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第二章 マリーナフカの棺とハルの妖精
18:リズベットの誤解(1)
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「では、書類をお借りしますね」
「あ、僕が取りますよ。結構雑に並んでいるので」
「……どうも」
本棚の前でつま先立ちになり手を伸ばすも目的の本に手が届かないランの代わりに、テオドールは彼女の後ろからその本を取ろうとした。
当然のとこながら、自然と体が密着し、手が重なる。
それはランがよく読んでいる恋愛小説の1ページのようなときめくシチュエーション……のはずなのだが。
「うーん」
「ん?何か?」
「いや……、ときめきがないなと思いまして」
「はい?」
「はあ、やはりテオ様が相手だからでしょうか……」
ランは残念そうにため息をついた。テオドールはそんな彼女を半眼で見下ろす。
「……割と初めから感じていたことですが、ランは僕に対して少し冷たくありませんか?」
「そんなことは……、ありませんよ?」
「その間は嘘をつく時の間ですよ、ラン。初めは僕が奥様に失礼な態度を取る旦那様の側近だから、まとめて警戒されているのかもと思ってましたが、多分違いますよね?」
ランはイアンがアイシャと仲良くなってからも、テオドールに冷たい。むしろイアンには微笑んだりする時もあるほどなのに、テオドールに対しては必要最低限の接触以外は会話もしたくないと言いたげなほどに態度が悪い。
テオドールは不服そうに尋ねた。
「僕、何かしましたか?」
「別に、何も?……ただ、テオ様は奥様のことをアッシュフォードにお金とか人脈とかを持ってくる都合の良い女としてしか見ていないでしょ?あと、旦那様のやる気を引き出す便利な道具とも思ってる」
「そんなことは……、ありませんよ」
「その間は嘘をつく時の間ですよ、テオ様」
「ぐぬぬ」
「まあ、別にそれでも良いんですけどね」
「え、いいの?」
「はい。お二人が政略結婚であることに変わりはないですし、テオ様のお立場で奥様の持てるモノを有効的に活用しようとするのは理解できます」
「そう考えているのなら何故……」
「いやぁ……。その、テオ様が旦那様や旦那様が大切にするアッシュフォードを大事に思うように、私も奥様が一番大事なので……。だから何というか、どうしても腹の内を明かさず、さも奥様の味方ですなんて顔をしながら奥様に話しかけるテオ様がどうしても腹立たしくって、ついつい態度に出てしまうのです」
てへ、と舌を出しておどけるランにテオドールは呆れたようにため息をこぼした。
「……開き直りましたね。そこは隠しなさいよ」
「まだ小娘なので大目に見てほしいです」
「年齢を言い訳にできるほど子どもでもないでしょう。というか、そもそも僕はランの上司にあたるんですけど?」
「明日から気をつけまーす」
「今から気をつけてほしいんですが……」
「あ!大丈夫だと思うけど、一応言っときますね!」
「何……って、ぐぇ!?」
何かを思いついたように、くるりと振り返ったランはテオドールの胸ぐらを掴んだ。
「奥様の気持ちを利用して奥様の事を傷つけたりしたら、男の急所を蹴り飛ばしますから」
「……ま、前にも聞いたね、そのセリフ」
あれはイアンに対してのものだと思っていたが、どうやらテオドールにも適用されるらしい。ランの本気の目に間近ですごまれたテオドールは、両手を上げた。
一方で、ランはテオドールの心を探るようにジッと彼の真紅の瞳を見つめる。
キスでもするのかと言うくらいの距離感なのに一切ときめきを感じないのも逆にすごい。テオドールは思わず感心した。
しかし、さすがにこの距離感はよろしくないわけで、テオドールはランを遠ざけようと彼女の肩に手を置いた。
すると、ちょうど執務室に訪ねてきたリズベットの甲高い悲鳴が廊下に響いた。
ランもテオドールも、びくりと肩を跳ねさせて扉のほうを向く。
「な、ななななな何やってんのよ!!」
「え、マイヤー卿?」
「あ、リズ……」
「離れなさいよおおお!」
「わぁ!?」
「きゃ!?痛ぁ!?」
扉から飛んできたのはリズベットが手に持っていたサイネリアの花束。ランの頭に命中したそれは、花火のように綺麗に弾けて、床に花びらを散らした。
紫に白にピンクの花びらが散らばったら床を見て、テオドールは割と綺麗だと思った。
「何をするのですか、マイヤー卿!」
「あんたこそテオに何してんのよ!ふしだらな!」
「はあ?忠告してただけですけどー!?」
「はあ?今、明らかにキスしようとしてたでしょ!?」
「何を気持ち悪いこと言ってるんですか!?やめてくださいよ!吐き気がするわ!」
「誤魔化そうとしたって無駄よ!まったく!メイドが制服着てる時に男誘惑してんじゃないわよ!」
ツカツカと部屋に押し入ってきたリズベットはランの頭を掴むと強引にテオドールから引き剥がした。そして二人の間に立ち、腕組みをして彼女を見下ろす。
「……い、言っとくけど、テオはやめといた方が身のためよ」
「はい?なんの話です?」
「確かにテオは顔はいいかもしれないけど、全っっっ然優しくないし可愛げないしケチだし、何よりもイアン一筋だから!イアン第一で何よりもイアンを優先するから恋人としては微妙っていうか?結婚しても不幸になるだけよ!」
「……おいこら、リズ。なんの嫌がらせですか!」
「え、旦那様に懸想しているのですか?奥様の敵ですか?」
「違いますっ!!」
不名誉な疑惑をかけられたテオドールは後ろからリズベットを羽交締めにし、彼女の口を塞いだ。
「黙れ、バカ」
密着した体と彼からほんのりと感じるシトラスの香り。そして耳元で囁かれるいつになく低い声。
リズベットは一瞬にして茹で蛸になった。
頬を真っ赤に染め、急にしおらしくなるリズベットと、彼女の先程の発言から全てを察したランはフッと冷めた笑みをこぼした。
「騎士が制服着てる時に恋する女の顔してとんでもない勘違いかましてんじゃないわよ」
「な!?あたしは別にテオのことは何とも思ってないわよ!」
「誰もテオ様のことだなんて言ってませんけどー?」
「くっそ、こいつ!!」
煽るような口調でベーッと舌を出すランに、リズベットはキーっと吠えた。
「あ、僕が取りますよ。結構雑に並んでいるので」
「……どうも」
本棚の前でつま先立ちになり手を伸ばすも目的の本に手が届かないランの代わりに、テオドールは彼女の後ろからその本を取ろうとした。
当然のとこながら、自然と体が密着し、手が重なる。
それはランがよく読んでいる恋愛小説の1ページのようなときめくシチュエーション……のはずなのだが。
「うーん」
「ん?何か?」
「いや……、ときめきがないなと思いまして」
「はい?」
「はあ、やはりテオ様が相手だからでしょうか……」
ランは残念そうにため息をついた。テオドールはそんな彼女を半眼で見下ろす。
「……割と初めから感じていたことですが、ランは僕に対して少し冷たくありませんか?」
「そんなことは……、ありませんよ?」
「その間は嘘をつく時の間ですよ、ラン。初めは僕が奥様に失礼な態度を取る旦那様の側近だから、まとめて警戒されているのかもと思ってましたが、多分違いますよね?」
ランはイアンがアイシャと仲良くなってからも、テオドールに冷たい。むしろイアンには微笑んだりする時もあるほどなのに、テオドールに対しては必要最低限の接触以外は会話もしたくないと言いたげなほどに態度が悪い。
テオドールは不服そうに尋ねた。
「僕、何かしましたか?」
「別に、何も?……ただ、テオ様は奥様のことをアッシュフォードにお金とか人脈とかを持ってくる都合の良い女としてしか見ていないでしょ?あと、旦那様のやる気を引き出す便利な道具とも思ってる」
「そんなことは……、ありませんよ」
「その間は嘘をつく時の間ですよ、テオ様」
「ぐぬぬ」
「まあ、別にそれでも良いんですけどね」
「え、いいの?」
「はい。お二人が政略結婚であることに変わりはないですし、テオ様のお立場で奥様の持てるモノを有効的に活用しようとするのは理解できます」
「そう考えているのなら何故……」
「いやぁ……。その、テオ様が旦那様や旦那様が大切にするアッシュフォードを大事に思うように、私も奥様が一番大事なので……。だから何というか、どうしても腹の内を明かさず、さも奥様の味方ですなんて顔をしながら奥様に話しかけるテオ様がどうしても腹立たしくって、ついつい態度に出てしまうのです」
てへ、と舌を出しておどけるランにテオドールは呆れたようにため息をこぼした。
「……開き直りましたね。そこは隠しなさいよ」
「まだ小娘なので大目に見てほしいです」
「年齢を言い訳にできるほど子どもでもないでしょう。というか、そもそも僕はランの上司にあたるんですけど?」
「明日から気をつけまーす」
「今から気をつけてほしいんですが……」
「あ!大丈夫だと思うけど、一応言っときますね!」
「何……って、ぐぇ!?」
何かを思いついたように、くるりと振り返ったランはテオドールの胸ぐらを掴んだ。
「奥様の気持ちを利用して奥様の事を傷つけたりしたら、男の急所を蹴り飛ばしますから」
「……ま、前にも聞いたね、そのセリフ」
あれはイアンに対してのものだと思っていたが、どうやらテオドールにも適用されるらしい。ランの本気の目に間近ですごまれたテオドールは、両手を上げた。
一方で、ランはテオドールの心を探るようにジッと彼の真紅の瞳を見つめる。
キスでもするのかと言うくらいの距離感なのに一切ときめきを感じないのも逆にすごい。テオドールは思わず感心した。
しかし、さすがにこの距離感はよろしくないわけで、テオドールはランを遠ざけようと彼女の肩に手を置いた。
すると、ちょうど執務室に訪ねてきたリズベットの甲高い悲鳴が廊下に響いた。
ランもテオドールも、びくりと肩を跳ねさせて扉のほうを向く。
「な、ななななな何やってんのよ!!」
「え、マイヤー卿?」
「あ、リズ……」
「離れなさいよおおお!」
「わぁ!?」
「きゃ!?痛ぁ!?」
扉から飛んできたのはリズベットが手に持っていたサイネリアの花束。ランの頭に命中したそれは、花火のように綺麗に弾けて、床に花びらを散らした。
紫に白にピンクの花びらが散らばったら床を見て、テオドールは割と綺麗だと思った。
「何をするのですか、マイヤー卿!」
「あんたこそテオに何してんのよ!ふしだらな!」
「はあ?忠告してただけですけどー!?」
「はあ?今、明らかにキスしようとしてたでしょ!?」
「何を気持ち悪いこと言ってるんですか!?やめてくださいよ!吐き気がするわ!」
「誤魔化そうとしたって無駄よ!まったく!メイドが制服着てる時に男誘惑してんじゃないわよ!」
ツカツカと部屋に押し入ってきたリズベットはランの頭を掴むと強引にテオドールから引き剥がした。そして二人の間に立ち、腕組みをして彼女を見下ろす。
「……い、言っとくけど、テオはやめといた方が身のためよ」
「はい?なんの話です?」
「確かにテオは顔はいいかもしれないけど、全っっっ然優しくないし可愛げないしケチだし、何よりもイアン一筋だから!イアン第一で何よりもイアンを優先するから恋人としては微妙っていうか?結婚しても不幸になるだけよ!」
「……おいこら、リズ。なんの嫌がらせですか!」
「え、旦那様に懸想しているのですか?奥様の敵ですか?」
「違いますっ!!」
不名誉な疑惑をかけられたテオドールは後ろからリズベットを羽交締めにし、彼女の口を塞いだ。
「黙れ、バカ」
密着した体と彼からほんのりと感じるシトラスの香り。そして耳元で囁かれるいつになく低い声。
リズベットは一瞬にして茹で蛸になった。
頬を真っ赤に染め、急にしおらしくなるリズベットと、彼女の先程の発言から全てを察したランはフッと冷めた笑みをこぼした。
「騎士が制服着てる時に恋する女の顔してとんでもない勘違いかましてんじゃないわよ」
「な!?あたしは別にテオのことは何とも思ってないわよ!」
「誰もテオ様のことだなんて言ってませんけどー?」
「くっそ、こいつ!!」
煽るような口調でベーッと舌を出すランに、リズベットはキーっと吠えた。
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