1 / 12
プロローグ
プロローグ
しおりを挟む
プロローグ
桜が舞う。ひらひら、ひらひら。私は『幼馴染』の春楓と、家の近くの街の公園の桜を見に出掛けてるの。春楓は私と手を繋いで、私に話しかける。
「さくら~、こうえんのさくら、まださいてるかな~」
「だいじょうぶよ、はるか、きっとさいてるわ!」
そう、私の名前は春の桜と同じ名前。さくらって言うの。春楓も春の名前みたいで、私達は同い年の幼馴染の仲良しさん。私達いつか結婚するの!私達は今五歳。春から幼稚園に入るから、春楓と一緒に街の桜にお願い事をするの。街の桜にお願い事?大丈夫、ちゃんと願えば、きっと叶えてくれるわ!
私達は街の公園の桜がいっぱい咲いている所まで来た。
「ついたわはるか、まちのこうえんのさくらよ!」
「う~ん、でもさくら、なんかはながちってないかな?」
街の公園の桜は、ピンク色をしていたんだけど、ちょっと桜が散っていたの。でも私は勇気を持って言ってみた。
「だいじょうぶよ、はるか!さくらのちりぎわは、さくらふぶきっていって、すごくきれいなのよ!てれびのじだいげきのじだいからやってるんだから!」
私は、自分の『ちしき』をいっぱい使って春楓に言ったの。
「じだいげきのじだいって、なんかちがうきがするけど……わかった!おねがいごとをしてみよう!」
「うん!」
私は、街の公園の一番大きな桜にお願い事をしたの。声に出すとお願い事は叶わないらしいから、心の中でお願い事をしたの。
(はるかと、じゅうねんごもにじゅうねんごも、ず~っとず~っといっしょにいられますように!)
私は心の中でお願い事をして、これで願いが叶うわと、すごく嬉しくなる。
春楓もお願い事をしたようで、とっても嬉しそうにしてたの。私は春楓に聞いてみる。
「はるかは、なにをおねがいしたの?」
春楓はちょっと困った顔をしたの。
「おねがいごとって、だれかにはなしたらかなわないんじゃなかったっけ?――でも、さくらにならはなせるかな、どうしようかな――よし、じゃあ」
春楓は何かを決めたように喋ったの。
「――じゅうねん、いや、にじゅうねんたったら、さくらにはなす!」
「えっ、じゅうねん、にじゅうねんご!?」
私はそんなに待つのと春楓に聞く。
「だいじょうぶ、にじゅうねんたったらかならずさくらにはなすよ!」
春楓がそうすると言うので、私は春楓の言う事を聞いてみる。
「かならずよ、はるか!にじゅうねんたったらおしえてね!」
私と春楓は『指切り』をして二人でにっこり笑ったの。
その時、私は街の公園の一番大きな桜の木に何かが居るのを見つけたの。
「あ、あれは!」
私は大きな声を上げる。
「さくらのようせいさん!」
街の公園の一番大きな桜の木に、白くて可愛いぬいぐるみみたいな妖精さんが居たの。私は妖精さんに話しかける。
「ようせいさん、ねがいごと、きっとかなえてね!」
妖精さんはにっこり笑うと、大きな桜の木の向こう側に行っちゃったの。
「さくら、さくらのきのようせいさんにあったの?」
春楓が聞いてくるので、私は自信を持って言った。
「うん!ようせいさんがきてくれたから、わたしたちのねがいごとはきっとかなうわ!」
「そうか……じゃあ、よかった!」
私と春楓は、桜の木にお願い事をすると、街の公園を出てお家に帰る。
私の手と春楓の手は、とても仲良く、ぎゅっと握ってた。
桜が舞う。ひらひら、ひらひら。私は『幼馴染』の春楓と、家の近くの街の公園の桜を見に出掛けてるの。春楓は私と手を繋いで、私に話しかける。
「さくら~、こうえんのさくら、まださいてるかな~」
「だいじょうぶよ、はるか、きっとさいてるわ!」
そう、私の名前は春の桜と同じ名前。さくらって言うの。春楓も春の名前みたいで、私達は同い年の幼馴染の仲良しさん。私達いつか結婚するの!私達は今五歳。春から幼稚園に入るから、春楓と一緒に街の桜にお願い事をするの。街の桜にお願い事?大丈夫、ちゃんと願えば、きっと叶えてくれるわ!
私達は街の公園の桜がいっぱい咲いている所まで来た。
「ついたわはるか、まちのこうえんのさくらよ!」
「う~ん、でもさくら、なんかはながちってないかな?」
街の公園の桜は、ピンク色をしていたんだけど、ちょっと桜が散っていたの。でも私は勇気を持って言ってみた。
「だいじょうぶよ、はるか!さくらのちりぎわは、さくらふぶきっていって、すごくきれいなのよ!てれびのじだいげきのじだいからやってるんだから!」
私は、自分の『ちしき』をいっぱい使って春楓に言ったの。
「じだいげきのじだいって、なんかちがうきがするけど……わかった!おねがいごとをしてみよう!」
「うん!」
私は、街の公園の一番大きな桜にお願い事をしたの。声に出すとお願い事は叶わないらしいから、心の中でお願い事をしたの。
(はるかと、じゅうねんごもにじゅうねんごも、ず~っとず~っといっしょにいられますように!)
私は心の中でお願い事をして、これで願いが叶うわと、すごく嬉しくなる。
春楓もお願い事をしたようで、とっても嬉しそうにしてたの。私は春楓に聞いてみる。
「はるかは、なにをおねがいしたの?」
春楓はちょっと困った顔をしたの。
「おねがいごとって、だれかにはなしたらかなわないんじゃなかったっけ?――でも、さくらにならはなせるかな、どうしようかな――よし、じゃあ」
春楓は何かを決めたように喋ったの。
「――じゅうねん、いや、にじゅうねんたったら、さくらにはなす!」
「えっ、じゅうねん、にじゅうねんご!?」
私はそんなに待つのと春楓に聞く。
「だいじょうぶ、にじゅうねんたったらかならずさくらにはなすよ!」
春楓がそうすると言うので、私は春楓の言う事を聞いてみる。
「かならずよ、はるか!にじゅうねんたったらおしえてね!」
私と春楓は『指切り』をして二人でにっこり笑ったの。
その時、私は街の公園の一番大きな桜の木に何かが居るのを見つけたの。
「あ、あれは!」
私は大きな声を上げる。
「さくらのようせいさん!」
街の公園の一番大きな桜の木に、白くて可愛いぬいぐるみみたいな妖精さんが居たの。私は妖精さんに話しかける。
「ようせいさん、ねがいごと、きっとかなえてね!」
妖精さんはにっこり笑うと、大きな桜の木の向こう側に行っちゃったの。
「さくら、さくらのきのようせいさんにあったの?」
春楓が聞いてくるので、私は自信を持って言った。
「うん!ようせいさんがきてくれたから、わたしたちのねがいごとはきっとかなうわ!」
「そうか……じゃあ、よかった!」
私と春楓は、桜の木にお願い事をすると、街の公園を出てお家に帰る。
私の手と春楓の手は、とても仲良く、ぎゅっと握ってた。
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説

【完結】愛も信頼も壊れて消えた
miniko
恋愛
「悪女だって噂はどうやら本当だったようね」
王女殿下は私の婚約者の腕にベッタリと絡み付き、嘲笑を浮かべながら私を貶めた。
無表情で吊り目がちな私は、子供の頃から他人に誤解される事が多かった。
だからと言って、悪女呼ばわりされる筋合いなどないのだが・・・。
婚約者は私を庇う事も、王女殿下を振り払うこともせず、困った様な顔をしている。
私は彼の事が好きだった。
優しい人だと思っていた。
だけど───。
彼の態度を見ている内に、私の心の奥で何か大切な物が音を立てて壊れた気がした。
※感想欄はネタバレ配慮しておりません。ご注意下さい。

〖完結〗その子は私の子ではありません。どうぞ、平民の愛人とお幸せに。
藍川みいな
恋愛
愛する人と結婚した…はずだった……
結婚式を終えて帰る途中、見知らぬ男達に襲われた。
ジュラン様を庇い、顔に傷痕が残ってしまった私を、彼は醜いと言い放った。それだけではなく、彼の子を身篭った愛人を連れて来て、彼女が産む子を私達の子として育てると言い出した。
愛していた彼の本性を知った私は、復讐する決意をする。決してあなたの思い通りになんてさせない。
*設定ゆるゆるの、架空の世界のお話です。
*全16話で完結になります。
*番外編、追加しました。


【完結】忘れてください
仲 奈華 (nakanaka)
恋愛
愛していた。
貴方はそうでないと知りながら、私は貴方だけを愛していた。
夫の恋人に子供ができたと教えられても、私は貴方との未来を信じていたのに。
貴方から離婚届を渡されて、私の心は粉々に砕け散った。
もういいの。
私は貴方を解放する覚悟を決めた。
貴方が気づいていない小さな鼓動を守りながら、ここを離れます。
私の事は忘れてください。
※6月26日初回完結
7月12日2回目完結しました。
お読みいただきありがとうございます。
私のドレスを奪った異母妹に、もう大事なものは奪わせない
文野多咲
恋愛
優月(ゆづき)が自宅屋敷に帰ると、異母妹が優月のウェディングドレスを試着していた。その日縫い上がったばかりで、優月もまだ袖を通していなかった。
使用人たちが「まるで、異母妹のためにあつらえたドレスのよう」と褒め称えており、優月の婚約者まで「異母妹の方が似合う」と褒めている。
優月が異母妹に「どうして勝手に着たの?」と訊けば「ちょっと着てみただけよ」と言う。
婚約者は「異母妹なんだから、ちょっとくらいいじゃないか」と言う。
「ちょっとじゃないわ。私はドレスを盗られたも同じよ!」と言えば、父の後妻は「悪気があったわけじゃないのに、心が狭い」と優月の頬をぶった。
優月は父親に婚約解消を願い出た。婚約者は父親が決めた相手で、優月にはもう彼を信頼できない。
父親に事情を説明すると、「大げさだなあ」と取り合わず、「優月は異母妹に嫉妬しているだけだ、婚約者には異母妹を褒めないように言っておく」と言われる。
嫉妬じゃないのに、どうしてわかってくれないの?
優月は父親をも信頼できなくなる。
婚約者は優月を手に入れるために、優月を襲おうとした。絶体絶命の優月の前に現れたのは、叔父だった。

あなたの秘密を知ってしまったから私は消えます
おぜいくと
恋愛
「あなたの秘密を知ってしまったから私は消えます。さようなら」
そう書き残してエアリーはいなくなった……
緑豊かな高原地帯にあるデニスミール王国の王子ロイスは、来月にエアリーと結婚式を挙げる予定だった。エアリーは隣国アーランドの王女で、元々は政略結婚が目的で引き合わされたのだが、誰にでも平等に接するエアリーの姿勢や穢れを知らない澄んだ目に俺は惹かれた。俺はエアリーに素直な気持ちを伝え、王家に代々伝わる指輪を渡した。エアリーはとても喜んでくれた。俺は早めにエアリーを呼び寄せた。デニスミールでの暮らしに慣れてほしかったからだ。初めは人見知りを発揮していたエアリーだったが、次第に打ち解けていった。
そう思っていたのに。
エアリーは突然姿を消した。俺が渡した指輪を置いて……
※ストーリーは、ロイスとエアリーそれぞれの視点で交互に進みます。

【完結】婚約者に忘れられていた私
稲垣桜
恋愛
「やっぱり帰ってきてた」
「そのようだね。あれが問題の彼女?アシュリーの方が綺麗なのにな」
私は夜会の会場で、間違うことなく自身の婚約者が、栗毛の令嬢を愛しそうな瞳で見つめながら腰を抱き寄せて、それはそれは親しそうに見つめ合ってダンスをする姿を視線の先にとらえていた。
エスコートを申し出てくれた令息は私の横に立って、そんな冗談を口にしながら二人に視線を向けていた。
ここはベイモント侯爵家の夜会の会場。
私はとある方から国境の騎士団に所属している婚約者が『もう二か月前に帰ってきてる』という話を聞いて、ちょっとは驚いたけど「やっぱりか」と思った。
あれだけ出し続けた手紙の返事がないんだもん。そう思っても仕方ないよでしょ?
まあ、帰ってきているのはいいけど、女も一緒?
誰?
あれ?
せめて婚約者の私に『もうすぐ戻れる』とか、『もう帰ってきた』の一言ぐらいあってもいいんじゃない?
もうあなたなんてポイよポイッ。
※ゆる~い設定です。
※ご都合主義です。そんなものかと思ってください。
※視点が一話一話変わる場面もあります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる