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第82話 撃退
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確かに奴らは強かった。
だが会場は多くの生徒が各々の武器や杖を持っており、ステージを取り囲んでいる状態だ。
いたずらに犠牲者を増やす事になるので、生徒達は向かってきた者を逃さない為の囲いしかせず、基本的にライ達のみが戦う事になってしまったが、違和感が有った。どう見ても殆どの者がミーニャ位の背丈しかない。大きい者でもユリカ位と全体的に小柄だ。
まだ魔法か何かで姿や気配を消したままだが、ライのレインボーにより大まかな形が分かるから小さいと判った。
その為近接戦闘系が応戦した。ただ、向こうは暗殺を生業としているようだが、逃げられないと分かったようで特にライ目掛けて突撃をしてきた。
「殺すな!パトリシア、弥生頼むぞ!」
流石に何をだ?とは聞き返しては来なかった。殺すなだなだから奴隷にしろとの事だと分かる。ラルファは刀を反対に持ち、峰打ちをする事にした。
襲撃者はライを倒す事に固執しており、ライにのみ向かってきたが、姿を消しての暗殺が失敗して姿を晒され、持ち味を活かす事が叶わずあっという間に組み伏せていった。
漸く兵が駆けつけ、捕まえた者を連れて行こうとしていた。ライは背が一番大きかった者を組み伏せており、兵に引き渡そうとしたその時に、一斉に矢が飛んで来て、捕らえられている者の左胸に深々と突き刺さり、その場に崩れ落ちた。
ライは矢を放った者の方に飛翔で向かい、メアリーは必中で倒していった。卒業式を見に来ている者の中に紛れており、殆どの者はその場で自害した。ライはリーダと思う者の前に立ったが、周りの者に斬りかかっており、逃げようとしていた。
ライが退路を塞ぎ、相対したが、その者は自害した。
少なくとも矢を放った者は全員自害していた。
誰かが叫んだ。
「こいつらジャバウォックだ!」と
ライのスキルで周辺を探ったが、殺気は感じられなかった。
一部の者が逃げ出しており、襲撃者の仲間の一部がいたとしたら、逃げる者に紛れて逃げたとライは思った。
死体を担架に乗せ、顔に布をかけて会場の外に運ばせた。
全員死んだように見せていた。ライは一人だけだが、死なせていなかった。ライが組み伏せていた者はライが矢を掴み、心臓に届かないように受け止めていた。ただ、見えないように気絶をさせたが、胸からは血が出ているから、死んだと思われる筈だと思っている。
この騒ぎにも関わらず、卒業式は最後まで執り行われた。ただ、ライ達は警備上の問題として会場を後にした。
そして死体のある所に向かった。
一体一体確認していたが、矢を放った者は成人男子が10人で、何者かは分からなかったが、あの人数にも関わらず標的が被っていなかった。
ミーニャの話だと暗殺集団のジャバウォックのやり口で、実行犯に一人につきお目付け役が一人いて、失敗したらお目付け役に殺されるのだという。
次に襲撃者を見て皆愕然となった。学園の制服を着ていたからだ。但し、生徒ではない。年齢は13歳から16歳位の子供だった。生徒に紛れていたのだ。
命が助かったのは16歳位の少女だった。襲撃者の中で一番の腕利きだった。ライは弥生に奴隷の首輪を外させ、新たな奴隷紋をお願いした。
そしてヒールを掛けたが、直ぐに目覚め、ライの顔を見るなり襲い掛かり、体が触れる前に激痛からのたうち回っていた。
ばちばちばちと奴隷紋が点滅し、痛みで動けなくなっており、悔しそうにしていたのであった。
だが会場は多くの生徒が各々の武器や杖を持っており、ステージを取り囲んでいる状態だ。
いたずらに犠牲者を増やす事になるので、生徒達は向かってきた者を逃さない為の囲いしかせず、基本的にライ達のみが戦う事になってしまったが、違和感が有った。どう見ても殆どの者がミーニャ位の背丈しかない。大きい者でもユリカ位と全体的に小柄だ。
まだ魔法か何かで姿や気配を消したままだが、ライのレインボーにより大まかな形が分かるから小さいと判った。
その為近接戦闘系が応戦した。ただ、向こうは暗殺を生業としているようだが、逃げられないと分かったようで特にライ目掛けて突撃をしてきた。
「殺すな!パトリシア、弥生頼むぞ!」
流石に何をだ?とは聞き返しては来なかった。殺すなだなだから奴隷にしろとの事だと分かる。ラルファは刀を反対に持ち、峰打ちをする事にした。
襲撃者はライを倒す事に固執しており、ライにのみ向かってきたが、姿を消しての暗殺が失敗して姿を晒され、持ち味を活かす事が叶わずあっという間に組み伏せていった。
漸く兵が駆けつけ、捕まえた者を連れて行こうとしていた。ライは背が一番大きかった者を組み伏せており、兵に引き渡そうとしたその時に、一斉に矢が飛んで来て、捕らえられている者の左胸に深々と突き刺さり、その場に崩れ落ちた。
ライは矢を放った者の方に飛翔で向かい、メアリーは必中で倒していった。卒業式を見に来ている者の中に紛れており、殆どの者はその場で自害した。ライはリーダと思う者の前に立ったが、周りの者に斬りかかっており、逃げようとしていた。
ライが退路を塞ぎ、相対したが、その者は自害した。
少なくとも矢を放った者は全員自害していた。
誰かが叫んだ。
「こいつらジャバウォックだ!」と
ライのスキルで周辺を探ったが、殺気は感じられなかった。
一部の者が逃げ出しており、襲撃者の仲間の一部がいたとしたら、逃げる者に紛れて逃げたとライは思った。
死体を担架に乗せ、顔に布をかけて会場の外に運ばせた。
全員死んだように見せていた。ライは一人だけだが、死なせていなかった。ライが組み伏せていた者はライが矢を掴み、心臓に届かないように受け止めていた。ただ、見えないように気絶をさせたが、胸からは血が出ているから、死んだと思われる筈だと思っている。
この騒ぎにも関わらず、卒業式は最後まで執り行われた。ただ、ライ達は警備上の問題として会場を後にした。
そして死体のある所に向かった。
一体一体確認していたが、矢を放った者は成人男子が10人で、何者かは分からなかったが、あの人数にも関わらず標的が被っていなかった。
ミーニャの話だと暗殺集団のジャバウォックのやり口で、実行犯に一人につきお目付け役が一人いて、失敗したらお目付け役に殺されるのだという。
次に襲撃者を見て皆愕然となった。学園の制服を着ていたからだ。但し、生徒ではない。年齢は13歳から16歳位の子供だった。生徒に紛れていたのだ。
命が助かったのは16歳位の少女だった。襲撃者の中で一番の腕利きだった。ライは弥生に奴隷の首輪を外させ、新たな奴隷紋をお願いした。
そしてヒールを掛けたが、直ぐに目覚め、ライの顔を見るなり襲い掛かり、体が触れる前に激痛からのたうち回っていた。
ばちばちばちと奴隷紋が点滅し、痛みで動けなくなっており、悔しそうにしていたのであった。
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