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第一章 冒険者編
第35話 ミランダを背負う
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ロイは草むらに横たわって生気を失いつつあるミランダの体に、スライムの体液を丁寧にかけていく。
臭わないのでベリーズが不思議がっていたが、彼は周りを警戒する為に目を光らせ、ロイに託した。己ではミランダを看取ること位しかできないからだ。
次に体液を飲ませようとするも、口に体液を含めさせられない。
若い女性に酷いと知りつつも、生命を救うために必要な行為としてスライムの体液を口移しで飲ませることにした。ミランダが気絶しているため、口移しでの行為が避けられなかったのだ。
「ベリーズ、ミランダに口移しで体液を飲ませるしかない。頼んでもよいか?」
ベリーズは首を横に振る。
「ロイ殿。自分がやると問題なので、ロイ殿がやってくれ!貴殿の見た目ならば、ミランダは後から文句を言うまい。もしも自分一人しかいなければ自分がやるが、どうかやってくれ。ミランダに文句は言わせない」
自分一人しかいなかったらやむを得ないと言い、これ以上話すのは時間が惜しいとロイは頷いた。
ロイはスライムの体に頭を突っ込み、口一杯に体液を含む。
先程少し飲んだから大丈夫なはずだと思い、躊躇なくミランダの口に己の口を合わせた。
そして無理やりミランダの口の中に己の唇と舌を侵入させる。
舌で喉を無理に開け、一気に体液をミランダの喉に流し込む。
半分ほどは蒸せて吐き出したが、残りは飲み込んだようだ。
結局合計3度口移しで飲ませた。
ロイはベリーズがなぜ問題だと言ったのか疑問が浮かぶも、それは後だと意識から振り払い必死に命を救う口移しを続けたのだ。
無理やりミランダに飲ませたスライムの体液の効果は、奇跡的にもすぐに現れ始めた。
傷口が徐々に塞がり始めて血が止まり、呼吸も少しずつ浅くなりやがて落ち着いてきた。
ミランダが辛うじてこの世界に留まることができたのだと分かった。しかし、彼女の意識は依然として戻らず、ロイは彼女が気絶していることを改めて確認した。
「こ、これは初級回復ポーション以上の効果ではないですかな?貴殿のお陰で彼女は命をつなぐ事ができたようだが、はて、ここはどこか?」
ロイもベリーズから言われてから自分たちがいる場所がどこなのかさえ分からない事に気がついた。
また、ロイも己が負った傷が少し癒えたことが分かった。
「ベリーズ、君も飲んでくれ。残りは少ないけど」
「かたじけない。では頂く・・・う、うまい!こ、これは!」
ベリーズもそれなりに傷を負っていたが、回復ポーションを飲んだような効果が現れた。
しかし、魔物の気配がするのもあり、ロイは彼女を背負い上げることにした。ベリーズには周囲の警戒をより一層厳重にするよう指示を出した。純粋な戦闘力ならベリーズの方が上だと判断したからだ。
申し訳ないと思いつつ、ビキニアーマーのブラの部分、つまり胸当てを外し、胸を露わにした。
その抑えられていた見事な双丘がプルルンとなるが、見ている暇はない。
そして己の服を脱いでミランダに着せた。一度背負ったが、胸当てが痛くてとてもではないが背負えなかったからだ。
彼女の剣はロイが腰に帯び、ベリーズの背嚢に外した胸当てをしまい、ポーションの空ビンにスライムの体液を入れたりした。
準備が整うと二人は月明かり以外灯りがない暗い森の中を、まるで運命に導かれるように街道を目指して進んでいった。
周囲は静寂に包まれており、聞こえるのは自分たちの足音と、遠くで鳴る野生の獣か魔物の声のみ。
ロイはミランダを救うため、そして3人で安全な場所に戻れるよう一歩一歩、力強く踏み出していた。
その背中には柔らかい膨らみと、仲間を救うという強い決意と共に、未来への希望を背負っていたのである。
しかし、その柔らかさに意識を向ける余裕はなかった。
臭わないのでベリーズが不思議がっていたが、彼は周りを警戒する為に目を光らせ、ロイに託した。己ではミランダを看取ること位しかできないからだ。
次に体液を飲ませようとするも、口に体液を含めさせられない。
若い女性に酷いと知りつつも、生命を救うために必要な行為としてスライムの体液を口移しで飲ませることにした。ミランダが気絶しているため、口移しでの行為が避けられなかったのだ。
「ベリーズ、ミランダに口移しで体液を飲ませるしかない。頼んでもよいか?」
ベリーズは首を横に振る。
「ロイ殿。自分がやると問題なので、ロイ殿がやってくれ!貴殿の見た目ならば、ミランダは後から文句を言うまい。もしも自分一人しかいなければ自分がやるが、どうかやってくれ。ミランダに文句は言わせない」
自分一人しかいなかったらやむを得ないと言い、これ以上話すのは時間が惜しいとロイは頷いた。
ロイはスライムの体に頭を突っ込み、口一杯に体液を含む。
先程少し飲んだから大丈夫なはずだと思い、躊躇なくミランダの口に己の口を合わせた。
そして無理やりミランダの口の中に己の唇と舌を侵入させる。
舌で喉を無理に開け、一気に体液をミランダの喉に流し込む。
半分ほどは蒸せて吐き出したが、残りは飲み込んだようだ。
結局合計3度口移しで飲ませた。
ロイはベリーズがなぜ問題だと言ったのか疑問が浮かぶも、それは後だと意識から振り払い必死に命を救う口移しを続けたのだ。
無理やりミランダに飲ませたスライムの体液の効果は、奇跡的にもすぐに現れ始めた。
傷口が徐々に塞がり始めて血が止まり、呼吸も少しずつ浅くなりやがて落ち着いてきた。
ミランダが辛うじてこの世界に留まることができたのだと分かった。しかし、彼女の意識は依然として戻らず、ロイは彼女が気絶していることを改めて確認した。
「こ、これは初級回復ポーション以上の効果ではないですかな?貴殿のお陰で彼女は命をつなぐ事ができたようだが、はて、ここはどこか?」
ロイもベリーズから言われてから自分たちがいる場所がどこなのかさえ分からない事に気がついた。
また、ロイも己が負った傷が少し癒えたことが分かった。
「ベリーズ、君も飲んでくれ。残りは少ないけど」
「かたじけない。では頂く・・・う、うまい!こ、これは!」
ベリーズもそれなりに傷を負っていたが、回復ポーションを飲んだような効果が現れた。
しかし、魔物の気配がするのもあり、ロイは彼女を背負い上げることにした。ベリーズには周囲の警戒をより一層厳重にするよう指示を出した。純粋な戦闘力ならベリーズの方が上だと判断したからだ。
申し訳ないと思いつつ、ビキニアーマーのブラの部分、つまり胸当てを外し、胸を露わにした。
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彼女の剣はロイが腰に帯び、ベリーズの背嚢に外した胸当てをしまい、ポーションの空ビンにスライムの体液を入れたりした。
準備が整うと二人は月明かり以外灯りがない暗い森の中を、まるで運命に導かれるように街道を目指して進んでいった。
周囲は静寂に包まれており、聞こえるのは自分たちの足音と、遠くで鳴る野生の獣か魔物の声のみ。
ロイはミランダを救うため、そして3人で安全な場所に戻れるよう一歩一歩、力強く踏み出していた。
その背中には柔らかい膨らみと、仲間を救うという強い決意と共に、未来への希望を背負っていたのである。
しかし、その柔らかさに意識を向ける余裕はなかった。
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