外れギフト魔石抜き取りの奇跡！〜スライムからの黄金ルート！婚約破棄されましたのでもうお貴族様は嫌です〜

第二章 美容薬販売編

第68話 放火と緊急改装

　前書き失礼します。67話の修正前が68話しにはいっており、ダブリ部分を削ったため、本話は極端に短くなっております。



　そして、ついに2号店のオープンの日が訪れた！となるのは、昨夜のまでの計画では１週間から２週間先のことだった。
　更に2号店のオープン日を早めざるを得ないと、初日から嬉しい悲鳴が上がったのだ。

　それもあり、既にリラを含め、リックガント一家の住まいは新店となる店の２階に移っていた。
　既存のリックガント魔法道具店の２階は、休憩室と従業員の住まいにすべく一旦荷物を空にしたところだ。

　なのでタニス、コナリス、エリナなど、店の運営メンバーはそこで休む。
　今日はリックガントたちが転居した後の場は休憩室と倉庫代わりとなる。

　工房の荷物は、一部スライムの貯蔵をしている部分にあるスライムを除き、殆どの荷物は工場に持って行く。
　２日目は倍の人数を店内に入れるべく、急遽工房を店の一部とすることにしたのだ。

　工房としての機能は一時的に工場に移すことになり、道具などはソニアの収納だ。
　思い切って魔法道具店の本来の商品は全て新店に持って行く。ただし、回復ポーションと、体力回復薬のエナジーローズだけはカウンターに若干置いておく。
　それを夜明けと共に実施し、２日目のオープンに間に合わせる。

　ほぼ徹夜で店と工房を繋ぐ廊下の前にあるカウンターを撤去し、別の所に移設した。

　そこはベリーズの加護が大いに役に立った。材料の木材はというと、２階から無理やり引き剥がしたりして確保し、それらを加工して造作を行った。
　コナリスはベリーズから明日に響くから寝ろと言われるまで、甲斐甲斐しく手伝いをしていた。

　そうして何とか改装を終え、ヴィーナスラヴェール発売２日目の朝を迎えようとしていた。