23 / 84
第23話 後始末
しおりを挟む
俺は荒れ果てた戦いの跡を眺めながら、一筋の哀愁を感じた。足元には倒れた馬車や無残に倒れた遺体が散乱していて、その死に様は見る者の心を痛める悲惨さだった。
その中で、唯一の生き残りである女性が俺の隣に立っていた。彼女の目には過去の恐怖が色濃く残っていたが、目立った外傷はなく火傷の痕は古いものだった。大丈夫そうなので俺は彼女に声をかけた。
「君は大丈夫そうだね。でも、ここら辺の死体と荷物を片付けないと。手伝ってくれるか?」
火傷のある女性は傷跡にも負けず、俺の隣で堂々と立っていた。俺たちは破壊を免れた物資を集め、戦い、いや襲撃で散った者の遺品や残骸の処理を始めた。犠牲者たちへの最後の敬意として、黙々と作業を続ける俺たちの間には、言葉を超えた絆が静かに芽生え始めていた。
戦いの後、彼女の服がまりにも粗末過ぎたので、壊れた馬車の中にあったローブを掛けてやった。彼女は日頃の癖からフードを深く被ったりと顔を隠すようにしていたのもあり、後惨状を片付けるのに集中していて俺は彼女の顔をジロジロ見ていなかった。
一段落付くと既に夕日が差し込み、馬車の荷台に何とか2人が寝られるようにした頃には月明かりが光源となっていた。
彼女は俺がやりたがらないと思いこんだ盗賊の体を探ったり金品を回収するのを先にしていた。そして矢も丁寧に回収しており、戻るなり俺を上目遣いで見ていた。
「ご主人様は凄いですね。死んだ盗賊たちのうち、矢で死んだ者は各々一本の矢のみ刺さっていましたが、全て急所を射抜いています」
感嘆の声をあげた彼女の言葉に俺はほんの一瞬、回収した自分が射た矢を振り返った。
「大したことはないよ。それより俺は…記憶をなくして名前がわからないんだ。君の名は?」と俺が尋ねたとき、彼女は目を真っ直ぐに見つめながら答えた。
「ご主人様が新しい名前を…」
彼女の言葉を遮るように、俺は優しく微笑み、彼女の名前について聞いた。
「参考までに親から名付けられた名前は?」
「はい。エリスと呼ばれていました」
「じゃあエリスとするのは良いのか?禁止なら別のをつけなきゃだけど、可能ならエリスが良いな」
「ご主人様がそうおっしゃるなら、私はエリスと名乗らせて頂きます」
「じゃあエリスでいい。よろしくな」
心なしか照れている感じがするが、先ほどから彼女が集めていたカードを差し出され、それを手に取ると俺はエリスに問いかけた。
「これ、何のためのカードだ?」
エリスは俺に向かって詳しく説明した。
「ライブラリーカードは人々のステータスや職業を記録したものです。所有者が念じると、手のひらに現れます。そして、人が死ぬとカードは体外に出てしまうんです。これらのカードは犯罪者の場合、懸賞金の対象となる貴重な情報源にもなりますよ」
俺は自分のカードを確認し、「タケル」と記されているのを見て、一瞬の安堵を覚えた。
俺たちが見つけた遺体の中には犯されて汚された女性もいた。俺は一歩遅かったことを悔やみ、「助けられなくて悪かったな」と心の中で謝罪した。俺は女性に尊厳をもたらすため、荷物から見つけた服を着せ、静かに埋葬した。
馬車は車軸が折れ横倒しになっており引き馬もいなかった。俺たちは荷物を整理して夕暮れに備えて、落とし穴を発見してそこに遺体を安置した。エリスは寒さをしのぐための準備を始めた。
夕暮れ時、俺たちは馬車に荷物を積み、冷え切った夜の寒さに備えた。馬車の中は狭く、冬の風が隙間から容赦なく吹き込んできた。俺はエリスを優しく抱きしめる。
「寒いだろう。大丈夫か?」
エリスは俺の温もりに安堵したようだ。
「はい、タケル様…あなたがそうしてくれるおかげで、温かいです」
はにかみながら答えたが、本来の姿で見たい!
荷物の中にあった食料を夕食とし、暗がりの中で食べており、結局彼女の顔を詳しく見る事ができなかった。
これは言い訳だ。
あまりの凄惨な顔を直視することができなかったんだ。
まともに見たら涙が出そうで・・・
俺たちは夜を共に過ごし、お互いの体温で暖を取り合っていた。
最初はエリスに背中から抱きつかせたが、その時胸の感触は確かにある程度の膨らみを感じたが、初めて感じる?胸の感触は素直に喜べなかった。
寝る姿勢がしっくりこないで色々な態勢を試している時に、意図せずエリスの胸に触れ、火傷のざらついた感触を覚えていた。
最後はエリスを抱え込むように抱きしめることで、二人で温もりを共有して安らかに眠った。
もちろん火傷の事を抜きにして無粋なことは一切していないさ。一応紳士だからな!
精神的な疲れから、俺たち2人は早々に眠りに落ちた。
俺はエリスの若さと、その体が負っている傷に涙した。エリスもまた、こんなにも大事にされるとは思っておらず、久し振りに感じる人の温もりに感動していた。
「ああ、人の肌ってこんなに温かなんだ」
涙混じりに呟いていたのが聞こえたから分かったんだ。
今は考えるのを止そう。疲れから、ろくな感情を持たなさそうだからな。
・
・
・
その夜、彼らは互いを信じ、支え合いながら戦乱のこの世を生き延びる力を得た。そして、タケルは知ることとなる・・・どんなに世界が荒れ狂っても、彼らの絆は確かなものであると。
後書き失礼します。ここまでお読みいただきありがとうございます!まだお気に入り登録されていない方がいらっしゃいましたら是非是非お気に入り登録してください。
励みになります!
宜しくお願いします!
その中で、唯一の生き残りである女性が俺の隣に立っていた。彼女の目には過去の恐怖が色濃く残っていたが、目立った外傷はなく火傷の痕は古いものだった。大丈夫そうなので俺は彼女に声をかけた。
「君は大丈夫そうだね。でも、ここら辺の死体と荷物を片付けないと。手伝ってくれるか?」
火傷のある女性は傷跡にも負けず、俺の隣で堂々と立っていた。俺たちは破壊を免れた物資を集め、戦い、いや襲撃で散った者の遺品や残骸の処理を始めた。犠牲者たちへの最後の敬意として、黙々と作業を続ける俺たちの間には、言葉を超えた絆が静かに芽生え始めていた。
戦いの後、彼女の服がまりにも粗末過ぎたので、壊れた馬車の中にあったローブを掛けてやった。彼女は日頃の癖からフードを深く被ったりと顔を隠すようにしていたのもあり、後惨状を片付けるのに集中していて俺は彼女の顔をジロジロ見ていなかった。
一段落付くと既に夕日が差し込み、馬車の荷台に何とか2人が寝られるようにした頃には月明かりが光源となっていた。
彼女は俺がやりたがらないと思いこんだ盗賊の体を探ったり金品を回収するのを先にしていた。そして矢も丁寧に回収しており、戻るなり俺を上目遣いで見ていた。
「ご主人様は凄いですね。死んだ盗賊たちのうち、矢で死んだ者は各々一本の矢のみ刺さっていましたが、全て急所を射抜いています」
感嘆の声をあげた彼女の言葉に俺はほんの一瞬、回収した自分が射た矢を振り返った。
「大したことはないよ。それより俺は…記憶をなくして名前がわからないんだ。君の名は?」と俺が尋ねたとき、彼女は目を真っ直ぐに見つめながら答えた。
「ご主人様が新しい名前を…」
彼女の言葉を遮るように、俺は優しく微笑み、彼女の名前について聞いた。
「参考までに親から名付けられた名前は?」
「はい。エリスと呼ばれていました」
「じゃあエリスとするのは良いのか?禁止なら別のをつけなきゃだけど、可能ならエリスが良いな」
「ご主人様がそうおっしゃるなら、私はエリスと名乗らせて頂きます」
「じゃあエリスでいい。よろしくな」
心なしか照れている感じがするが、先ほどから彼女が集めていたカードを差し出され、それを手に取ると俺はエリスに問いかけた。
「これ、何のためのカードだ?」
エリスは俺に向かって詳しく説明した。
「ライブラリーカードは人々のステータスや職業を記録したものです。所有者が念じると、手のひらに現れます。そして、人が死ぬとカードは体外に出てしまうんです。これらのカードは犯罪者の場合、懸賞金の対象となる貴重な情報源にもなりますよ」
俺は自分のカードを確認し、「タケル」と記されているのを見て、一瞬の安堵を覚えた。
俺たちが見つけた遺体の中には犯されて汚された女性もいた。俺は一歩遅かったことを悔やみ、「助けられなくて悪かったな」と心の中で謝罪した。俺は女性に尊厳をもたらすため、荷物から見つけた服を着せ、静かに埋葬した。
馬車は車軸が折れ横倒しになっており引き馬もいなかった。俺たちは荷物を整理して夕暮れに備えて、落とし穴を発見してそこに遺体を安置した。エリスは寒さをしのぐための準備を始めた。
夕暮れ時、俺たちは馬車に荷物を積み、冷え切った夜の寒さに備えた。馬車の中は狭く、冬の風が隙間から容赦なく吹き込んできた。俺はエリスを優しく抱きしめる。
「寒いだろう。大丈夫か?」
エリスは俺の温もりに安堵したようだ。
「はい、タケル様…あなたがそうしてくれるおかげで、温かいです」
はにかみながら答えたが、本来の姿で見たい!
荷物の中にあった食料を夕食とし、暗がりの中で食べており、結局彼女の顔を詳しく見る事ができなかった。
これは言い訳だ。
あまりの凄惨な顔を直視することができなかったんだ。
まともに見たら涙が出そうで・・・
俺たちは夜を共に過ごし、お互いの体温で暖を取り合っていた。
最初はエリスに背中から抱きつかせたが、その時胸の感触は確かにある程度の膨らみを感じたが、初めて感じる?胸の感触は素直に喜べなかった。
寝る姿勢がしっくりこないで色々な態勢を試している時に、意図せずエリスの胸に触れ、火傷のざらついた感触を覚えていた。
最後はエリスを抱え込むように抱きしめることで、二人で温もりを共有して安らかに眠った。
もちろん火傷の事を抜きにして無粋なことは一切していないさ。一応紳士だからな!
精神的な疲れから、俺たち2人は早々に眠りに落ちた。
俺はエリスの若さと、その体が負っている傷に涙した。エリスもまた、こんなにも大事にされるとは思っておらず、久し振りに感じる人の温もりに感動していた。
「ああ、人の肌ってこんなに温かなんだ」
涙混じりに呟いていたのが聞こえたから分かったんだ。
今は考えるのを止そう。疲れから、ろくな感情を持たなさそうだからな。
・
・
・
その夜、彼らは互いを信じ、支え合いながら戦乱のこの世を生き延びる力を得た。そして、タケルは知ることとなる・・・どんなに世界が荒れ狂っても、彼らの絆は確かなものであると。
後書き失礼します。ここまでお読みいただきありがとうございます!まだお気に入り登録されていない方がいらっしゃいましたら是非是非お気に入り登録してください。
励みになります!
宜しくお願いします!
14
お気に入りに追加
459
あなたにおすすめの小説
異世界で穴掘ってます!
KeyBow
ファンタジー
修学旅行中のバスにいた筈が、異世界召喚にバスの全員が突如されてしまう。主人公の聡太が得たスキルは穴掘り。外れスキルとされ、屑の外れ者として抹殺されそうになるもしぶとく生き残り、救ってくれた少女と成り上がって行く。不遇といわれるギフトを駆使して日の目を見ようとする物語
異世界あるある 転生物語 たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?
よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する!
土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。
自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。
『あ、やべ!』
そして・・・・
【あれ?ここは何処だ?】
気が付けば真っ白な世界。
気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ?
・・・・
・・・
・・
・
【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】
こうして剛史は新た生を異世界で受けた。
そして何も思い出す事なく10歳に。
そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。
スキルによって一生が決まるからだ。
最低1、最高でも10。平均すると概ね5。
そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。
しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。
そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで
ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。
追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。
だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。
『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』
不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。
そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。
その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。
前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。
但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。
転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。
これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな?
何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが?
俺は農家の4男だぞ?
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
【改稿版】休憩スキルで異世界無双!チートを得た俺は異世界で無双し、王女と魔女を嫁にする。
ゆう
ファンタジー
剣と魔法の異世界に転生したクリス・レガード。
剣聖を輩出したことのあるレガード家において剣術スキルは必要不可欠だが12歳の儀式で手に入れたスキルは【休憩】だった。
しかしこのスキル、想像していた以上にチートだ。
休憩を使いスキルを強化、更に新しいスキルを獲得できてしまう…
そして強敵と相対する中、クリスは伝説のスキルである覇王を取得する。
ルミナス初代国王が有したスキルである覇王。
その覇王発現は王国の長い歴史の中で悲願だった。
それ以降、クリスを取り巻く環境は目まぐるしく変化していく……
※アルファポリスに投稿した作品の改稿版です。
ホットランキング最高位2位でした。
カクヨムにも別シナリオで掲載。
異世界召喚されたら無能と言われ追い出されました。~この世界は俺にとってイージーモードでした~
WING/空埼 裕@書籍発売中
ファンタジー
1~8巻好評発売中です!
※2022年7月12日に本編は完結しました。
◇ ◇ ◇
ある日突然、クラスまるごと異世界に勇者召喚された高校生、結城晴人。
ステータスを確認したところ、勇者に与えられる特典のギフトどころか、勇者の称号すらも無いことが判明する。
晴人たちを召喚した王女は「無能がいては足手纏いになる」と、彼のことを追い出してしまった。
しかも街を出て早々、王女が差し向けた騎士によって、晴人は殺されかける。
胸を刺され意識を失った彼は、気がつくと神様の前にいた。
そしてギフトを与え忘れたお詫びとして、望むスキルを作れるスキルをはじめとしたチート能力を手に入れるのであった──
ハードモードな異世界生活も、やりすぎなくらいスキルを作って一発逆転イージーモード!?
前代未聞の難易度激甘ファンタジー、開幕!
モブ高校生と愉快なカード達〜主人公は無自覚脱モブ&チート持ちだった!カードから美少女を召喚します!強いカード程1癖2癖もあり一筋縄ではない〜
KeyBow
ファンタジー
1999年世界各地に隕石が落ち、その数年後に隕石が落ちた場所がラビリンス(迷宮)となり魔物が町に湧き出した。
各国の軍隊、日本も自衛隊によりラビリンスより外に出た魔物を駆逐した。
ラビリンスの中で魔物を倒すと稀にその個体の姿が写ったカードが落ちた。
その後、そのカードに血を掛けるとその魔物が召喚され使役できる事が判明した。
彼らは通称カーヴァント。
カーヴァントを使役する者は探索者と呼ばれた。
カーヴァントには1から10までのランクがあり、1は最弱、6で強者、7や8は最大戦力で鬼神とも呼ばれる強さだ。
しかし9と10は報告された事がない伝説級だ。
また、カードのランクはそのカードにいるカーヴァントを召喚するのに必要なコストに比例する。
探索者は各自そのラビリンスが持っているカーヴァントの召喚コスト内分しか召喚出来ない。
つまり沢山のカーヴァントを召喚したくてもコスト制限があり、強力なカーヴァントはコストが高い為に少数精鋭となる。
数を選ぶか質を選ぶかになるのだ。
月日が流れ、最初にラビリンスに入った者達の子供達が高校生〜大学生に。
彼らは二世と呼ばれ、例外なく特別な力を持っていた。
そんな中、ラビリンスに入った自衛隊員の息子である斗枡も高校生になり探索者となる。
勿論二世だ。
斗枡が持っている最大の能力はカード合成。
それは例えばゴブリンを10体合成すると10体分の力になるもカードのランクとコストは共に変わらない。
彼はその程度の認識だった。
実際は合成結果は最大でランク10の強さになるのだ。
単純な話ではないが、経験を積むとそのカーヴァントはより強力になるが、特筆すべきは合成元の生き残るカーヴァントのコストがそのままになる事だ。
つまりランク1(コスト1)の最弱扱いにも関わらず、実は伝説級であるランク10の強力な実力を持つカーヴァントを作れるチートだった。
また、探索者ギルドよりアドバイザーとして姉のような女性があてがわれる。
斗枡は平凡な容姿の為に己をモブだと思うも、周りはそうは見ず、クラスの底辺だと思っていたらトップとして周りを巻き込む事になる?
女子が自然と彼の取り巻きに!
彼はモブとしてモブではない高校生として生活を始める所から物語はスタートする。
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる