カトリーヌ様っ!!僕で……!!僕を感じて下さいっ!!」


「リュカちゃん!!リュカちゃん!!!私の中、リュカちゃんでいっぱいよぉ!!!」


 両肘をベッドに付け、頭を反らし……叫ぶ。
 愛液は先程までとは段違いに溢れ出ていて……嬉しくなって、亀頭が熱くなってくる。

 油断すると……すぐイきそうになっちゃう。

 腰を踏ん張り射精を我慢しつつ、喘ぎ叫んでいるカトリーヌ様を、風魔法の力を使って……グルりと一回転させて、正常位の体勢から後背位の態勢へ。


「ふあぁぁぁぁ!!リュカ、ちゃんっっ!!!それ!!あんっ!!それ、気持ち良いわぁ!!!」


 自由自在な膣肉がカリ首に引っ掛かり……ゴリゴリと膣壁を刺激したからか、カトリーヌ様が嬌声を上げる。


「ふっ……う、ぐっ……」


……正直僕も危なかった。敏感な所に引っ掛かってイッてしまうかと思った。


「まだ……まだ、ですっ!!」


 フワリと魔法でカトリーヌ様の腰を持ち上げ、挿入したまま僕も立ち上がり……掌だけをベッドに付けるカトリーヌ様を強引に後ろから攻める。
 四十八手……その三十九、押し車!!


「んあぁっ!!リュカちゃんっ!!!気持ち、良いっ!!!さっきまでと全然違うわぁっ!!」


 魔法を使ったアクロバットセックス……大変だけど気持ちが良い。
 今までの、普通のセックスじゃ当たらない所に当たって……性器への圧が凄まじい。
 後ろから見ているのに、激しいピストン運動で暴れ回る爆乳が視界に入るのも……興奮する。


「あうっ!!!ほ、ほらっ!!ほらぁっ!!カトリーヌ様どうですかっ!?気持ち良いですかっ!?」


 押し出す様にグリグリと膣奥を擦り、入口まで引き下がり……勢い良く膣奥まで突く。
 カトリーヌ様の絡み付く膣肉を掻い潜りながらの緩急を付けたピストン運動は……膣肉が僕の性器をイかせようと必死に食らいついてくる。


「アッアッアッアッ!!!!リュカ、アァッ……ひぐぅっっ!!」


「カトリーヌ様っ!!!カトリーヌ様ぁぁぁぁ!!早く、早くイッて下さっ……!!僕も、もう……やばいんですぅ!!」


 ビクビクと激しく痙攣しつつ喘ぐカトリーヌ様……終わりは近い。
 激しく蠢く膣壁もそれを伝えて来て……僕も堪えるのが大変……。早く、早くイッてくれカトリーヌ様……!!


「も、もうちょ……アガッ!!!アッアッ……もう、少しぃぃぃぃ!!!」


「うおおおお!!!」


 バチバチ、バチバチ!!と鈍い音を鳴らし、激しく突き続ける。
 余りの激しさに、カトリーヌ様が徐々に前に進み……気が付けばベッドの端まで来てしまい――――


「はっ…………はっ…………!!」


――――荒い息遣いで瞳孔を開き、真っ赤な顔で腰を抜かし……床に盛大に染みを作っているアリアンヌさんと目が合う。


「ア、アリアンヌゥ……私、私……人生で一番気持ち良い……ですわぁ!!」


「あぁっ!!カトリーヌ様ぁっ!!!」


 見られていた興奮からか……グニグニと食む様に締め付けていた腟内が、ギュッッ!!!と締め上げてきて……突然の快楽に思わず腰が抜け、魔法が解ける。


「ガッ………………アッアァァァァァァァァァァ!!!!!」


 バランスを崩した僕は、辛うじて左足だけを掴み……カトリーヌ様の膣奥に性器をぶち込みながら、全体重を掛けて絡み合いながら崩れ落ちる。
 成行の四十八手その四十八……燕返し!!

 その衝撃で、膣奥の……一番良い所に亀頭がめり込んだ様で、カトリーヌ様が怒号に近い雄叫びを上げ……腟内を激しく締め上げながら潮を噴き出す。


「う、ぐぅぅぅぅ!!カ、カトリーヌ様ぁぁぁぁ!!!!」


 体重が掛かっているせいで、僕の性器もしっかりハマっていて……カトリーヌ様の熱く、勢いのある潮を亀頭に浴び……激しい興奮と快楽で、今まで我慢し続けた絶頂が耐えきれなくなり……潮の流動に逆らう様に激しく射精する。

 脳を痺れさせる快感は、全身の痙攣を産み……僕とカトリーヌ様は重なる様になりながら、二人仲良く痙攣する。


【特定の条件の達成を確認。『風の淫紋』を獲得しました】


 僕の左手の甲と、性器が熱を帯びてジンジンするが……今はそれ所じゃない。射精で忙しいんだ。


【特定の条件の達成。風魔法が風魔法・極に進化しました】


【特定の条件の達成。『錬金術』が進化しました】


 ビクリと体が反応する。
 ちょっと……厨二心が刺激される文言が二つ程……帰ってからが楽しみだ。


「リュカ……ちゃん……。あぁ……最高の……アクメでしたわぁ……」


「僕もですカトリーヌ様……。妊娠、して下さいね?」


「ふふふ……。孕むまで……犯して頂戴……ねっ」


 振り返り、舌を伸ばしてくるカトリーヌ様の舌に僕の舌を絡め、愛とエロスのキスを。


【特定の条件の達成を確認。性器が『自由』を獲得しました】


「んぶふっ!!」


「リュ、リュカちゃん!?体勢きつかったかしらぁ!?」


 突然の事で思わず吹き出し……カトリーヌ様に迷惑を掛けてしまった。

 なんだよ性器が自由を獲得って。不自由させた記憶は無いぞ……?いや、今回不自由させた……か?
 いやそんな阿呆な。

 とりあえず性器を抜き、横に寄り添う様に寝っ転がり……適当に誤魔化しつつ、カトリーヌ様とピロートークを楽しむ。


「アリアンヌ……どうでした?羨ましいでしょう?」


「は、はい……とっても……」


 カトリーヌ様が僕に腕枕をしつつ、ベッドの横でへたり込むアリアンヌさんに話し掛けている。
 その顔は……悪戯が成功した子供の様にニヤニヤとしていて、色んな表情のある可愛らしい人だなぁ……なんて思った。

 因みにアリアンヌさんは、果てたのか……トロンとした顔をして惚けている。抱きたい。

 ただ……カトリーヌ様との激しいセックスで満足したので……今日はもう良いかなぁ。


「リュカちゃんは最高ねぇ。ずっと……ずっとこの国に居て良いのよぉ?」


 愛おしそうに僕を撫で回すカトリーヌ様。
 その顔は……気の向くままに生きるカトリーヌ様の顔じゃ無くて……真剣に、本気で僕に此処に居て欲しいと願う乙女の顔だ。

 だけど……だけど僕は……!!


「ごめんなさい、カトリーヌ様……。僕には、僕にしか出来ない……使命が出来てしまった様です」


 そっと左手の甲に薄緑色に光る、逆三角形の紋様を見せる。


「なぁに?これ……。こんなのあったかしらぁ?」


 重ねる様に僕の手の甲を撫で、不思議そうな顔をしている。


「カトリーヌ様がイッて……手に入った淫紋です。これが何なのかまだわかりませんが……きっと、魔女の呪いを解くヒントになる……そんな気がするんです。だから……僕は、この国に留まる事は出来ないんです」


 この紋様が付いた僕には……ちょっぴり何なのかがわかる、そんな気がする。
 きっと何種類もあって、全てが集まれば……答えが出てくる、そんな気がするんだ。


「そう……そうなの。それは……とても残念な事よぉリュカちゃん……」


 そう言いながら、泣きそうな顔をするカトリーヌ様に……優しくキスをする。

 貴女のそんな顔を見るのは……僕も辛くなってしまう。

 このまま貴女と毎日セックスして……沢山子供を作って、アリアンヌさんともセックスして……そんな生活もきっと幸せなんだと思う。だけど……


「もし、これが本当にヒントで……魔女の呪いを解いて、僕の旅が終わったら……必ずカトリーヌ様を攫いに来ます。だから――」


 何も言わずにギュッと僕を抱き締めるカトリーヌ様。
 僕も彼女を抱き返して……今だけは、恋人の様に愛を分かち合う。

 淫紋……これが何なのかは本当に分からない。けれど、この紋様をくれたカトリーヌ様とは……切れない縁があると思うんだ。

 だから僕は……シャルロット様に恋をした感じがして、会いに行きたいと思っているんだ。
 今、頭上で鼻を啜るカトリーヌ様が、愛おしく感じる様に。

 恐らく……シャルロット様も何かしらの属性の淫紋を持っている。カトリーヌ様と同じで王族だし。

 たぶん、突然の転移の影響で……手に入るべき淫紋が手に入らなかったんだ。
 だから……もう一度会いたい、そう願ってしまうんだろう。

 次の目的地は――シャルロット様の居る、アナントン王国。これで決まり。


「リュカ……ちゃんっ……」


「此処に居ますよ。カトリーヌ様」


 ――――でも、イーリス達が準備の終わるまでは、カトリーヌ様の元に通って……沢山愛し合おうかねぇ。
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