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第65話 閑話休題、ある鑑定士の呟き

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【自称】町で一番の魔道具屋を営む俺、ボルビルクのつぶやきだ。

 また来やがった。昨日は確かに俺も興奮したよ!でも、彼奴等は一体何者なんだ? 数年に一度目にするかしないかの超レアアイテムを、なんで一気に持ってくるんだ? しかも、あの数を...。ってこっちの魔力が回復していないことを、そう簡単には言えなかった。俺にも意地があるんだよ!鑑定はな、それなりに魔力を使うんだよ。分かるか?

 オーブの鑑定には時間がかかると伝えたら、あのアイテムたちを店に置いていきやがった。俺が持ち出して逃げるとか、そんなこと考えもしなかったのか? しかも、アイテムは4つもだ。頭が痛い。彼奴等は一体、何を考えているんだ? 俺を信用しているのか? それともただの超あまちゃんなのか?

 まあ、とりあえずMP回復ポーションでも飲むか...。ああ、不味いから本当は嫌なんだよな。それに、やっぱりこれはまずい。...さて、鑑定結果はどうだろう?

 ...ああ、オーブの結果も書かなきゃな。割れば中級スキルが得られるオーブ...。これは結構なお宝だ。鑑定の結果、中に封じられていたのは「炎の塊」スキルだった。これを手に入れた者は、炎を操る力を得ることができる。戦闘では相手を焼き尽くす強力な攻撃を繰り出せるだろう。しかしこういったアイテムは、使い手を選ぶ。扱いが難しく、制御できなければ自分が火傷することもあるからな。彼奴等がどう使うか、興味は尽きないな。


【隠密行動】: 音を立てずに移動する能力を高めるスキル。盗賊や探索者にとっては必須の能力だが、戦闘中にはあまり役に立たない。

【瞬間移動】: 短い距離なら瞬時に移動することができるスキル。逃走や奇襲に有効だが、連続使用はできない。


【魔法のおなら】: 自分のおならを魔法で操るスキル。おならで敵を吹き飛ばしたり、臭いで気絶させたりできるが、おならが出ないと効果がない。しかも、常時おなら臭がするパッシブスキルだ。仲間にも迷惑をかけるので人気がない。


 しかし売れば女が何人買える?娼婦じゃなく高級奴隷だよ。多分ひとつに付き1人は買えるぞ…
 
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