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第72話 レイクル伍長
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レイクル伍長は輸送艦のブリッジクルーとして勤務をしていた。下位卒業で劣等感を抱いていた。いつの日からか自作の画像や動画の加工・生成ソフトにはまり込み、管理が不十分だったためアプリが反逆者に悪用され、ダレンのコラージュ動画を作る道具として使われてしまった。
美人だが腐女子であり、ダレン司令との恋愛や友情を描いた作品を作ったりと妄想に浸っていた。
しかし、ソフトは瞬く間に広がってしまい、作者不明の神アプリとして艦隊内で有名になった。
ダレン司令に迷惑を掛けることになり苦しんでいた。
彼女はダレン司令を尊敬し好意を抱いていた。彼の戦闘訓練や指導する姿に惚れ、艦隊の安全と平和を守るために努力する姿に共感や賛同をした。
彼女は自分の気持ちを隠さず彼に伝えたかったが機会に恵まれなかった。いずれ報われることを願っているだけだった。
彼女はダレン司令の輸送任務に配属されて喜んだ。ひょっとしたら彼に近づけると思い、彼の部下として信頼を得ようとした。彼のすべてを知り、受け入れ愛したかった。何より特別な存在になりたかった。
つまりストーカー予備軍だ。
しかし、彼女は輸送艦勤務中に突如宙兵隊に囲まれ身柄を拘束された。
「レイクル伍長だな。大人しく我々の指示に従いなさい」
「なんですか!私が何をしたと?」
「それは我々の仕事ではない。伍長を旗艦に連行する司令部からの命令を受けており、艦長も承知している」
レイクルが当直士官を見る。
「伍長、艦長より宙兵隊の指示に従い身柄を引き渡す指示が確かに出ているが、理由は知らない。私物はメイル曹長に取りに行かせている。荷物よランチで移送される事になっている」
レイクルは指示に従うしかなく、大人しく旗艦に移送された。
宙兵隊に囲まれた瞬間から自分のソフトがバレたのではないかと恐れた。
いや、それ以外心当たりが・・・なくはないが、旗艦に連行される程ではないので、項垂れていた。
旗艦でノリコという女性に尋問された彼女は、その美女が有名氷の魔女であり、参謀長である事に気が付く余裕がなかった。
これまでに反逆者が使ったソフトが自分が趣味の為に作ったもので、反逆とは関係ないことを説明しようとしたが、臆病な彼女は申告出来ずにいた。
ただ、名乗り出ろと命令があれば名乗り出りでたが、何故かアプリはそのままにさており、一切の規制はされなかった。
ましてや犯人探しはされていなかった。
旗艦の尋問室にてノリコはレイクル伍長に圧力をかけた。
「君は反逆者と共謀しているのか?ダレン司令に敵対したり、艦隊に反逆するつもりなのか?」
レイクルは怯えながらも否定した。
ノリコは美人だが、その口調は冷静で抑揚がなく、クール故怒鳴られるよりも恐ろしさを感じる。
「違います!私は反逆とは関係ありません!もちろんダレン司令に敵対していませんし、艦隊に反逆するつもりもありません!私はただ自分の趣味でアプリを作っただけなんです!それにダレン司令の信奉者です!何よりも尊敬し愛してさえいます!理由がありません!ただ、迷惑を掛けたのは事実です・・・」
ノリコは彼女がダレン司令を愛していると言ったことに驚き冷笑した。
「君はダレン司令を愛していると?君は本当にそう思っているのか?そのそも君はダレン司令に会ったことや司令が君のことを知っているのか?ダレンの何を知っていると言うの?」
レイクルは傷ついたが、以前ダレンに会ったことがあると答えた。
偶々ダレンが士官学校に訪れた時に校長の頼みを断れず、戦闘訓練の指導をしていた時に十把一絡げの士官候補生として稽古をつけられた。直接アドバイスをもらい、その時に握手を求めたことがあると言った。その時のダレンの笑顔や優しい言葉を忘れられず、その時から惹かれていたと言った。
そのうえで彼女はダレン司令が多分自分のことを覚えていないと答えた。そして自分の気持ちが一方的であることを認めた。自分の気持ちが報われないことを悟っているが、それでもダレン司令を愛してやまないことを告白した。
美人だが腐女子であり、ダレン司令との恋愛や友情を描いた作品を作ったりと妄想に浸っていた。
しかし、ソフトは瞬く間に広がってしまい、作者不明の神アプリとして艦隊内で有名になった。
ダレン司令に迷惑を掛けることになり苦しんでいた。
彼女はダレン司令を尊敬し好意を抱いていた。彼の戦闘訓練や指導する姿に惚れ、艦隊の安全と平和を守るために努力する姿に共感や賛同をした。
彼女は自分の気持ちを隠さず彼に伝えたかったが機会に恵まれなかった。いずれ報われることを願っているだけだった。
彼女はダレン司令の輸送任務に配属されて喜んだ。ひょっとしたら彼に近づけると思い、彼の部下として信頼を得ようとした。彼のすべてを知り、受け入れ愛したかった。何より特別な存在になりたかった。
つまりストーカー予備軍だ。
しかし、彼女は輸送艦勤務中に突如宙兵隊に囲まれ身柄を拘束された。
「レイクル伍長だな。大人しく我々の指示に従いなさい」
「なんですか!私が何をしたと?」
「それは我々の仕事ではない。伍長を旗艦に連行する司令部からの命令を受けており、艦長も承知している」
レイクルが当直士官を見る。
「伍長、艦長より宙兵隊の指示に従い身柄を引き渡す指示が確かに出ているが、理由は知らない。私物はメイル曹長に取りに行かせている。荷物よランチで移送される事になっている」
レイクルは指示に従うしかなく、大人しく旗艦に移送された。
宙兵隊に囲まれた瞬間から自分のソフトがバレたのではないかと恐れた。
いや、それ以外心当たりが・・・なくはないが、旗艦に連行される程ではないので、項垂れていた。
旗艦でノリコという女性に尋問された彼女は、その美女が有名氷の魔女であり、参謀長である事に気が付く余裕がなかった。
これまでに反逆者が使ったソフトが自分が趣味の為に作ったもので、反逆とは関係ないことを説明しようとしたが、臆病な彼女は申告出来ずにいた。
ただ、名乗り出ろと命令があれば名乗り出りでたが、何故かアプリはそのままにさており、一切の規制はされなかった。
ましてや犯人探しはされていなかった。
旗艦の尋問室にてノリコはレイクル伍長に圧力をかけた。
「君は反逆者と共謀しているのか?ダレン司令に敵対したり、艦隊に反逆するつもりなのか?」
レイクルは怯えながらも否定した。
ノリコは美人だが、その口調は冷静で抑揚がなく、クール故怒鳴られるよりも恐ろしさを感じる。
「違います!私は反逆とは関係ありません!もちろんダレン司令に敵対していませんし、艦隊に反逆するつもりもありません!私はただ自分の趣味でアプリを作っただけなんです!それにダレン司令の信奉者です!何よりも尊敬し愛してさえいます!理由がありません!ただ、迷惑を掛けたのは事実です・・・」
ノリコは彼女がダレン司令を愛していると言ったことに驚き冷笑した。
「君はダレン司令を愛していると?君は本当にそう思っているのか?そのそも君はダレン司令に会ったことや司令が君のことを知っているのか?ダレンの何を知っていると言うの?」
レイクルは傷ついたが、以前ダレンに会ったことがあると答えた。
偶々ダレンが士官学校に訪れた時に校長の頼みを断れず、戦闘訓練の指導をしていた時に十把一絡げの士官候補生として稽古をつけられた。直接アドバイスをもらい、その時に握手を求めたことがあると言った。その時のダレンの笑顔や優しい言葉を忘れられず、その時から惹かれていたと言った。
そのうえで彼女はダレン司令が多分自分のことを覚えていないと答えた。そして自分の気持ちが一方的であることを認めた。自分の気持ちが報われないことを悟っているが、それでもダレン司令を愛してやまないことを告白した。
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