19 / 45
「始まり、そして旅立ち」1
ミシェルのデート6
しおりを挟む
ある日のレイピア術部。私は練習を終え女子更衣室で体防具を外して着替えると、同じく男子更衣室で体防具を外し着替えて武術館の端に来たニッシュと鉢合わせた。
「ニッシュお疲れ様。今日の練習も頑張ってたわね」
「――ん……ああ……」
なんだかニッシュの返事の歯切れが悪いな――と感じていたら、ニッシュから私に話しかけてきた。
「なぁミシェル――ミシェルはレイピア術の前後に着る服ってどうしてる?」
「なぁにニッシュ、レイピア術の前後に着る服?……そうねぇ――」
ニッシュからいきなり質問されたけど、そんなに難しいことではないので私はちょっと考えてから答えてみた。
「レイピア術の前は、がさばらないならそんなに気にしないで、動きやすい服装でいればいいわね……レイピア術の後は、汗をかいているから通気性のいい、肌に優しい素材の服とかがいいわよね」
私は自分の意見を率直に話した。ニッシュはどう感じているか話す。
「そうだな、やっぱりそうだよなぁ……ミシェル、おれこの間ジェイクに『ニッシュも、デザインのいい練習着とか着るといいぜ。レイピア術のモチベーションだって上がるんだから』って言われたんだけれど、やっぱり着心地の良い服が一番いいよな」
「そうね、練習着だもの、練習に使える着心地のいい服が一番よ」
「そうだな」とニッシュも言い、意見がまとまったと思ったのだけれど、ニッシュがまたなにか喋り出した。
「でもデザインのいい練習着を着てレイピア術をするとモチベーションが上がるってジェイクの言うこともなんか説得力あったな――うーん、どうだろうか……」
ニッシュはまたなにか悩みだしそうだったので、私はニッシュを元気付けようと素直に私の気持ちを言った。
「ニッシュ、デザインのいい練習着がレイピア術のモチベーションを上げるっていうなら、今度機会があったら私がプレゼントしてあげるわよ」
ニッシュにはいつも助けられているから、私はそう言った。
「えっ、でもミシェル――」
「ううん、いいわ、ニッシュ」
目と目で会話する私達。ニッシュは私の目を見ると、優しい目つきで私にこう言った。
「そうか、なら今度ミシェルに甘えようかな」
「ふふ、そうして!ニッシュ!」
私達は、二人でニコニコと笑っていた――
「ニッシュお疲れ様。今日の練習も頑張ってたわね」
「――ん……ああ……」
なんだかニッシュの返事の歯切れが悪いな――と感じていたら、ニッシュから私に話しかけてきた。
「なぁミシェル――ミシェルはレイピア術の前後に着る服ってどうしてる?」
「なぁにニッシュ、レイピア術の前後に着る服?……そうねぇ――」
ニッシュからいきなり質問されたけど、そんなに難しいことではないので私はちょっと考えてから答えてみた。
「レイピア術の前は、がさばらないならそんなに気にしないで、動きやすい服装でいればいいわね……レイピア術の後は、汗をかいているから通気性のいい、肌に優しい素材の服とかがいいわよね」
私は自分の意見を率直に話した。ニッシュはどう感じているか話す。
「そうだな、やっぱりそうだよなぁ……ミシェル、おれこの間ジェイクに『ニッシュも、デザインのいい練習着とか着るといいぜ。レイピア術のモチベーションだって上がるんだから』って言われたんだけれど、やっぱり着心地の良い服が一番いいよな」
「そうね、練習着だもの、練習に使える着心地のいい服が一番よ」
「そうだな」とニッシュも言い、意見がまとまったと思ったのだけれど、ニッシュがまたなにか喋り出した。
「でもデザインのいい練習着を着てレイピア術をするとモチベーションが上がるってジェイクの言うこともなんか説得力あったな――うーん、どうだろうか……」
ニッシュはまたなにか悩みだしそうだったので、私はニッシュを元気付けようと素直に私の気持ちを言った。
「ニッシュ、デザインのいい練習着がレイピア術のモチベーションを上げるっていうなら、今度機会があったら私がプレゼントしてあげるわよ」
ニッシュにはいつも助けられているから、私はそう言った。
「えっ、でもミシェル――」
「ううん、いいわ、ニッシュ」
目と目で会話する私達。ニッシュは私の目を見ると、優しい目つきで私にこう言った。
「そうか、なら今度ミシェルに甘えようかな」
「ふふ、そうして!ニッシュ!」
私達は、二人でニコニコと笑っていた――
0
お気に入りに追加
6
あなたにおすすめの小説
傭兵アルバの放浪記
有馬円
ファンタジー
変わり者の傭兵アルバ、誰も詳しくはこの人間のことを知りません。
アルバはずーっと傭兵で生きてきました。
あんまり考えたこともありません。
でも何をしても何をされても生き残ることが人生の目標です。
ただそれだけですがアルバはそれなりに必死に生きています。
そんな人生の一幕
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
転生悪役令嬢の対策講座〜物語開始後、秒で復讐成功させるには〜
おず。
ファンタジー
濡れ衣を着せられた悪役令嬢が処刑され、回帰して裏切り者達に復讐する──。
というよくある話の漫画に間違えて転生させられた私。作品をよく知らないと話す私に、神様が「エリート悪女軍団によるフラグ対策講座」を受けさせてくれることになった。
こうなったら物語開始まで1年半、きっちり対策して開始5分で復讐完了してみせる…!!
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
アルバートの屈辱
プラネットプラント
恋愛
妻の姉に恋をして妻を蔑ろにするアルバートとそんな夫を愛するのを諦めてしまった妻の話。
『詰んでる不憫系悪役令嬢はチャラ男騎士として生活しています』の10年ほど前の話ですが、ほぼ無関係なので単体で読めます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる