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第二章 風の国

獣♡

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「ほら、ここだよ。入りな」


 強引に引っ張られ、連れて来られたのは、連れ込み宿。
 つまりラブホテル。


「あ、はい……!あの、ここの代金は――――」


「んなもん俺が払ってやるよ。おめぇより安いから気にすんな」


 クスクスと笑われつつ……渡された鍵の部屋へ。

 もう心臓バックバク。
 昔に一度風俗に行った時みたいにバクバク。

 隣を歩く獣耳の美女とこれからセックスするんだと考えるだけで……性器に血が通い、先っぽが熱くなってくる。

 歩く度にユサユサと揺れる爆乳に吸い付けるのかと思うだけで、歩き辛くなる程ビンビンに反り立つ。

 一分にも満たない廊下の道のりが、まるで山登りの様に果てしなく感じる。


「緊張すんなって!慣れてんだろぉ?」


 バンッと背中を強く叩かれ、思わず前のめりに。


「売春は初めてですよ……!」


「えぇ……??あんな立派な男根あんのにかぁ……?」


 訝しげな表情をされるけど……デカい性器あるだけで身体売ると思うなよ警邏隊……。


「それより……警邏隊に所属している人が売春なんていいんですか?」


「何言ってんだおめぇ。無理矢理じゃなきゃ合法だろうがよぉ?」


 増々訝しげな表情をされる。
 そんなの聞いてない……というより聞こうとも思わなかったよ。

 とにかく……これ以上無知がバレる前に話題を変えないと。


「そ、そういえば、お姉さんのお名前を聞いても良いですか?因みに僕はリュカです」


 手を伸ばし握手を求めると、握り潰すのかと聞きたくなる力強さで握手され……思いっきり嫌そうな顔をして顔を背けられた。


「……メロディ」


 わ、わぁお……なんて可愛い名前。
 狼っぽい耳と尻尾をした強そうな人なのに。

 どうしよう……どう答えても地雷を踏んでしまいそう。


「リ、リズミカルに人を殴りそうですね!」


「……おめぇ人付き合い苦手だろ」


「あはは……やっぱりわかります?」


 呆れ顔のメロディさん。
 度を超えたボケは呆れを生む……これ処世術。


「下手くそだったら……噛み殺す」


「本当にすみませんでした」


 下げた頭を一発小突かれ、到着した部屋に押し込まれる様に入れられて……内鍵を閉められた。

 い、いよいよか……!!
 軽いトークで解れた心が再び緊張してきた。

 そんな僕を余所に、メロディさんは入口に置いてある水晶の様な魔法具に魔力を流し込んでいる。


「それは……?」


「あぁ?|消音ミュートの魔法具だよ」


 気だるそうに頭を掻き、説明してくれるメロディさん。


「俺らみてぇな獣人はな……声が出けぇんだよ。んな事説明させんな!」


 頬を赤らめながら壁に長剣を立て掛けるメロディさんが可愛い。
 アームカバーとレギンスもここで外して部屋に入るメロディさんを見倣い、僕も靴を脱ぐ。

 此方を見ず部屋の奥へ進んでくメロディさんを追い掛けて僕も部屋に入る。

 短い廊下を出た先は……真ん中にキングサイズのベッドがあるだけの、本当にセックスするだけの部屋があるだけ。
 一つある扉を開ければトイレと風呂。最低限の設備しか無い。

 安いラブホみたいなだなぁ……なんて思っていると、隣に立っていたメロディさんの方からシュルシュルと衣服の擦れる音が。

 見て良い筈なのに、なんだか見ちゃいけない気がして……ドキドキしながら横目で見ると、薄暗い部屋に浮かび上がるツンと張った爆乳。
 ビ、ビキニを外したのか……!

 褐色肌に浮かび上がる、綺麗なピンク色の……少し大きめな乳首が凄く唆る。

 寄せている訳でも無いのに綺麗な谷間が出来ている……形の良い爆乳。


「デ、デカい……!何カップです……か?」


 横目でなんて見ていられなくて、正面からガン見しつつ、痛い程に反り立つ性器を服で隠す。


「ん……?えーっと……Kだな。わりぃなデカくてよぉ?ペチャパイちゃんっ」


 ビキニアーマーのタグを確認して、乳を寄せながら教えてくれる。
 クレールさんよりもデカい……最高だ。

 笑いながらぺちゃぱいちゃんとか言われた事なんて……どうでもいい。


「乳がねぇ代わりに立派な男根ってかぁ?」


 僕に近付き、股に手を添えるメロディさん。
 服越しに触れるハリのある爆乳に……ビクビクと性器が反応してしまう。


「ノリノリじゃねぇか……ド変態だなおめぇ。……金は後払いで良いよな?」


「は、はい……」


 興奮して頷いてしまったけど……普通先払いだよね?ま、いっか。


「よっしゃ……それじゃ一発やるかぁ」


 キスから始まるのかと思いきや、いきなりズボンを一気に下ろされた。

 ズボンに引っ掛かり、弾ける様に飛び出た僕の性器は、バチンッ!と音を立てて腹に当たる。


「うおぉ……デッケェ……!!」


 恍惚な笑みを浮かべ……僕の性器に頬擦りするメロディさんの頭に、僕の我慢汁が付着して糸を引く。

 亀頭から撫でていき……根元まで撫で回したメロディさんは、先っぽを咥えようとして――――漸く玉の存在に触れて気が付く。


「ん……?え!?お、おぉ!?おま……おま、えええっ!?」


 立ち上がり僕の顔を両手で掴み、至近距離でまじまじと見詰めてくる。
 視線は僕の顔と性器を交互に見て……合点が行ったのか目を見開くメロディさん。


「おめぇ……男……なのか?」


「はい……言わなくてすみません。信じて貰えそうになくてっ……!」


「確かにこりゃあ……見て、触らなきゃ信じねぇよ……。だって男だぞ?出歩いていると思わねぇだろ……なんで呪い効いてねぇんだよ……」


「呪いはスキルで。それよりも……幻滅しました?僕が男で」


 僕の問に対し、ニヤリと獰猛な笑みを浮かべるメロディさん。
 これ……骨の髄まで食べられるやつだ。


「いいや最高だね。キスしようぜキス。した事ねぇんだよ俺」


「えっ……?女同士じゃキスしないんですか……?」


「しねぇだろ普通。男根出し入れして終わりだぜ?」


 キョトンとした顔をされ……過去にセックスしてきた女の人を思い浮かべ、察した。
 あの人達、当たり前の様にキスしてたからなぁ……。
 興奮してきた。


「ほら……焦らすなよ……!!早く来いって……」


「は、はい!」


 恥ずかしそうに言いながら唇を突き出すメロディさんが可愛くて……最初は唇を合わせるだけのキス。

 唾液で自分の唇を湿らせて、滑る様にメロディさんの唇に貪り付く。

 プリプリの唇は……何もしていないのに瑞々しくて弾力がある。


「うわぁ……やべぇ……キスって興奮すんなぁ……!!」


 僕の肩に手を回し、モジモジとしながら言われ……興奮してきた僕は、唇を何度も重ねながら服を脱いでいく。

 大きすぎるおっぱいを……強く抱き締め押し潰しながら、激しいキスを。


「んはっ……リュカ……エロすぎだろおめぇ……!!」


「メロディさんこそ……!」


 初めて名前を呼ばれて嬉しくなってしまい……舌を絡め合い、ディープキスに移る。

 ヌチャヌチャと音を響かせながら、パンツみたいなビキニを脱ぎ始めたので……キスをしながら片手で抱き寄せ、空いた片手でヌルヌルの性器に指を挿れる。


「んんっ……!!あっ……んっ!!」


「メロディさん可愛い……」


「な、何言ってんだバカ……!」


 優しく膣内を擦れば、甘い声を漏らすメロディさんが可愛くて……ついら言葉に出してしまう。

 怒った様に言いつつも、キスを止めない辺りもまた愛おしい。

 キスを続けたまま爆乳を揉んだり、膣内を擦ったり……竿を扱かれたり、亀頭をクニクニされたりと、お互いの気持ち良い所を刺激し合う。


「最っ高だせリュカ……んんっ!!今までで……あっ!一番だ……っ!」


「僕も……アァッ!!僕もぉ……!!」


 激しく膣内を擦れば……激しく竿が擦られる。


「ダメだ……我慢出来ねぇ……!!挿れてくれリュカ……!」


「は、はい……!僕も、僕ももう我慢出来ません……!!」


 立ったままベッドに手を付き、お尻を此方に向けるメロディさん。

 尻尾はお尻の横に流れ、ヌラヌラの厭らしい性器を見せ付けて来て……股座からメロディさんの手が伸びてきたかと思うと、ヌチャッと性器を広げてきた。


「た、頼む……幾らでも払うから、獣人流でセックスしてくれぇ……!」


 気の強そうなメロディさんが切なそうな顔をして……クパァと自分の性器を開いている姿に、脳が沸騰するほど興奮した僕は……返事をする事もなくメロディさんの性器に遠慮無くぶち込んだ。


「アッ――――アァァァァァァァ!!!!」


 突然の衝撃と快感に、遠吠えの様な雄叫びを上げながら……尻尾をピンと立てて、身体を反り返らせ――――潮を撒き散らしながらメロディさんは果てた。
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