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第三章 アッシュフォード男爵夫人

補足と小話

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 これより先はただの裏話と補足です。
 本編に特に影響はないので、興味のある方はご覧ください。


・帝国
 大陸一の大国です。
 元々、兄弟で南北に分かれていた治めていた二つの国を、先先代皇帝が内乱の末に統一しました。

・アッシュフォード
 その地形から、隔絶された土地であったため、田舎特有の閉鎖的な空気感のある場所でした。
 母親殺しの子どもが忌み嫌われるのもそのためです。
 逆に同じ母親殺しの子どもであるイアンはヴィルヘルムて育っているため、特にそういった迫害は受けていません。
 
・ジェスター
 ジェスターの父は彼を愛していました。最愛の人の忘れ形見ですから。
 近所の人たちはジェスターに石を投げるようなことはしませんでしたが、積極的に関わることを避けていました。
 魔族の襲撃があった時、父親は負傷しており、動けずにいました。
 近所の人に息子だけでも一緒に連れて逃げて欲しいと頼んだのですが、みんな他人のことを気遣う余裕がなく、頼みを聞いてもらえませんでした。
 だから家に留まり、息を潜めていたのですが、見つかってしまいます。
 父はジェスターに猿轡をかませ、押し入れに押し込みます。「決して声を出さないように。決して外に出ないように」と言って。
 ジェスターが声を出せずに部屋に引きこもっていたのは、父との最期の約束を頑なに守っていたのかもしれません。
 ジェスターで短編が一本書けそう←

・ラン
 実はマリーナフカの自爆に巻き込まれて死ぬ予定でした。
 でも作者に気に入られたため、生き延びました。良かったね、ラン!
 まさか番外編でヒロインのポジションまで登り詰めるとは思いませんでした笑

・リズベット
 お察しの方もいらっしゃるかもしれませんが、初期ではアイシャのライバルとして登場する予定でした。
 しかしながら、第二部でアイシャに心の成長を促すためには恋愛面のいざこざより、過酷な現実を知らしめるほうが良いかなと思い直し、矢印を急遽変更した次第です。
 そして変更したが故にめちゃくちゃ拗れました。
 
・イアン
 もうちょいポンコツの予定だったのですが、流石戦争の英雄。いつのまにか立派に成長してました。
 第一部では舞い上がりすぎていただけ、ということで。笑

・マリアンヌ
 地味に推してます。作者は見た目ゆるふわ系なのに中身は強い女の子って好きなんです←
 ちなみにダニエルの母はマリアンヌが保護してますのでご安心ください。

・ジェラルド
 お察しの通り、こいつは失敗しました。うまく動かせず、ただの空回りポンコツ野郎になってしまいました。
 ごめんよ、ジェラルド……。許しておくれ……。

・ブランチェット伯爵夫人
 元々、ベアトリーチェは頭の出来も容姿も母似です。
 夫人は幼少期、優秀な姉と比べられて過ごしたトラウマがあり、優秀なアイシャに無意識のうちに嫉妬していました。だから妹ばかりを可愛がったという背景があります。
 まあどんな背景があろうともクズに変わりはないので描きませんでした。

・アイシャ
 描き始めた段階では、最後にはベアトリーチェや実父母にも慈悲を与えてしまうような心まで天使な女の子にする予定でした。
 ですが、やはり無理でしたね。割と早々に諦めました。笑
 ドアマット系とか読むのは好きなのですが、書くとなると難しい……。
 
 

 ……と、まあ書きすぎるとキリがないのでこの辺にしておきます^^




 
 
 


 
 
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