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第二章 風の国

風光明媚

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 あれから一週間後。
 あの三人から噂が広まり……隔日売春セックスが、毎日売春セックスに変わった。

 イーリスとエマにも売春している事を伝え、少し膨れる二人とイチャラブセックスを毎日する事で許しを得て、笑顔で見送られてお金稼ぎをしている。

 警邏隊の三人は、この一週間の間に見事的中し、無事に妊娠した。

 パパになるのか……なんて感慨深くなったけど、彼女達が大喜びしてて、僕も嬉しくなった。

 涙を流し、跳ねながら喜ぶ三人を見ていると……自分の自堕落なセックス漬けの毎日も、悪く無いんじゃないか……そんな風に正当化出来た。

 因みに目隠しセックスは、ただ僕が興奮するだけという結論が出たので、二回目からやっていない。
 なんとか心を鬼にして、お金を貰って射精している。

 更に因むと、子育てとかは基本母親一人でするらしく、最悪ペアの女性も助けてくれるそうだ。だから心配要らない、と三人から言われた。
 まぁなんなら男の子なら即シェルター行だしね。

 そうやって、涙を流し……母になる喜びを知った人を見ると、そんな親から子を取り上げるこの世界は……とても残酷な世界にしか思えなくて。
 一刻も早く魔女の呪いを消してやりたい、そう思えた。

 なんとかヒントを見つけなければ。

 かと言って……何か手掛かりがある訳でも無く、とりあえずシャルロット様に会ってから考えよう。あの爆乳美女をもう一度抱きたい。そんな頭空っぽ理論で今日も連れ込み宿に。



 ************


 いつも通り9時前に連れ込み宿に転移をすると……最近は余り顔を出してくれない、メロディが既に部屋で待ち構えていた。


「あれ?珍しいですね。おはようございますメロディ」


「ん?来たかリュカ……えっとだなぁ……」


 僕に気付き、頭を掻き毟りながら……何かを言いたげな雰囲気を出している。

 前にも何度かこういう事があって……その時はお貴族様の相手をして欲しいとかで、ピチピチの若いペチャパイに種付けしたりした。
 高貴な方に種付けするのは、なんとも言えない背徳感があって大好きなのでウェルカムだ。


「またお貴族様からの御依頼ですか?」


「いや……貴族というかぁ……その上って言うかぁ……」


「え?……えっ!?」


 言い辛そうにするメロディ。貴族の上って……もう王家くらいしか無いじゃないか。思わず動揺してしまった。


「すまんなリュカ……噂が広がり過ぎちまったみたいでなぁ……」


「あ、いや……大丈夫ですよ?とある王族の方に既に種付けしてますし」


 当たり前の様に答えれば……メロディがキョトンとした顔で口を開く。


「男って……すげぇ……度胸あんなぁ……」


「平民だろうが貴族だろうが……尊い御方だろうが、僕の前では皆等しく美しい姫君なんですよ?」


「はっ!惚れちまいそうだぜ」


「世界が平和になれば、是非に」


 おふざけな雰囲気を出すメロディに、真面目に返してウィンク一つ送ると……満更でも無さそうな照れた顔をするメロディ。可愛いなぁ。


「そ、そんじゃ、侍女を呼んでくるから待っててくれ」


「わかりました。体……清めて待ってた方が良いですかね?」


 顎に手を当て、少し考える素振りを見せた後……わからん、そう呟き部屋から出ていくメロディ。

 どうしよう……とりあえず風呂入るか。綺麗な方が良いだろうしね。

 洗面所で服を脱ぎ捨て体を洗う。
 性器はカリ首もしっかり洗い、ピッカピカに磨き上げておく。大事な商売道具だからね。

 お風呂から上がって部屋に入ると、丁度メロディが侍女さんを連れてきたみたいで……銀髪色白でフレームの細い眼鏡を掛けた、冷酷な雰囲気を醸し出す美人さんが居た。

 濃紺の侍女服に白いエプロン……それを持ち上げる乳は大きく、侍女服がパンパンに張っていて、今にも破けそう。なんなら僕が破いても良い。

 そんな侍女さんが、ヘッドドレスを揺らしながら深々と僕に頭を下げ……最敬礼。


「そ、そんな敬われる立場でも無いので!!楽にして下さいっ!!」


 礼儀正しい彼女を止めると、ゆっくりと顔を上げ……凛とした顔を僕に見せつける。


「お言葉ですが……リュカ様は歴史を覆す、偉大な殿方だと私は思っておりますので」


 冗談ではなく、真剣な顔をして言われるから、なんだか気恥しい。そんな大それた人間じゃない……ただの歩くチンチンなのに。


「それは……成果を挙げてからだと思います。今はまだ、ただの肉便器ですから」


 苦笑いしつつメロディの方に視線を向けて、皆と性行為していますアピール。

 そんな僕の自己紹介に、口元に手を当てて僅かに微笑む侍女さん。


「それでしたら……私、アリアンヌとも一戦交えて下さいますか?」


 僕を見ながら妖艶に微笑みながら言い放ち、スカートを持ち上げて……白いタイツに包まれた、引き締まったふくらはぎを見せつけてくるアリアンヌさん。
 果てしないエロさに生唾をゴクリと飲み込み……性器がバチバチに反り立った。


「是非……是非お願いします……!!」


 そんな臨戦態勢な僕をクスリと笑い、体を翻しスカートをフワリと靡かせる。腰辺りまで捲り上がって、パンツが見えたのは内緒だ。


「今回は御預けとしましょう。陛下をお待たせする訳にはいきませんので」


 そのまま部屋から出るように歩き出すアリアンヌさん。


「そう……ですかぁ……」


 残念……なんという生殺し。絶対いつかヒィヒィ言わせてやる、そう心に決めて彼女の後を追う。
 因みにスケスケの白を履いていた。絶対スケベだ。

 てっきり外に馬車でもあるのかと思ったのだけど……廊下で待ち受けていたアリアンヌさんに手を握られる。


「では、予定通りお借りします」


「はいはい。程々にお願いしますねぇ……」


 アリアンヌさんと、力無く気だるげなメロディの会話を聞きつつ……僕の視界は一瞬にして切り替わった。

 *************

 パッと視界が切り替わった先は……一言で済ますなら絢爛豪華。
 見た事もない材質のソファやテーブル、歩くと沈む様なフカフカな絨毯。

 汚れの無い、白を基調としたこの部屋は……紛れもない王城の一室。ここまで豪華な部屋は王家以外にあって欲しくない。

 そして恐らくアリアンヌさんの転移魔法だこれ。セキュリティガバガバすぎるだろ。


「突然の魔法、失礼致しましたリュカ様」


「あ、いえ……お気になさらず。しかし、こんな簡単に王城に連れ込んで……宜しいので?」


 僕の質問に対して、谷間から一つのネックレスを取り出すアリアンヌさん。僕もそこに入りたい。


「この魔法具が無ければ……転移で超えて来る事は出来ませんのでご心配なさらず」


 エメラルドの様な石が嵌められたネックレスを見せてくれるアリアンヌさん。近くに寄った時に、人工的な甘い香りがして……増々抱きたくなった。
 そして、否定が入らなかったので……やはりここは王城か。


「では、早速では御座いますが……御準備をお願い致します」


「え、ひょっとして……今日この後すぐに?」


 アリアンヌさんが何かの合図をしたのか、年老いた侍女さんが部屋になだれ込んできて……僕の服を脱がし、浴室らしき場所へと誘導してくる。服脱がすのは今じゃねぇだろ。


「ええ、勿論。風の吹くまま気の向くままに……何せ此処は風の国ですから」


 なんて微笑みながらお洒落な事を言うアリアンヌさんの声を聞きつつ……婆達に隅々まで洗われた後に綺麗な服を着せられ、準備万端。

 アリアンヌさんに洗って欲しかった……。でもまぁ若い女だと間違いが起きる可能性もあるし仕方ないか。
 勿論間違いを犯すのは女の方。


「それではリュカ様、宜しいですか?」


「はい、大丈夫です」


 強いて言えば早く若い身体を見たい。特にアリアンヌさんの。


「では参りましょう」


 そう言うと、再び僕の手を取り……転移魔法が発動する。


 いや廊下歩かんのかい、なんてツッコミを入れる間もなく……切り替わった視界の先にはキングサイズのベッド。

 そのベッドの中央でしなをつくる女性が一人。

 若々しく、エメラルドグリーンの真ん丸の瞳。
 ウェーブの掛かった鮮やかな深緑の髪を腰まで流し、優雅に此方を見て微笑んでいる。

 全体的に優しそうな雰囲気を出す……紛うことなき美女。
 スケスケの、薄い水色のネグリジェを着ていて……パックリ空いた胸元の谷間はシャルロット様クラスの大きさ。
 大事な所は見えそうで見えない、とても情欲的で……バキバキに勃起してしまう。
 スラッとした体型なのに、乳と尻はデカい……好みの体型。年齢は20代前半だろうか。


「あらぁ~本当に外に出られる男子が居たのですねぇ~。とても興味深いわぁ~」


 柔らかい声の、何処か間延びした声。
 それなのに、目を細めて舌舐めずりをするその姿は……まるで捕食者。


「リュカと申します。本日は拝謁賜り……あまつさえ寝所を共に出来る光栄――」


「いいのよぉ。男の子なんだから遠慮しないで頂戴ねぇ~」


 ポンポンとベッドを叩き、挨拶は良いから早く来いと示す女王陛下。

 さて……気合い入れて一戦迎えますか。
 腰の辺りをバシッと叩き、気合いを入れて美女の元へと歩き出す。
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