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第22話 火傷の女
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俺は騒ぎのする方に進んでいたが、そこで見た光景は一方的に商隊が盗賊に襲われていて、最後?の護衛が
倒れるところだった。
可哀想に・・・これはあれだ、一方的な虐殺だな。
目の前に広がる凄惨な光景に俺の心は一瞬たじろいだが、それもつかの間のことだ。
俺の中に潜む中二病の魂が迷いを払いのけたが、それはいつの頃からか夢見ていた【俺TUEEEEE】その瞬間が今、足元に転がっているからだ。
「俺TUEEEEEって、一回はやってみたかったんだよな!」
ウィッシュの力でドラゴン2体を倒したのもあり、レベル300に達したこの力は人の域を軽々と超えていたが、この時はまだ知らなかった。
ステータスの見方を知らないからだ。(記憶喪失)
俺は軽やかに唸ると嬉々としてその戦闘中の場に身を投じ、まず手始めに1番近の馬車の荷台にに入った。
女を殺そうとしている盗賊を見て俺はほくそ笑んだ。
「面白いことしてるなぁ。俺も混ぜてくれよ」
軽口を叩きながら、そいつの頭を掴んで捻り殺すと無造作に外に投げ捨てた。魔手から女性を解放するために俺はそいつの命を奪ったが、何も感じなかった。
解放された女性は薄汚れた衣をまとい、顔は火傷でひどく、あちこち傷ついた姿で縛られていた。盗賊たちにとっては価値のないおもちゃだったが、夢見ていたヒロインとは違うが、俺にとっては助けるべきか弱き相手だった。
ロープで馬車に固定され無理やり立たされていたので、ナイフで切る。
このときちゃんと見ていればよかったたが、後ろ手に縛られていたのを見過ごしたんだ。
「死にたくなかったら隅で目立たないように隠れていろ。俺が良いと言うまでだぞ!ちいと悪い奴らをやっつけてくるから良い子にして待っていろよ」
「は、はい」
そう言い捨てるも彼女は声を絞り出し、震える声で答えた。
そうして俺は笑顔でサムズ・アップし、馬車の外に出ると心の中で呟いた。
『ちょっと思っていたヒロイン像と違うけど、まあ良いか。じゃあ・・・気持ちを切り替えて、俺の異世界ライフファーストミッション、盗賊討伐行くぜぇ!』
俺の足が戦場を踏みしめると、目の前には10人ほどの盗賊たちがいた。
しかし・・・・盗賊以外は見えない?遅かった?
最初は緊張で心臓が弾けんばかりだったが、すぐに戦いのリズムに変わった。
レベル300の力は凄まじく、その力で全てを凌駕していた。
「うひょー、これぞまさに見せ場だな!俺TUEEEEE!行くぜえぇ」
俺の声が戦場に響き、槍が舞い踊る。最初は槍の一振りで盗賊の首を刎ね、2撃目は突きで2人を刺し貫き同時に倒す。俺の身体は風のように軽く、槍は雷鳴のように鋭く突ける。
盗賊たちは俺の動きについてこれず、次々と倒れるしかない。あっという間に周りは敵の血で濡れていった。先程まで一方的な虐殺が一転、狩る側から狩られる側に代わり、
命乞いする者も出たが、聞いてやる訳無いやろ。罪のない者を面白半分に殺したんだ、報いを受けろ!そして最後の一人を仕留める時が来た。
「お前で最後だ。死んで悔い改めろ」
冷たく言い放ち、決まったな!と思うも、周りを見ても誰も見ていなかったことに気が付き、やっちまったなと頭を抱えた。
ゲフンゲフン。改めて・・・戦いが終わり俺は槍を持ち上げ、颯爽とした姿で戦場を一望した。俺の強さは圧倒的で、俺TUEEEを地で行ったが、盗賊たちにとっては悪夢のような展開だっただろう。
そして馬車に戻り、毛布を掛けて隠した女の元へ行く。
「俺だ。もう大丈夫だぞ」
毛布を外すと、そこには一言でいうと怯える醜女がいた。
『この娘、見知らぬこの異世界の助けになるかな?』
そう心で呟き、縄を解いてやる。
「よし、解いてやるからな。もう少しの辛抱だぞ・・・???」
優しく彼女の縄を解いて言葉をかけた。首輪をしているから多分奴隷だろうと思う。
また、縄を解く時に体に触れたが、その時に何となくこの娘の所有者になったような気がする。
「なあ、俺はこの国のことを何も知らんから、助けてくれる人が欲しいんだ。一緒に行かないか?いや、助けてくれ」
彼女は醜女として他人の目から遠ざけられ隅に追いやられていたが、俺の提案に未知の感動を覚えたようだ。
「ご主人様?私は醜く、かつ深い傷を負っていて・・・多分ご奉仕が・・・」
彼女は俯いて答えたが、俺は微笑み返した。
「初対面の女にそんなことを求めるような男に見えるか?」
そう言うと、彼女は不思議そうに首を傾げた。俺は真面目に答えつつ、今の現状をどうしようかと頭を捻った。
「警戒すんなと言っても無理か。まあ、俺は女とニャンニャンするのはお互い好いている関係だけだから。それに性的な奉仕は求めないから心配すんなって。約束するぞ!」
キョトンとしていたが、確かに見た目は酷い。
喉もやられているからか声がかすれている。
だが、雰囲気や話し方から若いんだろうなとは思う。
女の顔全体火傷と言うか、足の付根より上の前側が火傷でよく生きているよなと思う。
服が破れているので、その辺に有ったマントを羽織らせると、涙を流していたので拭いてあげたが、ようやく危機が去ったと理解したのかな?
でも、今は外の惨状をどうにかしなきゃだな。
「君が動けるなら死体をどうにかしなきゃな。殺された人達は何者だ?」
「はい。この先の町にある商会の゙方で、王都から向かっていた商隊とその護衛の冒険者です。荷物を運ぶ途中でした」
「よし。盗賊は放置でも良いけど、商隊や護衛の人達はなるべく葬ろう」
そこから二人でこの惨状の片付けや清掃を始めた。盗賊の死体と商隊関係者及びその護衛の死体を各々一箇所に運んでいく。
俺が死体を軽々と運ぶ様子に驚いていたが、今のレベルがいくつか知らないけど、朧気に覚えているダンジョンの戦闘からそこそこ強かったんだと思う。
驚いているのを見るのはまあ悪い気はしない。
女性は周囲に散乱する遺品や残骸から価値のある物を拾ったり破棄したり処理をする荷物を仕分けてもらった。一緒に作業を続けるうちに、特別な絆が生まれていた。火傷を負ったこの女性が、俺の人生において重要なヒロインになることを、まだ俺は知らなかった。
倒れるところだった。
可哀想に・・・これはあれだ、一方的な虐殺だな。
目の前に広がる凄惨な光景に俺の心は一瞬たじろいだが、それもつかの間のことだ。
俺の中に潜む中二病の魂が迷いを払いのけたが、それはいつの頃からか夢見ていた【俺TUEEEEE】その瞬間が今、足元に転がっているからだ。
「俺TUEEEEEって、一回はやってみたかったんだよな!」
ウィッシュの力でドラゴン2体を倒したのもあり、レベル300に達したこの力は人の域を軽々と超えていたが、この時はまだ知らなかった。
ステータスの見方を知らないからだ。(記憶喪失)
俺は軽やかに唸ると嬉々としてその戦闘中の場に身を投じ、まず手始めに1番近の馬車の荷台にに入った。
女を殺そうとしている盗賊を見て俺はほくそ笑んだ。
「面白いことしてるなぁ。俺も混ぜてくれよ」
軽口を叩きながら、そいつの頭を掴んで捻り殺すと無造作に外に投げ捨てた。魔手から女性を解放するために俺はそいつの命を奪ったが、何も感じなかった。
解放された女性は薄汚れた衣をまとい、顔は火傷でひどく、あちこち傷ついた姿で縛られていた。盗賊たちにとっては価値のないおもちゃだったが、夢見ていたヒロインとは違うが、俺にとっては助けるべきか弱き相手だった。
ロープで馬車に固定され無理やり立たされていたので、ナイフで切る。
このときちゃんと見ていればよかったたが、後ろ手に縛られていたのを見過ごしたんだ。
「死にたくなかったら隅で目立たないように隠れていろ。俺が良いと言うまでだぞ!ちいと悪い奴らをやっつけてくるから良い子にして待っていろよ」
「は、はい」
そう言い捨てるも彼女は声を絞り出し、震える声で答えた。
そうして俺は笑顔でサムズ・アップし、馬車の外に出ると心の中で呟いた。
『ちょっと思っていたヒロイン像と違うけど、まあ良いか。じゃあ・・・気持ちを切り替えて、俺の異世界ライフファーストミッション、盗賊討伐行くぜぇ!』
俺の足が戦場を踏みしめると、目の前には10人ほどの盗賊たちがいた。
しかし・・・・盗賊以外は見えない?遅かった?
最初は緊張で心臓が弾けんばかりだったが、すぐに戦いのリズムに変わった。
レベル300の力は凄まじく、その力で全てを凌駕していた。
「うひょー、これぞまさに見せ場だな!俺TUEEEEE!行くぜえぇ」
俺の声が戦場に響き、槍が舞い踊る。最初は槍の一振りで盗賊の首を刎ね、2撃目は突きで2人を刺し貫き同時に倒す。俺の身体は風のように軽く、槍は雷鳴のように鋭く突ける。
盗賊たちは俺の動きについてこれず、次々と倒れるしかない。あっという間に周りは敵の血で濡れていった。先程まで一方的な虐殺が一転、狩る側から狩られる側に代わり、
命乞いする者も出たが、聞いてやる訳無いやろ。罪のない者を面白半分に殺したんだ、報いを受けろ!そして最後の一人を仕留める時が来た。
「お前で最後だ。死んで悔い改めろ」
冷たく言い放ち、決まったな!と思うも、周りを見ても誰も見ていなかったことに気が付き、やっちまったなと頭を抱えた。
ゲフンゲフン。改めて・・・戦いが終わり俺は槍を持ち上げ、颯爽とした姿で戦場を一望した。俺の強さは圧倒的で、俺TUEEEを地で行ったが、盗賊たちにとっては悪夢のような展開だっただろう。
そして馬車に戻り、毛布を掛けて隠した女の元へ行く。
「俺だ。もう大丈夫だぞ」
毛布を外すと、そこには一言でいうと怯える醜女がいた。
『この娘、見知らぬこの異世界の助けになるかな?』
そう心で呟き、縄を解いてやる。
「よし、解いてやるからな。もう少しの辛抱だぞ・・・???」
優しく彼女の縄を解いて言葉をかけた。首輪をしているから多分奴隷だろうと思う。
また、縄を解く時に体に触れたが、その時に何となくこの娘の所有者になったような気がする。
「なあ、俺はこの国のことを何も知らんから、助けてくれる人が欲しいんだ。一緒に行かないか?いや、助けてくれ」
彼女は醜女として他人の目から遠ざけられ隅に追いやられていたが、俺の提案に未知の感動を覚えたようだ。
「ご主人様?私は醜く、かつ深い傷を負っていて・・・多分ご奉仕が・・・」
彼女は俯いて答えたが、俺は微笑み返した。
「初対面の女にそんなことを求めるような男に見えるか?」
そう言うと、彼女は不思議そうに首を傾げた。俺は真面目に答えつつ、今の現状をどうしようかと頭を捻った。
「警戒すんなと言っても無理か。まあ、俺は女とニャンニャンするのはお互い好いている関係だけだから。それに性的な奉仕は求めないから心配すんなって。約束するぞ!」
キョトンとしていたが、確かに見た目は酷い。
喉もやられているからか声がかすれている。
だが、雰囲気や話し方から若いんだろうなとは思う。
女の顔全体火傷と言うか、足の付根より上の前側が火傷でよく生きているよなと思う。
服が破れているので、その辺に有ったマントを羽織らせると、涙を流していたので拭いてあげたが、ようやく危機が去ったと理解したのかな?
でも、今は外の惨状をどうにかしなきゃだな。
「君が動けるなら死体をどうにかしなきゃな。殺された人達は何者だ?」
「はい。この先の町にある商会の゙方で、王都から向かっていた商隊とその護衛の冒険者です。荷物を運ぶ途中でした」
「よし。盗賊は放置でも良いけど、商隊や護衛の人達はなるべく葬ろう」
そこから二人でこの惨状の片付けや清掃を始めた。盗賊の死体と商隊関係者及びその護衛の死体を各々一箇所に運んでいく。
俺が死体を軽々と運ぶ様子に驚いていたが、今のレベルがいくつか知らないけど、朧気に覚えているダンジョンの戦闘からそこそこ強かったんだと思う。
驚いているのを見るのはまあ悪い気はしない。
女性は周囲に散乱する遺品や残骸から価値のある物を拾ったり破棄したり処理をする荷物を仕分けてもらった。一緒に作業を続けるうちに、特別な絆が生まれていた。火傷を負ったこの女性が、俺の人生において重要なヒロインになることを、まだ俺は知らなかった。
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その後、そのカードに血を掛けるとその魔物が召喚され使役できる事が判明した。
彼らは通称カーヴァント。
カーヴァントを使役する者は探索者と呼ばれた。
カーヴァントには1から10までのランクがあり、1は最弱、6で強者、7や8は最大戦力で鬼神とも呼ばれる強さだ。
しかし9と10は報告された事がない伝説級だ。
また、カードのランクはそのカードにいるカーヴァントを召喚するのに必要なコストに比例する。
探索者は各自そのラビリンスが持っているカーヴァントの召喚コスト内分しか召喚出来ない。
つまり沢山のカーヴァントを召喚したくてもコスト制限があり、強力なカーヴァントはコストが高い為に少数精鋭となる。
数を選ぶか質を選ぶかになるのだ。
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