64 / 149
第二章 マリーナフカの棺とハルの妖精
31:奥様(2)
しおりを挟む
結局、リズベットは部屋にはいなかった。
部屋に引きこもっていないとすると彼女が向かう場所はただひとつ、ニックの小屋だ。
裏庭の近くに建てられた小屋には庭師になってから集めたニックの庭いじりコレクションに加えて、彼が休憩するために揃えた茶菓子なども充実しているらしい。
彼の人柄もあるのだろうが、屋敷の使用人は皆、落ち込むことがあるとここを訪れる。
話を聞いてもらうことももちろんあるが、ただこじんまりとしたところで実家を思い出しながらのんびり過ごし、疲れた心を癒す者も多いとか。
だから当然、リズベットの他に客がいる可能性は十分にあるわけで。
リズベットは外套を羽織り、小屋の外で呑気に暖かいお茶を飲むランを半眼で見下ろした。
「ラン……。あんた、何してんのよ。サボってんじゃないわよ」
「それはこちらのセリフですが、マイヤー卿。会議では?」
「……追い出された」
口を尖らせ、頬を膨らませるリズベットにランは思わず吹き出してしまった。
「追い出されたぁ?何をやらかしたのですか?」
「別に何もしてない」
「何もしていないのに追い出されるなんてこと、あるわけないでしょう?当ててあげましょうか?」
「やめてよ」
「そうですねえ、例えば作戦に納得できずに感情的になったとか?」
「うぐっ……」
「図星ですか?ほら、やっぱりね。あなたは感情を表に出しすぎなのです。傭兵としてはそれで良くても騎士としては失格ですね?」
「う、うるさい」
「騎士とは感情的になってはいけないのですよ?常に主人のそばにあるのですから、それ相応の品格が求められますから」
「うるさいうるさいっ!」
当たらずとも遠からず。的確に痛いところをついてくるランにリズベットは何も言い返せず外方を向いた。
年下の小娘にこうも的確な指摘をされるとは情けない。自分でもそう思っているのだろう。
ニックは入れ立ての安物の紅茶出すと、リズベットにランの隣に座るよう促した。
藁を敷いているとは言え、冷たい地面に直に座るのはお尻が冷えて腹を壊しそうだ。
「よっこらしょっと……。それで、どうした?」
足の悪いニックはお手製の小さい椅子を引きずり、それをリズベットの横に置いて腰かけた。気怠げな彼の態度にリズベットは眉を顰める。
「面倒臭そうにしないでよ」
「面倒臭いんだから仕方がないだろ。ランといい、お前といい、なんだってこんな寒い中を俺なんかのところにくるんだ」
「そういえばランはサボり?」
「だから違います!休憩中です!あなたと一緒にしないでください」
「いちいち腹の立つ言い方をするわね!」
「おい、喧嘩するなら帰れよ。……ちなみにランは拗ねてるだけだ。最近の奥様はランを置いて教会に行くから」
「ちょ!言わないでくださいよ、ニックさん!」
「何それ、子どもみたーい。ププッ」
リズベットは煽るように口元を押さえて目を細めた。
だがそれに乗るほどランも子どもではなく、フンとそっぽを向いてお茶を飲み干す。
すると、屋敷の方からテオドールとアイシャがパタパタと走ってくるのが見えた。
別に休憩中だから何をしていても構わないのだが、ランは素早く立ち上がるとお仕着せについた土を払い、姿勢を正した。
「テオ様、奥様。犯人はこちらです」
「あ、ちょっと!」
なんとなく、何を探してここまで来たのかを察したランはリズベットの腕を掴み無理やり立たせると、二人の前に突き出した。
「テオ……」
リズベットは気まずそうに顔を外らせる。ランと無意味な口喧嘩をして頭が冷えたのだろう。会議の場で冷静さを欠いた自分が恥ずかしく感じ始めたらしい。
そんな彼女の心情を察したのか、テオドールは呆れたようにため息をこぼした。
「リズ。今回の司祭殿の裏切り、旦那様はできる限り穏便に済ませたいとお考えです」
「……穏便、に?」
「はい、穏便に」
テオドールはチラリとランとニックに目をやった。視線を感じ取った二人は空気を読み、席を外す。これ以上は聞いてはならない事だと察したのだろう。
テオドールは二人の姿が見えなくなると話を続けた。
「……シスター・マリンの裏切りに憤慨する気持ちはわかります。あなたは特に彼女と親しかったから」
「ええ、そうね。魔族の悪行に加担していたなんて気持ち悪くて吐き気がする。でも、彼女を唆した魔族にはもっと吐き気がする。殺してやりたい」
「……話を聞いていましたか?違いますよ。魔族に唆された訳ではありません」
「わからないじゃない!」
「わかりますよ。シスター・マリンが証言していたじゃないですか。マリーナフカは司祭様が作った自爆装置だったのです。司祭様は保護を求める魔族の子どもを騙して殺したのです」
「そんなの、本当かどうかからないじゃない……」
「決定打には欠けますが証拠は揃っています。彼女の証言は真実と見て良いでしょう。それに、司祭様を庇うならまだしも、魔族を庇うような嘘をつく理由など彼女にはありませんから」
「……でも!」
「リズ。冷静になってください。確かに魔族は悪です。それは間違いない。しかしこのマリーナフカの件に関してのみ言えば、非があるのはこちらです」
「……」
「リズベット・マイヤー。だからこそ、冷静にならねばならないのはわかりますよね。怒りのままに行動できないことを」
今回の件、雨が降ればその日の夜には騎士団が動く。マリンが話したように砦沿いの湖の近くまで行き、そこで司祭がいれば魔族の子どもを引き入れた時点で彼を現行犯逮捕するという流れだ。
だがこの時、同時にその場に訪れた魔族との交渉も試みなければならない。
その際もしリズベットが感情的になれば、相手を刺激し、すぐに戦闘体制に入ることになるかもしれない。
だからこそ感情的にはなるなとテオは諭すように説明した。
しかし、テオドールの言うことを頭では理解しつつも、心が追いつかないリズベット。拳を強く握り締めた彼女は震える声で呟いた。
「……あいつらと対話できると本気で思ってる?」
「可能性はゼロではありません」
「無理よ。できっこない」
「やってみなければわかりません」
「わかるわよ!もし対話なんて出来るならあんな戦争、起こってない!」
「リズ……」
リズベットは知っている。奴らの残忍さを。
その琥珀色の瞳に、嫌というほど焼き付けてきた。
部屋に引きこもっていないとすると彼女が向かう場所はただひとつ、ニックの小屋だ。
裏庭の近くに建てられた小屋には庭師になってから集めたニックの庭いじりコレクションに加えて、彼が休憩するために揃えた茶菓子なども充実しているらしい。
彼の人柄もあるのだろうが、屋敷の使用人は皆、落ち込むことがあるとここを訪れる。
話を聞いてもらうことももちろんあるが、ただこじんまりとしたところで実家を思い出しながらのんびり過ごし、疲れた心を癒す者も多いとか。
だから当然、リズベットの他に客がいる可能性は十分にあるわけで。
リズベットは外套を羽織り、小屋の外で呑気に暖かいお茶を飲むランを半眼で見下ろした。
「ラン……。あんた、何してんのよ。サボってんじゃないわよ」
「それはこちらのセリフですが、マイヤー卿。会議では?」
「……追い出された」
口を尖らせ、頬を膨らませるリズベットにランは思わず吹き出してしまった。
「追い出されたぁ?何をやらかしたのですか?」
「別に何もしてない」
「何もしていないのに追い出されるなんてこと、あるわけないでしょう?当ててあげましょうか?」
「やめてよ」
「そうですねえ、例えば作戦に納得できずに感情的になったとか?」
「うぐっ……」
「図星ですか?ほら、やっぱりね。あなたは感情を表に出しすぎなのです。傭兵としてはそれで良くても騎士としては失格ですね?」
「う、うるさい」
「騎士とは感情的になってはいけないのですよ?常に主人のそばにあるのですから、それ相応の品格が求められますから」
「うるさいうるさいっ!」
当たらずとも遠からず。的確に痛いところをついてくるランにリズベットは何も言い返せず外方を向いた。
年下の小娘にこうも的確な指摘をされるとは情けない。自分でもそう思っているのだろう。
ニックは入れ立ての安物の紅茶出すと、リズベットにランの隣に座るよう促した。
藁を敷いているとは言え、冷たい地面に直に座るのはお尻が冷えて腹を壊しそうだ。
「よっこらしょっと……。それで、どうした?」
足の悪いニックはお手製の小さい椅子を引きずり、それをリズベットの横に置いて腰かけた。気怠げな彼の態度にリズベットは眉を顰める。
「面倒臭そうにしないでよ」
「面倒臭いんだから仕方がないだろ。ランといい、お前といい、なんだってこんな寒い中を俺なんかのところにくるんだ」
「そういえばランはサボり?」
「だから違います!休憩中です!あなたと一緒にしないでください」
「いちいち腹の立つ言い方をするわね!」
「おい、喧嘩するなら帰れよ。……ちなみにランは拗ねてるだけだ。最近の奥様はランを置いて教会に行くから」
「ちょ!言わないでくださいよ、ニックさん!」
「何それ、子どもみたーい。ププッ」
リズベットは煽るように口元を押さえて目を細めた。
だがそれに乗るほどランも子どもではなく、フンとそっぽを向いてお茶を飲み干す。
すると、屋敷の方からテオドールとアイシャがパタパタと走ってくるのが見えた。
別に休憩中だから何をしていても構わないのだが、ランは素早く立ち上がるとお仕着せについた土を払い、姿勢を正した。
「テオ様、奥様。犯人はこちらです」
「あ、ちょっと!」
なんとなく、何を探してここまで来たのかを察したランはリズベットの腕を掴み無理やり立たせると、二人の前に突き出した。
「テオ……」
リズベットは気まずそうに顔を外らせる。ランと無意味な口喧嘩をして頭が冷えたのだろう。会議の場で冷静さを欠いた自分が恥ずかしく感じ始めたらしい。
そんな彼女の心情を察したのか、テオドールは呆れたようにため息をこぼした。
「リズ。今回の司祭殿の裏切り、旦那様はできる限り穏便に済ませたいとお考えです」
「……穏便、に?」
「はい、穏便に」
テオドールはチラリとランとニックに目をやった。視線を感じ取った二人は空気を読み、席を外す。これ以上は聞いてはならない事だと察したのだろう。
テオドールは二人の姿が見えなくなると話を続けた。
「……シスター・マリンの裏切りに憤慨する気持ちはわかります。あなたは特に彼女と親しかったから」
「ええ、そうね。魔族の悪行に加担していたなんて気持ち悪くて吐き気がする。でも、彼女を唆した魔族にはもっと吐き気がする。殺してやりたい」
「……話を聞いていましたか?違いますよ。魔族に唆された訳ではありません」
「わからないじゃない!」
「わかりますよ。シスター・マリンが証言していたじゃないですか。マリーナフカは司祭様が作った自爆装置だったのです。司祭様は保護を求める魔族の子どもを騙して殺したのです」
「そんなの、本当かどうかからないじゃない……」
「決定打には欠けますが証拠は揃っています。彼女の証言は真実と見て良いでしょう。それに、司祭様を庇うならまだしも、魔族を庇うような嘘をつく理由など彼女にはありませんから」
「……でも!」
「リズ。冷静になってください。確かに魔族は悪です。それは間違いない。しかしこのマリーナフカの件に関してのみ言えば、非があるのはこちらです」
「……」
「リズベット・マイヤー。だからこそ、冷静にならねばならないのはわかりますよね。怒りのままに行動できないことを」
今回の件、雨が降ればその日の夜には騎士団が動く。マリンが話したように砦沿いの湖の近くまで行き、そこで司祭がいれば魔族の子どもを引き入れた時点で彼を現行犯逮捕するという流れだ。
だがこの時、同時にその場に訪れた魔族との交渉も試みなければならない。
その際もしリズベットが感情的になれば、相手を刺激し、すぐに戦闘体制に入ることになるかもしれない。
だからこそ感情的にはなるなとテオは諭すように説明した。
しかし、テオドールの言うことを頭では理解しつつも、心が追いつかないリズベット。拳を強く握り締めた彼女は震える声で呟いた。
「……あいつらと対話できると本気で思ってる?」
「可能性はゼロではありません」
「無理よ。できっこない」
「やってみなければわかりません」
「わかるわよ!もし対話なんて出来るならあんな戦争、起こってない!」
「リズ……」
リズベットは知っている。奴らの残忍さを。
その琥珀色の瞳に、嫌というほど焼き付けてきた。
12
お気に入りに追加
2,866
あなたにおすすめの小説
【完結】妖精姫と忘れられた恋~好きな人が結婚するみたいなので解放してあげようと思います~
塩羽間つづり
恋愛
お気に入り登録やエールいつもありがとうございます!
2.23完結しました!
ファルメリア王国の姫、メルティア・P・ファルメリアは、幼いころから恋をしていた。
相手は幼馴染ジーク・フォン・ランスト。
ローズの称号を賜る名門一族の次男だった。
幼いころの約束を信じ、いつかジークと結ばれると思っていたメルティアだが、ジークが結婚すると知り、メルティアの生活は一変する。
好きになってもらえるように慣れないお化粧をしたり、着飾ったりしてみたけれど反応はいまいち。
そしてだんだんと、メルティアは恋の邪魔をしているのは自分なのではないかと思いあたる。
それに気づいてから、メルティアはジークの幸せのためにジーク離れをはじめるのだが、思っていたようにはいかなくて……?
妖精が見えるお姫様と近衛騎士のすれ違う恋のお話
切なめ恋愛ファンタジー
【完結】殿下、自由にさせていただきます。
なか
恋愛
「出て行ってくれリルレット。王宮に君が住む必要はなくなった」
その言葉と同時に私の五年間に及ぶ初恋は終わりを告げた。
アルフレッド殿下の妃候補として選ばれ、心の底から喜んでいた私はもういない。
髪を綺麗だと言ってくれた口からは、私を貶める言葉しか出てこない。
見惚れてしまう程の笑みは、もう見せてもくれない。
私………貴方に嫌われた理由が分からないよ。
初夜を私一人だけにしたあの日から、貴方はどうして変わってしまったの?
恋心は砕かれた私は死さえ考えたが、過去に見知らぬ男性から渡された本をきっかけに騎士を目指す。
しかし、正騎士団は女人禁制。
故に私は男性と性別を偽って生きていく事を決めたのに……。
晴れて騎士となった私を待っていたのは、全てを見抜いて笑う副団長であった。
身分を明かせない私は、全てを知っている彼と秘密の恋をする事になる。
そして、騎士として王宮内で起きた変死事件やアルフレッドの奇行に大きく関わり、やがて王宮に蔓延る謎と対峙する。
これは、私の初恋が終わり。
僕として新たな人生を歩みだした話。
【完結】裏切ったあなたを許さない
紫崎 藍華
恋愛
ジョナスはスザンナの婚約者だ。
そのジョナスがスザンナの妹のセレナとの婚約を望んでいると親から告げられた。
それは決定事項であるため婚約は解消され、それだけなく二人の邪魔になるからと領地から追放すると告げられた。
そこにセレナの意向が働いていることは間違いなく、スザンナはセレナに人生を翻弄されるのだった。
【完結済】政略結婚予定の婚約者同士である私たちの間に、愛なんてあるはずがありません!……よね?
鳴宮野々花@軍神騎士団長1月15日発売
恋愛
「どうせ互いに望まぬ政略結婚だ。結婚までは好きな男のことを自由に想い続けていればいい」「……あらそう。分かったわ」婚約が決まって以来初めて会った王立学園の入学式の日、私グレース・エイヴリー侯爵令嬢の婚約者となったレイモンド・ベイツ公爵令息は軽く笑ってあっさりとそう言った。仲良くやっていきたい気持ちはあったけど、なぜだか私は昔からレイモンドには嫌われていた。
そっちがそのつもりならまぁ仕方ない、と割り切る私。だけど学園生活を過ごすうちに少しずつ二人の関係が変わりはじめ……
※※ファンタジーなご都合主義の世界観でお送りする学園もののお話です。史実に照らし合わせたりすると「??」となりますので、どうぞ広い心でお読みくださいませ。
※※大したざまぁはない予定です。気持ちがすれ違ってしまっている二人のラブストーリーです。
※この作品は小説家になろうにも投稿しています。
初夜に大暴言を吐かれた伯爵夫人は、微笑みと共に我が道を行く ―旦那様、今更擦り寄られても困ります―
望月 或
恋愛
「お前の噂を聞いたぞ。毎夜町に出て男を求め、毎回違う男と朝までふしだらな行為に明け暮れているそうだな? その上糸目を付けず服や装飾品を買い漁り、多大な借金を背負っているとか……。そんな醜悪な女が俺の妻だとは非常に不愉快極まりない! 今後俺に話し掛けるな! 俺に一切関与するな! 同じ空気を吸ってるだけでとんでもなく不快だ……!!」
【王命】で決められた婚姻をし、ハイド・ランジニカ伯爵とオリービア・フレイグラント子爵令嬢の初夜は、彼のその暴言で始まった。
そして、それに返したオリービアの一言は、
「あらあら、まぁ」
の六文字だった。
屋敷に住まわせている、ハイドの愛人と噂されるユーカリや、その取巻きの使用人達の嫌がらせも何のその、オリービアは微笑みを絶やさず自分の道を突き進んでいく。
ユーカリだけを信じ心酔していたハイドだったが、オリービアが屋敷に来てから徐々に変化が表れ始めて……
※作者独自の世界観満載です。違和感を感じたら、「あぁ、こういう世界なんだな」と思って頂けたら有難いです……。
人生の全てを捨てた王太子妃
八つ刻
恋愛
突然王太子妃になれと告げられてから三年あまりが過ぎた。
傍目からは“幸せな王太子妃”に見える私。
だけど本当は・・・
受け入れているけど、受け入れられない王太子妃と彼女を取り巻く人々の話。
※※※幸せな話とは言い難いです※※※
タグをよく見て読んでください。ハッピーエンドが好みの方(一方通行の愛が駄目な方も)はブラウザバックをお勧めします。
※本編六話+番外編六話の全十二話。
※番外編の王太子視点はヤンデレ注意報が発令されています。
【完結】愛され公爵令嬢は穏やかに微笑む
綾雅(要らない悪役令嬢1/7発売)
恋愛
「シモーニ公爵令嬢、ジェラルディーナ! 私はお前との婚約を破棄する。この宣言は覆らぬと思え!!」
婚約者である王太子殿下ヴァレンテ様からの突然の拒絶に、立ち尽くすしかありませんでした。王妃になるべく育てられた私の、存在価値を否定するお言葉です。あまりの衝撃に意識を手放した私は、もう生きる意味も分からくなっていました。
婚約破棄されたシモーニ公爵令嬢ジェラルディーナ、彼女のその後の人生は思わぬ方向へ転がり続ける。優しい彼女の功績に助けられた人々による、恩返しが始まった。まるで童話のように、受け身の公爵令嬢は次々と幸運を手にしていく。
ハッピーエンド確定
【同時掲載】小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2022/10/01 FUNGUILD、Webtoon原作シナリオ大賞、二次選考通過
2022/07/29 FUNGUILD、Webtoon原作シナリオ大賞、一次選考通過
2022/02/15 小説家になろう 異世界恋愛(日間)71位
2022/02/12 完結
2021/11/30 小説家になろう 異世界恋愛(日間)26位
2021/11/29 アルファポリス HOT2位
2021/12/03 カクヨム 恋愛(週間)6位
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる