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第14話 アイムバック
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【第三者視点】
夜が明け、新たなる日の光が暗躍ら命の炎を照らす中、運命の糸が交差する場所へと王女は生徒たちを導いた。四十名が召喚されたその聖地には、神官や魔術師たちが一斉に彼女に注目していた。静寂に包まれた場には、生贄となる四名がひっそりと横たわる。王女は神官らに微笑むように頷き、儀式が静かに、しかし厳かに始まった。
低い詠唱が響きわたる中、静かに煌めく魔法陣の上で生贄の四柱は捧げられようとしていた。彼らのうめき声が光景に心を重くする。この聖なる瞬間に向かって、生徒たちは耳を塞ぎたい衝動に駆られながらも、自らがどうやって召喚されたのかに興味と恐れを抱いていた。
ただ、生徒たちはこの時点であの四人は何なんだろう?としか感じず、まさか生贄とは思いもよらなかった。
しかし、四柱のうち二つの魂が断絶し、魔法陣がその全てを呑み込むという悲劇が見舞われた。息を飲んだまま口を押さえる生徒たちは、何者かの命を対価にして自たちが召喚されたという理解と、それに対する無力感に打ちのめされていた。
その時、奇跡か挑発か、アーチェリーを手に誇らしげな姿で同じ学校の一年生二人がエフェクトと共に現れた。彼女たちの動揺した表情が、この予期せぬ状況への適応を強いられていることを悟らせる。わずかに遅れて現れた天川雫は、迷いと涙を映し出しながら、そこに立っていた。
王女は召喚された者が僅か二人だけであることに驚き、更にこの予期せぬ生還者・シズクの存在に対する混乱を、面持ちから読み取ることができた。彼女は何か言おうとしたが言葉に詰まった。彼女の計画は完全に狂ってしまったのだ。
生死をさまよいながら、奇跡的に城へと戻ったシズクは、その壮絶な戦いを体現するかのように、血に滲む制服を身にまとい、破れかぶれた姿で仲間たちの前に立った。
「タケルが私を見捨てず、命をかけて守ってくれた!井口くんと和田くんは・・・彼らはもういない。」
敗色の中で、彼女の心の痛みの叫びは城全体に響き渡る。その声に込められた決意は生徒たちに勇気を与え、恐れを知らずに迫りくる闇を駆け抜ける力となった。
どんな困難も乗り越える強い意志で立ち向かい、連帯感とともに逃走の安息を得るために。
広間に集まった仲間の注目を浴びながら、シズクは和田と井口、尊い命の逝去を告げる責務を果たす。
「タケルが、私をここへ連れ帰ってくれました・・・」
彼女の声は震えていたが、その視線には希望と哀悼の思いが込められていた。シズクの報告が終わると共に、広間は尊い沈黙に包まれる。それは黙祷を込めた静けさであり、彼らの死を決して無意味とはさせないとの、静かながらも強さに満ちた決意の証が響き渡った。
【リナ視点】
沈黙を破り、私は天川先輩に向かってつい叫んでしまったの。あの姿を見て大丈夫?と声をかけ、労るべき相手に、最低だ・・・
「じゃあ、タケル先輩はどうなったの?私の・・・何よりも大切なタケル先輩は・・・?」
「タケルは最後の瞬間まで戦ってくれました。彼の勇気によって私は今・・・ここにいます。彼は私達が2人で逃げるため、戦い敵の注意を最後まで引きつけ・・・」
天川先輩は冷静に言葉を選びつつ、真実を紡いでいった。
天川先輩の言葉が絶え、沈黙が空間を満たし私は頭を下げた。もしかしたら心の奥底に小さな希望を抱いているのかもしれないけど、天川先輩から伝えられた現実はあまりにも冷酷で、その声に胸が締め付けられた。天川先輩はタケル先輩に想いを寄せていたのだと気が付いた。
私もタケル先輩が好き!でも、私は彼に告白する勇気がなかった。天川先輩は彼と一緒に死地のダンジョンに送られた後、何とか生き抜いたに違いない。そんな中、彼の心を奪ったのね。分かってわいるけど、私はそれを許せなかった。でも、今はそんなことを言っている場合ではなく、事実を確認してタケル先輩の無事を祈るのみだった。
私は天川先輩の視線を避けた。彼女の目には静かな決意と悲痛さが浮かんでいるけど、私もタケル先輩に想いを寄せていることを知っているのかな?それとも私の嫉妬を感じ取っていたの?私は彼女に何も言えなかった。
その場にいた誰もがタケル先輩の英雄的な犠牲を胸に刻み、亡き友への深い敬意と感謝の念を共有したけど、否定する者が現れたの。
「あいつさ、ぱっとしないけど弓だけは一流だったよな!簡単に死なんだろ?」
「顔は大したこと無いけど、見た目よりしっかりしているわよね!」
「そうだよ!あいつ弓矢を持っていたよな?ああいう奴がしぶといんだよ」
「あれ弓矢じゃなくアーチェリーだぞ。確かにゴキブリ並みにしぶとそうだよな」
等々褒めているのか、貶しているのか分からないけど、共通して言えるのは希望的な事だとしてもまだ生きていると、何人かは思ったようね。
私の手は安堵混じりだけど、別種の怒りから震えたわ。
私の大事な先輩が死んだように扱うなと文句を言いたかったけど、生きていると信じる人が他にもいたことに安堵したわ。召喚されたのは2人で、死んだのは誰なのかを天川先輩が話したから先輩は生きている!良かった!私は天川先輩の言葉を信じたいと思ったけど、私にはそれが本当かどうか確かめることができないの。
私はただ、天川先輩の話からタケル先輩が生きているという希望を持ち、今も生きていると信じることしかできなかった。
そうそう、見過ごすところだったけど、先輩が生きていると思った人も失礼極まりないわよ!何がゴキブリよ!どちらかというとカブト虫でしょ!
それと私のかわいい後輩2人・・・ごめんね。混乱しているのに先輩のことしか考えなくて。
ずっと私の方を見ていたよね・・・
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低い詠唱が響きわたる中、静かに煌めく魔法陣の上で生贄の四柱は捧げられようとしていた。彼らのうめき声が光景に心を重くする。この聖なる瞬間に向かって、生徒たちは耳を塞ぎたい衝動に駆られながらも、自らがどうやって召喚されたのかに興味と恐れを抱いていた。
ただ、生徒たちはこの時点であの四人は何なんだろう?としか感じず、まさか生贄とは思いもよらなかった。
しかし、四柱のうち二つの魂が断絶し、魔法陣がその全てを呑み込むという悲劇が見舞われた。息を飲んだまま口を押さえる生徒たちは、何者かの命を対価にして自たちが召喚されたという理解と、それに対する無力感に打ちのめされていた。
その時、奇跡か挑発か、アーチェリーを手に誇らしげな姿で同じ学校の一年生二人がエフェクトと共に現れた。彼女たちの動揺した表情が、この予期せぬ状況への適応を強いられていることを悟らせる。わずかに遅れて現れた天川雫は、迷いと涙を映し出しながら、そこに立っていた。
王女は召喚された者が僅か二人だけであることに驚き、更にこの予期せぬ生還者・シズクの存在に対する混乱を、面持ちから読み取ることができた。彼女は何か言おうとしたが言葉に詰まった。彼女の計画は完全に狂ってしまったのだ。
生死をさまよいながら、奇跡的に城へと戻ったシズクは、その壮絶な戦いを体現するかのように、血に滲む制服を身にまとい、破れかぶれた姿で仲間たちの前に立った。
「タケルが私を見捨てず、命をかけて守ってくれた!井口くんと和田くんは・・・彼らはもういない。」
敗色の中で、彼女の心の痛みの叫びは城全体に響き渡る。その声に込められた決意は生徒たちに勇気を与え、恐れを知らずに迫りくる闇を駆け抜ける力となった。
どんな困難も乗り越える強い意志で立ち向かい、連帯感とともに逃走の安息を得るために。
広間に集まった仲間の注目を浴びながら、シズクは和田と井口、尊い命の逝去を告げる責務を果たす。
「タケルが、私をここへ連れ帰ってくれました・・・」
彼女の声は震えていたが、その視線には希望と哀悼の思いが込められていた。シズクの報告が終わると共に、広間は尊い沈黙に包まれる。それは黙祷を込めた静けさであり、彼らの死を決して無意味とはさせないとの、静かながらも強さに満ちた決意の証が響き渡った。
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沈黙を破り、私は天川先輩に向かってつい叫んでしまったの。あの姿を見て大丈夫?と声をかけ、労るべき相手に、最低だ・・・
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天川先輩の言葉が絶え、沈黙が空間を満たし私は頭を下げた。もしかしたら心の奥底に小さな希望を抱いているのかもしれないけど、天川先輩から伝えられた現実はあまりにも冷酷で、その声に胸が締め付けられた。天川先輩はタケル先輩に想いを寄せていたのだと気が付いた。
私もタケル先輩が好き!でも、私は彼に告白する勇気がなかった。天川先輩は彼と一緒に死地のダンジョンに送られた後、何とか生き抜いたに違いない。そんな中、彼の心を奪ったのね。分かってわいるけど、私はそれを許せなかった。でも、今はそんなことを言っている場合ではなく、事実を確認してタケル先輩の無事を祈るのみだった。
私は天川先輩の視線を避けた。彼女の目には静かな決意と悲痛さが浮かんでいるけど、私もタケル先輩に想いを寄せていることを知っているのかな?それとも私の嫉妬を感じ取っていたの?私は彼女に何も言えなかった。
その場にいた誰もがタケル先輩の英雄的な犠牲を胸に刻み、亡き友への深い敬意と感謝の念を共有したけど、否定する者が現れたの。
「あいつさ、ぱっとしないけど弓だけは一流だったよな!簡単に死なんだろ?」
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「そうだよ!あいつ弓矢を持っていたよな?ああいう奴がしぶといんだよ」
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そうそう、見過ごすところだったけど、先輩が生きていると思った人も失礼極まりないわよ!何がゴキブリよ!どちらかというとカブト虫でしょ!
それと私のかわいい後輩2人・・・ごめんね。混乱しているのに先輩のことしか考えなくて。
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