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第46話 鑑定結果
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店主である中年の鑑定士は俺が持ってきたアイテムを一つずつ目を細めて見ていった。
まずは、今日ドロップした付与魔法を得られるオーブだ。
「これは珍しいな。付与魔法のオーブとは。どんな魔法が入っているのかな?」
鑑定士はオーブが秘めた力を感じ取ろうとし、鑑定を発動した。すると、オーブの中に小さな文字が浮かび上がった。
「ほう、これはすごいぞ。【火炎強化】という魔法だ。火属性の攻撃力を上げる効果がある。しかも付与魔法ならば、自分の武器や防具にも使える。これはかなり貴重なアイテムだな」
「あれ?ひょっとしてバフと付与の両方が行けるのですか?」
「なんだ知らんのかね?人に使えばバフだし、アイテムに使えば付与となる。例えば矢にまとわせれば文字通りファイヤーアローになるし、魔法を発動している最中の術者にかければその魔法にプラスの効果があるのだよ」
「つまり汎用性が高いんですね」
「そうだ。ただ、魔法に対して使う場合、自分が発動した魔法には使えないから、魔法使いが別にいなければ余り意味はないがな」
「大体分かりました。俺の求めている内容ですね!」
そして次の鑑定だ。
鑑定士はダンジョンボス撃破報酬である魔法書【読むと身につくが俺には読めない。】を開いた。
魔法書の表紙には、【水流制御】というタイトルが書かれていたようだ。
「これは、水属性の魔法を自在に操ることができるようになる魔法書だな。水流を作ったり、形を変えたり、圧力を変えたりできる。水属性の魔法は攻撃だけでなく、防御や補助にも使えるからな。これもなかなかいいものだ。しかも初級、中級、上級、特級とコンプリートしているな。つまりお前さんの持ち込んだ魔導書は水魔法特化で揃っているぞ」
鑑定士は魔法書を閉じて、白のスキルオーブを手に取った。白のスキルオーブは、割ると基本的なスキルが身につくというものだ。
鑑定士はオーブに鑑定をかけていく。
「ああ、これは【剣術】というスキルだな。剣を扱う技術が上がる。剣の扱いに自信がないなら、役に立つだろう」
鑑定士は残りの白のスキルオーブも鑑定していく。
「これは【盾術】だ。盾を使って防御する技術だ。次のは【回避】だ。敵の攻撃を素早く避ける技術だな。これは・・・おっと【魔力感知】だ。魔力の流れや存在を感じ取る技術だな。索敵にも使えるぞ」
鑑定士は白のスキルオーブの鑑定を終え、次に青のスキルオーブに手を伸ばした。青のスキルオーブは割ると上級スキルが身につくというものだ。鑑定士はオーブに鑑定をかける。
「うおっ、これはすごいぞ。【魔法陣展開】というスキルだ。魔法陣を自分の周囲に展開して、魔法の効果を強化したり、範囲を広げたりできる。これは魔法使いにとっては夢のようなスキルだな」
鑑定士は次のスキルオーブも鑑定していく。
「これは【魔法連結】だ。複数の魔法を同時に発動して効果を重ねたり、組み合わせたりできる。こっちのは【魔法増幅】だな。魔力を増幅して、魔法の威力を上げる。どれも魔法使い用だな」
鑑定士は青のスキルオーブの鑑定を終えると、次なる金のスキルオーブを見て目を輝かせた。
金のスキルオーブは、割るとユニークスキルが身につくというものだ。鑑定士はオーブの鑑定を始めた。
「なんと、これは【魔法創造】というスキルだ。魔力を糧に自分で新しい魔法を創り出すことができる。魔法の歴史に名を残すようなスキルだ。これは、まさに奇跡だぞ!しかし、使える者は限られるな。1つ作るのに数人分の魔力を必要とするからな」
鑑定士は金のスキルオーブの鑑定を終え、最後に金色のポーションを手に取った。
金色のポーションは効果を事前に話しており、予測はエリクサーのはずだ。
鑑定士のポーションを解析する顔が驚きと畏敬の色に染まった。
「驚いた!これは本当にエリクサーだ。全ての傷や病気を治し、寿命を延ばすと言われる伝説の薬だ。これは、この世に数本しかないと言われるほどの貴重品だぞ」
鑑定士は、俺が持ってきたアイテムを全て鑑定し終えたが、俺を見て感嘆の声を上げた。
「お前さんはどこでこんなにすごいアイテムを手に入れたんだ?この世界で最も幸運な冒険者だな。これからどんなことをしようとしているんだ?」
俺はダンジョンを1つ踏破しただけだと言ったが、更に驚かせてしまった。
またなんかやらかしたか・・・?
まずは、今日ドロップした付与魔法を得られるオーブだ。
「これは珍しいな。付与魔法のオーブとは。どんな魔法が入っているのかな?」
鑑定士はオーブが秘めた力を感じ取ろうとし、鑑定を発動した。すると、オーブの中に小さな文字が浮かび上がった。
「ほう、これはすごいぞ。【火炎強化】という魔法だ。火属性の攻撃力を上げる効果がある。しかも付与魔法ならば、自分の武器や防具にも使える。これはかなり貴重なアイテムだな」
「あれ?ひょっとしてバフと付与の両方が行けるのですか?」
「なんだ知らんのかね?人に使えばバフだし、アイテムに使えば付与となる。例えば矢にまとわせれば文字通りファイヤーアローになるし、魔法を発動している最中の術者にかければその魔法にプラスの効果があるのだよ」
「つまり汎用性が高いんですね」
「そうだ。ただ、魔法に対して使う場合、自分が発動した魔法には使えないから、魔法使いが別にいなければ余り意味はないがな」
「大体分かりました。俺の求めている内容ですね!」
そして次の鑑定だ。
鑑定士はダンジョンボス撃破報酬である魔法書【読むと身につくが俺には読めない。】を開いた。
魔法書の表紙には、【水流制御】というタイトルが書かれていたようだ。
「これは、水属性の魔法を自在に操ることができるようになる魔法書だな。水流を作ったり、形を変えたり、圧力を変えたりできる。水属性の魔法は攻撃だけでなく、防御や補助にも使えるからな。これもなかなかいいものだ。しかも初級、中級、上級、特級とコンプリートしているな。つまりお前さんの持ち込んだ魔導書は水魔法特化で揃っているぞ」
鑑定士は魔法書を閉じて、白のスキルオーブを手に取った。白のスキルオーブは、割ると基本的なスキルが身につくというものだ。
鑑定士はオーブに鑑定をかけていく。
「ああ、これは【剣術】というスキルだな。剣を扱う技術が上がる。剣の扱いに自信がないなら、役に立つだろう」
鑑定士は残りの白のスキルオーブも鑑定していく。
「これは【盾術】だ。盾を使って防御する技術だ。次のは【回避】だ。敵の攻撃を素早く避ける技術だな。これは・・・おっと【魔力感知】だ。魔力の流れや存在を感じ取る技術だな。索敵にも使えるぞ」
鑑定士は白のスキルオーブの鑑定を終え、次に青のスキルオーブに手を伸ばした。青のスキルオーブは割ると上級スキルが身につくというものだ。鑑定士はオーブに鑑定をかける。
「うおっ、これはすごいぞ。【魔法陣展開】というスキルだ。魔法陣を自分の周囲に展開して、魔法の効果を強化したり、範囲を広げたりできる。これは魔法使いにとっては夢のようなスキルだな」
鑑定士は次のスキルオーブも鑑定していく。
「これは【魔法連結】だ。複数の魔法を同時に発動して効果を重ねたり、組み合わせたりできる。こっちのは【魔法増幅】だな。魔力を増幅して、魔法の威力を上げる。どれも魔法使い用だな」
鑑定士は青のスキルオーブの鑑定を終えると、次なる金のスキルオーブを見て目を輝かせた。
金のスキルオーブは、割るとユニークスキルが身につくというものだ。鑑定士はオーブの鑑定を始めた。
「なんと、これは【魔法創造】というスキルだ。魔力を糧に自分で新しい魔法を創り出すことができる。魔法の歴史に名を残すようなスキルだ。これは、まさに奇跡だぞ!しかし、使える者は限られるな。1つ作るのに数人分の魔力を必要とするからな」
鑑定士は金のスキルオーブの鑑定を終え、最後に金色のポーションを手に取った。
金色のポーションは効果を事前に話しており、予測はエリクサーのはずだ。
鑑定士のポーションを解析する顔が驚きと畏敬の色に染まった。
「驚いた!これは本当にエリクサーだ。全ての傷や病気を治し、寿命を延ばすと言われる伝説の薬だ。これは、この世に数本しかないと言われるほどの貴重品だぞ」
鑑定士は、俺が持ってきたアイテムを全て鑑定し終えたが、俺を見て感嘆の声を上げた。
「お前さんはどこでこんなにすごいアイテムを手に入れたんだ?この世界で最も幸運な冒険者だな。これからどんなことをしようとしているんだ?」
俺はダンジョンを1つ踏破しただけだと言ったが、更に驚かせてしまった。
またなんかやらかしたか・・・?
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