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第24話 出発準備
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朝の光が森を柔らかく照らし、小鳥のさえずりが聞こえ始めた頃、俺は目を覚ました。
目の前にはエリスの姿があった。彼女は俺に気づかれないように静かに起き上がり毛布をかけ直してくれた。そして、昨日集めた食糧の中から食べられる物を選んで朝食の用意をし始めた。
「ご主人様、おはようございます」
彼女は俺に笑顔で挨拶をし、挨拶を返す。
「エリス、うん。おはよう」
改めてエリスを見ると、その首輪が異彩を放っていた。俺の眉間に深い皺が刻まれた。あれはただの装飾品じゃない。重い支配という名の鎖の一端を象徴しているんだ。
「エリス、その首輪を外すことはできないのか?」
俺は静かだが、切迫した声で聞いた。エリスはためらいがちに首を振った。そして、静かに言葉を紡いだ。
「首輪を無理に外そうとすると、その試みをする者と奴隷の両方に激痛が走ります。その痛みは外そうとするのを止められなければ、最終的には命を奪うまで続くのです...正規の手順以外で万が一外れた時は奴隷は死にます。また、死亡した時にも外れます。そういうマジックアイテムなのです」
俺の顔が曇った。
「そうか・・・だが、君を奴隷として扱いたくない」
エリスの瞳には複雑な感情が浮かんでいた。
「ご主人様、勿体ないお言葉です。しかし、ご主人様と呼ばずにいると、私たちは周囲から浮いてしまい、トラブルの火種になります。それが、この世界でのルールなのです」
俺は一瞬の沈黙の後、静かに言葉を続けた。
「ルールか・・・だが、少なくとも二人の時くらいは、タケルと呼んでくれないか?」
エリスはゆっくりと頷いた。
「ご主人様の命令ならば従います。しかし、それが命令でないなら、私はご主人様とだけの時はタケル様、そのように呼ばせていただきたいです。それが、私にできる精一杯です」
俺の唇がわずかに緩んだ。
「わかった、今はそれでいい。ありがとう、エリス」
俺の言葉には感謝と、共に新しい未来を築こうとする決意が込められていた。今は距離があるがそのうちそのガードを破り、呼び捨てとなる距離感にしてやると心に誓った。
そしてエリスが用意した朝食を二人して黙々と食べた。硬いパンと保存食の干し肉を水で戻し、りんごのような果物を切り分けただけの質素なものだ。
エリスの顔に残る火傷が明らかになり、彼女の無傷の唇が、その傷跡の中で際立っていた。その唇は、慈悲の美しさを思い起こさせた。
「・・・顔の火傷・・・痛まないのか?」
俺は沈黙に耐えられずつい尋ねた。
「慣れました。この姿、見苦しいでしょうが...」
エリスは苦笑いを浮かべながら答えたが、強い意志を見せた。
『人は見かけによらないな...』
俺は思いを巡らせながらこの不幸な女、エリスのことを考えていた。心の中で呟いたが、つい口に出してしまったらしい。エリスは不思議そうに尋ねた。
「...タケル様?」
「ああ、いや、どちらに行くべきか考えていただけだよ。人里までどれくらいか分かるか?」
「商隊が来た方へ戻るとお昼頃、反対側の商隊の目的地の町は、そうですね、夕方少し前には見えるはずです。ただ、私も正確な地理はわからないので、もっとかかるかもしれません。もちろん来た方は分かりますが、目的地の町は行ったことがないのです」
「それでも、商隊が向かっていた方がいいな。何か目印になりそうなものはある?」
「遠くからでも見張り台がよく見えると思いますよ」
「じゃあ、そこを目指そう。さあ、出発前に周りを見渡してから集めた荷物をしまおうか」
エリスは首を傾げていたから、俺が変な質問をするなと思ったのだろうが、俺との会話で更に意味不明になったようだ。
出発前に俺たちは盗賊の死体を一瞥すると、商隊や護衛の死体を埋めたところに向かう。
その辺に落ちていた剣を墓標として立てた。そしてエリスの目が点になったのは、俺がリュックに盗賊の死体から奪った武器や金品、商隊の荷物や護衛から回収した武器などが入れられていったからだ。馬車の中はあっという間にもぬけの殻となり俺は唖然としているエリスの姿にほくそ笑む。火傷から表情が読み取れないが、ジト目を向けられている気がして気分が良かった。
俺がリュックに詰め込んだ荷物の中で高額なものは、商隊主のものだけだったのだ。
ただ、カバンの間口より大きいのと、生きている者は入らない。
それとあまりやりたくはないが、死体は入る・・・
エリスは驚きつつ、俺をジト目で見た。そして、警告を始めた。
「タケル様、そのカバンはどこで手に入れられたのでしょうか?」
エリスは俺が物を入れていたリュックに興味津々だった。俺は先ほどから色々な物をカバンに入れていたが、どう見てもサイズと入れたい物の量が釣り合わないからだ。そのカバンには何が入っているのか、どれだけ入るのか気になっていたのだ。
「え? これか? ああ、記憶があやふやなんだけど、ダンジョンで見つけたんじゃないかな。なんかの魔物を倒したら、宝箱が出てきて、その中にあったんだと思う。いや違う。ボスと戦っている時に俺の力が発動して倒したと思う。気が付いたら山の中にいて、目の前にあった宝箱の中にあったはずだ」
俺はそう言って、カバンの口を開けて中を覗いた。正確には手を突っ込むとカバンの中身が分かる。さまざまな武器や防具、金貨や宝石、魔道具やポーション類など薬品がぎっしりと詰まっていた。それらはカバンの大きさをはるかに超える量だったが、カバンは重さを感じさせなかった。
「ダンジョンで...? それはすごいですね。でも、どう見てもそのカバンは普通のカバンじゃないですよね?」
「普通じゃない? どういうこと?他にもあるんじゃ?」
俺は首を傾げた。
この世界の魔法に疎く、異空間収納カバンの特別さに気づいていなかった。
異世界物の小説やアニメだと結構メジャーなアイテムだからだ。
「間違いなくそのカバンは、中に異空間を作り出す魔法がかかっているんです。だから、どんなに物を入れても重くならないし、容量も子供の重さから無限に入るのまでいくつかの種類があるんです。それはどれくらい入るのでしょうか?それと中の物は時間が止まっているのでは?ですから食べ物とかも劣化したりしないんですよ」
エリスは驚きと羨望の入り混じった声で目を輝かせながら説明し始めた。
言彼女は魔法の知識が豊富な訳ではなかったが、そのカバンの正体はすぐに分かった。それは異空間収納という稀少な魔法が付与されたマジックアイテムのカバンだった。
目の前にはエリスの姿があった。彼女は俺に気づかれないように静かに起き上がり毛布をかけ直してくれた。そして、昨日集めた食糧の中から食べられる物を選んで朝食の用意をし始めた。
「ご主人様、おはようございます」
彼女は俺に笑顔で挨拶をし、挨拶を返す。
「エリス、うん。おはよう」
改めてエリスを見ると、その首輪が異彩を放っていた。俺の眉間に深い皺が刻まれた。あれはただの装飾品じゃない。重い支配という名の鎖の一端を象徴しているんだ。
「エリス、その首輪を外すことはできないのか?」
俺は静かだが、切迫した声で聞いた。エリスはためらいがちに首を振った。そして、静かに言葉を紡いだ。
「首輪を無理に外そうとすると、その試みをする者と奴隷の両方に激痛が走ります。その痛みは外そうとするのを止められなければ、最終的には命を奪うまで続くのです...正規の手順以外で万が一外れた時は奴隷は死にます。また、死亡した時にも外れます。そういうマジックアイテムなのです」
俺の顔が曇った。
「そうか・・・だが、君を奴隷として扱いたくない」
エリスの瞳には複雑な感情が浮かんでいた。
「ご主人様、勿体ないお言葉です。しかし、ご主人様と呼ばずにいると、私たちは周囲から浮いてしまい、トラブルの火種になります。それが、この世界でのルールなのです」
俺は一瞬の沈黙の後、静かに言葉を続けた。
「ルールか・・・だが、少なくとも二人の時くらいは、タケルと呼んでくれないか?」
エリスはゆっくりと頷いた。
「ご主人様の命令ならば従います。しかし、それが命令でないなら、私はご主人様とだけの時はタケル様、そのように呼ばせていただきたいです。それが、私にできる精一杯です」
俺の唇がわずかに緩んだ。
「わかった、今はそれでいい。ありがとう、エリス」
俺の言葉には感謝と、共に新しい未来を築こうとする決意が込められていた。今は距離があるがそのうちそのガードを破り、呼び捨てとなる距離感にしてやると心に誓った。
そしてエリスが用意した朝食を二人して黙々と食べた。硬いパンと保存食の干し肉を水で戻し、りんごのような果物を切り分けただけの質素なものだ。
エリスの顔に残る火傷が明らかになり、彼女の無傷の唇が、その傷跡の中で際立っていた。その唇は、慈悲の美しさを思い起こさせた。
「・・・顔の火傷・・・痛まないのか?」
俺は沈黙に耐えられずつい尋ねた。
「慣れました。この姿、見苦しいでしょうが...」
エリスは苦笑いを浮かべながら答えたが、強い意志を見せた。
『人は見かけによらないな...』
俺は思いを巡らせながらこの不幸な女、エリスのことを考えていた。心の中で呟いたが、つい口に出してしまったらしい。エリスは不思議そうに尋ねた。
「...タケル様?」
「ああ、いや、どちらに行くべきか考えていただけだよ。人里までどれくらいか分かるか?」
「商隊が来た方へ戻るとお昼頃、反対側の商隊の目的地の町は、そうですね、夕方少し前には見えるはずです。ただ、私も正確な地理はわからないので、もっとかかるかもしれません。もちろん来た方は分かりますが、目的地の町は行ったことがないのです」
「それでも、商隊が向かっていた方がいいな。何か目印になりそうなものはある?」
「遠くからでも見張り台がよく見えると思いますよ」
「じゃあ、そこを目指そう。さあ、出発前に周りを見渡してから集めた荷物をしまおうか」
エリスは首を傾げていたから、俺が変な質問をするなと思ったのだろうが、俺との会話で更に意味不明になったようだ。
出発前に俺たちは盗賊の死体を一瞥すると、商隊や護衛の死体を埋めたところに向かう。
その辺に落ちていた剣を墓標として立てた。そしてエリスの目が点になったのは、俺がリュックに盗賊の死体から奪った武器や金品、商隊の荷物や護衛から回収した武器などが入れられていったからだ。馬車の中はあっという間にもぬけの殻となり俺は唖然としているエリスの姿にほくそ笑む。火傷から表情が読み取れないが、ジト目を向けられている気がして気分が良かった。
俺がリュックに詰め込んだ荷物の中で高額なものは、商隊主のものだけだったのだ。
ただ、カバンの間口より大きいのと、生きている者は入らない。
それとあまりやりたくはないが、死体は入る・・・
エリスは驚きつつ、俺をジト目で見た。そして、警告を始めた。
「タケル様、そのカバンはどこで手に入れられたのでしょうか?」
エリスは俺が物を入れていたリュックに興味津々だった。俺は先ほどから色々な物をカバンに入れていたが、どう見てもサイズと入れたい物の量が釣り合わないからだ。そのカバンには何が入っているのか、どれだけ入るのか気になっていたのだ。
「え? これか? ああ、記憶があやふやなんだけど、ダンジョンで見つけたんじゃないかな。なんかの魔物を倒したら、宝箱が出てきて、その中にあったんだと思う。いや違う。ボスと戦っている時に俺の力が発動して倒したと思う。気が付いたら山の中にいて、目の前にあった宝箱の中にあったはずだ」
俺はそう言って、カバンの口を開けて中を覗いた。正確には手を突っ込むとカバンの中身が分かる。さまざまな武器や防具、金貨や宝石、魔道具やポーション類など薬品がぎっしりと詰まっていた。それらはカバンの大きさをはるかに超える量だったが、カバンは重さを感じさせなかった。
「ダンジョンで...? それはすごいですね。でも、どう見てもそのカバンは普通のカバンじゃないですよね?」
「普通じゃない? どういうこと?他にもあるんじゃ?」
俺は首を傾げた。
この世界の魔法に疎く、異空間収納カバンの特別さに気づいていなかった。
異世界物の小説やアニメだと結構メジャーなアイテムだからだ。
「間違いなくそのカバンは、中に異空間を作り出す魔法がかかっているんです。だから、どんなに物を入れても重くならないし、容量も子供の重さから無限に入るのまでいくつかの種類があるんです。それはどれくらい入るのでしょうか?それと中の物は時間が止まっているのでは?ですから食べ物とかも劣化したりしないんですよ」
エリスは驚きと羨望の入り混じった声で目を輝かせながら説明し始めた。
言彼女は魔法の知識が豊富な訳ではなかったが、そのカバンの正体はすぐに分かった。それは異空間収納という稀少な魔法が付与されたマジックアイテムのカバンだった。
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