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第三章 アッシュフォード男爵夫人
32:マリアンヌの手紙(2)
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ごきげんよう、ダニエル殿下。アッシュフォードはいかがですか?
もう春だと言っても、そちらはまだ寒さが残っていることと思います。
どうかお風邪など召されませぬよう、お気をつけくださいませ。
さて、今回筆を取りましたのは、殿下にどうしてもお伝えしたいことがあったからです。聞いていただけますか?
実は先日、私の友人から殿下がアシュフォード男爵の婚約者を欲しがっているという妙な噂話を聞きました。
もちろん、私は殿下を信じておりましたわ。英雄への褒美として与えられた女性を今更奪いに行くなど、敬愛する殿下がそんなことをなさるはずがありませんから。
けれども、私の友人は普段、私を不安にさせるような噂話はしません。
それなのに、あの日はこの話を話題に出しました。
だからこれはきっと何か意味があるのだと、そう考えても不思議ではありませんよね?
もしも本当に殿下がアイシャにちょっかいを出そうとしておられるのなら、私はどうしたら良いのでしょう?
そんな風に悩んでいる時、街で偶然ジェラルドに会いました。
私はどうしても噂の真相が気になって、ジェラルドに声をかけました。彼なら知っていると思ったのです。
けれど、ジェラルドは困ったように笑うだけで何も言ってくれませんでした。
その反応はつまり、そういうことですよね?
私はその場で泣き出しそうになってしまいました。だってこんなひどい裏切りはありませんから。
すると、一緒にいた彼の友人だという赤目の青年がハンカチを差し出して私に聞いてくれたのです。
『お嬢様は殿下のどこを好いておられるのですか?』と。
私、即答できませんでした。噂話を聞いたせいでしょうか?
どうしてだか、すぐに答えられなかったのです。自分でも少し驚きました。
『よく考えて』
彼はそう言って、私の前から去りました。
だから私は一晩考えました。ええ、そうです。あなたがご存知の通り、私は考えることがあまり得意ではありません。
けれども、考えました。たくさん考えて、悩んで、そして結論を出しました。
私が好きなのは殿下の『顔』であると。
散々考えて、殿下を好きになったきっかけが、ただの一目惚れだったことを思い出したのです。そうです。私はその整ったお顔に惚れ込んでいたのです。
そのことに気がついたら、なんだか心がフッと軽くなったような気がしました。
だから翌日、偶然にも再びジェラルドの友人に会ったので、そのことをお伝えしました。
すると彼はこう言いました。
『ならば、いらないのでは?』と。
他の女と、それも婚約者の大切な友人と噂を立てるなど、それが真実だろうとそうでなかろうと、迂闊すぎると彼は言うのです。
確かに、そうかもしれないと思いました。
ですから私は答えました。
『ええ、いらないですね』と。
そう答えたら、彼は一通の手紙をくださいました。エレノア子爵様からの手紙です。
そこにはブランチェット伯爵がアイシャの元を訪れていることや、ベアトリーチェさんに魔女の疑いがあること。
殿下がその魔女を使って、アッシュフォード男爵を誘惑しようとしていること。
どうかアイシャを助けて欲しいこと、そして、
アイシャが自分の心配よりも私の心配をしてくれていることなどが書かれていました。
アイシャは私の大切な友人です。
だから私は帰宅後、父にその手紙を渡しました。
父は大層怒っておりました。
……驚きましたか?そうでしょうね。殿下は父を金と権利欲に塗れた打算的な人間だと認識しておられますもの。
ええ、そうですわ。確かにその通りです。残念ながら、私の父は聖職者に相応しくない下衆野郎です。それは認めましょう。
けれど、殿下は一つ重要なことを見落としていらっしゃいます。
それは父の娘への愛情が本物であるということです。
あなたとの婚約は父が皇室との繋がりを欲したから結ばれたのではありません。
私がどうしても婚約したいと、ねだったから実現したのです。
父は派閥から抜けることを考えているようです。
陛下にもそのお話をされました。陛下はかなりお怒りだったそうです。
皇后様はこれを好機とし、マシュー第二皇子殿下の立太子のために動きはじめました。近く、どこかの名家のご令嬢と婚約予定だという噂も聞きました。
そして、殿下の母君は半狂乱で泣き叫んでおられたそうです。
お可哀想に。
メイドという低い身分でありながら、陛下の寵愛を賜ってしまって二十余年。
何の後ろ盾もないまま側室になってしまった母君が持つのは陛下の寵愛のみでございます。
母君はその武器だけを頼りに、皇后陛下のお怒りを買わぬよう気を払い、けれども陛下の関心を引くために美しくあり続ける努力をし、時には利用しようと近づいてくる者たちの本質を見極め、誰と付き合い誰と距離を置くかを判断して……、そうやって必死に生きてきたのに。
きっと皇帝陛下は、あなたの母君ごとあなたを見放すでしょう。
陛下はそういうお方ですもの。それはあなたが1番よくご存知のはずです。
ああ、お可哀想に。
あまりにも哀れで、私はこの悲劇に涙を禁じ得ません。
このままでは母君は自ら命を絶ってしまうかもしれません。
だから殿下にひとつ、慈悲を与えましょう。
実のところ、私たちの婚約はまだ正式に破棄されてはおりません。
ですから、今すぐに首都にお戻りくださいな?
そうして私に懺悔するのです。
血と見てくれだけの女だと侮っていた私に、頭を下げるのです。
その綺麗なお顔を歪め、膝をついて、額を床に擦り付け、それはそれは惨めに、無様に許しを乞うのです。
何度も、何度も。
何度も何度も何度も何度も何度も、私が「もういいよ」と微笑むまで永遠に。
あなたの高く聳え立つその無駄なプライドが粉々に砕け散るまで、永遠に。
さすれば、婚約破棄を破棄することを考えてあげなくもないことなどないです。
お待ちしておりますわ、私の可愛いダニエル殿下。
もう春だと言っても、そちらはまだ寒さが残っていることと思います。
どうかお風邪など召されませぬよう、お気をつけくださいませ。
さて、今回筆を取りましたのは、殿下にどうしてもお伝えしたいことがあったからです。聞いていただけますか?
実は先日、私の友人から殿下がアシュフォード男爵の婚約者を欲しがっているという妙な噂話を聞きました。
もちろん、私は殿下を信じておりましたわ。英雄への褒美として与えられた女性を今更奪いに行くなど、敬愛する殿下がそんなことをなさるはずがありませんから。
けれども、私の友人は普段、私を不安にさせるような噂話はしません。
それなのに、あの日はこの話を話題に出しました。
だからこれはきっと何か意味があるのだと、そう考えても不思議ではありませんよね?
もしも本当に殿下がアイシャにちょっかいを出そうとしておられるのなら、私はどうしたら良いのでしょう?
そんな風に悩んでいる時、街で偶然ジェラルドに会いました。
私はどうしても噂の真相が気になって、ジェラルドに声をかけました。彼なら知っていると思ったのです。
けれど、ジェラルドは困ったように笑うだけで何も言ってくれませんでした。
その反応はつまり、そういうことですよね?
私はその場で泣き出しそうになってしまいました。だってこんなひどい裏切りはありませんから。
すると、一緒にいた彼の友人だという赤目の青年がハンカチを差し出して私に聞いてくれたのです。
『お嬢様は殿下のどこを好いておられるのですか?』と。
私、即答できませんでした。噂話を聞いたせいでしょうか?
どうしてだか、すぐに答えられなかったのです。自分でも少し驚きました。
『よく考えて』
彼はそう言って、私の前から去りました。
だから私は一晩考えました。ええ、そうです。あなたがご存知の通り、私は考えることがあまり得意ではありません。
けれども、考えました。たくさん考えて、悩んで、そして結論を出しました。
私が好きなのは殿下の『顔』であると。
散々考えて、殿下を好きになったきっかけが、ただの一目惚れだったことを思い出したのです。そうです。私はその整ったお顔に惚れ込んでいたのです。
そのことに気がついたら、なんだか心がフッと軽くなったような気がしました。
だから翌日、偶然にも再びジェラルドの友人に会ったので、そのことをお伝えしました。
すると彼はこう言いました。
『ならば、いらないのでは?』と。
他の女と、それも婚約者の大切な友人と噂を立てるなど、それが真実だろうとそうでなかろうと、迂闊すぎると彼は言うのです。
確かに、そうかもしれないと思いました。
ですから私は答えました。
『ええ、いらないですね』と。
そう答えたら、彼は一通の手紙をくださいました。エレノア子爵様からの手紙です。
そこにはブランチェット伯爵がアイシャの元を訪れていることや、ベアトリーチェさんに魔女の疑いがあること。
殿下がその魔女を使って、アッシュフォード男爵を誘惑しようとしていること。
どうかアイシャを助けて欲しいこと、そして、
アイシャが自分の心配よりも私の心配をしてくれていることなどが書かれていました。
アイシャは私の大切な友人です。
だから私は帰宅後、父にその手紙を渡しました。
父は大層怒っておりました。
……驚きましたか?そうでしょうね。殿下は父を金と権利欲に塗れた打算的な人間だと認識しておられますもの。
ええ、そうですわ。確かにその通りです。残念ながら、私の父は聖職者に相応しくない下衆野郎です。それは認めましょう。
けれど、殿下は一つ重要なことを見落としていらっしゃいます。
それは父の娘への愛情が本物であるということです。
あなたとの婚約は父が皇室との繋がりを欲したから結ばれたのではありません。
私がどうしても婚約したいと、ねだったから実現したのです。
父は派閥から抜けることを考えているようです。
陛下にもそのお話をされました。陛下はかなりお怒りだったそうです。
皇后様はこれを好機とし、マシュー第二皇子殿下の立太子のために動きはじめました。近く、どこかの名家のご令嬢と婚約予定だという噂も聞きました。
そして、殿下の母君は半狂乱で泣き叫んでおられたそうです。
お可哀想に。
メイドという低い身分でありながら、陛下の寵愛を賜ってしまって二十余年。
何の後ろ盾もないまま側室になってしまった母君が持つのは陛下の寵愛のみでございます。
母君はその武器だけを頼りに、皇后陛下のお怒りを買わぬよう気を払い、けれども陛下の関心を引くために美しくあり続ける努力をし、時には利用しようと近づいてくる者たちの本質を見極め、誰と付き合い誰と距離を置くかを判断して……、そうやって必死に生きてきたのに。
きっと皇帝陛下は、あなたの母君ごとあなたを見放すでしょう。
陛下はそういうお方ですもの。それはあなたが1番よくご存知のはずです。
ああ、お可哀想に。
あまりにも哀れで、私はこの悲劇に涙を禁じ得ません。
このままでは母君は自ら命を絶ってしまうかもしれません。
だから殿下にひとつ、慈悲を与えましょう。
実のところ、私たちの婚約はまだ正式に破棄されてはおりません。
ですから、今すぐに首都にお戻りくださいな?
そうして私に懺悔するのです。
血と見てくれだけの女だと侮っていた私に、頭を下げるのです。
その綺麗なお顔を歪め、膝をついて、額を床に擦り付け、それはそれは惨めに、無様に許しを乞うのです。
何度も、何度も。
何度も何度も何度も何度も何度も、私が「もういいよ」と微笑むまで永遠に。
あなたの高く聳え立つその無駄なプライドが粉々に砕け散るまで、永遠に。
さすれば、婚約破棄を破棄することを考えてあげなくもないことなどないです。
お待ちしておりますわ、私の可愛いダニエル殿下。
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