先輩いい加減にしてくださいっ!~意地っ張りな後輩は、エッチな先輩の魅力に負けてます~

藤掛ヒメノ@Pro-ZELO

文字の大きさ
上 下
79 / 96
2

七十七 二人きりの温泉

しおりを挟む



 素肌を密着させながら、唇を貪る。啄むようにキスを繰り返しながら、舌を味わった。肌が触れ合った場所が気持ち良い。律の髪に手を差し込み、やわやわと搔き乱す。

「ん……、ふっ……」

 舌先を擽り、ゆっくりと唇を離す。もっとキスしていたい気もしたが、外みたいな場所だと落ち着かなくもある。まだ慣れない俺の手を引いて、律がデッキに躍り出た。陽の光が素肌に木の葉の陰を落とす。すごく、美しい光景に見えた。

「律……」

 妖精みたいだ。と口にしかけて、唇を噛む。すごく、ガラじゃないことを考えてしまった。口にしていたら、何て言って揶揄われるか、解ったもんじゃない。

「すごい、開放感。……なあ、航平。良く見てよ」

「……うん」

 息が荒くなるのをこらえながら、デッキに立つ律の裸体をじっくりと眺め見る。美しいつま先から、すらりと伸びた脚。無防備な下半身に光がさして、体毛がキラキラ光っていた。腹部も、実はけっこう好きだ。臍と脇腹。薄い腹筋。胸と――俺が弄っているせいで、敏感な乳首。鎖骨に、首筋。唇――鼻、瞳。

「全部好き」

「ばか」

 笑う律を抱きしめ、もう一度キスをする。律は恥ずかしそうにしながら、俺の首に腕を回した。

「……、湯船、入ろうか……」

「ん……」

 ゆっくりと湯船に浸りながら、互いに身体をまさぐりあう。ちゃぷ、と湯が揺らいで、水面に模様を作る。

「ん、は……、っ、せっかくの、温泉……なのに」

 クスクス笑いながら言う律の耳を食みながら、「じゃあ、やめる?」と囁く。律は「いやだ」と肩に噛みついて来た。

 露天風呂だからか、湯の温度はそこまで高くない。肌を手で滑らせ、敏感な部分を撫でていく。

「っ、ん……航平……」

「律、好きだよ……。綺麗だ」

「っ、なに、言って……」

「乳首も、可愛いし……脚も……すごく、良い」

「あ、ん……」

 ピクピクと、律が跳ねる。肌がピンク色なのは、お湯のせいばかりではないのだろう。甘い表情に、こっちも理性が吹き飛んでいく。

「律……、律ちゃん、ここ、座って」

 興奮して、荒い息が漏れる。律を促して、浴槽の縁に腰かけさせた。

「おい、航平……っ」

 律の膝を割って、間に身体を滑らせる。臍の脇にキスしながら、徐々に下へと顔を下ろす。

「っ……」

 律の甘い声が耳に響く。反応を見せ始めた中心を口に含み、喉奥まで深く咥える。舌で愛撫しながらちゅうと吸い上げると、律の膝がビクッと震える。俺は太股に手を添え、じゅぷじゅぷと音を鳴らしながら精を啜った。

「んっ、あ、……っぅ」

 律は胸を仰け反らせ、快感を受け入れる。いつもより大胆なのは、旅先という状況のせいか、庭先という場所のせいか。いずれにしても、酷く艶かしい。

 太股に顔を挟まれ、調子に乗って律の身体をデッキに押し倒す。脚を高く上げさせ腰を浮かせると同時に、トロリと粘液の糸を引きながら唇を離す。

「ちょ、航平っ……」

 抗議の声を無視して、露になったアナルにぬるぬるした舌を這わせた。

「っ!」

 ひときわ大きく身体を跳ねらせ、律が驚く。舌先でヒダを擽り、先端を穴に埋めていく。

「ちょっ……!」

 律が手を伸ばす。が、表情から察するに、羞恥心はあれど嫌ではなさそうだ。ならば、続行する。

 両の親指を穴に這わせ、左右に割り開く。俺のせいで柔らかくなっている穴は、さしたる抵抗もなくくぱっと口を開ける。内部の色はピンクっぽい赤だ。血肉の色だと思うと生々しい。

 敏感なそこに舌を這わせて、優しく舐める。

「ん、んっ……」

 律が悶えるように呻く。律のここは、もう単なる排泄の器官ではない。俺を受け入れ、俺によって、快感を得るようになってしまっている。

 うねうねと舌を蠢かせ、解すように内部を愛撫する。指や性器で擦られるのと違って、もどかしいのだろう。だが、興奮はしているようだ。

「あ、はっ……、航、平……っ、あたま、ヘン……なっちゃ、……ん!」

 律の身体がビクン! と大きく跳ねる。ビク、ビクッと脚を痙攣させ、それからぱたんと力なく手足を投げ出した。

(――今、女みたいに、イった……?)

 ドクドクと心臓が鳴る。律は荒い呼気を吐き出しながら、潤んだ瞳をこちらに向けた。上気した頬が愛らしい。

「あ、あ……、ぁ……んぅ…」

「律……、可愛い……」

 ハァと息を吐き出し、俺は律の脚を掴んで左右に割り開いた。





しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

鬼上司と秘密の同居

なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳 幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ… そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた… いったい?…どうして?…こうなった? 「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」 スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか… 性描写には※を付けております。

【完結・BL】俺をフッた初恋相手が、転勤して上司になったんだが?【先輩×後輩】

彩華
BL
『俺、そんな目でお前のこと見れない』 高校一年の冬。俺の初恋は、見事に玉砕した。 その後、俺は見事にDTのまま。あっという間に25になり。何の変化もないまま、ごくごくありふれたサラリーマンになった俺。 そんな俺の前に、運命の悪戯か。再び初恋相手は現れて────!?

4人の兄に溺愛されてます

まつも☆きらら
BL
中学1年生の梨夢は5人兄弟の末っ子。4人の兄にとにかく溺愛されている。兄たちが大好きな梨夢だが、心配性な兄たちは時に過保護になりすぎて。

【完結】ぎゅって抱っこして

かずえ
BL
幼児教育学科の短大に通う村瀬一太。訳あって普通の高校に通えなかったため、働いて貯めたお金で二年間だけでもと大学に入学してみたが、学費と生活費を稼ぎつつ学校に通うのは、考えていたよりも厳しい……。 でも、頼れる者は誰もいない。 自分で頑張らなきゃ。 本気なら何でもできるはず。 でも、ある日、金持ちの坊っちゃんと心の中で呼んでいた松島晃に苦手なピアノの課題で助けてもらってから、どうにも自分の心がコントロールできなくなって……。

ハンターがマッサージ?で堕とされちゃう話

あずき
BL
【登場人物】ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ハンター ライト(17) ???? アル(20) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 後半のキャラ崩壊は許してください;;

少年神官系勇者―異世界から帰還する―

mono-zo
ファンタジー
幼くして異世界に消えた主人公、帰ってきたがそこは日本、家なし・金なし・免許なし・職歴なし・常識なし・そもそも未成年、無い無い尽くしでどう生きる? 別サイトにて無名から投稿開始して100日以内に100万PV達成感謝✨ この作品は「カクヨム」にも掲載しています。(先行) この作品は「小説家になろう」にも掲載しています。 この作品は「ノベルアップ+」にも掲載しています。 この作品は「エブリスタ」にも掲載しています。 この作品は「pixiv」にも掲載しています。

処理中です...