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第2章
第553話 今の状況の考察と上位文明の驚異
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皆がアトランジェを見た。
「アトランジェ、どうしてここが君の生まれた世界だと分かったのかい?」
「今ランスが言ったじゃない!月が違うって。確かにあっちの世界と、私の世界のとは違うのは分かっていたけど、空を見る限り私が知っている月の姿だからかな。因みに別世界だけど、故郷の月と同じに見える事ってあるのかな?」
「まずあり得ないだろう。この世界の月は歪だし完全に欠けている。自然のじゃないと思う。それにクレーターに特徴が有るし、人工物の気配を感じるんだよ」
「志郎さん、確かにお月様の様子が違うし、妙に四角い所が有るのは文明レベルが高くて、月に地上から見える大きさの建造物を作るだけの技術を持っているという事になるのですか?」
「それを考えているんだ。近くまで行って、見てくる手も有る。なあアトランジェ、そういえば何があったのかを、もう1度話して欲しい。それと、君の生まれたツイナブオドーロに来ているのは分かったが、今いる場所や地方等は分かるかい?」
「いえ。ここが何処なのか見当がつきません。それにあの月にある四角いのは、里が襲われる数日前に気が付きました。そんなに毎日月を見ていないのでいつからなのかは正確には分かりませんが、あれはエイリアンに相違ありません!上空より一気に攻めてきたとしか言えないのです」
「イリーナに聞いても分からんわな。何せ限定的な覚醒だったんだもんな。封印されている間の事はどうしようもないよな?」
イリーナは首を横に振るだけだ。
「今分かっている事を伝える。上空遥か高く上り、成層圏の手前まで行くと魔法かビームによる攻撃を受けた。ヘルムにビームが当たり、自動反撃によってそれは破壊されたようだ。だが、どうやら衛星軌道から攻撃をしているっぽいんだ。何機か破壊したが、多分沢山ある。そこからあの月の事を考えると・・・水樹、どうなる?」
「異界からの侵略者ではなく、この世界の他の文明が侵略してきているのでしょうか?それって、何かしらの恒星間を航行する能力を有している相手ですよね?」
「そうなるな。オリヴィアは話に付いて行けるよな?イリーナも大丈夫か?」
「確かに私達の世界にもそのような文明レベルが有るし、勿論天界はそれをも凌駕するし、理を曲げる力を持っています」
「勿論有るぞよ。但しな、神は干渉できぬ。天界や神界にちょっかいを掛けてくれば別じゃが」
「よし、じゃあ、恒星間航行能力を持った奴らとのセカンドコンタクトか。まあ、侵略者には鉄槌を!だな。しかし、何故侵略しているのかは謎だな。俺があちこちにゲートポイントを作って回るから、皆はシェルターで待機だな。特にイリーナは体と魂が馴染むまで無理はするなよ」
「なあ、ランスよ。我の力が殆ど喪しなわれておるのじゃ。力が戻るかのう?」
俺はそっと抱きしめた。
「その、ランス、我の力、そなたから感じるのじゃ。ステータスを見てみるのじゃ」
俺は言われるがままにステータスを見たが、俺は1/3ずつ人間、大天使、神が混ざった特殊な状態だった。
ただ、変な能力が有るのは分かったが、読めないし理解できなかった。
「1/3ほど神と化していて、力は確かに有るようだが、女神用の力の為に俺には理解もできないし、制御はもちろん使用すら出来ないぞ。ただ、選ぶも使用許可がまだ無い感じだな。」
イリーナが少し考えてから何かをしてきた。
脳内ディスプレイに不明文字に対して使用許可をするかを聞いてきた。
「まだ許可は出さぬにし、一旦拒否して欲しいのじゃ」
「イリーナがやったのか?」
「主の話でな、試してみたのじゃが、どうやら主の許可が有れば魔力を糧に女神の力を使えるようじゃ。ただ、魔力不足により今の段階で使えば滅んでしまうのじゃ。使えるのは我に残された自衛の力のみじゃ」
「分かった。それも含め、暫くは力を取り戻す手段を模索してくれ。俺は数日掛けてこの星を1周してみるよ。それとレイナとアトランジェに、じっくり天体、恒星や宇宙の事等を教えてやってくれ。天動説だ!地動説だと激しい論争が行われているような文明レベルだからな」
そうして俺は言ってくるよと言うと腕を掲げながら、「シュワッチ!」と声を発し、空に飛ぶのであった。
「アトランジェ、どうしてここが君の生まれた世界だと分かったのかい?」
「今ランスが言ったじゃない!月が違うって。確かにあっちの世界と、私の世界のとは違うのは分かっていたけど、空を見る限り私が知っている月の姿だからかな。因みに別世界だけど、故郷の月と同じに見える事ってあるのかな?」
「まずあり得ないだろう。この世界の月は歪だし完全に欠けている。自然のじゃないと思う。それにクレーターに特徴が有るし、人工物の気配を感じるんだよ」
「志郎さん、確かにお月様の様子が違うし、妙に四角い所が有るのは文明レベルが高くて、月に地上から見える大きさの建造物を作るだけの技術を持っているという事になるのですか?」
「それを考えているんだ。近くまで行って、見てくる手も有る。なあアトランジェ、そういえば何があったのかを、もう1度話して欲しい。それと、君の生まれたツイナブオドーロに来ているのは分かったが、今いる場所や地方等は分かるかい?」
「いえ。ここが何処なのか見当がつきません。それにあの月にある四角いのは、里が襲われる数日前に気が付きました。そんなに毎日月を見ていないのでいつからなのかは正確には分かりませんが、あれはエイリアンに相違ありません!上空より一気に攻めてきたとしか言えないのです」
「イリーナに聞いても分からんわな。何せ限定的な覚醒だったんだもんな。封印されている間の事はどうしようもないよな?」
イリーナは首を横に振るだけだ。
「今分かっている事を伝える。上空遥か高く上り、成層圏の手前まで行くと魔法かビームによる攻撃を受けた。ヘルムにビームが当たり、自動反撃によってそれは破壊されたようだ。だが、どうやら衛星軌道から攻撃をしているっぽいんだ。何機か破壊したが、多分沢山ある。そこからあの月の事を考えると・・・水樹、どうなる?」
「異界からの侵略者ではなく、この世界の他の文明が侵略してきているのでしょうか?それって、何かしらの恒星間を航行する能力を有している相手ですよね?」
「そうなるな。オリヴィアは話に付いて行けるよな?イリーナも大丈夫か?」
「確かに私達の世界にもそのような文明レベルが有るし、勿論天界はそれをも凌駕するし、理を曲げる力を持っています」
「勿論有るぞよ。但しな、神は干渉できぬ。天界や神界にちょっかいを掛けてくれば別じゃが」
「よし、じゃあ、恒星間航行能力を持った奴らとのセカンドコンタクトか。まあ、侵略者には鉄槌を!だな。しかし、何故侵略しているのかは謎だな。俺があちこちにゲートポイントを作って回るから、皆はシェルターで待機だな。特にイリーナは体と魂が馴染むまで無理はするなよ」
「なあ、ランスよ。我の力が殆ど喪しなわれておるのじゃ。力が戻るかのう?」
俺はそっと抱きしめた。
「その、ランス、我の力、そなたから感じるのじゃ。ステータスを見てみるのじゃ」
俺は言われるがままにステータスを見たが、俺は1/3ずつ人間、大天使、神が混ざった特殊な状態だった。
ただ、変な能力が有るのは分かったが、読めないし理解できなかった。
「1/3ほど神と化していて、力は確かに有るようだが、女神用の力の為に俺には理解もできないし、制御はもちろん使用すら出来ないぞ。ただ、選ぶも使用許可がまだ無い感じだな。」
イリーナが少し考えてから何かをしてきた。
脳内ディスプレイに不明文字に対して使用許可をするかを聞いてきた。
「まだ許可は出さぬにし、一旦拒否して欲しいのじゃ」
「イリーナがやったのか?」
「主の話でな、試してみたのじゃが、どうやら主の許可が有れば魔力を糧に女神の力を使えるようじゃ。ただ、魔力不足により今の段階で使えば滅んでしまうのじゃ。使えるのは我に残された自衛の力のみじゃ」
「分かった。それも含め、暫くは力を取り戻す手段を模索してくれ。俺は数日掛けてこの星を1周してみるよ。それとレイナとアトランジェに、じっくり天体、恒星や宇宙の事等を教えてやってくれ。天動説だ!地動説だと激しい論争が行われているような文明レベルだからな」
そうして俺は言ってくるよと言うと腕を掲げながら、「シュワッチ!」と声を発し、空に飛ぶのであった。
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