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転生編
魔法使いモドキ
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「誤解だと分かったけど、アタシの料理は冷めてしまったんですけど?」
ダイニングテーブルには見事な朝食が並べられていた。
カヤは冷めてしまっていると言うが、美味しそうな香りと家庭的な彩りの食事に遜色は見当たらない。
あの後、アカネが起き上がって事情を説明してくれなかったら俺がこのテーブルに並べられていたかもしれない……背筋に悪寒が。
「……ごめんね、カヤちゃん。ボクが興奮しちゃってお兄ちゃんに迷惑をかけちゃっただけなんだ」
アカネは借りてきたネコのようにシュンとしている。
二階の寝室から一階のこのダイニングルームに来るまで俺の顔を見ようともしない。
あ、こっちをチラッと見てきた。でも、直ぐに顔を真っ赤にして俯いてしまう。
んー、あれは事故なんだが、思春期の男の娘のトラウマにだけはなって欲しくないな。
「アカネが気にすることはないわ、まだ、本調子じゃないんだから無理しないで……そりよりアタシがムカついてんのは、アンタがアカネにおかしな真似をしたんじゃないかってことよ。何があったか、説明してもらうわよ」
犬歯の辺りから炎が漏れ出てくるんじゃないかと思うような表情をしている。
んー、下手な状況説明より、アカネの身体に起きた異常を説明した方がいいだろう。
「そうだな、アカネの症状は完治したわけじゃない。前より幾分か改善しただけで、それからはアカネ自身が身体に関して『養生』する必要がある」
「よーじょー?」
「ああ、節度を守り、心を平静に保ち、調和の取れた生き方をするって意味だ」
と説明しても、俺自身が実践出来てないんだが、人に偉そうに言うのが職業柄なものでね。
「なるほど」
二人は合点がいったかのように、何度も頷いた。
え、そんなに心に刺さる?
「お兄ちゃん、スゴイです……それって五神族にも伝わるケイラスの教えの言葉そのものです!」
まさかの養生までも近似しているとは。もしかして、寝返りは五回までとか、醬油で煮たものは冷えたら食べちゃダメとかそういうのも一緒か?
「……コイツの住んでいる異世界がイセコスの世界に影響されてんのよ。そもそも、ケイラスがあるからアンタだってアカネを治せたんでしょ? アンタの世界にはケイラスが無い、だから魔法も使えないんじゃない」
「確かに、ケイラスという分かりやすい生命エネルギーは無いけど、それでも人の病気を改善する方法はあるよ。それが鍼灸だ」
「出たわねシンキュウ、それって何なのよ?」
「あー、そうだな、鍼灸って言うのは、鍼と火を付けた草を使って、身体や心のバランスを調整する方法なんだよ」
「はぁ? 針と燃えた草? それ拷問じゃないの?」
眉間に皺を寄せながら手でお断りみたいなポーズをしてくる。
「ま、まぁ、そう言うだろうと思ったけど、きっとカヤが思うほどキツイものじゃないよ。むしろ、その人の身体の状態に合わせて刺激量を調整するから、不調も楽になって気持ちいい場合もあるよ」
「フーン、でも、イセコスには必要無いわね。魔法で不調とやらも治せるから」
「……治癒師にも限界はあるよ、カヤちゃん。それにボクの円環の儀で還らずに済んだのも、お兄ちゃんのお陰じゃない」
「うっ……それは確かに」
「ありがとう、アカネ。鍼灸は悪い症状を治すわけじゃないんだ、その人のバランスを整えるのが大事なんだよ」
「……バランスを整える。それは分かるわ」
合点がいったかのように二人はうんうんと頷く。
「補瀉迎随って考え方があってね、足りなければ補ってやり、余っているなら抜いてあげれば良い、それでバランスが取れるようになり、身体も心も穏やかになるんだよ」
「……ボクがさっき、興奮し過ぎてお兄ちゃんに迷惑かけちゃったのも、余っていたから?」
アカネは恥ずかしそうな表情を浮かべて質問してきた。
「そうだよ! その通りだよ、アカネ。あれは東洋医学で言うと、五色に対して五臓、肝心脾肺腎で考えた時に、腎の気が昂ぶり過ぎたせいによる作用で、君の想いが暴走したとかではなく、あくまで身体の生理的作用のようなものなんだ」
「生理的作用……」
「うん、だから、補瀉迎随に基づいて『虚すればその母を補い、実すればその子を瀉す』で、その子である肝、つまり木の魔力、青の川をこの針で瀉して発散させたんだ」
取り出した裁縫針アカネに渡すと興味深そうに見つめていた。
説明出来て良かった。これならきっとトラウマとかにはならないだろう。
「その母とその子って、何を指して言ってるのか分からないんだけど?」
「そうだな、先に相生と相剋を説明してなかったな。木が燃え火が生まれ、火から灰が生じ土を肥やし、土から鉱物(金)が興り、鉱脈から水が湧き出て、その水は木を育てる、これが相生だ。そして、水は火に剋ち,火は金に剋ち,金は木に剋ち,木は土に剋ち,土は水に剋つ、これが相剋。この考えに基づいて、五行のバランスを取るのが鍼灸なんだ」
俺の説明を聞いて、二人は顔を見合わせる。
「それは、魔法よ。魔法の考え方と一緒……やっぱパクリなのね」
カヤは、やれやれ、といった顔をしてきた。
魔力の関係性も相生と相剋なのか。ゲームやアニメでの属性設定もそんな感じだしな。
もっとも、地球のゲームやアニメは陰陽五行からの影響だがね。
まぁ、これらの説を語りだした岐伯とか扁鵲とかが、イセコスからやってきた説もあり得なくはないが。
「鍼灸は魔法ではないよ。そもそも超エネルギーでどうこうするんじゃなく、その人が持っている自然治癒力を高めるものだから、改善する時は改善するし、改善しないときは改善しない。それが良いとか悪いとかでもない」
「はいはい、分かった、わかったから」
もう興味が尽きたかのように朝食を勧めてきた。
自分から聞いてきてパクリ呼ばわりされるのは釈然としないな。
スープを一口すすると、そんな気持ちが吹き飛ぶくらいに美味い。
この顔でこのスタイルでこの料理スキルはホントに素晴らしいが、性格がなぁ。
「ふふふ、カヤちゃんの料理、美味しいでしょ? お兄ちゃんも今日からずっと食べられるんだよ」
アカネの言葉に一瞬戸惑った。
「え、それってここに住ませてくれるの?」
「……行く当ても無い異世界人でしょ。本来なら魔法協会に関係ない奴を住ませるなんてありえないけど、聞いた話だとアンタは異世界の魔法使いモドキみたいなもんだし、縁は無いとは言えないワケ」
こいつはどうしても俺の事を魔法使いと言いたいらしい。それもモドキとか。
そう言えば無資格、とかそんなのも口走っていたよな。
ダイニングテーブルには見事な朝食が並べられていた。
カヤは冷めてしまっていると言うが、美味しそうな香りと家庭的な彩りの食事に遜色は見当たらない。
あの後、アカネが起き上がって事情を説明してくれなかったら俺がこのテーブルに並べられていたかもしれない……背筋に悪寒が。
「……ごめんね、カヤちゃん。ボクが興奮しちゃってお兄ちゃんに迷惑をかけちゃっただけなんだ」
アカネは借りてきたネコのようにシュンとしている。
二階の寝室から一階のこのダイニングルームに来るまで俺の顔を見ようともしない。
あ、こっちをチラッと見てきた。でも、直ぐに顔を真っ赤にして俯いてしまう。
んー、あれは事故なんだが、思春期の男の娘のトラウマにだけはなって欲しくないな。
「アカネが気にすることはないわ、まだ、本調子じゃないんだから無理しないで……そりよりアタシがムカついてんのは、アンタがアカネにおかしな真似をしたんじゃないかってことよ。何があったか、説明してもらうわよ」
犬歯の辺りから炎が漏れ出てくるんじゃないかと思うような表情をしている。
んー、下手な状況説明より、アカネの身体に起きた異常を説明した方がいいだろう。
「そうだな、アカネの症状は完治したわけじゃない。前より幾分か改善しただけで、それからはアカネ自身が身体に関して『養生』する必要がある」
「よーじょー?」
「ああ、節度を守り、心を平静に保ち、調和の取れた生き方をするって意味だ」
と説明しても、俺自身が実践出来てないんだが、人に偉そうに言うのが職業柄なものでね。
「なるほど」
二人は合点がいったかのように、何度も頷いた。
え、そんなに心に刺さる?
「お兄ちゃん、スゴイです……それって五神族にも伝わるケイラスの教えの言葉そのものです!」
まさかの養生までも近似しているとは。もしかして、寝返りは五回までとか、醬油で煮たものは冷えたら食べちゃダメとかそういうのも一緒か?
「……コイツの住んでいる異世界がイセコスの世界に影響されてんのよ。そもそも、ケイラスがあるからアンタだってアカネを治せたんでしょ? アンタの世界にはケイラスが無い、だから魔法も使えないんじゃない」
「確かに、ケイラスという分かりやすい生命エネルギーは無いけど、それでも人の病気を改善する方法はあるよ。それが鍼灸だ」
「出たわねシンキュウ、それって何なのよ?」
「あー、そうだな、鍼灸って言うのは、鍼と火を付けた草を使って、身体や心のバランスを調整する方法なんだよ」
「はぁ? 針と燃えた草? それ拷問じゃないの?」
眉間に皺を寄せながら手でお断りみたいなポーズをしてくる。
「ま、まぁ、そう言うだろうと思ったけど、きっとカヤが思うほどキツイものじゃないよ。むしろ、その人の身体の状態に合わせて刺激量を調整するから、不調も楽になって気持ちいい場合もあるよ」
「フーン、でも、イセコスには必要無いわね。魔法で不調とやらも治せるから」
「……治癒師にも限界はあるよ、カヤちゃん。それにボクの円環の儀で還らずに済んだのも、お兄ちゃんのお陰じゃない」
「うっ……それは確かに」
「ありがとう、アカネ。鍼灸は悪い症状を治すわけじゃないんだ、その人のバランスを整えるのが大事なんだよ」
「……バランスを整える。それは分かるわ」
合点がいったかのように二人はうんうんと頷く。
「補瀉迎随って考え方があってね、足りなければ補ってやり、余っているなら抜いてあげれば良い、それでバランスが取れるようになり、身体も心も穏やかになるんだよ」
「……ボクがさっき、興奮し過ぎてお兄ちゃんに迷惑かけちゃったのも、余っていたから?」
アカネは恥ずかしそうな表情を浮かべて質問してきた。
「そうだよ! その通りだよ、アカネ。あれは東洋医学で言うと、五色に対して五臓、肝心脾肺腎で考えた時に、腎の気が昂ぶり過ぎたせいによる作用で、君の想いが暴走したとかではなく、あくまで身体の生理的作用のようなものなんだ」
「生理的作用……」
「うん、だから、補瀉迎随に基づいて『虚すればその母を補い、実すればその子を瀉す』で、その子である肝、つまり木の魔力、青の川をこの針で瀉して発散させたんだ」
取り出した裁縫針アカネに渡すと興味深そうに見つめていた。
説明出来て良かった。これならきっとトラウマとかにはならないだろう。
「その母とその子って、何を指して言ってるのか分からないんだけど?」
「そうだな、先に相生と相剋を説明してなかったな。木が燃え火が生まれ、火から灰が生じ土を肥やし、土から鉱物(金)が興り、鉱脈から水が湧き出て、その水は木を育てる、これが相生だ。そして、水は火に剋ち,火は金に剋ち,金は木に剋ち,木は土に剋ち,土は水に剋つ、これが相剋。この考えに基づいて、五行のバランスを取るのが鍼灸なんだ」
俺の説明を聞いて、二人は顔を見合わせる。
「それは、魔法よ。魔法の考え方と一緒……やっぱパクリなのね」
カヤは、やれやれ、といった顔をしてきた。
魔力の関係性も相生と相剋なのか。ゲームやアニメでの属性設定もそんな感じだしな。
もっとも、地球のゲームやアニメは陰陽五行からの影響だがね。
まぁ、これらの説を語りだした岐伯とか扁鵲とかが、イセコスからやってきた説もあり得なくはないが。
「鍼灸は魔法ではないよ。そもそも超エネルギーでどうこうするんじゃなく、その人が持っている自然治癒力を高めるものだから、改善する時は改善するし、改善しないときは改善しない。それが良いとか悪いとかでもない」
「はいはい、分かった、わかったから」
もう興味が尽きたかのように朝食を勧めてきた。
自分から聞いてきてパクリ呼ばわりされるのは釈然としないな。
スープを一口すすると、そんな気持ちが吹き飛ぶくらいに美味い。
この顔でこのスタイルでこの料理スキルはホントに素晴らしいが、性格がなぁ。
「ふふふ、カヤちゃんの料理、美味しいでしょ? お兄ちゃんも今日からずっと食べられるんだよ」
アカネの言葉に一瞬戸惑った。
「え、それってここに住ませてくれるの?」
「……行く当ても無い異世界人でしょ。本来なら魔法協会に関係ない奴を住ませるなんてありえないけど、聞いた話だとアンタは異世界の魔法使いモドキみたいなもんだし、縁は無いとは言えないワケ」
こいつはどうしても俺の事を魔法使いと言いたいらしい。それもモドキとか。
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