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神社③
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翌日。
私はいつも通り学校へ行くと授業を受け、お弁当を食べ、午後からの授業を受けるとそのまま帰宅する。
次の日もそのまた次の日も同じ事を繰り返す。
『何も変わんねぇじゃん!!』
私は心の中で叫んでいた。夜、暗い森の中を一人彷徨い、心細くなりながらも頑張って神社まで行って神頼みしたのに何の効力も感じられない。
所詮噂なんてそんな物。そんな風に考えていた時だった。例のクラスメイト二人がまた神社について噂話をしていたのだ。
「ねぇねぇ、今度行ってみない?」
「えっ? 例の神社だよね? やばくない?」
やばくないよ。所詮は噂、都市伝説なんだから。
そう言ってやりたいがそんな言い方をすれば角が立つし、何より話し掛ける勇気も私にはなかった。
しかし私はふと思った。
今ここで何も言わなければ先日私が苦労して神社に行った事が無かった事の様になる。それにもしあの神社に行ったとなればあの子達から羨望の眼差しで見られるかもしれない。私イコール『地味で大人しい』という固定観念を打ち破るチャンスだ。そう思うと私はあの子達の横に既に立っていた。
「……? 藤村さん、どうしたの?」
「あ、あの……私、その神社行きましたよ」
おどおどしながら伝える私をクラスメイト二人は目を丸くして見つめていた。
「えっ? その神社って、例の願い事が叶う神社の事?」
「は、はいそうです。この前の夜、散歩がてらに……」
そこまで言って私は失言したかもしれないと思った。散歩がてらに夜真っ暗闇な森の中にある神社に行く奴なんかいる訳ない。いたら何かの儀式か相当やばい奴だと思う。私はそんなやばい奴だと思われるんじゃないだろうか?
しかしクラスメイト二人は予想外の反応を見せる。
「えっ? 藤村さん本当に言ってるの? その神社何処にあったの?」
何を言ってる? 貴女達が『森の中にある神社』って言ってたから私はその情報を元に行ったのに何故そんな事を聞く?
「いや、だって、森の中にある神社って聞いたから私は街外れの森に行って……」
私がそこまで言うと二人の様子は明らかにおかしな物になっていた。
二人は顔を見合わせ、再び私に視線を向ける。そんな二人の表情からは驚きと恐怖が見て取れ、少なくとも羨望の眼差しではない。
「藤村さんいい?……そんな所に神社なんて無いんだよ。私達何度もその森に行ったけど神社なんか見た事ないんだから」
えっ? 何言ってるの? あったから! 私行ったんだけど?
そんな事を思いながら立ち尽くす私に二人は疑いの眼差しを向けていた。
まずい、このままでは『地味で大人しい』に『嘘吐き』がプラスされてしまう。
「藤村さん。もしよかったら今日の放課後、一緒にその神社に行かない?」
私は思いもよらない誘いを受けて思わず固まってしまった。
しかし自分の名誉の為にもその提案を受け入れる事にした。
私はいつも通り学校へ行くと授業を受け、お弁当を食べ、午後からの授業を受けるとそのまま帰宅する。
次の日もそのまた次の日も同じ事を繰り返す。
『何も変わんねぇじゃん!!』
私は心の中で叫んでいた。夜、暗い森の中を一人彷徨い、心細くなりながらも頑張って神社まで行って神頼みしたのに何の効力も感じられない。
所詮噂なんてそんな物。そんな風に考えていた時だった。例のクラスメイト二人がまた神社について噂話をしていたのだ。
「ねぇねぇ、今度行ってみない?」
「えっ? 例の神社だよね? やばくない?」
やばくないよ。所詮は噂、都市伝説なんだから。
そう言ってやりたいがそんな言い方をすれば角が立つし、何より話し掛ける勇気も私にはなかった。
しかし私はふと思った。
今ここで何も言わなければ先日私が苦労して神社に行った事が無かった事の様になる。それにもしあの神社に行ったとなればあの子達から羨望の眼差しで見られるかもしれない。私イコール『地味で大人しい』という固定観念を打ち破るチャンスだ。そう思うと私はあの子達の横に既に立っていた。
「……? 藤村さん、どうしたの?」
「あ、あの……私、その神社行きましたよ」
おどおどしながら伝える私をクラスメイト二人は目を丸くして見つめていた。
「えっ? その神社って、例の願い事が叶う神社の事?」
「は、はいそうです。この前の夜、散歩がてらに……」
そこまで言って私は失言したかもしれないと思った。散歩がてらに夜真っ暗闇な森の中にある神社に行く奴なんかいる訳ない。いたら何かの儀式か相当やばい奴だと思う。私はそんなやばい奴だと思われるんじゃないだろうか?
しかしクラスメイト二人は予想外の反応を見せる。
「えっ? 藤村さん本当に言ってるの? その神社何処にあったの?」
何を言ってる? 貴女達が『森の中にある神社』って言ってたから私はその情報を元に行ったのに何故そんな事を聞く?
「いや、だって、森の中にある神社って聞いたから私は街外れの森に行って……」
私がそこまで言うと二人の様子は明らかにおかしな物になっていた。
二人は顔を見合わせ、再び私に視線を向ける。そんな二人の表情からは驚きと恐怖が見て取れ、少なくとも羨望の眼差しではない。
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えっ? 何言ってるの? あったから! 私行ったんだけど?
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「藤村さん。もしよかったら今日の放課後、一緒にその神社に行かない?」
私は思いもよらない誘いを受けて思わず固まってしまった。
しかし自分の名誉の為にもその提案を受け入れる事にした。
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