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決断の日
4:シャーロットの夫(2)
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「もう昼過ぎだというのに,どうやら我が旦那様は朝が弱いらしいな」
重たい空気を吹き飛ばしたのは、女神のように美しい黒髪の少女だった。
開けたままの扉の前に仁王立ちで立つ少女の、その風貌に合わない口調と態度に、メイドたちだけでなくアスランやギルベルトさえも時が止まったように固まってしまった。
ここまで案内してきたであろう皇帝の侍従は、コホンと咳払いをするとこの偉そうな態度の少女を紹介した。
「第二皇子殿下。ヴァインライヒ王国の第四王女シャーロット様をお連れいたしました」
彼に紹介されたシャーロットはスカートの裾を軽く持ち上げると片足を斜め後ろの内側に引き、膝を曲げた。
滑らかで洗練された所作が、彼女が王女であることを証明するかのようで、ギルベルトは顔を顔を歪める。
所作だけじゃない。服装も肌艶の良さも艶やか黒髪も、すべて自分とは違う。
(ああ、この姫はキチンとした教育を受ける事ができた、由緒正しき血筋の王族だ…)
彼女をそばに置くと、自分の教養の無さに惨めな思いをする。格の違いに卑屈になる哀れな自分の姿が目に浮かぶ。
直感的にそう思ったギルベルトは、シャーロットに背を向けた。
そして冷たく言葉を放つ。
それが八つ当たりだと理解しつつも、そうせずにはいらない。
「俺はお前のような小娘を妻と認めた覚えはない」
ギルベルトのその態度に、案内役の侍従は顔を顰めた。
「殿下!なんて事を仰るのですか!?」
ここにくるまでの道中で既にシャーロットの美貌に魅せられてしまったのか、侍従はギルベルトに食いつく。
シャーロットは隣に立つ男が侍従の身分で躊躇せず皇族に食いつけるほどに、ギルベルトの立場が弱い事に小さくため息をこぼした。
「よせ、構わない」
「で、ですが王女様!」
「其方の気持ちだけは受け取ろう。だが私の前では立場を弁えたまえ。彼は私の夫だ」
背筋をピンと伸ばしたシャーロットは口元にだけ笑みを浮かべ、侍従に下がるよう命じた。
侍従はその王族の風格にブルっと体を震わせ、軽く頭を下げると命じられた通り、その場を後にする。
(なんだ?こいつ…)
纏うオーラがどう見ても可哀想な幼い王女ではない。
ギルベルトはスーッと、神経が凝結するかのような気味の悪さを感じた。
「…お前も出て行けよ」
「何故?」
「何故って…だから俺はお前を受け入れる気はないんだ」
「ならば受け入れられるよう努力してくれ。生憎と、私は其方と仮面夫婦になる気はない」
「だから、俺はお前と心を通わせる気はない!」
「だが、もう婚姻は成立してしまったのだ。ならば少しでも歩み寄るべきではないか?殺伐とした夫婦生活など、息が詰まるだろう」
「…こんな婚姻,無効だ。俺は認めない」
「認めない?認めないのならばどうするつもりだ?其方の立場で何ができるというのだ」
シャーロットは吠えるギルベルトをフンッと鼻で笑った。
この国での彼の立ち位置など,説明してもらわずとも容易に想像できる。
妻を出迎えるための席にすら呼ばれない男ができることなど何もない。
「諦めろ。もう婚姻は結ばれた。これを破棄するのなら、皇帝陛下も黙ってはいないだろうな」
そう言うと、シャーロットは唐突に歩き出した。
そしてギルベルトの爪先に自分のつま先が当たるくらいの位置に立つと、グッと顔を上げてニヤリと笑う。
「あまり我儘なことを言っていると、其方のパパに取り上げられてしまうかもしれぬぞ?アレ」
その言葉とともに彼女が指を刺したのは、黒く光る人間の頭蓋骨。
何もかもを理解したかのようなシャーロットの笑みに、ギルベルトはカァッと顔を赤くした。
「彼女にも挨拶をするべきだろうか?あなたの大事な弟子を貰い受けると」
「お前、何を知っている?」
「何も知らないさ。噂されていることから推測したに過ぎない」
噂話から、窓際に飾られた頭蓋骨がレクレツィア・ベルンシュタインのものであることを予測する程度、彼女にとっては容易い。
ギルベルトは言いようのない怒りをその目に宿し、不快そうに眉を顰めた。
「…わかっていて師匠のことに触れてきたのはお前が初めてだ。普通は話題に出すことも避けるのにな」
「それは、そこにいるバクラ卿のことを言っているのか?」
「…ハハッ。本当に、どこまで知っている?」
「彼女がそこの騎士と交際している噂は聞いたことがある。最強の魔術師と最強の騎士のビックカップルだ。知らぬ方がおかしかろう?」
「隣国の貴族の恋愛事情にまでアンテナを伸ばしているやつなど、俺は見たことがないがな。お前は何者だ?」
「ただの末っ子王女だ。政治の道具としてどこかに嫁がせるしか使い道のない、お荷物だよ」
何を、どこまで知っているのか。彼女の言っていることが本当なのか、その不敵な笑みからは何も読み取れない。
ギルベルトはコホンと咳払いすると、単刀直入に尋ねた。
「お前が自ら、俺を夫に指名したと聞いたが…、何が目的だ?一体、何を考えている?」
この小娘は呪われた皇子に無理やり嫁がされるタマではない。それは断言できる。
すると、今度はニコッと13歳の少女らしいあどけない笑みを浮かべた。
「私が求めるものはヴァインライヒの安定した平和だ。そのために帝国に嫁いできた」
「嘘をつけ」
「嘘ではない。だが、個人的な理由で其方を選んだのは認めよう」
「ならば今すぐにその個人的な理由とやらを話してもらおう」
「話したいのは山々なのだが、ここではな…」
シャーロットは不意に当たりを見渡した。
するとそこにはオロオロとするメイドたちと護衛の騎士の姿があった。
ギルベルトは面倒くさそうに『はあー』と息を吐く。
「…わかった。メイドを退室させる」
「いや、今は私が退室したほうがよさそうだ」
寝巻き姿のままのギルベルトを上から下まで眺めたシャーロットは、思わずクスッと声に出して笑ってしまった。
「な、なんで笑ってんだよ」
「ああ、すまない。先程からすごい形相で睨んでくるくせに寝巻き姿なのがおかしくてな」
「…なっ!?」
「支度が済んだら呼んでくれ。話の続きはそれからだ。それまでは応接室で過ごさせてもらおう」
「はあ!?何を勝手に!」
「では、また後でな。旦那様」
「あ、おい!人の話を聞けって!」
シャーロットは近くのメイドに案内を命じると、イリスとともにギルベルトの部屋を出て行った。
ひらりとスカートを翻す優雅な後ろ姿も、クスクスと愉快そうに笑う声もギルベルトにはとても不愉快で、気がつくと彼の顔は耳まで真っ赤に染まっていた。
こんなに感情が揺さぶられたのはずいぶん久しぶりだ。
(まさか負の方向に揺さぶられるとは思わなかったがな!)
アスランはそんな怒りに震える可哀想な主人に生暖かい視線を向けた。
「おい、アスラン!」
「はい……殿下……」
「誰がか弱いお姫様だって!?」
「……誰でしょうね。ハハッ」
堂々としすぎているあの態度、振る舞い。そして年齢にそぐわない口調。
あれはどう見ても可哀想なお姫様ではない。
彼女はギルベルトとは正反対の、人の上に立ち、人を使う側の人間。
つまり、決して相手にしてはならないタイプの人間だ。本能がそう告げている。
「王国はとんでもないやつを送り込んできた気がする」
ギルベルトはとりあえず支度をしようと、メイドに命じた。
重たい空気を吹き飛ばしたのは、女神のように美しい黒髪の少女だった。
開けたままの扉の前に仁王立ちで立つ少女の、その風貌に合わない口調と態度に、メイドたちだけでなくアスランやギルベルトさえも時が止まったように固まってしまった。
ここまで案内してきたであろう皇帝の侍従は、コホンと咳払いをするとこの偉そうな態度の少女を紹介した。
「第二皇子殿下。ヴァインライヒ王国の第四王女シャーロット様をお連れいたしました」
彼に紹介されたシャーロットはスカートの裾を軽く持ち上げると片足を斜め後ろの内側に引き、膝を曲げた。
滑らかで洗練された所作が、彼女が王女であることを証明するかのようで、ギルベルトは顔を顔を歪める。
所作だけじゃない。服装も肌艶の良さも艶やか黒髪も、すべて自分とは違う。
(ああ、この姫はキチンとした教育を受ける事ができた、由緒正しき血筋の王族だ…)
彼女をそばに置くと、自分の教養の無さに惨めな思いをする。格の違いに卑屈になる哀れな自分の姿が目に浮かぶ。
直感的にそう思ったギルベルトは、シャーロットに背を向けた。
そして冷たく言葉を放つ。
それが八つ当たりだと理解しつつも、そうせずにはいらない。
「俺はお前のような小娘を妻と認めた覚えはない」
ギルベルトのその態度に、案内役の侍従は顔を顰めた。
「殿下!なんて事を仰るのですか!?」
ここにくるまでの道中で既にシャーロットの美貌に魅せられてしまったのか、侍従はギルベルトに食いつく。
シャーロットは隣に立つ男が侍従の身分で躊躇せず皇族に食いつけるほどに、ギルベルトの立場が弱い事に小さくため息をこぼした。
「よせ、構わない」
「で、ですが王女様!」
「其方の気持ちだけは受け取ろう。だが私の前では立場を弁えたまえ。彼は私の夫だ」
背筋をピンと伸ばしたシャーロットは口元にだけ笑みを浮かべ、侍従に下がるよう命じた。
侍従はその王族の風格にブルっと体を震わせ、軽く頭を下げると命じられた通り、その場を後にする。
(なんだ?こいつ…)
纏うオーラがどう見ても可哀想な幼い王女ではない。
ギルベルトはスーッと、神経が凝結するかのような気味の悪さを感じた。
「…お前も出て行けよ」
「何故?」
「何故って…だから俺はお前を受け入れる気はないんだ」
「ならば受け入れられるよう努力してくれ。生憎と、私は其方と仮面夫婦になる気はない」
「だから、俺はお前と心を通わせる気はない!」
「だが、もう婚姻は成立してしまったのだ。ならば少しでも歩み寄るべきではないか?殺伐とした夫婦生活など、息が詰まるだろう」
「…こんな婚姻,無効だ。俺は認めない」
「認めない?認めないのならばどうするつもりだ?其方の立場で何ができるというのだ」
シャーロットは吠えるギルベルトをフンッと鼻で笑った。
この国での彼の立ち位置など,説明してもらわずとも容易に想像できる。
妻を出迎えるための席にすら呼ばれない男ができることなど何もない。
「諦めろ。もう婚姻は結ばれた。これを破棄するのなら、皇帝陛下も黙ってはいないだろうな」
そう言うと、シャーロットは唐突に歩き出した。
そしてギルベルトの爪先に自分のつま先が当たるくらいの位置に立つと、グッと顔を上げてニヤリと笑う。
「あまり我儘なことを言っていると、其方のパパに取り上げられてしまうかもしれぬぞ?アレ」
その言葉とともに彼女が指を刺したのは、黒く光る人間の頭蓋骨。
何もかもを理解したかのようなシャーロットの笑みに、ギルベルトはカァッと顔を赤くした。
「彼女にも挨拶をするべきだろうか?あなたの大事な弟子を貰い受けると」
「お前、何を知っている?」
「何も知らないさ。噂されていることから推測したに過ぎない」
噂話から、窓際に飾られた頭蓋骨がレクレツィア・ベルンシュタインのものであることを予測する程度、彼女にとっては容易い。
ギルベルトは言いようのない怒りをその目に宿し、不快そうに眉を顰めた。
「…わかっていて師匠のことに触れてきたのはお前が初めてだ。普通は話題に出すことも避けるのにな」
「それは、そこにいるバクラ卿のことを言っているのか?」
「…ハハッ。本当に、どこまで知っている?」
「彼女がそこの騎士と交際している噂は聞いたことがある。最強の魔術師と最強の騎士のビックカップルだ。知らぬ方がおかしかろう?」
「隣国の貴族の恋愛事情にまでアンテナを伸ばしているやつなど、俺は見たことがないがな。お前は何者だ?」
「ただの末っ子王女だ。政治の道具としてどこかに嫁がせるしか使い道のない、お荷物だよ」
何を、どこまで知っているのか。彼女の言っていることが本当なのか、その不敵な笑みからは何も読み取れない。
ギルベルトはコホンと咳払いすると、単刀直入に尋ねた。
「お前が自ら、俺を夫に指名したと聞いたが…、何が目的だ?一体、何を考えている?」
この小娘は呪われた皇子に無理やり嫁がされるタマではない。それは断言できる。
すると、今度はニコッと13歳の少女らしいあどけない笑みを浮かべた。
「私が求めるものはヴァインライヒの安定した平和だ。そのために帝国に嫁いできた」
「嘘をつけ」
「嘘ではない。だが、個人的な理由で其方を選んだのは認めよう」
「ならば今すぐにその個人的な理由とやらを話してもらおう」
「話したいのは山々なのだが、ここではな…」
シャーロットは不意に当たりを見渡した。
するとそこにはオロオロとするメイドたちと護衛の騎士の姿があった。
ギルベルトは面倒くさそうに『はあー』と息を吐く。
「…わかった。メイドを退室させる」
「いや、今は私が退室したほうがよさそうだ」
寝巻き姿のままのギルベルトを上から下まで眺めたシャーロットは、思わずクスッと声に出して笑ってしまった。
「な、なんで笑ってんだよ」
「ああ、すまない。先程からすごい形相で睨んでくるくせに寝巻き姿なのがおかしくてな」
「…なっ!?」
「支度が済んだら呼んでくれ。話の続きはそれからだ。それまでは応接室で過ごさせてもらおう」
「はあ!?何を勝手に!」
「では、また後でな。旦那様」
「あ、おい!人の話を聞けって!」
シャーロットは近くのメイドに案内を命じると、イリスとともにギルベルトの部屋を出て行った。
ひらりとスカートを翻す優雅な後ろ姿も、クスクスと愉快そうに笑う声もギルベルトにはとても不愉快で、気がつくと彼の顔は耳まで真っ赤に染まっていた。
こんなに感情が揺さぶられたのはずいぶん久しぶりだ。
(まさか負の方向に揺さぶられるとは思わなかったがな!)
アスランはそんな怒りに震える可哀想な主人に生暖かい視線を向けた。
「おい、アスラン!」
「はい……殿下……」
「誰がか弱いお姫様だって!?」
「……誰でしょうね。ハハッ」
堂々としすぎているあの態度、振る舞い。そして年齢にそぐわない口調。
あれはどう見ても可哀想なお姫様ではない。
彼女はギルベルトとは正反対の、人の上に立ち、人を使う側の人間。
つまり、決して相手にしてはならないタイプの人間だ。本能がそう告げている。
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