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第二章 悪魔退治
56:歪み(4)
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「ジェフリー……?な、何で……?」
「ああ、悪いな。シルヴィアには女性に手を挙げるなど言われていたのだが、どうしても我慢できなかったんだ。でも平手だっただけマシだろう?」
「あ、えっと。違うんだ。待ってくれ。どうか話を……」
「大丈夫。わかっているよ」
「……え?」
「仕方がなかったんだろう?母親に脅されたから、仕方なく妹を身代わりに捧げたのだろう?」
「身代わりだなんて、そんなこと……」」
「身代わりでないのなら、何なんだ?生贄か?」
「ち、ちがう!」
「違う?何が違う?何をされるか知っていながらあの悪魔に妹を差し出したのだろう?自分が恋人と逃げるために。妹が男たちに犯されると知りながら、自分のために妹を捧げたのだろう!?」
周囲に聞かせるようにジェフリーは叫んだ。
騎士や警備隊、事情を聞かれている客たちは姉様に軽蔑の視線を向け、ヒソヒソと話し出す。
姉様は周囲の視線から隠れたいのか、近くにいた騎士に羽織っていたローブのフードを被せてくれと頼んだ。
だが騎士はその要求を無視した。
姉様は両手についた手枷の鎖をジャラジャラと鳴らしながら、なんとかフードを被る。
「どうした?なぜ隠れようとする?何も恥じることはないさ。人間は皆、自分が一番可愛いからな。自分のために他者を騙して、利用して、踏みつけるのなんてよくあることだろ?」
「ちが……」
「たとえそれが血を分けた妹であろうとも、自分のことを神様のように慕ってくる可愛い妹であろうとも、ペットのように大事にして優しくして可愛がってきた妹であろうとも、自分が幸せになるためならば、いとも簡単に犠牲にすることができる。人間なんてそんなものだ。なあ、そうだろう?ヘレナ・ブラッドレイ」
「違う。そんなつもりじゃなかったんだ!」
「そんなつもりじゃなかったって?ならどんなつもりだったんだよ」
「それは……」
「ミュリエルは君を慕っていた。君のためなら自分を犠牲にすることも厭わないだろう。君はそんな彼女の気持ちを利用した。違うか?」
「……わ、私はただ、助けて欲しくて」
「助けて欲しい?助けが必要だったのはお前じゃないだろう!?見ろよ、今の彼女の姿を。あの珍しく美しい自慢の髪はお前の母親に切られた。頬は殴られたせいでは赤く腫れている!身体中に傷もたくさんある。心にはもっと深い傷がある……。助けが必要なのはどう見ても彼女の方だ!!」
「……」
「……中途半端に自分の都合だけで優しくして、肝心な時には助けてくれない神様など、そこにいる悪魔よりもずっとタチが悪い!」
ジェフリーは吐き捨てるように言い切った。
私は姉様を見る。姉様も私を見ていた。
「ミ、ミュリエル……」
後悔しているかのような表情をして、姉様は助けを求めるみたいに私に手を伸ばした。
私は姉様が呼んでいるような気がして、彼女の方へ手を伸ばす。
だがその手は、アルベルト卿によって優しく下された。私が彼の方を見上げると、彼はただ何も言わずに首を振るだけだった。
「ミュリエル……、ご、ごめ……んぐ!?」
姉様が謝罪の言葉を口にしようとしたのに、ジェフリーはその口を手で塞いだ。
「謝るな。お前が謝ればミュリエルは許すしかなくなるだろうが」
そんなこともわからないのかと、とても恐ろしい声色で姉様の謝罪を拒絶するジェフリー。
その姿に私の頭は混乱した。
どうして彼はこんなに怒っているのだろう。姉様の裏切りを怒っているというより、私に対する仕打ちに怒っているみたいだ。
「ヘレナ。俺は数日前、君を嫌いになったわけじゃないと言ったな?でも訂正するよ」
「ジェフリー……」
「俺はお前のことなんて大嫌いだよ。今ここで殺してやりたいと思うくらいにな」
ジェフリーは姉様の目をしっかりと見て、言い切った。
まさか彼が姉様にそんなことを言うだなんて思っても見なかった私は唖然とした。
姉様はただただ項垂れていた。娼館の廊下は気まずい静寂に包まれた。
その静寂を壊したのは奥様だった。
「どうして、どうして!?どうしてソレが大切にされているのよ!?」
奥様は狂ったように叫んだ。
私のことは誰も大事にしてくれなかったのに、なぜそいつはこんなにも思われているのだ。彼女はそう言って私を指差す。
「ソレ呼ばわりはやめてください。俺の妻です」
「私がソレのせいでどれだけのものを無くしたと思って……!」
奥様はまた、私のことを口汚く罵り始めた。その場にいた人間は皆、驚いていた。貴婦人がこんなふうに直接的な言葉で他人を罵る姿など見たことがないのだろう。
相手を罵る時ですら美しい言葉を並べて婉曲な表現で罵るのが貴婦人の喧嘩のやり方だから。
「……黙れよ」
「……は?」
「責めるべき相手を間違ちがえるな」
ジェフリーは奥様の前まで移動した。そして騎士に押さえつけられた彼女を冷めた目で見下ろす。
妻が大事にしていた侍女に手を出したのは誰だ?
妻が母親から責められているのにちゃんと守らなかったのは誰だ?
「お前を傷つけたのもお前を守らなかったのも、お前から大事なものを奪ったのも、全てお前の夫ではないか。自分が夫に愛されていないからと言って、何の罪もないミュリエルを長年虐待し続けた罪は重いぞ」
ジェフリーはハッキリと言い放った。
誰が見ても明確な事実を。
けれど、ブラッドレイ家の使用人たちが頑なに口にしなかった事実を。
ジェフリーは簡単に、あっさりと口にした。
「俺の言うことが理解できないのであれば、一度医者にかかるといい。獄中でも裁判が終わるまでは医者を手配してくれるそうだから」
ジェフリーは冷たく言い放つ。奥様はただ呆然と静かに涙を流して項垂れた。
「ははは……」
思わず、乾いた笑みがこぼれる。
あんなに恐ろしかった女が、あの金色の悪魔が、いとも簡単に崩れ落ちた。
悪魔のように思えた女がしおらしく泣いている姿は、私にはとても衝撃的すぎて理解が追いつかない。
こんなに簡単だったのか。あの女を倒すのは、こんなにも簡単なことだったのか。
ただひと言、誰が見ても明らかなその事実を伝えてやるだけで、こんなにも簡単におとなしくなるのか。
だったら言ってやれば良かった。お前は愛されていない、と。ハッキリ言ってやれば良かった。
私は長い間、じっと耐えて来た自分が馬鹿みたいに思えた。
「ミュリエル。帰ろう」
ジェフリーが私の元へ戻ってきた。
彼はとても優しい顔をしていて、少しだけ安心した。
「兄様、大丈夫ですか?」
「…………何がだ?」
「姉様はまた、兄様を裏切ったから。……傷ついていませんか?」
「……っ!?」
私が尋ねると、兄様は辛そうに顔を歪めた。
「……俺は別にもうヘレナのことで傷ついたりしないよ。あいつが何を言ったか知らないが、俺はあいつに対して憎悪以外の感情など持っていない」
「そう、ですか。兄様が傷ついていないのなら良かったです」
もう、愛しい人のあんな姿は見なくていいらしい。私は安堵の笑みをこぼした。
「ミュリエル、どうして君はそう……!」
ジェフリーは何かを言いかけて、でも少し迷って言葉を飲み込んだ。
そして、その話は後にしようと言って私を抱き上げた。
お姫様抱っこだ。私はジェフリーの首の後ろに手を回した。
すると、ジェフリーは私をギューッと抱きしめた。
「ミュリエル、愛してる。愛してるよ」
突然の愛の告白。その声は心なしか、掠れているように思えた。
「ああ、悪いな。シルヴィアには女性に手を挙げるなど言われていたのだが、どうしても我慢できなかったんだ。でも平手だっただけマシだろう?」
「あ、えっと。違うんだ。待ってくれ。どうか話を……」
「大丈夫。わかっているよ」
「……え?」
「仕方がなかったんだろう?母親に脅されたから、仕方なく妹を身代わりに捧げたのだろう?」
「身代わりだなんて、そんなこと……」」
「身代わりでないのなら、何なんだ?生贄か?」
「ち、ちがう!」
「違う?何が違う?何をされるか知っていながらあの悪魔に妹を差し出したのだろう?自分が恋人と逃げるために。妹が男たちに犯されると知りながら、自分のために妹を捧げたのだろう!?」
周囲に聞かせるようにジェフリーは叫んだ。
騎士や警備隊、事情を聞かれている客たちは姉様に軽蔑の視線を向け、ヒソヒソと話し出す。
姉様は周囲の視線から隠れたいのか、近くにいた騎士に羽織っていたローブのフードを被せてくれと頼んだ。
だが騎士はその要求を無視した。
姉様は両手についた手枷の鎖をジャラジャラと鳴らしながら、なんとかフードを被る。
「どうした?なぜ隠れようとする?何も恥じることはないさ。人間は皆、自分が一番可愛いからな。自分のために他者を騙して、利用して、踏みつけるのなんてよくあることだろ?」
「ちが……」
「たとえそれが血を分けた妹であろうとも、自分のことを神様のように慕ってくる可愛い妹であろうとも、ペットのように大事にして優しくして可愛がってきた妹であろうとも、自分が幸せになるためならば、いとも簡単に犠牲にすることができる。人間なんてそんなものだ。なあ、そうだろう?ヘレナ・ブラッドレイ」
「違う。そんなつもりじゃなかったんだ!」
「そんなつもりじゃなかったって?ならどんなつもりだったんだよ」
「それは……」
「ミュリエルは君を慕っていた。君のためなら自分を犠牲にすることも厭わないだろう。君はそんな彼女の気持ちを利用した。違うか?」
「……わ、私はただ、助けて欲しくて」
「助けて欲しい?助けが必要だったのはお前じゃないだろう!?見ろよ、今の彼女の姿を。あの珍しく美しい自慢の髪はお前の母親に切られた。頬は殴られたせいでは赤く腫れている!身体中に傷もたくさんある。心にはもっと深い傷がある……。助けが必要なのはどう見ても彼女の方だ!!」
「……」
「……中途半端に自分の都合だけで優しくして、肝心な時には助けてくれない神様など、そこにいる悪魔よりもずっとタチが悪い!」
ジェフリーは吐き捨てるように言い切った。
私は姉様を見る。姉様も私を見ていた。
「ミ、ミュリエル……」
後悔しているかのような表情をして、姉様は助けを求めるみたいに私に手を伸ばした。
私は姉様が呼んでいるような気がして、彼女の方へ手を伸ばす。
だがその手は、アルベルト卿によって優しく下された。私が彼の方を見上げると、彼はただ何も言わずに首を振るだけだった。
「ミュリエル……、ご、ごめ……んぐ!?」
姉様が謝罪の言葉を口にしようとしたのに、ジェフリーはその口を手で塞いだ。
「謝るな。お前が謝ればミュリエルは許すしかなくなるだろうが」
そんなこともわからないのかと、とても恐ろしい声色で姉様の謝罪を拒絶するジェフリー。
その姿に私の頭は混乱した。
どうして彼はこんなに怒っているのだろう。姉様の裏切りを怒っているというより、私に対する仕打ちに怒っているみたいだ。
「ヘレナ。俺は数日前、君を嫌いになったわけじゃないと言ったな?でも訂正するよ」
「ジェフリー……」
「俺はお前のことなんて大嫌いだよ。今ここで殺してやりたいと思うくらいにな」
ジェフリーは姉様の目をしっかりと見て、言い切った。
まさか彼が姉様にそんなことを言うだなんて思っても見なかった私は唖然とした。
姉様はただただ項垂れていた。娼館の廊下は気まずい静寂に包まれた。
その静寂を壊したのは奥様だった。
「どうして、どうして!?どうしてソレが大切にされているのよ!?」
奥様は狂ったように叫んだ。
私のことは誰も大事にしてくれなかったのに、なぜそいつはこんなにも思われているのだ。彼女はそう言って私を指差す。
「ソレ呼ばわりはやめてください。俺の妻です」
「私がソレのせいでどれだけのものを無くしたと思って……!」
奥様はまた、私のことを口汚く罵り始めた。その場にいた人間は皆、驚いていた。貴婦人がこんなふうに直接的な言葉で他人を罵る姿など見たことがないのだろう。
相手を罵る時ですら美しい言葉を並べて婉曲な表現で罵るのが貴婦人の喧嘩のやり方だから。
「……黙れよ」
「……は?」
「責めるべき相手を間違ちがえるな」
ジェフリーは奥様の前まで移動した。そして騎士に押さえつけられた彼女を冷めた目で見下ろす。
妻が大事にしていた侍女に手を出したのは誰だ?
妻が母親から責められているのにちゃんと守らなかったのは誰だ?
「お前を傷つけたのもお前を守らなかったのも、お前から大事なものを奪ったのも、全てお前の夫ではないか。自分が夫に愛されていないからと言って、何の罪もないミュリエルを長年虐待し続けた罪は重いぞ」
ジェフリーはハッキリと言い放った。
誰が見ても明確な事実を。
けれど、ブラッドレイ家の使用人たちが頑なに口にしなかった事実を。
ジェフリーは簡単に、あっさりと口にした。
「俺の言うことが理解できないのであれば、一度医者にかかるといい。獄中でも裁判が終わるまでは医者を手配してくれるそうだから」
ジェフリーは冷たく言い放つ。奥様はただ呆然と静かに涙を流して項垂れた。
「ははは……」
思わず、乾いた笑みがこぼれる。
あんなに恐ろしかった女が、あの金色の悪魔が、いとも簡単に崩れ落ちた。
悪魔のように思えた女がしおらしく泣いている姿は、私にはとても衝撃的すぎて理解が追いつかない。
こんなに簡単だったのか。あの女を倒すのは、こんなにも簡単なことだったのか。
ただひと言、誰が見ても明らかなその事実を伝えてやるだけで、こんなにも簡単におとなしくなるのか。
だったら言ってやれば良かった。お前は愛されていない、と。ハッキリ言ってやれば良かった。
私は長い間、じっと耐えて来た自分が馬鹿みたいに思えた。
「ミュリエル。帰ろう」
ジェフリーが私の元へ戻ってきた。
彼はとても優しい顔をしていて、少しだけ安心した。
「兄様、大丈夫ですか?」
「…………何がだ?」
「姉様はまた、兄様を裏切ったから。……傷ついていませんか?」
「……っ!?」
私が尋ねると、兄様は辛そうに顔を歪めた。
「……俺は別にもうヘレナのことで傷ついたりしないよ。あいつが何を言ったか知らないが、俺はあいつに対して憎悪以外の感情など持っていない」
「そう、ですか。兄様が傷ついていないのなら良かったです」
もう、愛しい人のあんな姿は見なくていいらしい。私は安堵の笑みをこぼした。
「ミュリエル、どうして君はそう……!」
ジェフリーは何かを言いかけて、でも少し迷って言葉を飲み込んだ。
そして、その話は後にしようと言って私を抱き上げた。
お姫様抱っこだ。私はジェフリーの首の後ろに手を回した。
すると、ジェフリーは私をギューッと抱きしめた。
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