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第26話 冒険者ギルド
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町の入口ではライブラリーカードを提示し、犯罪者ではないことのみ確認して通された。
ただ、奴隷のカードは確認せず、主人が首輪に触れることで誰が主人なのか示すだけだった。
共に新しい道を歩む勇気を確かめ合いながら、俺たちは町ほ中を歩き続ける。町の中は活気に満ちており、様々な商品が売られている。露天の軒先に果物や野菜が売られていたりする。俺はこの世界の文化や技術に興味を持ち、目を輝かせる。エリスは俺の好奇心を見て、俺に町の情報を教える。俺たちは町の名前がバリモーンということや、この町がこの地方の中心地であること、町の支配者が公爵であることなどを知る。また、俺たちはこの町には冒険者ギルドという組織があることも知る。
この国の第2位の都市らし。
冒険者ギルドとは、魔物や盗賊などの討伐や、遺跡やダンジョンの探索などの依頼を受けて、報酬を得る者たちの集まりだ。俺は冒険者ギルドに興味を持った。そこでこの世界で暮らすための糧を得る為に活動をしたりもするが、旅をするにしても、まずは情報収集とこの世界の常識を身につけることを思いつく。
冒険者としてこの世界に慣れて溶け込んでから旅かな?いきなりだとトラブルだらけで楽しむやないよな?
市場の賑わいが遠ざかるにつれ、町並みが変わる様子も目新しく、いろいろなものを見ていたが、はっとなりまずはやらなけてはならないこと、つまり多くの冒険者たちが集い、情報を共有する場所である冒険者ギルドを探すことを思い出す。
俺は冒険者らしい服装をした一団を見つけ、彼らをたどることでギルドの位置を探り当てる策を思いつく。財布の中身には商隊や盗賊から得た金しかなく、今は出来る限りそれを使いたくはない。なぜなら、その通貨は自分で稼いだお金ではないから、それを使うのに抵抗がある。周囲を注意深く観察しながら一時間ほど歩き続け、ついに冒険者ギルドを見つけた。
立派な木造の建物には、【冒険者ギルド】と彫られた大きな看板が掲げられている。エリスがその文字を読み上げると、俺は旧来のゲームの中で見たような、いかにも冒険者が集う場所といった雰囲気を感じ取る。
また、看板には図柄?があり、ユニコーン?に剣を向ける人の姿らしい図柄だ。文字は読めない人も取り敢えず図柄で判断できるのがこの世界のようだ。
扉を開けると、中は賑やかで壁には様々な依頼の掲示があり、様々な種類の情報を求めて人々が行き交っている。複数のハイカウンターには容姿端麗な若い女性が受付業務をしているところは期待通りというか、想像通りだ。 俺たちは一番並びの少ない所に並ぶも、約20分ほどで自分たちの番が来る。
受付嬢の前に立つと、その美貌に驚きつつ、中二病的な感想を持つ。
薄い水色の肩で切りそろえられた髪型は、もしもメガネを掛けたらキャリアウーマンと言えそうな知性を感じる。
細長の顔と相まってキリッとしたその目は、目で男を落とせると思われるほどだ。控えめに言って美人だ。
「来たよ来たよ!これこそ異世界テンプレ!?美人受付嬢とのファーストコンタクト!彼女になったりのイベントがあるかな?」
受付嬢は俺の顔を見て、微笑みながら声をかける。
「こんにちは、冒険者ギルドへようこそ。ここは初めてですか?」
俺は受付嬢の声にも心を奪われ、うなずく。
「あ、ああ、そうだよ。俺はタケルっていうんだ」
受付嬢は俺の言葉に興味を示し、目を細める。
「それでは本日のご用件は?」
「冒険者になりたいんだけど」
「それでしたら先ずはライブラリーカードの提示を御願いします」
俺は受付嬢の言葉に答えるために、予め出しておいた自分のライブラリーカードを胸ポケットから取り出す。しかし、俺は受付嬢に見惚れてしまい、つい盗賊のライブラリーカードを出してしまう。
「ちょっと待ってくださいね今このカードを...」
俺はカードを受付嬢に差し出すが、その瞬間、受付嬢の表情が変わる。彼女はカードを見て、驚きと恐怖の色を浮かべる。それは何故か犯罪者のカードを出してきたからだ。
動作からも自分のカードを出そうとしていないのは分かったから、何をするのかなと首をかしげていたのだ。
「これは...あなた、このカードはどこで手に入れたのですか?」
俺は受付嬢の反応に戸惑い、カードを見直す。すると、カードの周りが赤くなっていることに気づく。つまり死亡者のカードを出してしまったのだが後の祭りだ。
「あ、これは・・・商隊を襲っていた盗賊を殺したんだ。でも大したことなかったな」
俺は軽く言うが、受付嬢はさらに動揺する。彼女はカードに書かれた名前を確認すると、記憶にある高額な賞金首の名前と一致することに気づく。
「まさか...あなた、このカードの持ち主は・・・ガルド・ザ・ブラッドという盗賊団のリーダーのはずですよ!彼はこの地方で恐れられている凶悪な犯罪者で、ギルドにも金貨2000枚の賞金がかかっているんです!それは20年は遊んで暮らせられる額で、それだけ大物なのよ!」
「そんな大物だったのか。でも弱かったよ」
更に受付嬢は慌てて俺に言う。
「すみません、少しお待ちください。私はギルドマスターに報告しなければなりません。あなたはここにいて動かないでください」
受付嬢は半ば奪うように俺のと盗賊のカードをもぎ取ると、ギルドマスターに連絡する為に2階へと急いで向かっていった。
エリス・・・ごめんよ・・・受付嬢の顔に見とれてやらかしました・・・
ただ、奴隷のカードは確認せず、主人が首輪に触れることで誰が主人なのか示すだけだった。
共に新しい道を歩む勇気を確かめ合いながら、俺たちは町ほ中を歩き続ける。町の中は活気に満ちており、様々な商品が売られている。露天の軒先に果物や野菜が売られていたりする。俺はこの世界の文化や技術に興味を持ち、目を輝かせる。エリスは俺の好奇心を見て、俺に町の情報を教える。俺たちは町の名前がバリモーンということや、この町がこの地方の中心地であること、町の支配者が公爵であることなどを知る。また、俺たちはこの町には冒険者ギルドという組織があることも知る。
この国の第2位の都市らし。
冒険者ギルドとは、魔物や盗賊などの討伐や、遺跡やダンジョンの探索などの依頼を受けて、報酬を得る者たちの集まりだ。俺は冒険者ギルドに興味を持った。そこでこの世界で暮らすための糧を得る為に活動をしたりもするが、旅をするにしても、まずは情報収集とこの世界の常識を身につけることを思いつく。
冒険者としてこの世界に慣れて溶け込んでから旅かな?いきなりだとトラブルだらけで楽しむやないよな?
市場の賑わいが遠ざかるにつれ、町並みが変わる様子も目新しく、いろいろなものを見ていたが、はっとなりまずはやらなけてはならないこと、つまり多くの冒険者たちが集い、情報を共有する場所である冒険者ギルドを探すことを思い出す。
俺は冒険者らしい服装をした一団を見つけ、彼らをたどることでギルドの位置を探り当てる策を思いつく。財布の中身には商隊や盗賊から得た金しかなく、今は出来る限りそれを使いたくはない。なぜなら、その通貨は自分で稼いだお金ではないから、それを使うのに抵抗がある。周囲を注意深く観察しながら一時間ほど歩き続け、ついに冒険者ギルドを見つけた。
立派な木造の建物には、【冒険者ギルド】と彫られた大きな看板が掲げられている。エリスがその文字を読み上げると、俺は旧来のゲームの中で見たような、いかにも冒険者が集う場所といった雰囲気を感じ取る。
また、看板には図柄?があり、ユニコーン?に剣を向ける人の姿らしい図柄だ。文字は読めない人も取り敢えず図柄で判断できるのがこの世界のようだ。
扉を開けると、中は賑やかで壁には様々な依頼の掲示があり、様々な種類の情報を求めて人々が行き交っている。複数のハイカウンターには容姿端麗な若い女性が受付業務をしているところは期待通りというか、想像通りだ。 俺たちは一番並びの少ない所に並ぶも、約20分ほどで自分たちの番が来る。
受付嬢の前に立つと、その美貌に驚きつつ、中二病的な感想を持つ。
薄い水色の肩で切りそろえられた髪型は、もしもメガネを掛けたらキャリアウーマンと言えそうな知性を感じる。
細長の顔と相まってキリッとしたその目は、目で男を落とせると思われるほどだ。控えめに言って美人だ。
「来たよ来たよ!これこそ異世界テンプレ!?美人受付嬢とのファーストコンタクト!彼女になったりのイベントがあるかな?」
受付嬢は俺の顔を見て、微笑みながら声をかける。
「こんにちは、冒険者ギルドへようこそ。ここは初めてですか?」
俺は受付嬢の声にも心を奪われ、うなずく。
「あ、ああ、そうだよ。俺はタケルっていうんだ」
受付嬢は俺の言葉に興味を示し、目を細める。
「それでは本日のご用件は?」
「冒険者になりたいんだけど」
「それでしたら先ずはライブラリーカードの提示を御願いします」
俺は受付嬢の言葉に答えるために、予め出しておいた自分のライブラリーカードを胸ポケットから取り出す。しかし、俺は受付嬢に見惚れてしまい、つい盗賊のライブラリーカードを出してしまう。
「ちょっと待ってくださいね今このカードを...」
俺はカードを受付嬢に差し出すが、その瞬間、受付嬢の表情が変わる。彼女はカードを見て、驚きと恐怖の色を浮かべる。それは何故か犯罪者のカードを出してきたからだ。
動作からも自分のカードを出そうとしていないのは分かったから、何をするのかなと首をかしげていたのだ。
「これは...あなた、このカードはどこで手に入れたのですか?」
俺は受付嬢の反応に戸惑い、カードを見直す。すると、カードの周りが赤くなっていることに気づく。つまり死亡者のカードを出してしまったのだが後の祭りだ。
「あ、これは・・・商隊を襲っていた盗賊を殺したんだ。でも大したことなかったな」
俺は軽く言うが、受付嬢はさらに動揺する。彼女はカードに書かれた名前を確認すると、記憶にある高額な賞金首の名前と一致することに気づく。
「まさか...あなた、このカードの持ち主は・・・ガルド・ザ・ブラッドという盗賊団のリーダーのはずですよ!彼はこの地方で恐れられている凶悪な犯罪者で、ギルドにも金貨2000枚の賞金がかかっているんです!それは20年は遊んで暮らせられる額で、それだけ大物なのよ!」
「そんな大物だったのか。でも弱かったよ」
更に受付嬢は慌てて俺に言う。
「すみません、少しお待ちください。私はギルドマスターに報告しなければなりません。あなたはここにいて動かないでください」
受付嬢は半ば奪うように俺のと盗賊のカードをもぎ取ると、ギルドマスターに連絡する為に2階へと急いで向かっていった。
エリス・・・ごめんよ・・・受付嬢の顔に見とれてやらかしました・・・
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